グランプリシリーズ最終戦、NHK杯が終わりました。
結局大羽生ちゃんマンセー祭りで終わるんだろ…と、始まる前はやや冷めた気持ちがありましたが、終わってみると結構楽しめる大会でした。
最近女子の方は、あまり面白みがないなあと思っていました。
ロシア一極集中かつロシアンガール軍団の個性のなさが、女子スケート界をつまらなくさせていると思っていたからです。
ですが、今回のポゴリラヤの演技は、なんだか感動したなあ。
演技だけではなくて、ショートが終わった後の、感極まったような深々としたあのお辞儀にも、ウルウル来たのです、私。
あれは何だったんだろう。
いい演技ができたこと、それを観客が後押ししたことを実感できたこと…そういうことに対するお辞儀だったんだろうか。
あれを見て、すっかり感動してしまいました。
その感動を引きずったままフリープログラムを見て、ああ、この人はとってもエレガントで美しい姿、美しい演技の人なんだなあと、一気に心惹かれていきました。
コストナーが引っ込んでしまった後(来季出てくるらしいけどね。別に引退ではないですから)、コストナー的な別次元の芸術的演技ができる女子スケーターって、いませんでした。
ポゴリラヤは、そこまで昇りつめて行くことができる可能性を持っているような気がする。
こういうことを言うと身も蓋もないかもしれませんが、やっぱり姿のいい人は(決して美人とかそういう意味で言っているわけではない)、いいねえ。
さて、男子ですが、戦績はともかく、非常に面白みのある選手が続々出てきているなあと実感しました。
特にあのラドビアの子。今年ジュニアから上がってきたそうで、まだトリプルアクセルもおぼつかない感じですが、いやもう、振り付けやステップワークの美しいこと。
また、顔が小さいわ、足は長いわで姿もいい。まだ垢にまみれてない純朴さも、すがすがしい。
さすが、コーチがらんびえーるだけあるこの子。
何度が高いジャンプが飛べるようになれば、怖い選手だなと思いました。
で、ネイサン・チェンです。
ルッツにフリップにトゥループに、と4回転をかなりたくさんプログラムに盛り込むことで注目の彼は、なんとなく始まる前は、金ちゃんと同じ「踊れないジャンプだけが取り柄の子」なのかな、と思っていました。
ですが、信成君の解説によれば、ジュニア時代はジャンプが苦手で、むしろ表現力で売っていたらしい。
その解説通り、彼はもうめっちゃくちゃ、ちゃんと美しく踊れるフィギュアスケーターとしては完成度が結構高い若手さんだったりします。
そう、いつまで経っても、艶感やめりはり、空気をはらんだような「間」を出せない、自分大好きな羽生ちゃんとは全然違うのです。
手を前に出すときのシナの作り方、背中のラインの美しい見せ方。
バレエの基礎をきちんとやっているのは明らかな「踊ること」を基本とするフィギュアというものが体に染みついているのです、ネイサンは。
この子、怖いよ。
ジャンプが安定すれば、難しいジャンプは飛べるわ、踊れるわで向かうところ敵なし、になりそう。
個人的には、「そこそこ高難度ジャンプも飛べて、演技もいけてる」という路線に向かえばよいのかなと思います。4回転を飛ぶ本数は、もっと少なくしていいんではないかと。
そうしたほうが、転倒や回転不足のリスクが減る分、むしろスコアが伸びると思うんだよなあ。
おそらく今年ここまでのことをやっているのは、オリンピック前年の「試し」みたいな部分とトリプルアクセルが苦手というところに負う部分が大きいのではないかと。
トリプルアクセルを克服できれば、後半にトリプルアクセルのコンビネーションを入れたりすることもできるから負担減らせるよねえ。
男子は、新しいできる選手がたくさん出てきて群雄割拠というか、ひとつひとつの大会のガチンコ感が非常に高い気がします。
現場ってどんな雰囲気なんだろ。すごい緊張感なんだろな。
来シーズンのピョンチャンへの期待が、ものすんごい高まります。
あ、ちなみにネイサンは、誰かさんみたいににやけ臭くなくて、びしっとした感じの面構えが個人的には結構好きです。
そういえば、さっきも書いた通りラトビアの選手のコーチがランビエールで、テレビでは久々にお姿を拝見しました(あ。今年はBSでやってたランビエール主催のアイスショーを見たな、そういえば)。
見目麗しいお姿が現役時代と全く変わらないのはもちろんですが、トレンチとマフラーという私服姿がシンプルではあるものの非常に洗練されていて、もう見とれてしまいました。
それと、大輔のブルースとか振付けてたカメレンゴさんも、久々に拝見しました。
確かアメリカのアイスダンスのカップルの隣でキス&クライに座っていた。
カメレンゴさんも、オジサマ好きのハヤシにはたまらん渋さでしたわ~…って調べたらまだ50歳なんだよね、この人。ワタシとたいして歳が変わらん…
と、なんだかんだいいつつ、楽しんだNHK杯。
次は、2週後のGPファイナルです。
勝手にファイナルの順位予想をすると(希望も含まれてるか?)
