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2012年12月13日木曜日

角田被告が自殺しちゃった件。

いや、びっくりした。
一昨日、女性留置ネタを書いた途端に、平成の鬼女ともいうべき?角田さんが自殺しちゃったから。しかも留置施設内で(注:個人的に知らない人を呼び捨てにするのは嫌なので、さん付けで呼びます)。
発表された自殺方法が本当なのかどうか、すごく気になるのは、さておき。
この人は、明らかに死刑コースに乗ってましたからね〜、まあ、どの道死ぬんだからと思った人も少なくないんでしょうか…

直接会って話を聞いていないからなんとも言えないといえば言えないんだけど、今回の一連の事件は、人間関係的にも動機的にも不可解極まりない事件だったことは、たぶん間違いないですよね。
捜査機関からみれば、まさに角田さんは生きた証拠、まっとうなマスコミ関係者からみれば、社会のあり方を読み解くひとりのキーパーソンだったのだと思います。
だから、裁判の帰趨がどうなるにせよ、当面の間は生かしとくべき人、だったと言えるでしょう。

そんなわけで、警察が何と言おうと、今の時点で死なせちゃったのは、立派に不祥事で、責任問題が生じるのは仕方ないんだろうなと思います。
でもさ、夜間の留置施設って大変なんですよ。
特に女性の留置施設は数が少なくて、1施設当たりの収容人数は結構多いはずなんです。
で、職員の数は昼より少ない、慣れない生活で不眠を訴える人がいたり、精神不安定で奇声あげたり、暴れたりする人もいる。弁護士が接見に来て対応しなくちゃならない(弁護士は法律上24時間接見できるのです)。
密かに自殺されたら、正直分からん。

ただ、今回の件で言うと、角田さんは、結構分かりやすく死にたいとか言ってた訳でしょ。弁護士だって把握してたわけだよね。
こういう時、弁護士が申し入れるなり、警察が気を回すなりして、外の心療内科なり精神科なりに連れてくという対応が可能です。
今回、それやってたんだろうか。やっていたのであれば、向精神薬を投与するなりしてこういう結果は防げたんじゃないかと思う。
私の知り合いの弁護士は、精神科の医師を留置施設に連れて行ってカウンセリング受けさせたこともあるらしい。もちろん面会室を利用してのカウンセリングなので、環境が重要なカウンセリングの効果がどの程度あがったのかは不明ですけど。
私は、拘置所に移された判決待ちの被告人がすごく精神不安定で自傷行為しそうな危険があったときに職員に伝えたところ、単に見回るだけではなくて、頻繁に声をかけてもらえるようになって、事なきを得たという経験があります。

まあ、いろいろ書いたけど、私が弁護人で、角田さんに死にたいと言われたとして、死んじゃダメですよ、と説得することは難しかったろうな。

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