2022年12月11日日曜日

宇野昌磨がステファン・ランビエールに見えてきた

 こちらのブログでは、超久しぶりにフィギュアスケートネタです。

(その昔は羽生くんの悪口などいっぱい吠えていたなあ…)


今週末は、グランプリファイナルが行われていて、金曜の夜から張り付いて観ているわけですが、特に女子なんか、ロシアが出禁になるとこうも日本人におはちが回ってくるのだななんて思っていたりします(ジュニア女子は、今や日本vs韓国の様相になっているようですが)。


で、今回注目していたのは、案の定男子シングルでして。

日本人男子4名が進出したのであります。

宇野昌磨、山本草太、三浦佳生、佐藤駿。

今季のグランプリシリーズは、怪我で鍵山優真くんが参戦しなかったので、日本人男子、宇野くん以外はパッとしないかなあと思いきや、海外勢もパッとした選手が現在いないので(除く。マリニン。たぶんネイサンはこのまま引退ではないかと思っている)、この4人がファイナルに進出しました。


海外勢で大注目株は、4回転アクセルのイリヤ・マリニン。

こやつがかつてのネイサンや羽生くんみたいに、ぶっちぎりで優勝してしまうのかな、だとしたら面白くないな、なんて思っていました。


最終的には、宇野昌磨くんが、ぶっちぎりの300点越えの優勝だったわけです。

「優勝良かった」だけではない、いろんなことを考えました。


宇野くん、結果的に、ステファン師匠のところに行って大正解でした。

ジャンプは最近完璧に飛べていないことが多いですが、とにかく、所作が美しくなりました。


若い頃から表現力に定評があった宇野くんですが、背中のうねらせ方、腕を出すタイミング、決めポーズの背中や腕の角度などなど、全てが以前より格段に精緻になっていて、今やエレガントな演技では、右に出る者はいない存在になりました。


昨日のグランプリファイナル、フリーでも演技構成点で90点超えていたのは宇野くんだけ。

2位以下は全て70点台以下でした。それぐらい表現力ではぶっちぎっていたということです。


最近たまに宇野くんを見ていると、現役だった頃のステファン師匠と姿がダブることもしばしば。

宇野くんは、「演技のエレガントさ」という誰にも負けない武器を、ステファン師匠から授けてもらったのです。

ハヤシはステファン師匠のファンだったので、余計に嬉しかったりします。


宇野くんももう良いお年なので、この先何年選手ができるかはわかりません。

次のオリンピックって、27、8歳になっているはずだと思いますし…

年齢的なピークってどのあたりなのかが気になるのですよね。


それに、大味のマリニンが演技構成点を上げてきたり、鍵山くんが戻ってきたり、山本草太くんがさらに演技に磨きをかけてきたりすると、これからしばらく「宇野一強時代」とまでは言えないのかなという気もしますが・・・

とりあえず表現力に関して言えば、近年の選手の中では、ちょっと次元が違う域に達したなということは言えるのではないかと思います。


ついでに言うと、昨日の演技、実は技術的に点数を取りこぼしているところもあり・・・

まず3連続ジャンプが入らなかった。

4回転トゥループからの連続ジャンプ、2本目が2回転になってしまった(予定は3回転)。


少なく見積もってもたぶん10点くらい損しているのです。


本当にノーミスのベストの演技をした時、採点方式が変わって、点数が低くなりがちな現在のフィギュアスケートでも、とんでも得点が出る可能性があります。


と言うわけで、全日本選手権、四大陸選手権、世界選手権と続いていく、今シーズンのフィギュアスケートから、まだまだ目が離せません。


余談ですが、これで鍵山くんが帰ってきたら、日本男子がとんでもないことになります・・・

山本草太くんもすっかり復調したし(彼の昨日の演技もエレガントでした)、三浦佳生くんもこれから伸びるだろうし、佐藤俊くんも昨日のフリー見る限りでは、ショートと2本揃えたら結構怖い存在になるなと思いました。

そして、今回はファイナルに出場を逃しましたが、「代打の男」友野一希くんも控えています。


どんな感じになっていくのかなあ、これからの日本男子スケート。かなり楽しみです。


さて、女子ですが、ショート1位の坂本花織がジャンプで失敗して最終成績5位だったとか。

優勝は逆転の三原舞依ちゃん。


坂本花織ちゃん…以前はちょくちょくこういうことやってたけど…オリンピックでメダル取って、世界選手権取って、もうなくなるかなと思いきや、そうではなかったようですな…

それとも今年はメンタル的にちょい厳しい感じなのかな。ちょっと抜け殻感があったりとかして。


何があったのか見届けなければならないので、今夜もスケートガチで見たいと思います。









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