女子
1位ポゴリラヤ
2位宮原知子
3位メドベデワ
と思う。メドちゃんも転倒したり回転不足取られたり、今年は盤石じゃない。案外、ここで一度崩れるかもしらん。
男子
1位チャン
2位宇野くん
3位羽生ちゃん
だといいな。いや、男子は難しいです。はっきりしているのは、リッポンの表彰台はない、ということくらいか。
フェルナンデスはむらっけがあるから案外ここで取りこぼしがある気もするし、羽生ちゃんは気負いすぎて失敗する気がする。4回転ループ、飛べる飛べるとか言ってるけど、宇野君のフリップの安定感に比べたら、まだまだだと思うし。
また、プログラム的にも、宇野君の方がヨーロッパ人受けすると思うしねえ。
ネイサンが食い込んでくる可能性も十分あり!!
ああ、もう2週間仕事に手が付きそうにないんですが、ワタシ…
2016年11月28日月曜日
2016年11月20日日曜日
本郷理華に村上佳菜子化現象が漂う件、その他について
テレ朝がまともな時間に中継してくれなかったせいで、中国グランプリのショートは録画したものを、フリーは本日午後のBSの放送を見る羽目になりました。
もちろん順位は知っていたわけです。ヤフーで確認しました。
三原舞衣ちゃんの4位はともかく、とても気になったのは、本郷理華ちゃんの5位という順位。
これはひょっとすると、あの現象が始まっているのではないかと演技を確認しました。
想像したとおりだった。
回転不足地獄。そう、村上佳菜子が近年陥っていて抜け出せないアリ地獄です。
本郷ちゃん、シニアに上がった時から、回転不足やエッジエラーをとられやすいジャンプの癖を指摘されていました。
で、シニアに上がって3年目の今も、修正できていない。
まあ、女子はわりにルッツやフリップでエッジエラー取られやすい傾向にはあるわけで。過度に気にする必要もないのかもしれない。
ことしなんて特に厳しいみたいで、あのメドベデワまで取られてる始末だし。
しかしね…回転不足地獄は恐ろしいですぞ。
宮原さんみたいに、難しいコンビネーションジャンプの後ろにつけたのが取られる…しかも取られる原因が分かっているというケースであればまだいいけど。
本郷ちゃん、毎回毎回だもんね。だから、スコアも全然伸びてこない。ジャッジももう「この子は回転不足の子」という偏見で本郷ちゃんを見てると思うし。
まさに村上佳菜子状態。
しかも村上佳菜子は、絶不調の原因が自分で分かっていないという話ですから、もう修正不能な域まで来ちまっているわけです。
本郷ちゃんて、多分わりに大雑把な人で、振り付けもしかりです。
全身の表現力はあるんだけど、体が大きい分大味になりがちで、そうであるにもかかわらず、腕の位置とか手先の使い方とかに配慮が足りないんですよね。
しかも、集中していない時なのかもしれないけど、極端な話、もう曲に合わせて手足を振り回しているだけ、に見えちゃうときもあるくらいたまにひどくなります。
こういう大味なところも村上佳菜子に似ているんだよ、この人。
本当に今のうちに根本から直さないと、どんどんどんどん順位を落としていくことになる…たぶんねえ、今年の世界選手権、出られないと思うんだよな、本郷ちゃん。
そうなると、アリ地獄まっさかさまですぜ。
さて、シーズン前半のグランプリシリーズも残るはNHK杯だけとなりました。
女子は相変わらずロシアが強い、強すぎるんだけど、一方で案外盤石ではないのかな、とも思うわけです。
メドベデワは、珍しく転倒したりエッジエラー取られたり。
パゴリラヤちゃんは、浮き沈みが激しいし。
ラジオノワちゃんは、いきなり体型変わって苦労しているし(でもきれいになったよねえ、この子。なんだかんだ言って大崩れはしないんだけど)。
ただ、じゃあ、その牙城を日本女子が崩せるのかというと、いまいちパッとしないんだよな…
宮原知子ちゃんは日本女子の中では一歩ぬきんでているけれど、「正確な技術」以上のもう一歩、二歩というのが足りないしね。
表現力はかなりついてきてるんだけど、体が大きく見えるほどの演技の大きさや空気感がまだまだ足りないな…という。
ジュニアから上がってきた子の中では、三原舞衣ちゃんと樋口新葉ちゃんが一つ抜けているかなと思います。
舞衣ちゃんは、今回は惜しかったけど、清潔感があってアンチがつきにくい選手で、演技も軽やか。病気が再発しなければ、息長く安定した演技ができる選手になりそうな気がします。
一方新葉ちゃんは…アンチもたくさんいそうな仏頂面、可愛げがないんだけど、年齢の割に艶のある演技ができてスピードもあるし、ジャンプもでかいし、完成度がずん抜けている感じがします。
世界選手権に出ても、そこそこいい勝負ができるんじゃないのかな。
私は、この生意気でマイペースな感じ、そこはかとなく漂う「チイママ」感が嫌いではないんだけど、なぜか女子フィギュアには選手のピュアさが過度に求められるんだよな、日本の場合。
そういうのに負けないで、頑張ってほしい。
NHK杯で宮原ちゃんと新葉ちゃんに頑張ってもらわんと、日本女子、GPファイナル出場選手ゼロもありうる事態だよ…なんとかこらえてくれ!!!
