2020年3月8日日曜日

マンネリになってきたかもしれない「チコちゃんに叱られる!!」

チコちゃんに叱られる!!が、最近ちょっと勢いがない気がしませんか。
面白くないとまでは言わないけれど、作り込みが今ひとつ足りないというか、「笑え!!」と引っ張っていく力強さがないというか。


なんだかちょっと大人しくなってしまったようなきがするのです。

私は、その原因は、CGチームのみなさんがお休みできるようにという建前で始まった「働き改革のコーナー」にあると思うのです。
おそらく、あのコーナーの真相?は、ワンパターンになりがちな番組のテンポを中間あたりで一度変えてみるというところにあると思うのですが、結構手抜き感が強かったりするのです。


あの番組の良さって、しょーもないコント仕立ての再現シーン等々に惜しげもなくプロかつ名の通った役者や芸人を投入して、超本気で仕上げるというところにありました。


が、この「働き方改革」のコーナーは、適当にあさってきた映像とか、ネットで調べられるような知識を組み合わせてみただけとか、そんな雰囲気がありあり。


特に、最近やっていた「岡村の嫁探し」は面白くなかった。
「この男と結婚してもらえませんか?」というセリフをプロの声優さんが居絵ちゃんの声で問いかけるのに対して、恥じらい満載で弾けきれない素人が「ムーリー」とかリアクションしても、若干痛いだけで、面白さは特にないんですよね。
お約束ですし。


と思っていたら、このコーナーに対する批判記事まで出てきてしまいました。

https://news.yahoo.co.jp/pickup/6353134


まあ、書いている話は至極ごもっともではありません。
自分は、所詮テレビでいじられているのが「芸人」の岡村さんですし、そういう価値観が生き残ること自体もメディアの多様性だと思うので、そこまで批判する気にはなれませんが。


が、安直な企画すぎて、今までテレビ慣れしてきた人々の想像を上回る企画を様々提示してきたチコちゃんの中で、圧倒的に面白くないのは確かです。

Brandear(ブランディア)

で、この先どうするのかなあと思っていたら、この前、3月6日の放送はいきなり再放送に差し替えられているという・・・しかも間違いのない大竹まこと出演会(最後にキョエちゃんが「小さい岡村、小さい岡村」と歌っていたのは、悔し紛れ化とか思いましたけど)。


こういう番組側のバタバタ感を見せられてしまうと、なおのこと、見る側というのは、面白くない感を増大させてしまうのですけれどもね。


チコちゃん、ちょっと大きくなりすぎてしまったのかもしれません。
大きくなりすぎて、「マス」に受けることを意識しすぎた結果、大衆受けを狙って、使い古された薄味なものを提供してしまう、その結果、コアなファンというのは、テレビにせよ、音楽にせよ、ありがちなんですよね・・・


例えば、90年代の名バラエティーだった、いずれもテレ朝の「マシューTV」「銭形金太郎」は、深夜枠からゴールデン枠に引っ越したあと、大衆受けを狙った薄味番組になって面白くなくなり、いつの間にか終わっていました。


スピッツや斉藤和義も、売れる前からのファンからすると、売れるようになると、大衆が期待する雰囲気や方向に乗っかってしまい、前々から持っていた毒というか個性が薄らいでしまう残念な事態になりました。


チコちゃんの「岡村の嫁探し」もおそらくはそういうことだったのだと思います。
しかし、特に「性」や「性別」に関する価値観が多様化したどんどん発展しているこのご時世、受けるかどうかの判断を読み間違ってしまったのではないかと。


私は、毎回録画しているほどのチコちゃんファン。
グッズも持っています。
元々の「迎合しない攻めた感じ」は、チコちゃんのコンセプトでもあるだろうし、今後長く番組が愛されるために必要なものでもあります。
で、それってある意味NHKだからこそできることでもあると思うのですよね。


どうかチコちゃんが、そもそもの立ち位置に戻って、グイグイ攻めた番組作りを続けてくれることを祈るのであります。


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