テレビ創成期のドタバタな現場、あまりにも似過ぎている何人かの役者…松重豊のうますぎる中国人的日本語…
トットちゃんが見てきたこと、体験してきたことを忠実に再現しているように思えてなりません。
明けて昨日の放送を、ハヤシはとりわけ楽しみにしておりました。
それは向田邦子さんとトットちゃんのエピソードが描かれる回だったから。
向田さんは、ハヤシにとって特別な存在です。
彼女の『父の詫び状』に、ハヤシは大衝撃を受けたのです。
中学生の頃でした。
どんな感覚でも言葉に置き換えて表現されている…言葉ってなんでもできるんだと教えてくれたのです。
向田さんは、既に亡くなっていました。
しかし、彼女は、以来、ハヤシにとって憧れのヒトになりました。
向田さんを演じたのは、ミムラ。
凛とした、でもどこか抜けたところもある…ハヤシが思う向田さんの雰囲気をそのままに表現していました。
身につけていたもの、ポートレイトも、ハヤシが向田さんの写真で見てきたものが忠実に再現されていました。
ドラマ中のエピソードにも、向田さんのエッセイで知っていたものがいくつかありました。
それだけに、昨日のトットテレビは、いつにもましてリアルで、トットちゃんと向田さんの関係にも、胸がジンと来ました。
そして、航空機事故で亡くなったことがトットちゃん達に伝わったシーンには、喪失感をひしひしと感じてしまいました。
向田さんファンとしては、辛かった…
トットテレビは、現実感を希薄にするような演出もところどころあるのに、実話がベースとはいえ、本当にリアルな生々しさを感じさせる、今時珍しいドラマです。
こう思うのも、ハヤシが昭和を背負っているからかもしれませんが…
しかし、昭和の大大スターを演じる俳優さんたちは、大変だったろうな…
イメージを壊さないように、かといってモノマネではないし…
いつも思うのですが、戦前や戦後の昭和30年代くらいまでの女性の洋装って、本当に女性を美しく見せる工夫がたくさん込められています。
女優陣の衣装も、またリアルな時代再現で、目が離せないのでした。
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