いやしかしね…若い子(20歳そこそこも含め)がトリプルルッツ-トリプルトゥループなんか、ガンガン決めてるのを見ると、真央ちゃんが果たして…という複雑な気持ちになるんだよなあ、女子は。
さて、男子ですが、戦い方が岐路に立っているなあという気がします。
難しい4回転をガンガン入れてくる戦い方と、ある程度の確実性をとって4回転を控えめにする戦い方、両極に分かれているという。
ネイサン・チェンとか、金ちゃんとかはもちろん前者なんだけれど、これを突き詰めすぎるあまり、演技全体のバランスを欠くようになり、浮上できなくなっていくケースもあるわけです。
例えば、最近で言うとマキシム・コフトゥンなんかは典型例。リッポンも4回転ルッツにこだわりすぐた挙句、一時低迷しましたし。古いところでは、フランスのジュベールとかもそうだった。
金ちゃんなんかはスケートアメリカのショートがかなりひどくて、まずいぞ、と思ったけど、今日見たところでは、あんまり心配ないのないのかなと言う気もしなくはありません(後で書くけど今年は演技も頑張っているので、なかなかバランスがうまくいかないのかもしれない)。
後者の代表としては、ジェイ子が挙げられます。まあ、ジェイ子の場合4回転がかなり苦手でそもそも入れられないというのがあるのかもしれないけど…リッポンもショートでは4回転を入れず、フリーで確か1本化2本入れた程度。それでも2大会とも表彰台にちゃんと乗れている。
今日の中国グランプリではブレジナもショートには4回転入れてなかったし、他にも数名こういう選手がいました。
まだシーズン序盤?ということもあるかと思いますが、昨シーズンはここまであからさまに二極化していなかったような気もする。
オリンピックイヤー前年ということもあって、男子の方は、より自分に合った戦い方をする選手が増えているのかもしれません。
それを考えると、4回転もある程度飛べて演技構成も高い点が出るという選手がかなり貴重なわけですが…そういう選手を数えてみると、チャンとかフェルナンデスとか、宇野くんとか羽生ちゃんとかになってしまうのでした。
さて、金ちゃんですが、中国グランプリの滑りを見て、ハヤシはちょっと涙が出たね。
この前までは「道」(注:高橋大輔がバンクーバーで銅メダルをとったあのナンバー)をやるなんて10年早いよ、金ちゃんとか思ったけど…金ちゃんなりの「道」になっていたんだよなあ。
ショートのスパイダーマンもよかったよなあ。ローリーニコルの振り付けらしい、ちょっと難しい間を出さなきゃいけないプログラムだったんだけど、スピーディにきれいに踊っていた。
難しいジャンプも飛んで、でもそれだけじゃ勝てないと思って、きっと照れくささもあったと思うけど、一生懸命に踊りも練習したんだなあというのが、すごーく伝わってきた…
スパイダーマンは細身の金ちゃんにすごくあってるプログラムだし。
ハヤシはこれからも金ちゃんを応援します。
あ、でも今年の世界選手権のメダルは、宇野くんが頂戴しますからね。
ごめんね、金ちゃん。
もちろん順位は知っていたわけです。ヤフーで確認しました。
三原舞衣ちゃんの4位はともかく、とても気になったのは、本郷理華ちゃんの5位という順位。
これはひょっとすると、あの現象が始まっているのではないかと演技を確認しました。
想像したとおりだった。
回転不足地獄。そう、村上佳菜子が近年陥っていて抜け出せないアリ地獄です。
本郷ちゃん、シニアに上がった時から、回転不足やエッジエラーをとられやすいジャンプの癖を指摘されていました。
