一気に寒くなりました。
そのせいか、なんだか体調がイマイチ。
といっても風邪というわけではなく、なんというか胸部不安感というか、動悸というか、自律神経の調子が良くないのかなあという、そこはかとない体調の悪さです。
単に更年期障害(もうそういう年ですしねえ)の予兆とか、月曜から木曜までの多忙の影響で疲労しているだけかもしれませんが。
私の場合、体調がイマイチでも食欲が落ちることは、ありません。
食欲がなくなるときは、たぶん死ぬときです。
昨日は珍しく、6時半頃に仕事が上がったので、丸の内の「ローズベーカリー」まで足を伸ばして夕食を食べました。
うーん、なんか変な動悸がする、とか思いながら。
都内4店舗あるローズベーカリーのうち、私が行くのは、丸の内のお店とギンザコマツの店舗です。
丸の内の方は、私がまだ名古屋にいる頃に開店して、1ヶ月に1度か2度の東京出張帰りに時折寄っては、夕食を食べたりしていました。
頻繁には行きませんが、ちょいちょい顔を出しているため、お店の人には覚えてもらっています。
普段はギンザコマツの方に行くことが多いです。
というのは、丸の内の方は閉店が午後8時でラストオーダーが7時半。
ギンザコマツの方は、たぶん9時半か10時閉店。しかも通勤経路の途中にある。私にとっては、断然行きやすいのです。
そして、ギンザコマツの方が、店舗が広く、メニューも多く、野菜だけでなくクリッパーのティーパックとか、ベジマイトとかの食品類も置いているし、食器類なども数多くそろえていて、その上、丸の内の店舗みたいに「ギャルソンの服売っているすぐ横で食事を食べる」シチュエーションでもないため、一般的には「楽しくて落ち着ける」という評価になると思います。
私も、決して嫌いではありません。
でも、両店舗を比較した場合、私はなぜか、ダントツで丸の内の店舗の方が好きなのです。
そして、落ち着けるのです。
なぜなんだろう?
私は、窓際の端っこの席が好きで、空いているとそこに座ります。
ガラスの向こうにはお買い物している人や仕事帰りのサラリーマンの姿。
お店の中には、ギャルソンのスタッフのみなさん。
買い物に来た人。ローズベーカリーには目もくれず出て行く人、スタッフの人と親しげに話をしながら出て行く人、なんとなくこちらを気にしてチラチラ見ていく人。色々います。
食事はしないけど、野菜やデリ、お菓子を買っていったり見ていったりするのに、ヒョイヒョイ入ってくる人もいます。
ギャルソンのスタッフの人が、休憩なのか、バナナを買っていったのも見たことがあります。
テーブルに目を移すと、黙々と一人で食事をする人(そりゃ私だ)。
仕事の打ち合わせっぽい人。
友人同士で来ている人。
お母さんを連れてきた若い男性。
いろんな人がマイペースでお店の中を行き交っているので、狭い店舗で人がそれなりにいても、自分の世界の中にいられるのかもしれません。
お店の人も、親しげに関わってくれますが、決して深入りしようとはしません。
ギンザコマツの方は、なんというか、カップルや女性客ばかりのおしゃれ感が強いですし、お店の方の物腰もかなり都会的な雰囲気。
銀座という立地柄そうなってしまうのでしょうが、気楽に過ごせる雰囲気には少し欠けるのかもしれません。
同じローズベーカリーでも、丸の内店に行こうと決めるときは、「ちょっとスペシャルな場所でごちそうを食べる」という気持ちになります。
それは、気張っておしゃれして高いものを食べに行く気持ちというよりは、好きな場所でリラックスして、健康によい食材を使った心も体もおいしい料理を食べに行ける、というワクワクした気持ちです。
丸の内のローズベーカリーの食事は、私にとって、とびきりのごちそう、なのです。
ちなみに、昨日食べたのは、お店で打ったというパスタ。何ヶ月か前から始まったメニューのようですが、今まで食べそびれていて、昨日何とか最後の一食にありつきました。
アスパラとエビが入ったパスタでしたが、ソースがこくがあってクリーミーで、それでいてあっさりしていておいしかったのなんの。
アスパラは甘みがちょうどよく、エビもぷりぷり。
行った甲斐がありました。
動悸もいつのまにやら治っていました。
ローズベーカリーの食事は野菜中心ですが、オーガニック野菜を使っているので、素材の味がとても強いという特徴があります。
ですから、どの料理も食べやすいというわけではありません。
特に、インスタント食品ばかりを普段食べている人は、苦手じゃないかと思います。
ただ、化学調味料特有の後口は絶対に残りませんし、食べているときに塩味が強いかなと思っても、のどが渇くということもありません。きちんと作られた料理であることの証明だと思います。
ベジタブルプレートやキッシュなどなどオススメのメニューは数多くあれど、私の一番の大好物は、ここのパンです。ほとんどのメニューに付け合わせでついてきます。
酸味が強い堅いパン。
初めて食べたとき、なんておいしいんだろうと思いました。
無塩バターでまろやかさを加えれば、さらにおいしさアップ。
岩塩を一緒に出してくれますが、私はそれは使いません。
ここのパンを食べてしまうと、他のパンが食べられなくなるほどです。
不動の第一位です。
本当はパンと飲み物のセットだけでもいいんだけど、なんて思うこともあるほどです。
パンを堪能したいと思うときは、スープだけがついているセットにしています。
残念ながら、売り物のパンは大きすぎるのと日持ちがあまりしないのとで、買ってきて家で食べるということは、私はしていません。
だからこそ、よけいにローズベーカリーの食事は、私のごちそうになるのです。
私にとっての「ごちそう」は、数は多くありませんが、他にもあります。
例えば、レストラン大宮の食事なんかもそうです。
そして、こちらも丸の内の店舗(新丸ビル内)だったりします。
二つのお店に共通するのは、どちらも名古屋時代に来るようになったということです。
出張で出てきて、帰りの新幹線で「お弁当」というのが何となく素っ気なく感じられるときに、チケットを買ってから、ご褒美的な気持ちで食べて帰る。
そんな始まりだったからこそ、よけいに、「ごちそう」的な位置づけになっているのかもしれません。
今日はどこかで時間を見つけて、昨日ローズベーカリーで買ってきたショードブレッドと紅茶でブレイクできればと思っています。
レストラン大宮の話は、また後日。
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