2014年8月25日月曜日

物価の違いを感じてしまったのだ。

なんとなく蒸し暑かった札幌です。
そんななか、今日はハヤシの妹の誕生日で、家族で連れ立ち、円山公園近くのすし店「やしろ」にランチを食べに行ってきました(写真は、メシブログでどうぞ!!)

ここは、確か先月、両親と妹が一度食べに行って、非常に満足していたお店。
帰省したら行こうとずっと言われておりました。
私の方が、昼間は出かける用事がいくつかあったのと胃の調子がいまいちだったのとで、今回の帰省中に実現するかどうか危ぶまれましたが、今日、なんとか出かけることができた、という次第です。

お目当てのランチは限定33食。
お店の開店は11時ですが、前回両親たちは12時過ぎに行ったそうで、まさにハヤシ家で33食完売、ギリギリセーフ、という状況だったそうです。
そこで、今回は余裕をもって11時30分前には到着できるように出発しました。

店内は、カウンターが7,8席。テーブル席が、4人用3席に6人用1つ。
握りを店長一人で賄うことを考えると、限界の広さかな、と思います。
数年前にできたお店で、隣のテーブルの声が聴こえない程度の間隔をきちんと取ってくれている余裕のある作り。

接客は店長の奥様(明るくて気さくな接客)とアルバイトと思しき若い女性がひとり。
食べているペースなどを見ながら、いい具合に放っておいてくれる、とても心地よい接客です。

ランチメニューのうち、握りのメニューは、8貫、10貫、12貫、15貫に1.5人前、これにそれぞれサラダとアイスクリームがつくというものです(ばらずしのランチもあります)。
10貫で1200円(税抜き)、12貫で1500円(同)という価格帯でした。

ここの握りの特徴は、運ばれる前に、すしに刷毛で醤油が塗られているということ。
自分たちで醤油につける必要がありません。

いや…おいしかったです。すしネタはどれも身が引き締まっていて、中トロも無駄に脂っぽくない。うまみも十分。
子持ち昆布のお寿司を初めて食べましたが、コリコリした歯ごたえが新鮮でした。

私は、肉の炙りをすしネタにするというのがあまり好きではないのですが、今日食べた白老牛の炙りのお寿司は、これ見よがしな嫌みがなく、あっさりと、しかもしっかり「お肉」であるにもかかわらず、カツオのたたきとか、良質の大トロの炙りを食べているような感じで、他のすしネタとのバランスも絶妙な感じでした。

個人的にはすし飯は、もう少し柔らかめで酢が気持ち効いていてもいいかなとは思ったのですが、おそらく、日ごろ回転すしばかり食べているので、舌がそういう味を覚えているだけの話ではないかと。
いいネタが乗っかる場合には、ご飯の味は極力主張しないようにすべきなのだろうと思います。

サラダの葉物もシャキシャキしていましたし、デザートの抹茶アイスもコクがあっておいしい一品。

これで、値段は先ほど述べた通りです。
他のネタは、いくらに鯛に甘海老、イカなどなどがあり、カッパとか鉄火とか卵とか「お値段稼ぐ系ネタ」は一切ございません。

信じられないお値段です。

これ、東京で食べたら、いくらするんだろう?

ハヤシは、夕飯に何を食べるか困ったら、とりあえず「回るすし」を食べに行くのですが、恵比寿のやっすい回転寿司でさえ、5皿食べれば800円以上にはなる。

もうなくなっちゃったけど有楽町ガード下の回転ずしだと1000円は余裕で越します。
たまに贅沢して中トロ頼んじゃったりビール飲んじゃったりしたら、1500円くらい簡単に行ってしまう…

おそらく、普通に今日のランチメニューを東京で食べると、10貫で2000円くらいにはなるのではないかと。場所によっては、2000円では済まないかなと思います。

もちろん今はやりの「俺のすし」みたいな感じにすれば、同じくらいの値段に抑えられるかもしれませんが…いくらすしは立ち食いでもいいとはいえ、今日みたいなおすしを、落ち着かない「俺の」方式では食べたくない(座らないで食べるのでうまいものも安いというが、うまいものは座ってちゃんと味わいたい)。

以前から、東京でご飯を食べるとき、少なくとも札幌で食べるときと、ランチで300円は高いなと思っていました。
晩御飯になると、500円以上、場合によっては1000円くらいの差になるかもしれません。

例えば、恵比寿アトレで和食のランチを食べると1000円で、ご飯味噌汁おしんこに焼き魚が一尾。サラダもデザートもドリンクも付きません。札幌だとこの程度なら、そこそこおしゃれな店でも750円から800円くらいでしょう。
同じ店でディナーを食べると、300円程度の箸休めも何となく取らされてしまい1800円くらいに。
フクモリでも夜に焼き魚の定食をとってお茶をつけると、2000円を超えてしまったりします。

札幌だと12,300円、お茶つけて17,800円くらいがせいぜいではないかと思います。


最近お気に入りの銀座ルブランで、ドリアやグラタンのランチをとると確か1400円ほど。サラダとドリンクがセットでつく程度。
確かに札幌でも1000円は割らないと思いますが、1400円はない。だって、サラダはいたってシンプルですし…

今日のすしネタは、本当にいいもので(産地直送のものを新鮮なまま提供というよりは、寝かせたり、炙った「一番おいしい状態」に仕上げて出している手間暇かけたもの。

それが1200円って…(まあ、ランチは採算度外視でやるところもありますが、それにしたって…)

東京にうまいものはたくさんある。
しかし、やはり、「手ごろな値段でおいしいものが食べられる」のは、やっぱり地方都市、とくに北海道なんではないかと改めて感じました。

特に札幌の場合、「日常的に食べるもの」は手ごろにおいしく食べられるものが多いですからねえ…

札幌は地方都市の中では物価が高い街です。
しかし、そんな札幌においても、東京の経済的な意味における暮らしにくさ、みたいなものを、本日は、ちょっと感じてしまったのでした。







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