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2021年4月25日日曜日

久しぶりにフィギュアスケートについて:羽生くんの今シーズンを見て思ったこと

 始まりましたね、緊急事態宣言・・・

本日に関しては、ハヤシは、ちょっと近所の猫と遊んで、スーパーとコンビニに行っただけなので、「お〜始まっちゃったなあ」という実感は何もありません。


明日から普通に仕事なので、そうすると、実感することになるのかなあと思います。


さて。

最近、メンタルネタを中心にした自身のプライベートについてばかり書いていましたが、本日は久しぶりにフィギュアネタについて書こうと思います。


とはいえ、今シーズンは、コロナ様のおかげで、なんとも寂しいシーズンでした(2019−2020シーズンよりはマシだったとはいえ)。


グランプリシリーズはフランス大会、カナダ大会が中止になった上、それ以外も、ほぼ地元選手のための大会で、テレ朝も地上波では流してくれませんでした。


四大陸選手権は中止。


というわけで、今シーズン、日本人がメディアで楽しめた試合は、NHK杯、全日本選手権、世界選手権、国別対抗ということになります(もちろんユーチューブとか、海外のネット放送とかを駆使すれば他の試合も堪能できたこととは思いますが)。


こういう状況の中でもハヤシが取り上げたいトピックスはいくつかあるのですが・・・今回は、羽生くんの話を書くことにします。


羽生くんは、全日本選手権は優勝、だけど、世界選手権と国別対抗戦はいまいちでした。


聞けば、世界選手権は、羽生くんは喘息の発作があったという話だったような。


つまり、イマイチだった理由がそれなりにある・・・ということになるわけです。


が、個人的にはこのイマイチだった試合を見て、ちょっと別な感触を持ったのですよね。


こんなこと言うとユズファンにぶっ飛ばされるかもしれないけれど、やっぱりもうピークを過ぎているんじゃないのかなあという気がするんですよね。

実力的にも、体力的にも。

世界ランキングはとりあえず置いておくとして、純粋に実力の序列というものを考えてみた場合、ナンバーワンはネイサン・チェンに間違いなく、羽生くんは2番手だと思うのです。


しかも、「いつどっちが勝つかわからない」という2番手ではなく、結構きっちり実力差がついた2番手、だと思う。


それくらい、ここ2年くらいのネイサンは、圧倒的で盤石に思われるのです。

ネイサンは、ジャンプ飛べるだけじゃなくて、ジャンプが軽いし、踊れるし、選曲のセンスもいい。

衣装が「練習着」(おそらくあまり華美なものを好まない性格なんでしょう)ではありますが、そこに対するツッコミ以外は、つけいるスキがない状態といえるかと。


対して羽生くんですが、なんだかもう、自分で「羽生結弦をパクってる」状態になっていますよね・・・


今シーズンのショートは、何年か前の「Crasy for you」の繰り返しだし、キャッチーな感じはソチのときの「パリの散歩道」を彷彿とさせる。

フリーの「天と地と」なんて、完全に「SEIMEI」を意識した選曲だと思うし。

つまり、羽生くん自身、もう「オリンピック2連覇したボク」というところから抜けられなくなっているんですよね。


それくらい自分の中では、本当は「やりきっちゃって他に現状できることがない」域に行っちゃってるんじゃないのかな、と見えるわけです。


4回転アクセルに挑戦します、とか言っているのも、もうそれくらいしか他にやることないからでしょう、選手として・・・


試合でプログラムを演じるという点からは、もう過去の焼き直ししかできなくなっちゃっているのです。


これって、売れちゃったミュージシャンにありがちなパターンに似ているんですよね。

ブレイクしてイメージが固定して、売れ続けるためにそのイメージを崩すことができなくなり、「自分で自分をパクる」というパターンに入っちゃったりするのです。

そのためにパフォーマンスに新鮮味がなくなり、古参のファンが離れる。


羽生くん・・・ファンが離れるのを防ぐためには「オリンピック2連覇したボク」で居続けるしかない。

そのために、選曲も振り付けも衣装も、今までの焼き直しになる・・・

しかも、羽生くんの衣装、昭和の演歌歌手とかアイドル歌手みたいで垢抜けないんですよね〜・・・華美すぎるというか。


個人的には、ちょっと不憫な感じがします。


もういいお年頃なんだから、パトリック・チャンや高橋大輔が演じていったような大人のナンバーに手を出してもいいはずなんですけどね、選手として。


ちょっと見ている方向が違うかなと思います。


と、ここまで書いといて何なんですが、実は、個人的には羽生くん、北京オリンピックで3連覇ってありなんじゃないかと思うのです。


なぜかというと、オリンピック王者というのは実力No.1がなるものではないから。

4年に1度の運をぐぐぐっと引き寄せた人がなるものなのです。


パトリック・チャンは、圧倒的な世界No.1の地位に君臨しながら、ついにオリンピックチャンピオンになれませんでした。

ハピエル・フェルナンデスもしかり。

プルシェンコも2連覇できなかった(バンクーバーはライサチェックに持ってかれた)。

女子では、スルツカヤやサーシャ・コーエンなんかもそうでした(荒川静香が運をぐぐぐっと引き寄せた)。

当然のことながら、浅田真央ちゃんもオリンピックチャンピオンになれませんでした(まあ、これには別な理由がありますけどね)。


ネイサンは、ここ数年勝ちに勝っていて、いわば「勝ちすぎ」の状態が続いています。

それはもちろん実力なんだけど、ここまで勝ちすぎるとオリンピックで「勝たなくちゃ」「勝って当然」というプレッシャーが半端なく押し寄せることになります。

加えて、運のピークを持ってこれるか、という問題もある。

そういうところでいうと、このままオリンピックチャンピオンになれるか疑問符がつくわけです。


ネイサンの優勝がないかもしれないということになると、オリンピックチャンピオンに次に近い立場にいる人は、現時点では少なくとも羽生くんということになる。


中国が、金ちゃんをチャンピオンにしようと世紀の大不正をしたり(中国はそういう品のない真似はスポーツ界ではしない国だと思うから大丈夫だろうけど)、鍵山優真くんがとんでもなく成長したりすれば、また話は別ですが。


このブログを長く読んでくださってる人は、私が「アンチ羽生くん」であったことはご存知かと思います。

最近は、そこまでアンチな感じでないとはいえ、やはり、発言とか、演技とか、衣装や選曲のセンスとかは、あまり好きではありません。


とはいえ、ヒールは強くなくては面白くないわけで、羽生くんには、アンチ羽生の活力のためにも「憎まれっ子世にはばかる」を実践してほしいなと思います。


ボロボロになって引退するのは似合わない人です。

強いまま、「もうボクは辞めます」ときっぱり引いてほしい。


それが、羽生くんらしい引き際だと思うのであります。

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