2013年9月30日月曜日

常備菜を作る。

最近、休みとなると、常備菜を作ることが多くなりました。

といっても、そんなに手の込んだものではないです。
基本的に、単純に煮たり炒めたりしてできるものがほとんどです。

常備菜を習慣的に作るようになったきっかけは、たぶん、「ごま油と人参」です。わりに最近のことです。

ハヤシの場合、北海道の実家から定期的に救援物資が届きます。
うちのお母ちゃんという人は、とにかく「食べること」が生きていくのに一番大切だと思っている人で、子供の頃から「遅刻してでもご飯は食べていきなさい」と言うくらいでした。

で、東京で一人暮らしをする娘が、どうも場合によっては飢えているんじゃないかと本気で思っているらしく、月に1回必ず救援物資を送ってくるのです。
その中には、芋・カボチャ・人参が定番物資として入っています。
芋・カボチャは、特に料理法に悩まない食材・・・というか、単純な味付けで煮てしまうのが一番良いものです。後でチンしてそのまま食べてもいいし、バターを落としてもいいし、チーズを上に乗せてオーブンでその後焼いてもいいし。

ところが、人参は、私にとっては「どう料理するのが一番いいのか?」と悩む食材だったわけです。

革命が起きたのはつい1ヶ月半ほど前です。
買ったはいいが、ほとんど使っていなかったごま油。
使い方を間違えると、ただくどいだけの料理になってしまいます。

ごま油をうまく使える人間になりたい。

そう思い続けていたある日のこと、「そういや、人参とごま油は合うはずだ!!」とぴんときたのです。
そう、「きんぴら」のことを突如として思い出したのであります。

で、三温糖・醤油・みりん・ごま油・一味というひねりのない調味料で人参の細切りいためを作ったところ、「うまい・・・」と自分で感動してしまったという・・・

要は、今まで自炊だの何だのといっても、非常に単調な味付けの料理ばかりだったのが、人参とごま油の組み合わせを会得したことによって、ちょっと深みのある味付けを出せるようになったかな、と「一歩前進」な気分になったのです。

で、調子に乗って、芋・カボチャの煮物も欠かさないようになってしまいました。

なお、人参の炒め物は、その後、母のおかげでパワーアップしています。
母が愛用している百均の細切りピーラーを、9月の救援物資の中に入れてくれたのです。
包丁で切るより楽だし、ふわっとするし、食感もいいです(つまり、包丁の使い方が下手ということです)。

ごま油に自信を深めた私は、さらなる常備菜の開発をしました。
名付けて「きゅうりのごま油と醤油漬け」。
ひねりがなくてごめんなさい。
なんとなく、中華料理なイメージで作ってみたところ、意外に美味で冷蔵庫に欠かせなくなりそうだなと思っています。

極めて簡単です。
キュウリを適当に乱切りして、醤油とみりんとごま油を入れ、一味を振って混ぜるだけ(最近よくあるビニール袋に入れて、もみもみ、です)。
一晩置くと味がなじみます。

キュウリって、やはりサラダに入れるくらいしか思い浮かばない食材のうえ、意外に日持ちしないので、何とかならんかと思っていましたが、これで漬けておくと、3~4日は少なくとも持ちます。

私の場合、朝御飯以外は、平日はほとんど外食になりますが、常備菜を作っておくと、外食で崩れがちな栄養バランスを修正できているような気がするし、急に家で夕食をとることになっても慌てずに済みます。
お弁当を持って行くときに、準備も楽ですしね。

同業女子の中でも、もっと偉い人は、数日分の煮魚を作ったり、手間のかかる作業をしていたりもします。
でも、私の場合、休みの日は、たとえ「ひきこもり」でも、他の家事もしたいし、本も読みたいし、録画した番組も見たい。

だから、あまり負担にならない程度のことだけやっています。
でも、この程度のことだけでも、ウィークデーの食生活は、貧弱にならずに済んでいる。

食べ物が満ちると、心も満ちたような気がするのは、やはり私が母譲りの食い意地が張った女だから、なのでしょう。




2013年9月29日日曜日

読書の秋に、物思う。

読書の秋です。
これ、最近の私にとっては、比喩ではありません。

読書家というよりは、活字好きかつ本屋好きのワタクシ、時間があれば本屋をウロウロしています。

お気に入りの本屋は、銀座コア6階のBook1st。
夜10時まで開いているのも嬉しいし、店内の雰囲気がとても落ち着いていて、心地よいのです。
これ見よがしなおしゃれ感とかヒーリング感を出すようなものは一切ないのに、じっくり本を探せる雰囲気を出してくれるのは、ディスプレイの妙なのでしょうか。