で、シニアに上がって3年目の今も、修正できていない。
まあ、女子はわりにルッツやフリップでエッジエラー取られやすい傾向にはあるわけで。過度に気にする必要もないのかもしれない。
ことしなんて特に厳しいみたいで、あのメドベデワまで取られてる始末だし。
しかしね…回転不足地獄は恐ろしいですぞ。
宮原さんみたいに、難しいコンビネーションジャンプの後ろにつけたのが取られる…しかも取られる原因が分かっているというケースであればまだいいけど。
本郷ちゃん、毎回毎回だもんね。だから、スコアも全然伸びてこない。ジャッジももう「この子は回転不足の子」という偏見で本郷ちゃんを見てると思うし。
まさに村上佳菜子状態。
しかも村上佳菜子は、絶不調の原因が自分で分かっていないという話ですから、もう修正不能な域まで来ちまっているわけです。
本郷ちゃんて、多分わりに大雑把な人で、振り付けもしかりです。
全身の表現力はあるんだけど、体が大きい分大味になりがちで、そうであるにもかかわらず、腕の位置とか手先の使い方とかに配慮が足りないんですよね。
しかも、集中していない時なのかもしれないけど、極端な話、もう曲に合わせて手足を振り回しているだけ、に見えちゃうときもあるくらいたまにひどくなります。
こういう大味なところも村上佳菜子に似ているんだよ、この人。
本当に今のうちに根本から直さないと、どんどんどんどん順位を落としていくことになる…たぶんねえ、今年の世界選手権、出られないと思うんだよな、本郷ちゃん。
そうなると、アリ地獄まっさかさまですぜ。
さて、シーズン前半のグランプリシリーズも残るはNHK杯だけとなりました。
女子は相変わらずロシアが強い、強すぎるんだけど、一方で案外盤石ではないのかな、とも思うわけです。
メドベデワは、珍しく転倒したりエッジエラー取られたり。
パゴリラヤちゃんは、浮き沈みが激しいし。
ラジオノワちゃんは、いきなり体型変わって苦労しているし(でもきれいになったよねえ、この子。なんだかんだ言って大崩れはしないんだけど)。
ただ、じゃあ、その牙城を日本女子が崩せるのかというと、いまいちパッとしないんだよな…
宮原知子ちゃんは日本女子の中では一歩ぬきんでているけれど、「正確な技術」以上のもう一歩、二歩というのが足りないしね。
表現力はかなりついてきてるんだけど、体が大きく見えるほどの演技の大きさや空気感がまだまだ足りないな…という。
ジュニアから上がってきた子の中では、三原舞衣ちゃんと樋口新葉ちゃんが一つ抜けているかなと思います。
舞衣ちゃんは、今回は惜しかったけど、清潔感があってアンチがつきにくい選手で、演技も軽やか。病気が再発しなければ、息長く安定した演技ができる選手になりそうな気がします。
一方新葉ちゃんは…アンチもたくさんいそうな仏頂面、可愛げがないんだけど、年齢の割に艶のある演技ができてスピードもあるし、ジャンプもでかいし、完成度がずん抜けている感じがします。
世界選手権に出ても、そこそこいい勝負ができるんじゃないのかな。
私は、この生意気でマイペースな感じ、そこはかとなく漂う「チイママ」感が嫌いではないんだけど、なぜか女子フィギュアには選手のピュアさが過度に求められるんだよな、日本の場合。
そういうのに負けないで、頑張ってほしい。
NHK杯で宮原ちゃんと新葉ちゃんに頑張ってもらわんと、日本女子、GPファイナル出場選手ゼロもありうる事態だよ…なんとかこらえてくれ!!!
