ページ

2023年2月26日日曜日

ユニクロ×マルニのダウンジャケットは失敗作?

 吹雪模様の札幌です。

飼猫ちこちゃんが2月22日水曜日朝に下痢して以来、食の嗜好がガラッと変わり、ついていくのに必死な飼い主ハヤシです。

カリカリの買い置きが複数あってよかったですよ…

少しでも「この味じゃいや」と感じると今食べない状態なんでね…

飼主苦労が絶えません、とほほ。


さて、天皇誕生日の23日、ちこちゃんの体調が少し落ち着いたので、買い物をしに出かけました。

札幌駅前のヨドバシカメラで、外付けHDDやコーヒー用のタンブラーを買った後、エスタに入っているユニクロに向かいました(そういえばエスタももうすぐなくなるのよね…)。


冬に愛用しているモコモコ素材の靴下が2足穴が開いてしまい、新しいのが欲しかったのです。


エスタのユニクロに行ったのは初めてでしたが、広いフロアで、東京のユニクロみたいに混み混みでもなく、快適に店内を歩いていたところ、ユニクロとマルニコラボのダウンジャケットが何着もハンガーに吊るされているのを目にしました。

値引きされているようでした。

ユニクロのサイトで何度か見ていましたが、水色と明るいブルーのツートンカラーや、グリーン系の柄物のデザインは、実際見るとやはりかなり人目を引きます。

ただ、私の目から見ると、まあ可愛いし、値下げしているなら、次の冬のために1着あっても悪くないかもしれないなと、ふと思いました。


そこで、柄物の方を手に取って鏡の前で、自分の体に当ててみました。


あ、これはだめだと思いました。

当てた感じ、昔の「綿入れ」(どてらと言えば良いか)そのものだったのです。


なかなかボリューミーなシルエットなのですが、それに奇抜な柄の組み合わせが、着物地のどてらにクリソツな雰囲気になってしまっていたのです。


なるほど、これは売れ残るわけだと合点がいきました。

私も試着する気を一気に失いました。


ユニクロとマルニのコラボ品は、今までのコラボ品の中でも群を抜いて派手派手しい奇抜な感じのものが多かったと思われます。

本物の?マルニのデザインと比べても、かなり奇抜な方と思います。


その中でもダウンはかなり目立つものでした。

マルニ好きの人にはウケたかもしれませんが、一般ピーポが着るとなると、「ちょっとこれは派手すぎでは」と感じた人が多かったのかもしれません。


加えて、シルエットもまずかったものと思います。

確かに、あのボリューミーなデザインは、頭がちっちゃくて首も手足もなっがい外国人のモデルが着たら、抜群に可愛かった。

しかし、それほど頭も小さくなく、背も高くもない日本人が着たら、まさに、「柄物の派手などてら」になっちまうのです。


ちなみに何度か書いてますが、私は身長169センチの痩せ型です。頭もそれほど大きい方ではなく、日本人にしてはまあまあスタイルは良い方だと思います。

が、その私でも、ユニクロマルニのダウンジャケットはどてら化してしまったのであります。


これじゃ売れ残るわけだよねえ…


派手なコラボ品といえば、ユニクロとマリメッコのコラボも結構派手派手しいものでしたが、あれは色柄が派手なだけでした。

パッと見はっきりマリメッコ柄だったし、洋服のシルエット自体は普通だったので、一般ピーポにもウケたものと思われます。

街を歩いていると、ユニクロマリメッココラボのものを着ている人は、割とよく見かけました。


でもねえ…ユニクロマルニのダウン着ている人には、今まで会ったことないんですよね…

思いのほか売れなかったんじゃないでしょうかねえ…


実は、ユニクロマルニのニット帽も値下げしていて(こちらはワゴンに入っていた)、こちらも見た目可愛かったので、被ったのですが、すんごい痒かった。

材質悪すぎです。ニット帽は肌当たり命でしょ…こちらも売れ残った理由がわかりました。


結局この日は、モコモコ靴下と一緒にユニクロマルニの靴下を買ってきました。

なぜならこちらも値下げしていたからです。何足も色違い柄違いが吊るされていました。

しかも2足セットで500円…なんだかもう笑えてきます。

まあ、靴下なんかはちと派手な方がアクセントになって可愛いので、靴下まで売れ残るというのは、ちょっとわからないな、と思いましたが。


