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2013年9月1日日曜日

仕事の道具を見直してみました。

暑い!!!

というほど暑さを感じていない本日の林です。
なぜなら、今日は1日引きこもって過ごしていたからです。

「7インチタブレットか?ポメラか?」で、1週間以上悩んでいた私ですが、今週は、さらに発展して、仕事の道具そのものを見直すという領域についに達しました。

ネットブックだの、windowsphoneだの、迷走に迷走を重ねた林は、迷走のおかげで、「お仕事用のツールに最近どんなものがあるか」という情報に触れることができ、ようやく頭が整理されるようになったわけです。

きっかけは、ポメラの製造発売元、キングジムのホームページをしげしげと眺めていたことでした。
SHOTNOTEとSHOTDOCSの存在を知ったわけです(遅い!!)
要は、専用アプリをスマホに入れておくと、専用ノートに手書きしたものを撮影すれば、デジタル化してファイル保管できるというもの。

もともと私は、メモは手書き派。
我々の仕事でメモを取る機会というと、まあ、打合せ、裁判の期日(裁判官の指示やら相手方の発現やら)、刑事事件を担当しているときの接見。

これらの多くのメモは、自分だけが見られれば良いので、手書きです。
私の場合、綺麗な字ではありませんが、「自分が見ても読めない」という悪筆でもない。

綺麗に一行一行書いていくタイプではありませんが、何より手書きにすると書いた端から頭に入ってまず忘れることはないし、その時の打ち合わせの雰囲気とかが紙面からにじみ出ていたり、印象に残ったワードなんかが書かれているので、後から見て、その時の場面そのものを思い出せることが結構あるわけです。

問題は、人と一緒に事件をやっていて、しかも常に同席するわけでもないという場合。
一番そういう場面に出くわすのは、刑事事件で裁判員裁判対象の事件を担当した場合。
法曹界の方でないと知らないと思うのですが、実は、国選で裁判員裁判対象事件を受任すると、弁護は複数名で行うのが原則化しています(事件が大規模で一人でやるには負担が多いから)。

で、捜査段階では連日のように接見に行かねばならなかったりするのですが、当然他の業務との関係で、そんなに日程調整できるわけでもない。二人で交代交代で行くことになります。
そういうときに、接見で聞きとった内容をPCで打ち込んで相方にメールで送る…ということが今まで常態化していたわけです。

PCの軽いの買えばいいじゃんという人もいるでしょうが、重たい記録にさらにPCを持つというのはかなりの負担(vaioの最新のだって軽いとはいえ800グラムあります)。

しかも、PCの打ち込みメモって、頭の中に入らないし、記録と一体にするのにひと手間かかるので、放置しがち。さらに、打ち込むことに懸命になって、話を聞きながら、しかるべき返答を考えるというのもなかなか難しい(これは、私のおつむが若干ゆるいからなのかもしれませんが)。
そして、中には、一生懸命話しているのにPC画面に向かっているのを嫌がる人もいます。

メモをデジタル化できるというのはかなりな朗報で、こういう場面に出くわしても、最悪デジタル化できるノートがあれば、メモのやり取りにそれを使ってしまえばいいのではないかと思いまして。

ノート自体の種類はリングタイプとかレポート用紙タイプとかいろいろあるし、値段も比較的安価なので、いろいろ試してみようと思っています。

加えて、コクヨが出した後発品のCami Appの方も、ユーザーのコメントなんかを見るとなかなかに使いやすそうなので、試してみようと、本日アプリをiPhoneにダウンロードしたところでした。
ノートの方は明日にでも購入しようと思っています。

この手のタイプのノートは、細いペン先の物より太くしっかり書けるペンを使ったほうがよさそうということもわかりました。筆記具も若干見直すことになりそうです。

さて、「仕事時のメモ問題」は、概ね解消できたのですが、問題は「外で文書を作成する」という用途のために荷物を軽快にする方法をどうするか、でした。

この点については、いろいろ考えた挙句、結論が出ました。

「外でガッツリ書面作ることなんて、そうそうないだろ、自分」ということに気が付いたわけです。

私の場合、裁判所に出す書面なんかは落ち着いた環境で書きたくて、昼間なら事務所、夜や土日なら自宅でガッツリ集中してやるタイプ。
だったら、そのために持ち歩く道具なんて考えなくていいんじゃないかと。