いやしかしね…若い子(20歳そこそこも含め)がトリプルルッツ-トリプルトゥループなんか、ガンガン決めてるのを見ると、真央ちゃんが果たして…という複雑な気持ちになるんだよなあ、女子は。
さて、男子ですが、戦い方が岐路に立っているなあという気がします。
難しい4回転をガンガン入れてくる戦い方と、ある程度の確実性をとって4回転を控えめにする戦い方、両極に分かれているという。
ネイサン・チェンとか、金ちゃんとかはもちろん前者なんだけれど、これを突き詰めすぎるあまり、演技全体のバランスを欠くようになり、浮上できなくなっていくケースもあるわけです。
例えば、最近で言うとマキシム・コフトゥンなんかは典型例。リッポンも4回転ルッツにこだわりすぐた挙句、一時低迷しましたし。古いところでは、フランスのジュベールとかもそうだった。
金ちゃんなんかはスケートアメリカのショートがかなりひどくて、まずいぞ、と思ったけど、今日見たところでは、あんまり心配ないのないのかなと言う気もしなくはありません(後で書くけど今年は演技も頑張っているので、なかなかバランスがうまくいかないのかもしれない)。
後者の代表としては、ジェイ子が挙げられます。まあ、ジェイ子の場合4回転がかなり苦手でそもそも入れられないというのがあるのかもしれないけど…リッポンもショートでは4回転を入れず、フリーで確か1本化2本入れた程度。それでも2大会とも表彰台にちゃんと乗れている。
今日の中国グランプリではブレジナもショートには4回転入れてなかったし、他にも数名こういう選手がいました。
まだシーズン序盤?ということもあるかと思いますが、昨シーズンはここまであからさまに二極化していなかったような気もする。
オリンピックイヤー前年ということもあって、男子の方は、より自分に合った戦い方をする選手が増えているのかもしれません。
それを考えると、4回転もある程度飛べて演技構成も高い点が出るという選手がかなり貴重なわけですが…そういう選手を数えてみると、チャンとかフェルナンデスとか、宇野くんとか羽生ちゃんとかになってしまうのでした。
さて、金ちゃんですが、中国グランプリの滑りを見て、ハヤシはちょっと涙が出たね。
この前までは「道」(注:高橋大輔がバンクーバーで銅メダルをとったあのナンバー)をやるなんて10年早いよ、金ちゃんとか思ったけど…金ちゃんなりの「道」になっていたんだよなあ。
ショートのスパイダーマンもよかったよなあ。ローリーニコルの振り付けらしい、ちょっと難しい間を出さなきゃいけないプログラムだったんだけど、スピーディにきれいに踊っていた。
難しいジャンプも飛んで、でもそれだけじゃ勝てないと思って、きっと照れくささもあったと思うけど、一生懸命に踊りも練習したんだなあというのが、すごーく伝わってきた…
スパイダーマンは細身の金ちゃんにすごくあってるプログラムだし。
ハヤシはこれからも金ちゃんを応援します。
あ、でも今年の世界選手権のメダルは、宇野くんが頂戴しますからね。
ごめんね、金ちゃん。
2016年11月13日日曜日
緊急投稿:真央ちゃんは、即刻今シーズンお休みしましょう。
真央ちゃんがどえらいことになっています。
グランプリシリーズフランス大会、9位。フリーでは、ことごとく3回転が入らず、まさかの100点台です…
フリーの演技はまだ見てないが、昨日見たショートは、故障が思わしくないことがありありとわかる痛々しい姿でした。
スピンが遅い。
ステップのエッジが浅い。
スピードがない。
何より、膝を曲げきれてないですし、なんとなく腰もかばっている雰囲気があります。
満身創痍。
聞けば膝の故障は、昨シーズン終わりから引きずってるものというではないですか。
つまりそれって、簡単に治るレベルの故障じゃないってことだよね…
加えて、ローリーニコルを恨みたくなるような、難しい曲に難しい振り付けのリチュアルダンス✖️2…
故障が思わしくなくて、振付を一部直したらしいけど、それでも、踊る修行みたいなプログラムであることに変わりなく、状態悪化に拍車かけてることは間違いなさそうです。
そう、今の体にリチュアルダンス✖️2は無理なのです。
真央ちゃん、オリンピック出たいなら、身体治せ。
今年はもうやめんさい。
治療に専念しておくれ。
そして、踊れる体でリチュアルダンスを見せてくれ。
もし、休まないなら、全日本選手権で引退する覚悟でやってくれ。
貴方には、スケートでこれ以上辛い想いをして欲しくないのです。