なお、ハヤシは、12月に両親へのクリスマスプレゼントを買うついでに、ユニクロマルニのカーディガンを購入しています。こちらも値下げされて1990円でした。

黒、ピンク、水色、ブルーの4色ストライプで、やっぱりかなり派手でしたが、黒の分量が多く、コーディネートしやすいだろうと思って買ってみました。

似合わなければ室内着にしちゃえばいいやという感じで。

着てみるとなかなか良くて、中に白いTシャツ合わせて、ボトムにギャルソンのサルエルパンツなんぞ合わせて着ています。


まあ、そんなこんなで、ユニクロマルニは、これまでのコラボ品の歴史の中では、デザイン的に攻めすぎで、そのためか売れ残るものも多かったのかなあ、なんて思います。


ダウンははっきり言って失敗作だと思うけれど、それ以外のものも売れなかったというのは、人々の「ユニクロにそこまで求めてない」という意識も関係していたのかな、なんて思います。


デザインが入っていたとしても、ルメールやUNIQLO U程度のさりげないので十分ですよ、ということなのかもしれませんな…


それにしても、あの売れ残ったダウンどうなるんだろ。廃棄されるのかしら。

それともきちんとリサイクルされますかね?

羽をとられた鳥さんたちの命が無駄になるかと思うと、ちょっと悲しすぎる。


ユニクロは失敗作の落とし前をきちんとつけるべきだと思うのでした。



2023年2月18日土曜日

働くってこういうことなのねと思う今日この頃。

 本当は明日日曜日に更新予定でしたが、明日急遽出かけなければならなくなりそうで、本日更新することにしました。


というのも、テレビ付近からジーッという異音が月曜日の夕方より出るようになり、私はてっきりテレビからだと思って、本日業者さんに来てもらったところ、外付けハードディスクが原因だったのです…


保証期間内なので、メーカーに言えば交換はしてもらえるのですが、かなり時間がかかりそうで面倒臭いので買ってしまおうかと。

ただ、外付けハードディスク容量4Tとか買おうとすると1万円は下らないのですよね。


で、実はヨドバシカメラの商品券が1万円分あるのです…これが店舗でしか使えないのですよね…


あまり自腹を切りたくない買い物なので、この商品券を有効活用したい…となるとヨドバシに行くしかないわけで、月曜日からは仕事だし、正直録画が多い私としては、早いところ交換してしまいたい…ハードディスクつけるくらいなら自分でできそうだし。


というわけで、面倒臭いのですが、明日行くしかないかなあ…という。

ううっ、本当に面倒臭い…


土日のどちらかは家にいたい、というのは東京で暮らしていてできた習慣でして。


東京ってどこに出るにも休みの日は人混みなので、人混み苦手な私としては、土曜日出かけたら日曜日はお休みして、家にいる、次の日から仕事だし…仕事も出勤は極めて自由だったので、なんなら平日にちょっとした用足しなどはできたわけですが。


出勤退勤の時刻がしっかり決まっている現在は、(通院などのちょっとした都合はつけられますが)なかなか「ちょっと抜けまーす」がしにくいのですよねえ…


というかそれが働くということなんですよね、本来。


お金をもらうのと引き換えに、労働という形で自分の時間を売り渡す。

そういうことなんだろうなあとしみじみ思います。


前の事務所にいた時、自分で事務所をやっていた時、私はこういう意識がとても希薄だったように思います。

「弁護士は自由な仕事」というのをちょっと履き違えていたのかもしれないなあ。


それに自由であることにプレッシャーを感じて、いろんなことを背負い込み、それもあってメンタルを崩していたような気もします。


組織の中で働く=不自由な面もあるけれど、自分一人で責任負わなくていいということも感じています。


ああ、それにしてもめんどくさいなあ、明日出かけなきゃいけないの…

そういえば月曜日は通院で朝遅刻して事務所に行くことになっているので…もう少し出勤時間を遅らせて買いに行っちゃおうかな。

それくらいは許されるかなあ…なんて。


うーむ、ダメな子ハヤシだったりするのです。






2023年2月14日火曜日

認めたら、カミングアウトしたくなる?

