夕べ遅くに名古屋から帰りました。
フィギュアスケートの四大陸選手権、録画したものを今日は全部見て過ごそうと思っていたのですが(出張中は堪能できず)、なんと、女子のフリーが録画できていない…
しかも、男子のほうは、高橋大輔が7位と、うーんな結果だったので、見る気おきないなあと思いつつ、掃除などしながら結局BSフジで放送していた男子フリーを視聴してしまったのでした…
まず、日本男子についていうと、高橋大輔は、ショートプログラムを変更してよかったのか?という点、気になる人も多いと思うんですよね。
「すぽると!」で見たけど、個人的には、前のロックンロールメドレーのほうが断然好きです。「月光」は、つまらん。モロゾフの振り付けが、やはり田舎くさすぎる。
ただ、ロックンロールメドレーについては、実は、路線的には、ここ数年の高橋を踏襲しすぎているような気がして、「そろそろ、イメージ変えてみてもいいんじゃない?」とも思ってはいたのです。
そして、こってりしたクラシックを踊る高橋大輔も、見てみたいとは思っていたので、「月光」の選曲自体に文句はない。変えた時期はともかくとして。
ただ、パスカーレ・カメレンゴの月光とか、どうせなら、ステファン・ランビエールに振付けてもらうとか、そのあたりのチョイスはしっかりしてほしかったなあと。
モロゾフって…いくらコーチでも、そりゃないですよ。ステップで、やたら、大暴れさせるワンパターンのあの振付。芸がない。高橋大輔ですよ、高橋大輔!!バンクーバーで「道」を演じ切った人ですよ!!(注:このプログラムは、男子フィギュア史上、最高と思っている)。こだわろう、ほんと。
で、高橋大輔の悲惨な姿を見なければならんという、やや悲壮な気持ちで男子フリーを見始めたわけなんだが、予想に反しておもしろかったです。
最大の要因は、ケビン・レイノルズが本領を発揮したらどうなるかというのを、見ることができたからです。
ケビン・レイノルズ君、たぶん、バンクーバーの後にシニア参戦してきた選手だと記憶しているのですが、出始めのころは、グランプリシリーズでもそこそこの成績を残していて、「後々出てきそうな子だなあ」と思っていました。
まあ、一番インパクトが強かったのは、あの高すぎるお鼻で、初めて見た時に「ピノキオ実写版!!」と思ったわけで、しかも、ではじめのころは、動きも、ピノキオが人間の子供になる前のようなぎこちなさ。
それだけに、出てくるたびに、なんとな~く気になって見ていた選手だったのです。
四回転に対するこだわりが強すぎたのか、それとも成長期で体のバランスがおかしかったのか、ここ2年くらいは、転倒でリズムを崩すことが多くて、なかなか上位に来ることがありませんでした。
しかし…いや~、フリーよかったですよ。
ジャンプはもちろんなんだけど、私はどちらかというと、表現力を高く評価したい。ジャンパー選手って、どうしてもつなぎの見せ方が拙かったり、全然踊れてなかったりということが起こりがちなんですが、長い手足の先まで神経を行き届かせて、強い曲調のピアノ曲に飲まれずに、しっかりその世界を表現していました。
カナダの選手というと、どうしても、パトリック・チャンが絶対王者的なイメージで、ピノキオ君は、二番手みたいなイメージですが、チャンの盤石さもここにきて陰りが見え始めているし、そもそも、チャンて、なんでそんなに点が出るんだ?って感じだし(ステップが凄いとかいうけど、あの程度なら
高橋や小塚のほうが凄いと思う)。体固いから、スピンなんか汚いし。
正直、ソチに向けては、チャンよりもピノキオ、もとい、レイノルズ君、侮れじ!!ですね。
で、ピノキオ君も、ピノキオだけにスリムなんですが、羽生君と全然違って、体幹がしっかりしてます。
羽生君なんて、いったん木綿どころか、もはやきしめん的うすっぺら体型のふにゃふにゃスケーティング。
相変わらずのスタミナのなさ。前々から指摘されている体力不足問題が全く解消されていなくて、ある意味、今回の不振の原因がはっきりしている高橋よりも、深刻だと思うのです。
ピノキオ君は、体が立体的。木製、もとい筋肉性の体であることが見ていてよくわかります。
とはいえ、日本の男子スケート、案外レベル低いぞと、四大陸を見て危機感を覚えました。
国内での「世界大会」出場枠をめぐる争いは熾烈かもしれんが、四回転を武器にできる選手って、正直誰もいない(羽生君も当たり外れあり)。
表現力については、高橋大輔がぬきんでていて、ほかの選手は話にならない。
今回四大陸に出てきた選手は、各国のナンバー2以下がほとんどだったわけですが、第3グループ以降は、みんな普通に4回転トゥループくらいは、飛んでましたよねえ。
中国の選手なんて、さすが雑技団の国、振り付けもかなり美しい感じでしたし…
テレ朝(正確にいうと松岡)とフジ(正確にいうと国分)だけが、「日本男子、メダルへ!!」とか騒いでいるけれど、実のところ、来月の世界選手権では、銅メダルが一個取れれば、もうけもののような気がします。
日本スケート連盟さん、そろそろ佐野稔あたりを参議院議員に送り込んで、補助金たんまりもらう作戦にでも出ないといけないかもしれませんね。
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