札幌にUターンして、4ヶ月半ほど経ちました。
帰ってきて間もなくは、新しい職場や猫のちこちゃんとの暮らしに馴れないとと、かなり必死で、あまり噛み締めてる暇もなかったのですが、最近しみじみ「ああ、私帰ってきたんだなあ。帰ってきて本当によかったなあ」と感ずる日々だったりします。
これはことあるごとに感じることで、出勤や退勤、昼休みに大通りの地下を歩いている時とか、ひとりで休みの日に買い物に出ている時とか、「ああ、私は札幌にいるんだわ」と思っているのであります。
つい昨年の10月まで東京に住んでいたのに。
10年も東京にいたのに。
帰ってきて、なんの戸惑いもなく(注:仕事に馴れるのには若干時間かかりましたが。そして今も馴れ切ってない、多分)、まるでずっとここに住んでいるかのように馴染んで生活できているのが、嘘のようなのです。
節目節目で帰省していたとはいえ、札幌の街は、私が離れていた間に結構変わっていた部分もあり、昔の姿のままだったわけではありません。
ですが、東京に比べて明らかにのんびりしている感じ。
欲しいもの、したいことにすぐ手に届く感じ。
スタバやタリーズ以外の美味しいコーヒーに手が届きやすい感じ。
これらが私を居心地良くさせてくれているように思います。
動物病院だって、自宅の近くに良いところがあります。
ちこちゃんを連れていく時はタクシー使いますが、それだって、2メーター上がるかどうかくらい。670円から730円くらいで行けます。
マサムネを浅草の病院に運んでいた時には片道2500円かかっていましたから、それだけでも大違い。
実は今日、ちこちゃんのお腹が緩めな件で、便を持って私だけ病院に行ったのですが、帰りは歩いてきました。歩いてみると15分かかるかかからないかくらいでした。
まさに自分の生活圏に病院があると言ってよい状況。
休みの日に買い物に行くのだって、地下鉄一駅か二駅で出かけられて、大通りか札幌駅の周辺で全て済んでしまいます。
東京みたいに欲しいものを見に行くためにあちこち飛び回らなくて良い(年取るともうそれだけで大きな負担でした。なのでもうユニクロでいいです、ということにもなるわけで)。
確かに東京みたいにたくさんのブランドに会えるわけではないけれど、センスよくピックアップされたものには会いやすいし、また、身近に買えるブランドで、実はこれ結構いいんだというものにも出会いやすい。
要は背伸びもせず、かといってめんどくさくてファストブランドまで落とすところまでしなくてもいい。
そういうことがしやすいのも札幌の魅力です。
今にして思えば、東京にいた頃って、行動の基準が「めんどくさいかめんどくさくないか」だったような気がします。
出かける時には「めんどくさい」という気持ちを超えられる時、場所に向かっていく、そんな感じでした。
外で真に憩える場所もなかなか見つけられなかった。
人形町の甘味処初音さんと、馬喰町のフクモリが私のオアシスでしたが、向かうにあたっては、それなりの気持ちのハードルがあったなと思います。
だって、混んで入れない時とかもあったから…
札幌に帰ってきて、美味しいコーヒーが飲める店もいくつか見つけて、しかもそれが家や職場からそれほど遠くなくて、店に入れないほど混んでいるということも、ほぼない。
スタバでは味わえない「ホッとする感じ」が、札幌では簡単に手に入ります。
そんな毎日の中で、メンタルの状況も安定しているように思います。
まあ、胸が気持ち悪くなることは時折ありますが、「ううっ、もう今日はだめだ」という日は、帰ってきてから今のところないので。
本当に帰ってきてよかった。
これから私が札幌を離れることはないでしょう。
死ぬまで札幌で、のんびりとした気持ちを持ちながら生活してきたいと思います。
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