 2月14日バレンタインデーです。

事務所でゴンチャロフのひとくちチョコを事務員やオペレーターさん方に配って、若干のお返しをもらいました。

それ以外は、静かなバレンタインデーです。

サロンドショコラにも行ってませんしねえ。

ついでに言うと、父親にチョコレートを買うのを忘れて、若干申し訳ない気がしています。


さて、先日、自分の性的アイデンティティについて結論めいたものが出たことを、このブログで報告しました。

https://comcomcom0620.blogspot.com/2023/02/resultofmysexualidentity.html


反響はめちゃ少ないです。

だってそりゃ、ノンバイナリーもアセクシャルもLGBTQ用語としてはマイナーなんで、言われた方の大半は「はあ、そうですか」くらいの反応しかできませんものね。


それでも、林ティアラのツイ友さんがおひとり共感してくださって、ご自身もノンバイナリーかもと発言していました。

ちょっとそれはうれしかったかなあ。


インスタグラムのストーリーズで、「実はノンバイナリーでアセクシャルです。以上」と書いたところ、以前からつながっていた黒猫ちゃんのお母さんがメッセージをくださいました。


パニック障害を持っていて、遠出も旅行もできず、美容院にも行けないと書いていました。

そういう話をしてもひかれない雰囲気になってくれたらなあと望んでいると。


私は周りにメンタル病んでいる人が割と多かったし、自分自身も心療内科受診歴が結構長いので、全然気にならないんだけど、やっぱりまだこの手の疾患は偏見が強いようですからね…


私も今の職場には心療内科受診は秘匿しています。


実名では公表しないと言いましたが、実名の自分を特定している人が比較的多い林ティアラとは別のツイ垢で、昨晩、インスタのストーリーズと同じ文言の投稿をしました(今朝消しました。)


やはり、反響は薄く、いいねしてくれたのは、実名の私を知っている3名だけでした。

知ってくれて支障のない3名だったので、よかったです。


自分がノンバイナリーでアセクシャルなのだと認識できて、ホッとしました。

ホッとしたら、軽くカミングアウトしたいという気持ちが出てきてしまったのです。

でも、大々的にやると、いやなこと言われたりしそう…という気持ちもあり、あまり広まらない状況で、信用できる人だけ反応してくれればいい…くらいな感じで、インスタのストーリーズとか、短い時間でツイ消しするとかの方法で、カミングアウトしたのです。


案の定支障のない範囲を超えて広まらず、よかったです。


かつてこのブログは、私のリアル友と言えた人や友達とはいえないまでも知人が数名読んでいたらしいのですが、今も読んでいるのかしら。


もし、読んでいるとしたら、きっと陰でひそひそと「あんなこと言ってるよー」とか話し合って、私の知らないところでアウティングしているんだろうなと想像します。

そういう人たちだから、たぶん。


LGBTQに対する偏見や差別をなくそうというのが法律家界隈全体の雰囲気ではありますが、それは建前であって、一皮むければ、噂好き、悪口好きの人なんて、ゴロゴロ転がっていますからね。


東京を離れて、そういう人たちとも離れられて、個人的にはホントにせいせいしているところです。


まあ、こういう支障がない程度のカミングアウトは、事務所に迷惑がかからないように気をつけて、ボチボチやっていくのかも…


この先は、「林ティアラ」としてやっていくのが一番無難だとは思いますけどね。


さあ、今日の執務時間もあと45分だ!!