仕事で使う専門書などは丸の内の丸善か弁護士会館地下の書店で買いますが、個人的趣味でうろつく場合には、コアのBook1stが最高です。

それはさておき、ここ半年から1年くらい、「ぐーっと入り込んで読める本」に全く出会うことができませんでした。
林は、活字好きではありますが、文体に勢いがなかったり、日本語が不自然だったり、小難しかったりすると、たとえ大人気作家の本でも、大ベストセラーでも、読み続けることができません。

何か本が読みたいなあと思って、書店に行って、タイトルが目に付いた本を手に取り、ぺらっと最初のページをめくる。
その最初の数行にピンとこない本は、装幀に惹かれて買っても、最後まで読めずに挫折してしまいます(きれいな装幀の本を手に入れただけでも得だとは思いますが)。

今年に入って買った本で、これまで完読したものはほとんどなく、印象に残っているのは、島田裕巳さんの「浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか」(幻冬舎新書)くらい。
趣味で買った本も、仕事でも関わりが多い精神医学関係の本ばかり。
それとて、頭から読みふけるというのではなく、興味が湧いたところなどをぱらぱら断片的にめくるという読み方。

ところが、先週あたりから、かなり変わってきたのです。
本屋をうろついていると、「これは読みたい」「これは買いだ!!」という本に出会うようになりました。

手始めは、先週土曜日。仕事で田町の方に行っていました。
ちょっと時間があったので、駅ビル?の中に入っていた「虎ノ門書店」という小さな本屋さんをウロウロ(ここの雰囲気も好きです)。
そこで、いきなり、よしもとばななの文庫版「スウィート・ヒアアフター」(幻冬舎文庫)に遭遇。

ばななさんの作品は、「キッチン」から好きなものが多く、そういえば久し振りだと思いながら手にとって数行読んでみたところ、あいかわらずのばななワールドに引き込まれて、即決購入。
もともと遅読で、読む時間も電車の中とか外食中くらいしかないので、まだ読み終わっていないのですが、今日中には読み終わりそう。

翌日。
今度は職場近くの有隣堂で、松浦弥太郎の「日々の100」(集英社文庫)を購入。
松浦さんといえば、「暮しの手帖」とcowbooksのイメージが強くて、文筆家としての彼を、私はあまり知りませんでした。
この本は、まず装幀に惹かれて手にとって、中身を読んで「買うぞ!!」と決めました。

彼の持ち物(愛用品)の写真と、それにまつわる思い出やエピソード、自分の「こだわり」が綴られる、という構成なのですが、文章がとにかくいいのです。
出しゃばりすぎず、芯があり、無駄な表現が一切省かれていて、短い文字数の中に、伝えたいことがぎっしり詰まっている感じです。
文章自体に衝撃を受けたのは、中学生の時に向田邦子を読んで以来のことです。

この本は、タイプ的にはテーブルの上にポンと置いておいて食事や仕事をしながらぺらぺらめくるという感じですが、どこのページを開いても綴られている文章に引き込まれます。
良い本に巡り逢いました。

そう。
本との出会いは、まさに「巡り逢い」です。
運命的なものなのです。
何気なく本屋をぶらぶらしているときに、ふっと目に付いた本。
それが自分にとってかけがえのない一冊になる、そういうものだと思うのです。

そして、そういう運命的な出会いは、本屋でしかできない。
ハヤシはそう思うのです。

今、書籍はどんどん電子化が進んでいて、そのうち、本屋がなくなるんじゃないか、なんて言われています。
電子書籍のみでの発行しかしない、なんていう雑誌もいくつかあります。

近い未来に、本は全部デジタルになってしまうのだろうか?
日本のようにスペースがない国、高齢化して人口が減少し、本が売れなくなる未来しかない国では、こういう末路しかないのでしょうか?