哀しいけれど、現実って、そういうこと、だよなぁ。
2016年11月12日土曜日
男子を王子様にしてしまう、あのラベンダー色の曲。
ども。11月12日土曜日、グランプリシリーズフランス大会前の時間です。
本日はちょっとしたお仕事で成城学園前に行っており、帰り道、御茶ノ水近くのスタバで一服しているとことです。
札幌で豪勢に色々買ったんで、お買い物する気にもなれないしねえ…
真央ちゃんが8位、樋口新葉ちゃんが5位、無良くんが6位からのスタートというなんともテンションの低いショートの結果に、ネイサン・チェンとかいう4回転小僧を見るくらいしか、もう楽しみないかもという雰囲気ですし…
先日のロシア大会以降、ハヤシの頭の中は宇野昌磨くんだらけです。
立派におばさんです。
演技しているときの表情と普段の幼さが残る姿のギャップにやられてしまい、ネットで彼の情報の追っかけをしている始末。
YouTubeでは、一昨日あたりまでほぼ毎日、ロシア大会の彼の演技を寝る前に堪能していました。
確かこのブログで、少し前に、今年のショート「ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲」に関しては、「昭和の王子様」臭がプンプン漂うマッチーの方がいいと言いました。
前言を撤回します。
両者甲乙つけがたいです。
技の話をしているんではありません。
王子様感の話です。
この曲、2004年の映画「ラベンダーの咲く庭で」に使われた曲です。
内容は、二人暮らしの老女の姉妹の自宅の庭に、嵐の翌朝、一人の若い男性が行き倒れになっていた。その男性はしばらくの間その家に住むことになるが、バイオリニストで、やがて生涯独身の姉妹の一人が淡い恋心を抱く…というもの。
つまり、老姉妹からすれば、このバイオリニストは目の前にもう、ひっさびさに現れた王子様、なわけです。この曲を踊る男子は、王子様たらねばならんと、そういうことになるわけであります。
で、マッチーは、2014から2015年シーズンの当初から、自分なりの王子様像をバッチリ完成させて臨んできました。
その姿は、もう昭和の少女漫画に出てくる、女性に対する愛をまっすぐに捧げ尽くす古式ゆかしい、ある意味40代のハヤシから見れば正統派の王子様。若干暑苦しくて肉食系というものでありました。
それが、マッチーの入り込む演技にまたぴったりで、もう、ピカイチだよな、と思わせたわけです。
対する宇野くん。
シーズン当初は、綺麗に踊ってるなあという印象はあるものの、王子様臭はあまりなく、正直演技としては物足りなかった。
が、ロシア大会で一皮向けました。
マッチーとは違う、王子様像を提供してくれるようになりました。
宇野くんが演じるのは、ピュアで所々に照れや奥ゆかしさを見せる、まだ若い若い王子様。
私はかの映画は見ていないのですが、おそらく老姉妹の視線では、バイオリニストの若い男はこういう姿に見えたのではないかと思うのです。
だからこそ眩しい。
若き日の甘酸っぱい想いを蘇らせる。
ある意味大人が見た方が良さがよくわかる王子様。
そんなコンセプトを感じます。
宇野くんがこの曲で一皮向けてここまでの美しい王子様像を見せてくれることができるようになったのは、フリーの曲の影響もあるのかなと思います。
フリーの曲は、ぶっとい女性のダミ声響く情熱的なタンゴ。
もうピュアとかそんなどころの話ではない、情熱の愛を感じさせる一曲です。
この曲で宇野くんは、かっこいい男を演じることに集中しています。
彼女もいないどうやらゲームオタクらしい宇野くんからすると、とても難しいのではないかと思うんだが…
とはいえ、ある意味正反対の自分を演じることの方がやさしいのかもしれない。
そういう振れ幅の大きい正反対の曲をフリーとショートでやることによって、宇野くんの男っぽい面と同時にピュアな王子様な面が発揮されるようになってきたのかなあと思うのです。
いや、面白い。
演じるごとにじわじわとその曲の主人公になっていく、その過程は、とてつもなく魅力的です。
そして、「ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲」は、踊る男子を王子様にしてしまう曲なのかもしれません。
この曲、とてもドラマチックな曲なので、この後も多分踊る人が何人も出てくるでしょう。
いろんな選手のファンタジアを比較するのも、また楽しいものなのだろうなと思います。
2016年11月6日日曜日
間違いない札幌のセレクトショップ、ご紹介。
