バイトルドットコムのCMが今しがた入りました。
今年の総選挙で選ばれた「神セブン」の皆様が並んでいるあのCM。
いや、申し訳ないけど、元祖神セブンに比べてオーラ薄っ!!
SKEやNMBからぐんぐん上がってきた山本彩ちゃんと松井珠理奈ちゃんのふたりは、キラキラしていますが、やはり地方臭さが抜けないですし、個人的には、なんであの「ぱるる」とかいう子が人気があるのか、全然わからないのです。
雰囲気としては、王道アイドルというより、ちょっと斜に構えたマイノリティ感が気になる子ではあるのですが…何より見ていてアイドルに絶対的に必要な奉仕の精神とか、まな板の上の鯉になる能力が皆無な気がしてなりません。
第一、顔がかわいくないし。
で、さっしーが2位になった時点で、AKBグループの面白さも半減したと思っていたわけですが、日本のアイドル事情が、実は「AKB」だの「ももクロ」だのと騒いでいる水面下で、結構どえらいカオスな状態になっていることを知りました。
まず、何とかしてくれと思うのは「地下アイドル」の世界…
なんですか、地下アイドルといえば、群を抜いて強い芸能事務所さんがひとつあるんだそうで、そこ以外は、もう衣装はかわいそうなくらいペラペラのうすうす、ドン・キホーテで買ったほうがましじゃないかと思うくらいの安っぽさ。
「歌と踊り」の基本では勝負できないので、それ以外の奇をてらった演出で生き残ろうという、もはや君らアイドルなのか、という策に出ているグループがうじゃうじゃといる状態になっている…
このあたりは先月あたりに「たけしのTVタックル」で、「地下アイドルとそれに群がる40代男」みたいなタイトルの特集でやっていたのを見た方もいるんじゃないかと…
実は、私の依頼者の娘さんが地下アイドルグループにいる関係で、この日、TVタックル観たのですが、余りに心苦しくて、途中でNHKにチャンネルを変えてしまいました…
彼女たちがどこまで生きながらえるかは、40代男の財力と熱意にかかっているといっていいでしょう(しかし、熱意というのは年を追うごとにまた持続しにくくなるのが真実でもあります)。
一方、歌も踊りも素晴らしい実力派アイドルグループが実はあまた存在しているということも知りました。
モーニング娘が冬の時代のうちに踊りと歌を鍛えて、すっかり実力派アイドルグループに変貌したのは結構有名な話ですが、実は、これ、ハロプロ全体の傾向のようで、ハヤシは、すっかりハロプロびいきです。
ももちがいるBerryz工房とキュート(正式表記が難しくてできないのでカタカナにさせてもらいました)は、本当に歌がうまい!!
センターというべきかメインというべきかのお二人がどうやらかなりな歌唱力のようなのですが、ももちのソロを聴いたときに、ももちも歌が案外うまいということに気がつきました。
ハロプロ以外では、東京女子流とかジュースジュースとか、思わずYOUTUBE動画を目の前にして悲鳴を上げそうになるくらいのうまさ…
80年代アイドルが記憶にこびりついている四十路世代(そして、70年代アイドルの記憶も片隅に残っている)としては、女性の歌い手は、その立ち位置が限られているだけに、「歌くらいはまともに歌ってほしい」という気持ちが結構強い。
しかも、アイドルグループとなると、日本には「SPEED」というスーパーなローティーンアイドルグループがいたせいで、「アイドルだってここまで踊れるはずだろ!!」と思ってしまう。
つまり、アイドルグループの女子に対する注文は
可愛くいてほしい
歌もうまくあってほしい
踊りもきちんと踊ってほしい
と、非常に厳しいものになってしまうのであります(歴史的に見て、「アイドル」という土俵で見れば、圧倒的に男性アイドルより女性アイドルの方が、良質な歌を歌ってきたのが日本という国なのであり、歌をこよなく愛する女子は、男性アイドルよりも女性アイドルに目を向けてきたといえるでしょう)。
で、先に「実力派」と挙げた4つのグループの皆さん。
歌はうまい。
踊りもいい。
しかし、顔が飛びぬけてかわいいというわけではない…
楽曲にもそれほど恵まれていない…
というわけで、AKBとかももクロさんなんかに比べて実力ははるかに上なのに売れていない、という憂き目にあってしまっているわけです…
いつの世も芸能の世界は残酷です。
実力がありゃ売れるというわけではない。
80年代、「徳丸純子」というアイドル歌手がいたのを覚えている方はいるでしょうか。
彼女、「レッツゴーアイドル」とかにそこそこ呼ばれるくらいの中途半端な売れ方しかしなかったアイドルでしたが、歌はうまかった。
そして、彼女には、「恋はシーソーゲーム」という名曲があります。
これが、詞といいアレンジといい非常に良い歌だったのに、我が故郷北海道で売れただけで全国的には…な状況だったのです…
堀ちえみとか松本伊代とか、新井薫子とかなんかより、うまかったのに(華がなかった)…
そんなわけで、今、女性アイドル業界はとてつもなく面白い。
地下アイドルに群がる40代のおっさんどもにも、実力派アイドルに是非是非目を向けていただきたい。
そんなマイナーにマイナーを重ねるところでオタ芸しなくても、普通に良質なものを正当に評価することができれば、あなたたちの存在価値は、残されているんだから。
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