行くつもりはなかったのですが、通りがかったので、入ってみました。
KITTE。
入ったけど、「エスカレーター最後尾」というプラカードをエスカレーターの遥か遠くに見た途端、ビルから出ました。
ってなわけで、中の様子は語れません。
が、1階は吹き抜けが開放的でとてもいい感じです(ということしかいえません)。
全く関係のない前ふりはこのへんで、本題に。
最近、NHKを見る頻度が高まっています。
民放の番組がどいつもこいつも面白くないからで、NHKって視聴率を(特定の枠を除いて)あまり気にしないでよいせいか、結構ツボにはまって続けて見てしまう番組があったりするのです。
で、数年前から気に入っているのが、BSの「cool japan」。
前回(3月17日放送分)のお題は、「どんぶり」でした。
意外に「どんぶりもの」が、外国人に受けがいいという前説から番組スタート。
確かに、大学院生をやっていたころ、フランスから来ていた女の留学生は、学食のカツ丼が気に入ってましたな。
当時箸が使えなかったから、フォークとナイフで妙な食べ方をしてましたが。
なんで、どんぶりものは外国人に人気があるのか。
鴻上尚史が基本的な質問として、スタジオに集まった外国人に「なんで好きなの」ときいたところ、一番多かった答えが、「ヘルシーだから」でした。
なに?
どんぶりものがヘルシーだと?
私にとって、どんぶりものは、カロリー過多、ボリュームが勝負の、日本における「野蛮な食べもの」のひとつです。
吉野家の牛丼のどこがヘルシーなんだ。
帯広の豚丼のどこがヘルシーなんだ。
番組で紹介されてた「ケバブ丼」の、いったいどこがヘルシーだというのですか!?
この感覚、私だけではないはずです。
気軽に腹を満たせる食べもの。
付け合わせに工夫しないと、量に注意しないと、メタボまっしぐらな食べもの。
少なくとも、多くの日本人の感覚はこうなはず。
で、思ったのです。
日本人のヘルシー感って、これもまた「ガラパゴス」的なんではないかと。
ヘルシーと言って、思い浮かぶこと。
野菜中心の食生活。
肉よりも魚中心の食生活。
ローカロリー。
最近は、炭水化物の量を抑えるのもヘルシーのひとつとされています(これには警鐘が鳴らされてますけどね)。
食べ過ぎ注意。
これに対して、欧米を中心とする諸外国の皆様の場合、
肉も野菜も食べる。
量はそんなに気にしない。
まあ、確かに魚はヘルシーだけどさ。
みたいな感覚なんではないけど。
だって、どんぶりものがヘルシーと思う理由は、1つの丼の中に色んな食材が入っているからという理由だけだったもんね(ケバブ丼なんて、全部ケバブだったぞ)。
まあ、確かに元々持っていた食文化の違い、体格の違い、内臓の構造の違い(動物性たんぱく質を分解しやすくできているかとか)から、「健康的に食べる」という感覚に違いが出るのは当たり前だと思うのだが、イタリア人もアメリカ人も、中国人も、あそこの人もここの人も、口をそろえて
「どんぶりものはヘルシー!!」
とか言っちゃっているのを見た時は、「え~!!うそだろ~」と思いましたよ。
特に、おい!!フラビオ!!
イタリア人が、あんな野蛮な即興的食べものに心惹かれていいのか!!
いつも、イタリアの食について、やや自慢げに語っているくせに、どんぶりもの大好きとは…
確かこの人、ラーメンも好きだったな…私にとっては、ラーメンも野蛮な食べもののひとつなのですが…どうして外国人、ラーメンも好きなんだろう…(日本人でやたらラーメンにこだわる人種がいますが、私は全く理解できない…)。
ところで、どんぶりものなんて、年に数えるほどしか食べない私ですが、前回のcool japanを見ているうちに、なんだか急に親子丼が食べたくなりました。
思わず、母親に「親子丼が食べたい」とメールしたところ、やっぱりこの番組を見ていた母から
「帰省した時に、ママが作ってあげます」
という、まじめな返信が。
実は、退職後数日間帰省するのですが、お母ちゃん、覚えていてくれてるかしら。
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