早く帰ってちこちゃんの顔が見たいなあ。


こういう時は気持ちは若干「母」な感じになっている気もするのです。

ホント、人の気持ちは、ゆらゆら揺れるものですね。

2023年2月12日日曜日

りくりゅうペアが苦手です。

 今週末はアメリカのコロラドスプリングスで、フィギュアスケートの四大陸選手権をやっています。


日本は、男女シングルともトップ選手は送り込まなかったため超地味な布陣となり、フジテレビさんの地上波放送は深夜1時半頃からというやる気のなさ…

一応録画しましたが、確かに女子シングルは優勝狙える布陣ではなくて、ちょっと本気で見る気が失せました…

さて、そんな四大陸選手権ですが、ペアでは、グランプリファイナルを制したりくりゅうさんが見事優勝したそうです。


日本のペアでは、高橋成美さんとカナダ人の男性(名前忘れた)が世界選手権で銀メダルをとって以来。また、ここまで継続的にトップの成績を残し続けるカップルはりくりゅうさんたちが初めてで、ようやく男女シングル以外で成績残せる人たちが出てきたなという感じです。


が、私、この2人めちゃくちゃ苦手です。

できれば見たくないくらい苦手。


何がそんなに苦手かというと、「エロさ全開」なところです。


演技が終わった後のハグも、演技していない時のイチャイチャも、全てがエロい。


そして、そのエロさが「うーん、セクシーでいいねえ」という雰囲気の良いものではなく、もうはっきり言ってしまえば、目の前で「いたしているところ」を見せつけられているような気持ちの悪いエロさ。


カップル種目って、男女の機微みたいなものを見せてナンボの世界ですが、そこで見せて良いエロさって、例えていうなら、フランス映画のワンシーンのようなものではないかと思うのです。

誰も裏ビデオのような、男性が自己処理できるようなエロさを見たいわけではない。


りくりゅうの二人が感じさせる「エロさ」って、後者の品の悪いエロさにしか私には思えないのですよね(うーん、ファンにどひんしゅく買いそう)。


そして、その下品なエロさを、あの二人が意識的に演出しているようにも感じられるのです。


下品なエロさの主犯は、りくこと三浦さんのほうと感じています。

ここは完全に邪推なのですが、三浦さん、木原くんを他の人にとられるのが嫌なんじゃないですかね…

やっと、しっくりくるパートナーに巡り会えたという気持ちなのか、それとも男性として離したくないという気持ちなのか、両方なのかはわかりません。

が、「この人私のものですからね!!私たち、もうしちゃってるんで」と宣言するかのように率先してイチャイチャしまくっているのが、本当に見苦しいというか、嫌悪感しか感じないのです。


なんで、申し訳ないのですが(かつ当面無理だと思うのですが)、即刻カップル解消するか引退して、私の目の前から消えてほしいです。

見たくないです。


こういう感じ方するのは、自分の感受性が強すぎるからなのと、おそらく、アセクシャルであることも理由なのだと思います。


*ハヤシの性的アイデンティティについては以下の投稿をどうぞ*

https://comcomcom0620.blogspot.com/2023/02/resultofmysexualidentity.html


感受性が強いってところで言うと、私、満月恐怖症で、秋頃でしょうか、年に1、2度出現する赤くて大きい月を見ると、怖くて怖くてどうしようもないのです。


そういう「ちょっとおかしな」感覚を持っている人間なので、りくりゅうのエロさも気持ち悪くて仕方ないのかもしれません。


今、録画していた四大陸選手権の女子フリーを見ているのですが、どうやら最後の方にペアも入るようなので、その前に見るのをやめようと思います。


それと、話逸れますが、男子はめでたく三浦佳生くんが優勝、佐藤駿くんが3位になったそうです。今日の夜中に入るのを録画するので、時間がある時に見ようと思います。

ちなみに2位は、今季で引退のメッシング。いや、めでたいめでたい。


やっぱりフィギュアは男子シングルが一番ですな。エロさなんて考えなくていいですからねえ。


ああ、久々に吠えた。

というわけで、今日はこの辺で。





2023年2月9日木曜日

アイデンティティについて、さしあたり結論。

 2月9日(木)の午後です。

夕方の会議がひとつ飛んで、暇しています。

まあ、毎日暇な時間が多いのですが、そういうときはいつも、飼猫ちこちゃんにとって「良いご飯」をネットリサーチしたり、自分の性的アイデンティティについて考えたりしているうちに、時間が経っていました。


