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2013年9月23日月曜日

男の趣味が、悪いんです。

「どんな人がタイプなのさ」
という質問を受けることがあります。最近は激減していますが。

そりゃまあ、齢44歳まで独身を通し、「結婚したい」「相手を探している」とも言わない勤労女に対して、こんなことを言うのは、周囲の心ある人から見れば、ある種、禁句なのかもしれません(ちなみに、私は「絶対に結婚しない」などと決めているわけでは決してなく、ご縁があればそのうち、と思っているのです。しかし、ご縁を得られる機会が日一日と激減していることもまた自覚しています)。

その話は、ちょっと脇に置いておくとして、この種の質問、答に窮します。
それはたぶん、自分に「タイプ」と表現できるほどのものがないからだと思います。

誤解を招きたくないので一応述べておくと、「男なら誰でもいい」という趣旨ではありません。

おそらく、自分が今までに好きになった男性や好感を持った芸能人などを並べていくと、それなりの傾向はあるのだと思うのですが、それを「こういうタイプ」と表現することができんのです。

あえていうとすれば、世間的に「イケメン」とか「優しい」とか言われているタイプは、ストライクゾーンでは全くなく、どっちかっていうと、こう、ある一定分野の人に受けそうな、一種「オタク」的匂いを発している人が好みのようです(「ようです」というのは、自分で表現していて、あまり自信がもてないから、なのですが)。

例えば、ジャニーズでいうと、嵐のメンバーよりは、堂本剛君とか今井翼君とか、キスマイの中でもフロント張ってる3人ではなく、千賀君とか(二階堂・宮田までは落ちない)。
美形男子くくりでも、ありがちな料理男子に走る速水もこみちとか妙にメジャーな向井理よりは、どことなく「本当は変人なんだろうな」という匂いを漂わせる福山雅治に興味をそそられます。

で、冒頭の質問をされると正しく答えるのが面倒くさくなって、つい、

「私、男の趣味が悪いんですよ」

などと言ってしまうわけです(名を連ねてしまった男性芸能人のみなさん、ごめんなさい)。

実際には、男の趣味が悪いなんて思ってやしません。
むしろ、ストライクゾーンは、かなり狭めだと思っています。
本来のストライクゾーンからかなりずれていることは認めますが。

そういや、私の友人で「イッセー尾形+四谷シモン+中村ゆうじ」を3で割った感じの人がいいと言っていた子がいました。

「そりゃ、あんた、ストライクゾーンが狭すぎやしないか」と言ったところ、その子は、自分では、かなりストライクゾーンが広いと思っていたらしく、私の言葉にショックを受けていました。

結局、その子は、この3人を足して3で割ってからかなり薄口になったちょっとだけ芸術家肌の人と結婚しました。
まあ、自分の「タイプ」といえる人と出会えた、ということなのだろうと思います。

自分の場合、自覚はあるけど、出会いがない。
出会いがないことに、さほど焦ってもいない。
「焦る時期を過ぎたんでは?」と言われるかもしれないけど、本来焦るべきだった30代後半あたりにも、焦る気持ちはありませんでした。

もちろん、そのころは、弁護士になりたてで、それどころじゃなかったという事情もあるのですが、なんとなく、自分の中で「私の場合、出会いを求めて活動しても、ビビッと来る人に会えるわけでもないんだろうな」と、婚活の有効性がないことを無意識のうちに悟っていたのではないかとも思います。

その気持ちは、今も変わりません。

まあ、このまま行くと、誰にも気づかれずに孤独死する可能性もある程度あるし、その前に、安心できる住まいを確保できなくなる危険性もあるので、そういう危険をできるだけ回避できるような「保険」だけはかけとくつもりです。
ただ、ひょっとすると、ポカッとやってくるかもしれない白いタイツの、ではなく、白い馬に乗った王子様を、のんびりのんびり待っていたい気持ちもあり。

なんてどうでもいいことを考える、三連休最後の昼下がりなのでした。

さて、仕事するか。



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