グランプリファイナルを堪能しすぎてこんな時間になってしまいました。
今回のファイナルの会場は、時差7,8時間のフランスはマルセイユ。あちらのゴールデンないしプライムタイムに競技時間を合わせると、日本では明け方近くに試合が行われていることになります。
おまけにテレ朝さんはそんな時間に生中継してくれません。
がしかし、ハヤシはできるだけリアルタイムでフリーの結果を知りたかった。
なぜなら…時差ボケでショートれろれろだった(のわりになかなかいいスコアだった)宇野君が無事に表彰台に乗れるか、ルマンドゆずる(羽生ちゃんのショートの衣装がブルボンのルマンドそっくりという話を聞いて以来、もうルマンドにしか見えない。ちなみに以前の白い方はこれまたブルボンのホワイトロリータそっくりだった)にチャンとかハビちゃんとか、一矢報いてくれんのかと思っていたから。
そして、女子では、2位と0.9、4位と1点ちょっとという微妙な点差の中にいる宮原さんがどうなるか、結構気になっていたから。
ここ最近なんだか忙しくて、ハヤシにしては朝早くからいつも通り夜10時くらいまで仕事したりしていて、週末はバテバテ。土曜日も仕事出てたし。
で、土曜の夜は、ばったりと12時ころ歯も磨かんと寝てしまいました。
はっと気が付くと午前3時半。
うおー!!女子ショート始まってるよ!!とか思って、急いでヤフー(に転載されているスポーツナビ)のテキスト速報を見ると、なんと宮原さんが首位だよ!!
お願いだ、メドちゃん、悪いが2,3回転んでくれとか願っているうちに速報は自動更新され、あっという間に宮原さんは2位に。メドちゃんも本調子ではなかったようだが、それでもミスを最小限に抑えたらしく、ぶっちぎりの第1位になってしまったのでした。
でも宮原さん2位。オズモンドを抜いたのか…と思ったら、オズモンド、なんと4位まで落ちていました。フリーが思いのほか伸びなかったようで。
なんだか興奮してきたが、男子のフリーまで少し時間があるはずだから、歯を磨いて寝なおそうとしても、もう気になって気になって眠れません。
で、うつらうつらしながら男子のフリーの開始を待ちました。
なんと、宇野君、第1滑走ではないですか。
まだかまだかと自動更新されるテキスト速報が待ちきれず、ほぼほぼ10秒くらいで手動更新していたら、数回目くらいにスコアが出ました。
フリー195点!!すげっ!!これは、肝心なところですっ転ぶハビちゃんか、若干不安定なチャンがどっちかこけてくれたら表彰台だ!!と目がギンギンにさえてきたところで、、ネイサン・チェン登場。
情報更新されたの見たら、ネイサンが宇野君の上にいるではないか。しかも、0.3差ってなんなんだよ…
これじゃもうだめだ、宇野君最悪5位だ(注:その時点でリッポンが宇野君の下にいた)と一気に気持ちがなえていきます…
が、やっぱり気になって気になって眠れない。
ルマンドゆずるは、ジャンプ2つ失敗してフリーの点は187点台だったが、ショートの余勢をかって首位をキープ。
あ~もう本格的にダメだ、と思っていたところ、ハビちゃんもチャンも複数回転倒したために順位を激しく落とし…
明け方の5時過ぎに、布団の中でiPad片手に「やったー!!」と叫ぶ怪しい中年女になっていたのでした。
で、朝は9時半ころ起きていつもの休みのようにゆっくり朝食の準備をして、朝ご飯食べながらYouTubeで、宇野君、ネイサン、宮原さんの演技をチェックしました。
宇野君というのは試合後の表情が本当に豊かで面白い子ですな。
アメリカ大会の時の舌を出して見せた「やっちゃったよ~」という表情。
ロシア大会のあとのなんとも複雑そうな笑顔。
そして、今回は、少し呆然としたまま荒く息をして(たぶん)樋口コーチの方を一瞥した後、目に浮かんでいた涙をぬぐいながらリンクの中央に向かい、まだ気持ちが抜けきっていないような表情でお辞儀をしたのでした。
宮原さんの演技は、ちょっとほろっと来るくらい力がこもっていた。あんなにちっちゃい体の女の子が、こんなに雄大で力強い演技ができるんだなあと感動してしまいました。
そして、ネイサンは、デニス以上のぶっきらぼう感が実に男の子らしくていいです。
滑り終わった後の「ひと仕事終わったぜ」みたいな表情に、おおさっぱなお辞儀。
どこぞのブルボンみたいに演技中にロックスターを気取って(君には何のビートも感じないが)、観客をむやみやたらと煽り、わざとらしい「あとちょっと」ポーズを繰り出す、あのあざとさがかけらもない。
選手はリンクで輝けばいい。
そういう当たり前のことを当たり前にやっている、フィギュア職人みたいな立ち居振る舞いがいいなあと思うのです。
iPadよりは幾分大きいテレビの画面で夜はさらに演技を堪能。
そうやってハヤシの12月のとある日曜は暮れていったのでした。
女子はもう、なにが点差になるのかよくわからん状態になっていて、最近人気が下降気味なのもよくわかる。
そんななか、宮原さんは他の選手とは違う精神性が高い難しいプログラム(テーマの「強い女性」というのが、ワグナーが踊るような肉食系女子とは違う、気持ちのありように焦点を当てたものと解釈されます。)を一人滑って異彩を放っていたし、ポゴちゃんはコストナーの後継者になれると確信しました。
今の女子フィギュアで見る価値あるのはこの二人くらいかな。
男子は、ルマンドゆずるが実は死角だらけであることが改めて分かり、ひそかにほくそえみました。彼、なんてたってフリーは3位ですから。
しかしなんでみんなルマンドが好きなのかなあ。
彼がふとした時に見せる、蛇みたいな邪悪な目つき。
あれが彼の精神の本質だと思うんだよな。
笑った顔なんてもろつくり笑顔。
演技にもそのさもしさ(点数採れることしかやらない)がありありと出てるのに。
さて、2018年平昌オリンピックで、ルマンドゆずるは、おそらく今シーズンと同じプリンスをやるでしょう。
ソチのときもそうだった。
彼は、セクシー部長のテーマ(もとい、パリの散歩道)をソチの前年から踊っていて、この曲が当時のルマンドの代名詞、みたいな印象付けを行っていたから。
それに昨シーズンとその前のシーズンも同じショパンの曲使ってたしね(このプログラムはよかったと思う)。あんまりショートはコロコロ変えない方針なのかも、オーサーって。
プリンスは、「実は踊れないが踊れているようにごまかせる」(派手なパフォーマンスをふんだんに入れれるから)うってつけのプログラムだし、死んで間もないから話題性もあるし、なにより、キャッチーな感じで、もう「皆様のアイドル」化しているルマンドゆずるにはぴったりとしか言いようがない。
この曲でショートの高得点を今シーズンたたき出し、ジャッジに強く印象付けたうえで次のオリンピックにつなげようという、オーサーの二匹目のドジョウ作戦ではないかと思うのだが。
そんなに底浅くないか、オーサー。
まあ、答は来年のシーズン前にはわかりますな。
次は2週間後、一番盛り上がる全日本だ!!
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