名古屋に住んでいた頃、やたら市内で見かけた「大北海道展」の文字。
今更解説するまでもありませんが、市内百貨店の催事場で催される北海道物産展であります。
聞くところによると、半年に1回行われていたそうなのですが、1回来ると市内のデパートを2週間くらい巡回していくので、合計2ヶ月間くらいはどこかで「大北海道展」。
で、終わってから4ヶ月後にまたやってきて都合2ヶ月。
こんなにしょっちゅうしょっちゅう来たらみんな飽きるんじゃないのか?と思っていたのですが、前の職場のみなさんは、来る度に「北海道展だあ!!」と大喜び。
お目当てはスウィーツでした。
帰りに、なんだかのアイスを食べて帰るとか、ロイズの○○を買っていくとか、もう、ルンルンになっているのです。
確かに、名古屋は、お土産用の名物スウィーツ不毛の地(注:あくまでスウィーツの話であって、坂角とか名物のお菓子がないわけではない)。
何しろ、伊勢名物の「赤福」をまるで我が町の名物のようにそこかしこで売っているくらいですから、名古屋って。
ついでに浜松名物の「うなぎパイ」も、名古屋駅なんかでは、まるで我が町の名物のように売りまくっている。
それに対して、北海道は、小豆だの牛乳だの和も含めてスウィーツの材料の宝庫。「北海道のスウィーツ」=うまいに決まっているという思いこみがかなり激しかったように見受けられました。
私自身、一度物産展をのぞきに行ったことがありますが、平日の夕方にも関わらず、人がごった返していて圧倒されました。
うまいもんであふれているはずの東京でも、北海道の食べ物はやはり超人気のようで、たまに土日に有楽町の北海道プラザに行くと、ソフトクリームが飛ぶように売れていたりするのでした。
実際、北海道の名物スウィーツは、クオリティ高い物が多いような気がします。
北海道の名物スウィーツといえば、六花亭のマルセイバターサンド、ロイズのチョコレート、石屋製菓の「白い恋人」等々ですが、「バター」やら「ホワイトチョコ」などなど、北海道らしい「売り」をしっかり持っている。パッケージも、安っぽいキャラ的なものはあまりなく、「もうちょっと派手でもいいんじゃない」という、若干地味めの風貌。
あくまで味勝負。その味の方も、飽きがこない、繰り返し食べたくなるしっかりした味です。
特にロイズの生チョコなんて、「ゴディバよりロイズ」なんていう仰天発言をする人もいるくらい。
実家に帰省するときとか東京以外のところで人と会うとき、実は東京のおみやげ何持って行くかって結構迷うのです。
だって、最近なんだか乱立しすぎていて、「これぞ東京」というスウィーツがない・・・個人的に東京土産で「鳩サブレ」と「ひよこ」(元は福岡ですが)に勝るものはないと思うのであります。
帰省の時に買って職場などで配るおみやげで一番受けがいいのは、ロイズの「フルーツバーチョコレート」。
同じシリーズの「ナッティーバーチョコレート」は、こちらでも買えるらしいのですが、「フルーツバー」の方は、物産展でも入らないことがあるんだとか。
前の職場では職員さん同士で取り合いになったなんて話も聞きました。
あと、名古屋時代の事務員さんはここの「チョコかりんとう」が大好きです。帰省したときにはご自宅に送ったりしています。
ハヤシ自身が一番好きなのは、「マルセイバターサンド」です。
帰省したときには自分用に買ったりしますし、母がたまに送ってくれる荷物の中にも入っていたりします。
冷蔵庫で冷やして、土日のおやつとか食事の後のデザートに口にする幸せ。
個人的にはコーヒーよりアールグレイなどの紅茶が合うと思います。
最近のおすすめは、やはり六花亭の「マルセイキャラメル」。
まだ、道外ではあまり有名じゃないようですが、口にくっつきにくく、トロリととろける味わいで、中に大豆が入っているという・・・
ちょっと不思議な食感で、素朴な味がします。
ハヤシとしては、北海道スウィーツブランドでは、六花亭とロイズが頭ひとつ抜けていると思っています。
ルタオなんかも、チーズケーキが評判みたいですが、それ以外に売りはなさそうな感じだし(あえて絞っているのか?)、道内では店舗も減っているような気がします。一時期は飛ぶ鳥を落とす勢いだったようにも思うんですが・・・
そういう風に考えてみると、お土産スウィーツも競争が激しい世界なんだと感じます。特に北海道は、日本の食の供給地。求められる味のレベルが高いので、厳しい戦いを強いられているのかも。
だからこそ、生き残っているロイズのチョコや六花亭の商品は、自然クオリティが高いんでしょう、当たり前のことだけど。
と、ここで、もはや死語にすらなった感がある「花畑牧場の生キャラメル」を思い出しました。
もてはやされた頃に一度食べたことがありますが、ゴムみたいでちっともうまくなかった。
いつのまにか六本木の店舗もなくなり、札幌にもほとんど店舗はなくなってしまいました。
いや、名物スウィーツの世界も恐ろしいものです。
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