で、もう今日はほぼそういうこともやりつくして、本当に暇…というか、ブログを書く時間ができたわけであります。


先ほども書いたとおり、自分の性的なアイデンティティについて、ここしばらく考えていました。

https://comcomcom0620.blogspot.com/2023/01/Aboutnonbinary.html


さしあたっての結論めいたものが出たので、今日はそのことについて書こうかと思いました。


自分は、シスジェンダー(身体の性が女性で自認する性も女性)のノンバイナリー(性表現が男女の枠にとらわれず)、そしてアセクシャル、もしかするとアロマンティックであるとという結論です。


一番大きい要素は、ノンバイナリーにしてアセクシャルというところかなと思います。


アセクシャルについては、「少なくとも10年くらい前からはそうであろう」と認めることについて抵抗はほぼなかったのですが、ノンバイナリーと称することについては、ためらいがありました。


というのも、ノンバイナリーの定義は読む物によって様々で、性自認について比重を置いて定義づけているものもあれば、性表現に比重を置いて定義づけているものもあり、定義自体がなかなかに定まっていないと考えたからです。


が、そんな中、「ジェンダーレスな考えに基づいて、自身を表現するセクシャリティと人々」とざっくり定義づけているものに出会い、「こういう風に表現しているなら自分もノンバイナリーと言えるわ」と思えました。


また、佐久間裕美子さんという文筆家の方のウェブ上のコラムを読んで、「ノンバイナリー」と自認することにためらいがなくなりました。


*そのコラムはこちらからどうぞ*

https://corp.netprotections.com/thinkabout/4622/


ノンバイナリーだからといって、自らを性的な意味合いを持たない「they」と呼称してくれと必ずしも言わなくてよいのだと。

性自認は女性で「she」と呼んでくれと言ってよいのだと言ってもらえた気がして、ホッとしたのです。


だって、私は、自分のことを「女子」だと思っていますから(女というよりは女子と言いたい)。

ノンバイナリーと自分を定義づけることによって、そこを偽らねばならなくなるのかと言われたら、それは違うだろうと思いましたが、ありのままでよいということで、自信を持って「ノンバイナリー」と言えると思いました。


アロマンティックに関しては、まだクエスチョンマークがつきます。

ここ10年、リアル社会で「ときめく男子」に会えていないだけなのかもしれないという気持ちが払しょくされないので。

だって、私、堂本剛くんや松重豊さん、男性として好きですもん。憧れますもん。

そういう「恋」的な感情を持つ男性にリアルで最近会えてないだけなのかなあ…と思うのです。

一方で「恋愛は自分の生活に必要ない」と思ったりもするので、アロマンティックの可能性もあるよなと思っているのであります。


さて、話をノンバイナリーに戻しますと…

自分が「自分はノンバイナリーである」ということに気付けなかったのは、人生において「女らしくあること」を強いられることが極端に少なかったからなのだろうと思うのです。


母親からは「女の子なんだからおしゃれしなさい」とは言われましたけれど、それ以外に、女なんだからああしろこうしろ…とほぼ言われることなく育ってきました。


父は心の底でどう思っていたか知りませんが、近しい大人たちは、私を「ありのまま」の私として受け止めてくれて、何かの枠にはめようということをしなかったのです。


戦隊もののアニメも見れば、キャンディキャンディや花の子ルンルンも見る。

そういう子供のまま?大人になることをほぼ全面的に許容されて生きてきたのでありました。

(まあ、父方の親せきは、学校の成績が良く進学校に進む私に対して「女の子なのにそんなに勉強してどうするの?」などと言っていたようですが、私自身が直接それを言われることはありませんでした。)


