正しい結論がでました。
フィギュアスケートの男子シングルソチオリンピック代表。
高橋大輔が選ばれました。
一応本題に入る前に断っておかねばならないのですが、織田信成は、世界ランキングが日本人上位3名に入っていたわけでもないですし、その他の条件から見ても、全日本で表彰台に乗らねばソチ代表はなかったことがわかりました。
早合点でした。
さて、本題。
高橋大輔が選ばれた決め手は、やはり、世界ランキングと今年の最高スコアだったようです。
第2、第3の条件に救われたのです。
スケート連盟が出したこの基準、確かに裁量的な部分を残しているややグレーといえばグレーな基準です。
全日本の上から3人でいいじゃないか、という人もいるでしょう、実際。
しかし、こと、メダルや入賞を出場選手に求めることにこだわるのであれば、日本のスケート連盟が立てたこの基準は、案外正しいと思うのです。
ソルトレイクシティーオリンピックの審判買収騒ぎが元で変更になった採点方式。客観的で公平な採点方式になったはずですが、やはり芸術性を評価する演技構成点の評価は、極めて主観的になります。
ただ、選手にとっては、演技構成点は、技術面のミスをカバーするものでもあるので、これが安定してくると、戦績も自然安定してくるようになります。
そして、この評価をあげていくには、コンスタントに国際大会に出て、審判の前でそれなりの演技を見せていく必要があるわけです(本当はそうなんですよ、キムヨナさん)。
オリンピックにつなげるという意味で考えると、それ以前の2シーズンの戦いが非常に重要かなあと思います。
オリンピックを機に主要な選手の相当数が引退、あるいは1年ほど休業し、その間に新しい選手が出てきます。オリンピック後2年くらいで、勢力図が変わる感じ。
前のオリンピック時から活躍していた選手は、この勢力図の変化に対応できないと沈み込んでいってしまうわけです。
で、小塚くんを見ていると、バンクーバーの翌シーズン、2011年の世界選手権で銀メダルをとったのを頂点として、あまりぱっとした活躍がありません。
2012年の世界選手権は出場を逃し、今年は、グランプリファイナルにも進出できず。
怪我の影響はあったにせよ、2011年の銀メダル以降、彼に「進歩」が感じられなかったのもまた事実。
一方、高橋大輔は、シーズン中に多少の浮き沈みはあっても、バンクーバー以降も、昨年まで全日本では常に表彰台に上り続け、グランプリシリーズ、グランプリファイナルでも、記憶に残る戦いをしてきました。
マンボにブルース、などなど、常に挑戦を続け、名プログラムを数々残してきました。演技に磨きをかけ続けてきた4年間でした。
こういう「活躍感」の違いは、国際大会の極みであるオリンピックの舞台では、演技構成点の違いとなって、どーんと跳ね返ってきます。
連盟が出した第2第3の条件は、こういうフィギュア界、オリンピックのシビアな現実に織り込んだ基準で、男子シングルに関しては、結果としてヤフーのアンケートで約8割が納得する選考になったということかな、と。
心配なのは、怪我の状態。聞けば、バンクーバー前と同じ箇所の怪我と言うではありませんか。
オリンピックまでに、万全な状態に持ってこられるのか。
そして、ちょっといやなのは、高橋大輔の国際評価が「日本の二番手」になってる感があることです。
そうすると、オリンピックでは、羽生君に高い評価がつく分、彼の点数が抑えられてしまう危険性があるので。
女子は、鈴木明子がパーフェクトな演技で大寒道の優勝をしましたが、浅田真央ちゃんの状態がむしろ心配。
あまり知られていませんが、腰痛の持病は結構深刻なはずです。
それに、何か疲れているのか、グランプリファイナルの時のようなオーラもありませんでした。
なんだか、真央ちゃんの場合、気持ちがすでに引退状態になってやしないかと、気になるのです。
さて、ハヤシにとっては、年末の大イベントが無事に終わりました。
残り数日、よけいな仕事を新年に持ち越さないよう励むことといたします。
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