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2012年12月11日火曜日

恐るべし、警察署女性留置施設の実態。

寒い。
東京の冬は寒い。わが故郷札幌の冬より格段に寒い。
答えは簡単。雪がなく、乾いた風が吹くから。サッポロを離れてもう6年半になるが、未だに慣れん。

そんな寒い冬に、心も寒い生活をしている人たちがいます。
悪いことしたという疑いをかけられて、捕まってる人たちです。
受刑者って意味ではないですよ。いや、受刑者はもっと酷く寒いかもしれないんだが。

犯罪を犯したと疑われる人を逮捕したあと、捜査機関が捜査のためにその人の身体を確保しておく必要があると判断した場合、裁判所のokをもらって、最大20日間拘束しておくことができます。この間、犯罪の嫌疑をかけられている人は、大抵の場合、警察署の留置施設というところに入れられます。弁護士は、その人の事件を担当することになると、その施設に付属している面会室で、職員の立会いを受けずに接見できるわけ。

で、とある女性の事件を最近受けて、ここんところ続けざまに会いに行ってる訳ですが、中の生活は、女子にとって頭おかしくなりそなくらい過酷だということが、この人の話でよく分かりました…

着の身着のまま、捕まったとしましょう。諸般の事情により衣類やお金を差し入れしてくれる友人はいません。
着替えは下着も含めて貸して貰えます。パンツは3枚。スウェットは、たぶん1着。
しかし、洗濯は週1回。つまり、1日1回パンツを変えられない。
風呂は冬場は5日に1回。手を洗うにも、石鹸が使えるのは朝と晩のみ。
タオル濡らして脇の下拭いたら怒られる。トイレ掃除は5人一部屋でも週1回。

言っときますけど、受刑者じゃないですからね。まだ、裁判を受ける前の人。そして、重大犯も軽微犯も一緒。老若の別なし。
要するに、冤罪かもしれない人も殺人犯もせこい万引き犯も、おばあちゃんもギャルもアラフォーも、みーんな、ひっくるめて不潔極まりない生活を押し付けられているのです。
聞いてる限り、刑務所の方がましです。

警察署ごとに若干の差はあれ、基本的にはほぼ同じ。
今まで着の身着のまま捕まった女性の事件は何度かやってましたが…こんな赤裸々に聞いたのは初めてだ。いや、びっくりした。しかも、このくそ寒いのに、暖房はほとんど入ってない上、タートルネックも着させて貰えんのだ。
当然、証拠隠滅とか自殺防止のために、服装や生活に一定の規制はかかるのだが…
ここまで来ると、規制の意味が分からん。ただの嫌がらせなんじゃないのか。

月並みだけど、悪いことはできないね。でもある日突然、身に覚えがないのに捕まるってこともあるからね。
こんな生活耐えられるの、ホームレス経験者か、登山家くらいなもんじゃないでしょうか。




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