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2014年7月12日土曜日

週末くらい、休もうよ。

台風明けのクソ暑い東京です。
週末は二日間とも引きこもってやろうかと思っていたのですが、いただいたお中元のお返しを買いに出かけたついでに、神田万世橋エキュートのフクモリでお茶しています。

先日Bshopで買ったワンピにPLSTでセールで買ったパーカなどなど、やってみたかったコーディネートでお気に入りの場所に来て、のんびり過ごす・・・自分にとっては至福の時間です。

今回は、珍しく仕事にまつわるお話を。
今お話しした「休日のんびり」に、ちょっとまつわる話です。

読んでくださっているみなさんが働いている業界がどうなのかはわかりません。
もしかすると、共通する問題はあるのかもしれません。
今回提起したい問題は、我々弁護士業界の、個人的には「何十年前の話だよ、それ」という悪しき慣習・雰囲気についてです。

それは、「休まずに働くことが美徳である」というものです。

私たちの業界には、「日曜日ですが、今日は事務所に来て」とか「週末も○○の為に出張」とかいう話を自慢げに同業者に語ったり、FBあたりに投稿する輩が非常に多いのです。

そして、私が勤める事務所のボスも、土日全く関係なく働き(というか、彼の場合、単純に体内時計が全く機能していないだけだと思うのですが)、依頼者との打ち合わせでも、「2ヶ月半1日休んでないんですよ!!」などと言い出す始末・・・(いや、あなたは平日に裁判所に出た後そのまま家に帰ったりしてますよね・・・犬の散歩してから午後4時くらいに出勤したりしていますよね・・・)。

週休2日が導入され、育児休暇や有給休暇の取得が奨励されるようになり、久しい日本・・・
いや、もちろんそれでも、週に1日しか休みが取れないとんでもなく忙しい人たち、休むことなんて許されないほど経済的に大変な人たちがいることは否定しませんし、そういう人たちには敬意を表したいハヤシ、なのです。

つまり、私が言いたいのは、我々の職業なんて所詮自由業で、時間のやりくりをどうやってつけるかは、本人の自由のはず。

ボスに雇われている勤務弁護士ならいざ知らず(注:さっき「勤めてる」と書きましたが、ハヤシは立場的には一応経営者です)、そうでもないのに、やたら「休まず働け」とあおり立て、土日に休むことを躊躇させるこの業界の雰囲気はなんとかならんのか、と思うのであります。

家族持ちであれば、こういうプレッシャーもあまりないのかもしれません。というか、無視することも許されるんだろうと。
独り身で、「おまえ、家に待ってる人なんていないよなあ」という立場に置かれている人間が、同じ事務所だけでなく、仲間内、所属する会や派閥の雰囲気から、休むことを躊躇させられる状況に陥るわけです。

いや、別にいいんですよ。
弁護士の仕事を365日休まずやることで自分のアイデンティティを保っていて、休む必要なんてないです、という人は、それで精神が充実するのでしょうから、どうぞお好きに休まずに働いていただきたい。

しかし、そうじゃない人間もたくさんいるわけです。
弁護士とて1つの仕事。人間には仕事の顔もあれば、それ以外のプライベートの顔もある。仕事の顔だけで生きていけなんて、真綿で首を絞めるように強要することは、ひとりの人間をつぶすことになりかねない。そう思うのです。

事実、私の前の職場では、休むことが出来ずに、適応障害になって休職した子や、うつ病になった子が結構わんさといたものです(休むことが許されない職場の典型みたいなところでした、かつては)。

実は、私自身、つい先日、ボスが私に無断で日曜に打ち合わせを入れようとしたことがあり、弁護士になって初めてというくらいの勢いでぶち切れてしまいました。

もちろん、そのときの事件の状況で、週末云々なんて言わずにがんばらなきゃあかん時はあります。
しかし、のべつまくなにがんばるなんて、あたしゃ~ごめんだね。
仕事仕事で家の中は荒れ放題。食事もろくな物が食べられない・・・なんて生活、考えたくもありません。

そもそも弁護士なんて人の暮らしを守るのがお仕事のはずなのに、自分のまともな暮らしも守れないなんて、本末転倒・・・

人の悩みに耳を傾け、その人に寄り添って行くには、自分自身の心に余裕が必要です。
そして余裕を持つには、プライベートの暮らしを豊かにすることが必要なことは、別に考えなくてもわかることだと思うんですけどねえ・・・

それともあれかしら、東京あたりのエリートさんは、子供の頃から休まずに上昇することが身についているので、大してそういう生活も苦にならないんですかね。

いずれにせよ、ハヤシは、週末を週末として、これからも過ごし続けます。
もっとも、今の業界に様々な意味において嫌気も差してきているので、弁護士としてあるために週末を生きるかどうかはわかりませんが・・・

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