札幌があまりに豪雪過ぎて、明日東京に戻れないんじゃないかと1日ビビりまくっていたハヤシです。
どうにか雪はやんだし、明日は晴れるみたいなんで、夜間に一所懸命除雪してもらえれば大丈夫だろう、新千歳空港、うん。
ハヤシは、特に旅行の趣味なんぞもなく、北海道が恋しいため、長期休暇の合間にも暇を見つけては帰ってきます。
なんですが、結局帰ってきても仕事に追われてるっていうね…
とはいえ、今回はそれなりにお買い物を楽しみました。
最近、思い付きで服を買うのはやめようと考えるようになり(その割に勝ってる服の量は減ってないように思うが)、一時期の爆買い体質はなくなりました。
今回は、冬のコートがほしい、できれば長め丈。
あとはニット、いいジャケットがあればジャケット(最近ジャケット難民)。
お決まりのワンピースもいいのがあれば。
と考えていたところ、お買い物初日の11月3日。いきなり狸小路1丁目の古着屋genre(フランス語、ジャンル)でイタリアのブランドの絶品コートに出会ってしまったのでした…
このお店、のちに名前が出てくるARCH HERITAGEの姉妹店なのですが、とにかく置いてあるものがかなり気合が入ったビンテージものばかり。
ハヤシが買ったコートは古着ではありませんが、置いてあるものの洋服の大半は1800年代から1900年代初頭のヨーロッパのブラウス、ワークドレスなど、まっとうな人が見れば「こんなぼろ布何がいいんじゃ」と思う代物ばかり。
特に、羊飼いの少年が来ていたというインディゴのスモックなんて、インディゴで虫除けをしていたっという機能性とだぼっとしたかわいらしさのバランスが何とも言えず良いのです。
アクセサリーも非常に良くて、特にブローチの品ぞろえが豊富です。
ハヤシはブローチをうまく使いこなせない子ちゃんで購入には至っていませんが、年末に帰ってきたときにはぜひ1つコートに着けるために購入したいと思っています。
さて、コートを買うために清水の舞台から飛び降りてカードを5回払いで切ってしまったハヤシは、その後のお買い物をすべて現金決済で済ますことを心に決めました。
その後購入した大物は、クリステンセン ドゥ ノルドのニット。カシミア95パーセントの肌触り抜群のニットです。
ハヤシは、クリステンセン好きですが、実はクリステンセン物を置いているお店って、案外少ないのです。
東京でもハヤシが行く店では2店舗くらいしか置いてないし。札幌だと安定的に置いているのは、nouerという狸小路2丁目の西側入り口わき近くにあるショップくらいしか知りません。
今回のニットもこちらで買いました。
nouerさん、過去にも何回かお店の名前が出ているかと思いますが、ここは「定番にちょっとしたアク」をプラスしたいというときにもってこいのお店です。
置いてあるブランドは、マニアックなものからそこまでマニアックでもないものまで、実は結構幅広いです。
クリステンセンの他、ダニエラ グレジス、ドーサ、ヒロミ ツヨシ、サイなどなど。
セレクトが若干お高めではありますが、お店の方のスタイリングの提案もピカイチで、センスアップを目指す人にはぜひ行ってもらいたいお店です。
そして、最近のハヤシの鉄板ショップは、genreの姉妹店、ARCH HERITAGEです。
ここは実はANATOMICAの系列店なのですが、置いてあるブランドは、ANATOMICAよりはかなりナチュラルテイスト寄りのものが多いのです。
主力ブランドはtoujours、HONNETなど。シーサーのインナーとか、カディコットンのワンピとかも豊富で、最近帰省したら必ず顔を出すお店のひとつです。
今回は、若干不作で、toujoursの冬のタイツをリピート購入して終わってしまいましたが、商品がはけちゃって何にもない時があるのはセレクトショップの宿命なので、しかたない。
冬の帰省時もしっかりチェックするつもりです。
最後、かなり西側になりますが、資生館小学校近くにあるGARAGE69も札幌のセレクトショップを語るうえで欠かせません。
ここは、nouerに輪をかけて癖のある個性的なアイテムを主力においているショップです。
どちらかというとメンズ中心で、トム ブラウンなんかさりげなくつるしてますし、メンズ物でも女性に来てほしいと思えば小さなサイズをレディースコーナーにディスプレイしたりしています。
kolorとかマルジェラとか、結構なお値段のものが癖のある店内にさらりとディスプレイされています。
ですが、ここは高い!!