それは私にとって幸せなことではあったけれど、それがために、自分の中で「性的な違和感」というものがはぐくまれなかったともいえるのであります。


唯一、私に女らしさを求めたがったのが大学時代に付き合っていた男の子でしたが、その子が「こういう格好してほしい」というのを、私はほぼガン無視していました(一度サービスでしてあげたことがあったような記憶もあります)。

彼は、それ以上に私に自分好みのファッションをするように強要することはありませんでした。

私の好みじゃないファンシーな指輪を買ってきたりはしましたけれど。

今振り返ってみると、その体験が私にとって唯一「性的な違和感」を感じさせるものでしたが、当時は「ファッションの好みの問題」と片付けていて、気付かずに終わったのでした。


そう。

自分のアイデンティティの問題を、私は長いこと「ファッションの好みの問題」ととらえて生きてきました。


高校生のころからメンズのジャケットを買っていました。

大学生のころにメンズのデニムを履いていました(デニムは本来ユニセックスなファッションです)。

ユニクロでも、メンズのパンツばかり買っていました。

それらすべてを、「メンズの方に好きなのがあるから」「メンズの方が品物がいいから」というファッションの好みの問題にしていたのです。


実際にはそういう表層的な問題ではなく、アイデンティティの問題があったのだなと、「ノンバイナリー」という言葉に出会って、気が付きました。


宇多田ヒカルがカミングアウトしてから、ノンバイナリーを称する人が(日本で)増えているというのを方々で見ましたが、実は私はそのことは知りませんでした。


そういう意味では、「性的少数者」の一翼を担いながら、そういうものに対して疎い人間だったといえるのかもしれません。


このブログの継続的な読者さんの中にはすでにお気づきの方もいるかもしれませんが、私は人づきあいがあまり得意ではなく、ごく親しい人と過ごす以外は、自分一人で過ごすのが好きなタチです(最近は猫のちこちゃんと過ごすのが好きですが)。


そして、小学生ぐらいの時から、「自分と他人との間の違い」を感じ、中学生の時にはいじめに遭い、大学院生時代には「一門」の女の先輩に目をつけられ、それなりに人間関係で嫌な思いもしてきました。


そういう違和感の正体が実は、ノンバイナリーという自分の実態にあったのかもしれないと今感じています。


が、親兄弟が自分を受け入れてくれている分、随分マシな状況下で暮らしてきたのかなと思います。

自分が置かれていた環境が違っていたら、私は、もっと苦しんでいたかもしれません。


決して楽に生きてきたわけではありませんが、幸せな人生であるようにも感じます。


私は、特にここ何年か「自分探し」をしてきました。

メンタルの調子を崩していたのがきっかけでした。


もしかすると、メンタル不調は、自分の中にある違和感を放置したまま来てしまったツケだったのかもしれません。


発達障害かもしれないと思ってテストを受けてみたら全然違い、若干戸惑っていた時に、アセクアロマに出会い、マサムネの介護や転職活動のために分析をペンディングして、ここにきてノンバイナリーという言葉に出会えました。


