最近、休みとなると、常備菜を作ることが多くなりました。
といっても、そんなに手の込んだものではないです。
基本的に、単純に煮たり炒めたりしてできるものがほとんどです。
常備菜を習慣的に作るようになったきっかけは、たぶん、「ごま油と人参」です。わりに最近のことです。
ハヤシの場合、北海道の実家から定期的に救援物資が届きます。
うちのお母ちゃんという人は、とにかく「食べること」が生きていくのに一番大切だと思っている人で、子供の頃から「遅刻してでもご飯は食べていきなさい」と言うくらいでした。
で、東京で一人暮らしをする娘が、どうも場合によっては飢えているんじゃないかと本気で思っているらしく、月に1回必ず救援物資を送ってくるのです。
その中には、芋・カボチャ・人参が定番物資として入っています。
芋・カボチャは、特に料理法に悩まない食材・・・というか、単純な味付けで煮てしまうのが一番良いものです。後でチンしてそのまま食べてもいいし、バターを落としてもいいし、チーズを上に乗せてオーブンでその後焼いてもいいし。
ところが、人参は、私にとっては「どう料理するのが一番いいのか?」と悩む食材だったわけです。
革命が起きたのはつい1ヶ月半ほど前です。
買ったはいいが、ほとんど使っていなかったごま油。
使い方を間違えると、ただくどいだけの料理になってしまいます。
ごま油をうまく使える人間になりたい。
そう思い続けていたある日のこと、「そういや、人参とごま油は合うはずだ!!」とぴんときたのです。
そう、「きんぴら」のことを突如として思い出したのであります。
で、三温糖・醤油・みりん・ごま油・一味というひねりのない調味料で人参の細切りいためを作ったところ、「うまい・・・」と自分で感動してしまったという・・・
要は、今まで自炊だの何だのといっても、非常に単調な味付けの料理ばかりだったのが、人参とごま油の組み合わせを会得したことによって、ちょっと深みのある味付けを出せるようになったかな、と「一歩前進」な気分になったのです。
で、調子に乗って、芋・カボチャの煮物も欠かさないようになってしまいました。
なお、人参の炒め物は、その後、母のおかげでパワーアップしています。
母が愛用している百均の細切りピーラーを、9月の救援物資の中に入れてくれたのです。
包丁で切るより楽だし、ふわっとするし、食感もいいです(つまり、包丁の使い方が下手ということです)。
ごま油に自信を深めた私は、さらなる常備菜の開発をしました。
名付けて「きゅうりのごま油と醤油漬け」。
ひねりがなくてごめんなさい。
なんとなく、中華料理なイメージで作ってみたところ、意外に美味で冷蔵庫に欠かせなくなりそうだなと思っています。
極めて簡単です。
キュウリを適当に乱切りして、醤油とみりんとごま油を入れ、一味を振って混ぜるだけ(最近よくあるビニール袋に入れて、もみもみ、です)。
一晩置くと味がなじみます。
キュウリって、やはりサラダに入れるくらいしか思い浮かばない食材のうえ、意外に日持ちしないので、何とかならんかと思っていましたが、これで漬けておくと、3~4日は少なくとも持ちます。
私の場合、朝御飯以外は、平日はほとんど外食になりますが、常備菜を作っておくと、外食で崩れがちな栄養バランスを修正できているような気がするし、急に家で夕食をとることになっても慌てずに済みます。
お弁当を持って行くときに、準備も楽ですしね。
同業女子の中でも、もっと偉い人は、数日分の煮魚を作ったり、手間のかかる作業をしていたりもします。
でも、私の場合、休みの日は、たとえ「ひきこもり」でも、他の家事もしたいし、本も読みたいし、録画した番組も見たい。
だから、あまり負担にならない程度のことだけやっています。
でも、この程度のことだけでも、ウィークデーの食生活は、貧弱にならずに済んでいる。
食べ物が満ちると、心も満ちたような気がするのは、やはり私が母譲りの食い意地が張った女だから、なのでしょう。
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