あと、あえてだと思うけど、間口が小さくていちげんさんには入りにくい。
そして、お店の方の押しが結構強い…
なんで、それに負けないタフさがあることが訪れるには求められます。
東京はくまなく見れば札幌にないいいものがあるんでしょうけど、正直そこまでする気力はないし、札幌は、セレクトショップ激戦区だけあって、ひとつひとつのお店の個性が際立っているうえ、こだわったセレクトが多くて買い物意欲が増します。
今回紹介した4つのお店は、のぞくだけもセンスアップできるお店ばかり。
そして、林が一番気になっているのはgenreです。
うーんやばいなあ、古着の世界はマニアックだぞ…はまると厄介だと思うんだけどなあ…
どうにか雪はやんだし、明日は晴れるみたいなんで、夜間に一所懸命除雪してもらえれば大丈夫だろう、新千歳空港、うん。
ハヤシは、特に旅行の趣味なんぞもなく、北海道が恋しいため、長期休暇の合間にも暇を見つけては帰ってきます。
なんですが、結局帰ってきても仕事に追われてるっていうね…
とはいえ、今回はそれなりにお買い物を楽しみました。
最近、思い付きで服を買うのはやめようと考えるようになり(その割に勝ってる服の量は減ってないように思うが)、一時期の爆買い体質はなくなりました。
今回は、冬のコートがほしい、できれば長め丈。
あとはニット、いいジャケットがあればジャケット(最近ジャケット難民)。
お決まりのワンピースもいいのがあれば。
と考えていたところ、お買い物初日の11月3日。いきなり狸小路1丁目の古着屋genre(フランス語、ジャンル)でイタリアのブランドの絶品コートに出会ってしまったのでした…
このお店、のちに名前が出てくるARCH HERITAGEの姉妹店なのですが、とにかく置いてあるものがかなり気合が入ったビンテージものばかり。
ハヤシが買ったコートは古着ではありませんが、置いてあるものの洋服の大半は1800年代から1900年代初頭のヨーロッパのブラウス、ワークドレスなど、まっとうな人が見れば「こんなぼろ布何がいいんじゃ」と思う代物ばかり。
特に、羊飼いの少年が来ていたというインディゴのスモックなんて、インディゴで虫除けをしていたっという機能性とだぼっとしたかわいらしさのバランスが何とも言えず良いのです。
アクセサリーも非常に良くて、特にブローチの品ぞろえが豊富です。
ハヤシはブローチをうまく使いこなせない子ちゃんで購入には至っていませんが、年末に帰ってきたときにはぜひ1つコートに着けるために購入したいと思っています。
さて、コートを買うために清水の舞台から飛び降りてカードを5回払いで切ってしまったハヤシは、その後のお買い物をすべて現金決済で済ますことを心に決めました。
その後購入した大物は、クリステンセン ドゥ ノルドのニット。カシミア95パーセントの肌触り抜群のニットです。
ハヤシは、クリステンセン好きですが、実はクリステンセン物を置いているお店って、案外少ないのです。
東京でもハヤシが行く店では2店舗くらいしか置いてないし。札幌だと安定的に置いているのは、nouerという狸小路2丁目の西側入り口わき近くにあるショップくらいしか知りません。
今回のニットもこちらで買いました。
nouerさん、過去にも何回かお店の名前が出ているかと思いますが、ここは「定番にちょっとしたアク」をプラスしたいというときにもってこいのお店です。
置いてあるブランドは、マニアックなものからそこまでマニアックでもないものまで、実は結構幅広いです。
クリステンセンの他、ダニエラ グレジス、ドーサ、ヒロミ ツヨシ、サイなどなど。
セレクトが若干お高めではありますが、お店の方のスタイリングの提案もピカイチで、センスアップを目指す人にはぜひ行ってもらいたいお店です。
そして、最近のハヤシの鉄板ショップは、genreの姉妹店、ARCH HERITAGEです。
ここは実はANATOMICAの系列店なのですが、置いてあるブランドは、ANATOMICAよりはかなりナチュラルテイスト寄りのものが多いのです。
主力ブランドはtoujours、HONNETなど。シーサーのインナーとか、カディコットンのワンピとかも豊富で、最近帰省したら必ず顔を出すお店のひとつです。
今回は、若干不作で、toujoursの冬のタイツをリピート購入して終わってしまいましたが、商品がはけちゃって何にもない時があるのはセレクトショップの宿命なので、しかたない。
冬の帰省時もしっかりチェックするつもりです。
最後、かなり西側になりますが、資生館小学校近くにあるGARAGE69も札幌のセレクトショップを語るうえで欠かせません。
ここは、nouerに輪をかけて癖のある個性的なアイテムを主力においているショップです。
どちらかというとメンズ中心で、トム ブラウンなんかさりげなくつるしてますし、メンズ物でも女性に来てほしいと思えば小さなサイズをレディースコーナーにディスプレイしたりしています。
kolorとかマルジェラとか、結構なお値段のものが癖のある店内にさらりとディスプレイされています。
ですが、ここは高い!!
あと、あえてだと思うけど、間口が小さくていちげんさんには入りにくい。
そして、お店の方の押しが結構強い…
なんで、それに負けないタフさがあることが訪れるには求められます。
東京はくまなく見れば札幌にないいいものがあるんでしょうけど、正直そこまでする気力はないし、札幌は、セレクトショップ激戦区だけあって、ひとつひとつのお店の個性が際立っているうえ、こだわったセレクトが多くて買い物意欲が増します。
今回紹介した4つのお店は、のぞくだけもセンスアップできるお店ばかり。
そして、林が一番気になっているのはgenreです。
うーんやばいなあ、古着の世界はマニアックだぞ…はまると厄介だと思うんだけどなあ…
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