2013年3月18日月曜日

ある意味度肝を抜かれたキムヨナ復活劇

ステップ踏んでたっけ?

演技が終わった瞬間、こんな風に思った人が、実は結構多かったんじゃないでしょうか。

フィギュアスケート世界選手権女子シングルフリースケーティング、最終滑走者のキムヨナ大女王様のことでございます。

圧巻の演技とか書いてあったけど、確かにそうだ。

やたら大げさな音楽をかけて、
適当に大味な振り付けをして、
体が大きく見えるスパイラルと
回転が足りてないスピンを何回かちょちょっとやって、
後はジャンプの回転が足りるようにひたすらスケートリンクをぐるんぐるんまわり倒すという。
ジャンプは見事でしたよ。
確かにすごい加点が付くジャンプでした。
当たり前だよ、ずっと助走してるんだもん(助走しかしてないんだもん)。

スパイラルのボーズを見た時、そういや、前のコーチはミッシェル・クワンの姉の夫であったことを思い出しました。
すごいそっくり。
そして、彼女のスケートは、タラ・リピンスキーとか、クワンとか、あの人とかこの人とか、要するに90年代のアメリカ女子フィギュアスケートをぎゅぎゅぎゅーっと凝縮した、実に時代遅れなスケートになってしまいました。

バンクーバーのころのほうが、まだましだったよ。それもかなり。
顔芸と指ぱっちん、もとい、切なげな表情と妖艶な表現力を生かす、それなりの振り付けをしてましたもの。

今日のフリーの点数148点って、男子のフリーで言うと、一番近いのはジュベールです。
ただ、ジュベールは、ジャンプのカウントが1つ0点になっているために149点になっている。実際の演技としては150点台は出ていた演技だったでしょう。
そうすると一番近いのは、ブレジナの145点ということになります。
ブレジナ、確かに不調でしたけど、一応4回転2回飛んでますからね。ステップもそれと分かるように踏んでいましたからね。

演技終了後のキムヨナ様は、多少息が上がるくらいで、あまりお疲れにもなっていなかったご様子。

ワグナーが脚にきて後半のステップでよろけて転び、
コストナーが演技直前に鼻血を出す。
それだけの緊張感あふれるオリンピックイヤー前年の世界選手権で、おひとりで3枠目指さなければならないプレッシャーがかかるお立場でありながら、この余裕。
本当に圧巻としか言いようがありません。

もはや、八百長とか不正とか言って、本気で怒るのもあほらしいレベルです。

ひとついえることは、ソルトレークのあとに導入された採点方式は、正しかったということです。
なぜか。
それは、「6.0」という幅の中でどこまで減点するかというやたら大雑把な旧採点方式と違い、やりすぎるとあからさまに、普通に常識を持った人間が見たら、「おかしいだろ」とわかる「トンデモ点」になってしまいやすいからです。
それを、本日、キムヨナ大女王様は教えてくれました。

いや~、実は、これって北米女子スケートの陰謀なんじゃないかと疑ってしまいますよ。
新採点方式になって、一番割食ったのはアメリカ女子スケート界でしょ。
それを復権させたいという思いと、なんとしてでも、レジェンドになりたい、させたいという、キムヨナ様と韓国政財界の思惑が動き、そして、その思惑と一緒に色んなものも動いて、今回みたいな非常に分かりやすい結果になってしまったんじゃないかなとすら思えてしまいます。

やりすぎには注意しましょうね~。

ここから多少真面目に書くけれども、こんなあからさまなやりすぎが許される状況が今後何年も続けば、明らかにフィギュアスケートというスポーツは衰退していきます。
だって、夢がないもの。
フィギュアをしたいという子供、フィギュアをさせたいという親が、どんどん減っていくことになる。

通常使われる意味合いにおいて「圧巻の演技」とか持ち上げる日本のマスコミは、屑というか糞レベルです。
長きにわたって、世界の多くの人を楽しませてきたフィギュアスケートを守るためには、韓国マネーにひれ伏して、口をつぐんじゃいけないのですよ。
わかったか、小倉智昭。

で、女子シングルの総括をします。

コストナー、金メダルおめでとう。
あなたのボレロは、すばらしかった。間違いなく、あの演技は歴史に残ります。
真央ちゃん、銀メダルおめでとう。
清い白鳥姿のあなたを、私は忘れません。
佳菜子ちゃん、銅メダルおめでとう。
ピアソラの強い曲に負けないスケーターになったんですね。
真央ちゃんの後ろ姿、もう少しで追いつけますよ。

ソチオリンピックが、楽しみです。


0 件のコメント:

コメントを投稿