昨夜、投稿しようと思ってあえなく睡魔に負けた林です。
昨日は、事務所移籍以後、初めて土曜に自発的に事務所に出向いて短い書面を2つ起案。
その後来客対応した後、自分的に「遊び倒して」(といっても、丸の内あたりをうろうろしていたくらいですが)、充実した!!という満足感で帰宅したところ、心地よい疲労に包まれてしまいました。
開店当初、あまりの混雑ぶりに腰が引けて一瞬にして退散した、あの「KITTE」に行ってきました。
土曜の夜8時過ぎになると、レストラン街以外はさすがに人も少なめでした(と言っても、そこは新しい名所。それなりには混んでいましたが)。
食事はローズベーカリーでとった後だったので、レストラン街に用はなく、4階から下に下がりながら店内を回ることに。
結論。
KITTEは4階だけでいいです。
2階と3階には目新しさは特になかったですな。まあ、nestrobeが出店していたのにはちょっと驚きましたが、ディスプレイが、商店街の洋品店並に悪すぎ。品物が良いはずの服が全くよく見えず、購買意欲がわきません。
4階はものすごく楽しかったです。
基本的には雑貨街なのですが、かなりフロアの広い中川政七商店も「日本野鳥の会」の長靴なんか置いていて楽しかったし、なにより文房具店の「アンジェ ビュロー」というのが、国内外の文房具を広く集めていて、見ていて飽きませんでした。
思わず、いつも使っているキャップ付のとは違うBICのボールペンやら、スワン型の鉛筆削り、初めて見た小さいサイズのmeadのリーガルパッドなどを購入してしまいました。
このお店でセレクトされていた日本の文房具は、基本的にアナログで昭和の時代からあるものが中心でした。
例えば、MAXのホチキスとか、鉛筆とか。MAXのホチキスは私も好きでよく使いますし、家で愛用している鉛筆もトンボのもの。
こういう類の日本の文房具は、私も大好きです。
しかし、最近「世界でもてはやされている」とか言われている、日本の高機能文房具、あれって本当にいいんでしょうか。
例えば、私はゲルインクのボールペンは嫌いで、油性インクのボールペンを愛用しているのですが、日本のメーカーのものはどれも線が均一で神経質な感じ。書き味もかたくて好きではありません。
20代の後半あたりから、書き味が柔らかいボールペンを探して、日本のものよりヨーロッパのもののほうが自分の好みに合うことがわかりました。
しかし、ヨーロッパのものって、品質管理がおおらかなのか、あえなくインクが出なくなたったりするものも少なくなくて、さらにボールペン探しの旅。
そして、BICのものに行きついたわけです。非常にお安い値段で、見た目もさすがフランスの物、シンプルこの上ないのに、色合いといい、フォルムといい、本当に美しい。
で、今や、愛用品になっているわけです。
疲れにくいとかいうコンセプトで出ている日本のグリップが付いたボールペン。あれも嫌いです。
手が小さい私には持ちにくいというのもありますが、形がゴテゴテしすぎていて握っていると逆に疲れます。
筆記具で疲れる疲れないというのは握りの問題だけではなく、いかに滑らかに書けるかという点に負うところも大きいはずなのですが、なんであんなことになってしまうんだろうなあと。
しかも、なくならないところを見ると、あれを愛用している方が結構いるってことなんですよね。
うーん。
ノートにしたって、日本のノートは表紙のデザインはデザインになってなかったり、やたらファンシーなものが多いし、罫線も細くて均一で、字が上に書かれても全く「アジ」が出ないものが多すぎます。味が出ないと見返すこともありません。記録を取るというノートの意味に欠けるわけです。
実は、ツバメノートの良さが最近見直されていて、またいろんなところで見かけるようになりましたが、罫線の引き方については、海外のものに比べて見た目も美しさにかけるというか、字が書かれた時の様子について想像力を掻き立てられないというか、そういうところがやや不満だったりします。
ノート類では、やはり、meadのリーガルパッドが出色です。びりびり破ける手軽さもいいですし。
話はそれますが、以前、恵比寿のファーマーズテーブルで見かけたインドネシアの小学校で使っているノートというのが、とても素敵でした。
A4よりも縦長で、しかし幅は狭いというちょっと不思議な形で、表紙が固く、小脇に抱えて歩くのにちょうどよさそう。
罫線は、濃い目の水色で、やや太め。ずずずっと引っ張った感じの、ちょっと不均一で揺れてる感じが味わい深くて、こんなノートで勉強したら楽しいだろうなと思ったものでした。
荷物が多かったために買わなかったのですが、その後は、ファーマーズに行っても置いてなくて、ああ、あの時買っておけばよかったと後悔している一品です。
文房具と触れ合う機会の多さって、人それぞれだと思うのですが、今や人の生活になくてはならないもの。
だからこそ、触れているときにホッとしたり気持ちが上がったりする存在でいてほしいと思うのです。
常日頃文房具を使っている私としては、特にその思いは強い。
日本の最近の文房具は、機能面にばかり着目して、やたら多機能になってしまっている分、使う人の気持ちに寄り添えなくなっているのかなあなんて思ったり。
1つのものに本来詰め込まなくていいものを詰め込んで多機能をうたう…って、なんか最近の日本の文化っぽいですよね。
ガラケーしかり。
パソコンしかり。
テレビしかり。
そういうものが、世界で受けなくなってきていることと、最近日本の文房具屋さんで、海外のシンプルな文房具が増えているのって、根が同じような気がするんですけど。
無印良品の文房具は、シンプルで高機能すぎず目指す方向としては無印良品のコンセプトに合っていてよいと思うのですが、デザインがシンプルというよりはそっけなさ過ぎて、ちょっと寂しい。
別に自分は懐古趣味ではないけれど、日本の文具メーカーには、シンプルで美しく、それ自体の機能が優れている文房具をもっとたくさん作ってほしいなと思います。
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