ちょっとホッとしたような思いがします。


これから先のことはわかりませんけれど。


この言葉に出会っていったん落ち着いても、自分の中の違和感が消えるかどうかわかりませんし、その原因をまた求め続けるかもしれませんし。


ただ、さしあたり結論が出たことは自分的にはまあまあ大きな出来事かなという気がします。


とはいえ、このことを実名で公表することは考えていません。

なんか、自分の意図しない方向に物事がいくのも嫌ですしね…

周りに宣伝しなくても自分の生活に困るわけでもないので。


自分は自分ということでいいのかな、と思っています。


というわけで、林ティアラの読者の皆さん限定での公開ということにしておきたいと思います。




2023年2月5日日曜日

東京生活の私のストレスについて考えた。

 2月5日午前10時48分です。

ただいま、NHK BS1で、カーリング日本選手権の男子決勝中。

ヒリヒリするいい試合が続いています…が、SC軽井沢が優勢だなあ。北見協会応援しているんだけど…


こちらに帰ってきて3ヶ月が過ぎました。

ちこちゃんと暮らし始めてもうすぐ3ヶ月。

ですが、なんとなくずっと今の部屋で今の暮らしを続けてきたような錯覚を持つこともたまにあります。


メンタルの状況ですが、やはり朝起きたらまずデパスを飲むところから始まりますし、夜もデパス飲んで寝ます。

昼間も、胸の辺りが落ち着かなくてデパスを飲むことがたまにあります。

が、デパスの頻度が増えた🟰メンタルの調子が悪い…という思考には陥らなくなりました。


というか・・・メンタル悪くなる原因が思い当たらないですからね、今。

しいてあげるとすれば、事務所での振る舞い方の匙加減がちょっとわからないというところ。

もっと自分の自由にして良いのか…ランチも1時間とは言わずもう少し長めの時間をとってもいいのか、退勤時間も無理に5時30分までいなくてもいいのか…などということ。だって基本暇なんで…帰りたくなるわけですよ…

ただ、前にいた弁護士が、事務所にいないわ、してほしい仕事を「それは自分の仕事じゃない」とかほざいてしなかったわで、みんな「使える弁護士」に飢えていたっぽいのですよね…

なので、自分自らしなくちゃならない仕事がなくても「いざ鎌倉」に備えていなければならない。

そのジレンマが若干ストレスかなと思うくらいです。

最近は開き直って、ブログ書いたり、ちこちゃんのご飯の調べものをしたりして過ごしています(それでも、いてくれて必要な仕事してくれるのだから、社員的には問題ないようです)。


あとは、ちょっと父の加減が芳しくなく、認知症の入り口に立ちかけているように見受けられるのが気になっているところでしょうか。

父自体が認知症になるのは仕方ないと思うのですが、母が全て自分で抱えようとして抱えきれなくなって、我々がしようとする尻拭いも拒否して、実家の3人が共倒れするようなことになるのが一番気になります…こればかりは注意深く見ていくしかないでしょうが。


まあ、思い当たるストレスの原因と言ってもこれぐらいで、東京にいた頃のような「うーんやばい!!」という感じになることは、この3ヶ月一度もありません。


で、東京で私がメンタルが沈みがちだった原因てなんなんだろうなと考えたのですが、ぶっちゃけ「雪がなかったこと」なのかななんて思う今日この頃なのです。


はあ?と思う人もいるかもしれませんが、札幌が雪景色になり始めて約2ヶ月、自分が雪に癒されていることを感じることが非常に多いです。


雪を見るとホッとします。

雪の中を歩くのは嬉しいです。

出勤途中や近所に買い物に行く時など、雪景色の中を歩くと、ウキウキした気分になります。

自分、雪が好きだったのだと改めて感じるのです。


東京の生活はストレスの連続でした。

仕事で、依頼者や相手方から悪意を向けられることが多く、その対応に苦慮して嫌気がさしていました。

それが自分のメンタルに悪影響を及ぼしていたのは間違いないのですが、それを和らげることができるものもなかったです。。


もちろんマサムネは私にとって大きな癒しでした。

しかし、そのマサムネをもってしても私の気持ちを和らげ切ることは出来なかったのだなと思います。

もちろん、マサムネがいてくれたからこそ、どうしようもない人たちを相手にする仕事の中、自分は潰れ切らなかったのだと思います。

だけど、そこにプラス雪があれば、私は、大方無事で過ごせていたのかもしれないなと思うのです。


それくらい自分にとって「雪の力」は大きいなと思うのでした。


東京に住んでいた頃、冬がとても苦手でした。

乾燥してからっ風が吹いて、気温よりも寒く感じる。

部屋の中も寒い。

雪が見たいな、雪降らないかなと、思うことも少なくありませんでした。


やっと雪が降るまともな冬を迎えることができて、私は本当に嬉しいです。


心穏やかな時間がこれから長く続くことを願います。