いや、今回は、アンチルマンド記事ではありません。
前哨戦のB級大会も終わり、ついにフィギュアスケート、グランプリシリーズが始まりました。
第一線はロシアのロステレコム杯。
男子の中心選手は、ルマンド羽生とネイサンです。
個人的にはミーシャが引退撤回して、出場してくれたのが、すごく嬉しかったですが。彼の演技には、まさに自分の理想を追求するというフィギュアスケートの本質を、フツフツと感じるので…
さて、今回のロステレコム杯、2016の世界ジュニアチャンピオンとか、ジュニアグランプリファイナルチャンピオンとか、ランビエールが教えるラトビアの子とか、とにかく若い選手が多い。10代後半です。ネイサンも確か18歳。
フィギュアも選手寿命が伸びて来て、男子ではアラサーがトップに一定割合いるし、女子でも20代半ばの選手は珍しくない。ワグナーなんて、多分今年27歳、コストナーは確か30歳のはずだし。
しかしね、童顔でキャーキャーアイドルみたいに騒がれてる羽生ちゃん、実は23歳になるかならないかくらいなんだよな。
で、ですね、昨日、第2グループの選手紹介や6分間練習でそういうハイティーンの選手に混じってそこに立つ羽生ちゃんを見たとき
おっさんや…
と思ったのです。
肌の張り具合、体の線の弾け具合、いくら鍛えているとはいえ、やっぱりハイティーンとは違う…
実は、選手としてのピークは過ぎていて、羽生ちゃん、自分でもそれを分かってるんじゃないかと思うんだよね。
前の大会で世界最高スコアを塗り替えたショートの翌日、あっちゃ〜な大失敗を繰り返してまさかの2位転落。
昨日も、信成は必死にフォローしてたけど、スピードなかったもんなあ。
つまり、疲労が回復しとらんのです。身体も精神も。
なのに、このおっそろしい4回転時代、羽生ちゃんは円熟味ある演技という選択はせず、4回転で勝負するという選択をした。
それは、ハピちゃんが持つ表現力やチャンが持つ非の打ち所がないスケーティングの美しさを持ち合わせていないことを、彼が何より知っているからじゃないかと。
そして、アイドルである彼は、円熟味あるベテランになることを許されないのです。
結果、膝を痛め、不安なオリンピックシーズン序盤となったわけですな。
まあね、日本じゃ、V6とか嵐とか関ジャニ∞とか、いい年こいたおっさん軍団がアイドルとして君臨し、キャーキャー騒がれるのが許される文化?が根付いちまってますからね、羽生ちゃんが日本やそれに感覚が近いアジアのおねーさんやおばちゃんを今後ターゲットにして生きていくつもりなら、それも良かろう。
だけどさ…
改めていうけど、フィギュア界では、羽生ちゃんは、立派なおっさんだよ。
厳しい世界だ。
しかし、忘れてはならんのです。
今日のフリー、どうなりますやら。