ただ、急いで仕上げた書面の言い回しが気に食わなくて、外出中だけど、若干変えたい。
移動中に書面をチェックしてたら誤字が見つかったので、それを直したい。
人から送られてきた書面のチェックを電車で移動中にやりたい。

そういうニーズはあるわけです。

そのために、軽量PCわざわざ買い直しか?⇒あほくさい。
iPad mini買うか?⇒結局持ち歩かなくなる気がする。⇒家でネットするなら、iPad2で十分。

iPhoneで何とかならんのかと思いながら、林の常套手段「自分の頭でわからんことがあったら本屋に行け」を実行したわけです。

で、flick!特別編集の「iPhoneビジネス活用術」なる本を入手しました。

びっくりしました。
仕事するために便利なアプリが巷にあふれていることに。
そして、グーグルって、なんて働く人間にやさしいのかということに。
また、仕事の場面では、デジタルからアナログへの回帰というか、デジタルとアナログの融合が進んでいて、PC万能主義的な世界が崩壊しつつあるということをとても実感しました。

「活用術」を見て、かなりの数のアプリを入れてみました。
入れたのは、全て無料アプリです。
もちろん書かれていることを全て鵜呑みにしてダウンロードしたわけではなく、アップストアでレビューなど見つつ、検討してそれなりに厳選した…つもり。
それに、少し時が経てば、いらないアプリも出てくるでしょう。

ダウンロードしたアプリの中で一番使えそうなのは、なんといってもGoogleドライブと思っています。
というか、今日で二日目ですが、使い勝手の良さをかなり実感しています。
容量も多いし、オフィスに慣れた人間にとっては、ファイルの整理もしやすいし、編集も楽。

ドロップボックスがいまいち使い勝手が良くないので、資料は今でもUSBに入れて持ち歩くというある意味危険な行為をしていたのですが、Googleドライブのおかげで、そういうことも今後なくなりそうです。

iPhoneにグーグル、それにいくつかのアプリを入れれば、PCを携帯せねばならない機会は激減できる、そんな気がします。
「仕事にはPC(ないし、PCの機能)が常になければならない」という既成概念に自分が支配されていたことを、とても実感しました。

まあ、これも完全な結論ではなく、自分のなかで揺り戻しが来ることも今後あるでしょう。
そうなったらまた、思い切り迷走しようと思います。

で、前々回からここまで読んだ方の中には、「結局林はポメラは買わなかったのだろう」と思われた方もいるかもしれません。

買いました。アマゾンで。充電器内臓のiPhoneカバーと一緒に。

何かを期待して、ということではありません。

買ったのは、ポメラのdm100なのですが、私はおそらく見た時から、これが欲しかったのだと思います。
新たな「おもちゃ」というか「遊び道具」みたいな感覚なのだと思います。

林は、若い時分からトータルで10年以上の間、いくつかの資格試験予備校の講師をしていて、必然的に講義のレジュメなどを作成しておりました。

うんと若いころに使っていたのは、ネット機能も付いていないころのワープロです。

今でも、ワープロがあればいいのにとしばしば思っていました。
どうせ自分なんて、ワープロで十分くらいの書面しか、普段は作らない。
だったら、その機能だけに特化したものがあれば十分なのに。

ポメラは、私にとっては「カムバック、ワープロ」みたいな感覚のもので、しかも、ワープロ絶滅のこのご時世に、文書作成専用の機器を出して、結構売れているってどういうことなんだ、きっと「何物にも代えがたい魅力」があるのかもしれない。
そういう気持ちが消えなかったのです。

文章書くの、好きですしね。

実際に買ってみて、使い勝手がいいのか悪いのか、私の愛機になるのかならないのか、それはまだわかりません。
使い勝手については、そのうち、ここで書かせてもらおうと思います。

到着は明後日、事務所です。
さて、どうなりますやら。





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