2015年4月19日日曜日

スタバに客が求めるもの。

ども。
土日とも仕事が入ってしまったハヤシです。
赤坂方面で打ち合わせ的な仕事をやった後、今、やれやれな気分でスタバに入って、書き書きしています。

スタバって食べ物はそんなにおいしくないですし、人も多いのですが、妙に落ち着ける・・・そんな不思議なチェーンカフェ。
ここ赤坂のスタバは、そんなスタバの中でも、割と上位にくる「落ち着ける」店舗だと思われます。

で・・・そのせいかもしれないし、場所柄?のせいもあるかもしれないのですが、PC開いている人+勉強している人の率がすごい高い。たぶん7割りくらいそうなんじゃないか、という勢いです。
これも、他のスタバよりもかなりなかなりな高率といってよいのではないかと。

カフェで日本人が勉強したり仕事したりするのがふつうになったのっていつ頃のことなのかなあ・・・と、ふと思ったのですが・・・少なくとも普及にスタバの上陸やそれに伴うカフェチェーン店の浸透が一役も二役も買っていたことは間違いと思われます。

ハヤシも思い返せば、まだ受験生だった頃・・・
札幌で某資格試験予備校の講師の仕事をしながら、受験をしていた頃の話です。

公務員試験の論作文講座を受け持っていたために、毎週大量の論文作文を添削しなければなりませんでした。
部屋にこもって添削すると気分も湿りがちになるし、どうせ仕事やら勉強のために図書館に行くやらで日常的に出かけたりもするわけで。
よく、札幌パルコの裏にあるホールステアーズカフェでその仕事をしていました。
定番席は、カウンターの一番奥。
小さな小窓がある席です。

マイルドブレンドを頼んで小一時間、もう少し伸びそうなときはもう一杯お願いして、コーヒーすすりつつのんびり採点しておりました。
そのころいたマスターは、善良な感じでいつもにこにこしている感じの30歳くらいの男性で(実際は疲労で疲労でやられていたらしいが)、時折言葉を交わしたりもしていました。
他のお店の方も気さくで優しい感じの方が多く、とても居心地がいいスペースでした。

あるとき気がつくと、結構長居してしまっていたことに気がついて、
「(コーヒー一杯で)長居しちゃってごめんなさい」と言ったら、
「時間があるならもう少しいてください」と言われたことがありました。
ワタシがきょとんとしていると、マスターはにっこり笑いながら「お客がいない喫茶店て、入りにくいじゃないですか」と言いました。
時間はお昼少し前、他のお客がいないときのことでした。

映画の「かもめ食堂」で、小林聡美が、片桐はいりの文句も気にせずに、かもめ食道の第一号のお客、トンミ・ヒルトネン(漢字で書くと、豚身昼斗念)を永遠にコーヒー代無料にして、毎日彼が店に来るようにしていました。
ワタシは、そのシーンを見て、マスターのこの言葉を思い出しました。

当時の仕事場は札幌駅の近くにありました。
授業と授業の間が数時間あくこともありました。
そういうときは、講師控えにいて受験勉強をしていることもありましたが、ステラプレイス内にあるスタバにコーヒーを買いに行ったり、気分を変えようとスタバの中で勉強することもありました。
案外、わいわいがやがやした中での勉強の方がはかどることもあったりしました。
あんまりしょっちゅう来るものだから、スタバの店員さんに顔を覚えられて「いつもありがとうございます」なんて言われたりしました。

思えば、スタバの店員さんは、割りにお店の方の接客に個性があって、ふつうの喫茶店やカフェと似たようなフランクな気持ちで訪れることができるように思います。

受験していた頃は、スタバでもマックや他のカフェみたいなところでも「勉強のために長時間いるのはご遠慮ください」みたいなことがお店の中にかかれていることが珍しくありませんでした。
けど、最近、少なくとも東京では、そんな物を表示しているお店には出くわしたことがありません。

まあ、くっちゃべって長時間居座られるのと勉強で長時間居座られるのと大した違いはないとか、勉強系のお客は静かで、時に追加注文と言うこともあり得るのでかえってありがたいとかということに、店側が気がついたのかもしれません。
いずれにせよ、スタバやカフェチェーンは、ある意味「空間を提供する」商売であることは間違いなく、それが店と客の相互理解?によって浸透した、ということなんでありましょうか。

お店に入って、小一時間ほど経とうとしていますが、ハヤシより先に来ていた客は、いっこうに席を立つ気配がありません。みなさま黙々と勉強や仕事を続けています。
斜め向かいのおじさまはサンドイッチを追加で注文していました。

ハヤシはそろそろ退散します。
明日もどこかのカフェで、もしかすると何か書き書きしているかもしれません。


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