もし、そんな世の中が自分が生きている時代にやってきたとしたら、私は、生きる楽しみの数十パーセントを確実に失うこととなり、そして、一切本を読まなくなるように思います。

だって、どういう風に本と出逢えば良いのか、わからなくなってしまいますから。
ネットで、オススメの星の数や、質感がわからない装幀なんかを見たって、ビビッとこないもの。

本はやっぱり、書店で手にとって、1ページ目をめくり、感動や衝撃とともにお持ち帰りすべきものだと、ばななさんと弥太郎さんの本を手に入れて、改めて思う初秋なのであります。

2013年9月23日月曜日

男の趣味が、悪いんです。

「どんな人がタイプなのさ」
という質問を受けることがあります。最近は激減していますが。

そりゃまあ、齢44歳まで独身を通し、「結婚したい」「相手を探している」とも言わない勤労女に対して、こんなことを言うのは、周囲の心ある人から見れば、ある種、禁句なのかもしれません(ちなみに、私は「絶対に結婚しない」などと決めているわけでは決してなく、ご縁があればそのうち、と思っているのです。しかし、ご縁を得られる機会が日一日と激減していることもまた自覚しています)。

その話は、ちょっと脇に置いておくとして、この種の質問、答に窮します。
それはたぶん、自分に「タイプ」と表現できるほどのものがないからだと思います。

誤解を招きたくないので一応述べておくと、「男なら誰でもいい」という趣旨ではありません。

おそらく、自分が今までに好きになった男性や好感を持った芸能人などを並べていくと、それなりの傾向はあるのだと思うのですが、それを「こういうタイプ」と表現することができんのです。

あえていうとすれば、世間的に「イケメン」とか「優しい」とか言われているタイプは、ストライクゾーンでは全くなく、どっちかっていうと、こう、ある一定分野の人に受けそうな、一種「オタク」的匂いを発している人が好みのようです(「ようです」というのは、自分で表現していて、あまり自信がもてないから、なのですが)。

例えば、ジャニーズでいうと、嵐のメンバーよりは、堂本剛君とか今井翼君とか、キスマイの中でもフロント張ってる3人ではなく、千賀君とか(二階堂・宮田までは落ちない)。
美形男子くくりでも、ありがちな料理男子に走る速水もこみちとか妙にメジャーな向井理よりは、どことなく「本当は変人なんだろうな」という匂いを漂わせる福山雅治に興味をそそられます。

で、冒頭の質問をされると正しく答えるのが面倒くさくなって、つい、

「私、男の趣味が悪いんですよ」

などと言ってしまうわけです(名を連ねてしまった男性芸能人のみなさん、ごめんなさい)。

実際には、男の趣味が悪いなんて思ってやしません。
むしろ、ストライクゾーンは、かなり狭めだと思っています。
本来のストライクゾーンからかなりずれていることは認めますが。

そういや、私の友人で「イッセー尾形+四谷シモン+中村ゆうじ」を3で割った感じの人がいいと言っていた子がいました。

「そりゃ、あんた、ストライクゾーンが狭すぎやしないか」と言ったところ、その子は、自分では、かなりストライクゾーンが広いと思っていたらしく、私の言葉にショックを受けていました。

結局、その子は、この3人を足して3で割ってからかなり薄口になったちょっとだけ芸術家肌の人と結婚しました。
まあ、自分の「タイプ」といえる人と出会えた、ということなのだろうと思います。

自分の場合、自覚はあるけど、出会いがない。
出会いがないことに、さほど焦ってもいない。
「焦る時期を過ぎたんでは?」と言われるかもしれないけど、本来焦るべきだった30代後半あたりにも、焦る気持ちはありませんでした。

もちろん、そのころは、弁護士になりたてで、それどころじゃなかったという事情もあるのですが、なんとなく、自分の中で「私の場合、出会いを求めて活動しても、ビビッと来る人に会えるわけでもないんだろうな」と、婚活の有効性がないことを無意識のうちに悟っていたのではないかとも思います。

その気持ちは、今も変わりません。

まあ、このまま行くと、誰にも気づかれずに孤独死する可能性もある程度あるし、その前に、安心できる住まいを確保できなくなる危険性もあるので、そういう危険をできるだけ回避できるような「保険」だけはかけとくつもりです。
ただ、ひょっとすると、ポカッとやってくるかもしれない白いタイツの、ではなく、白い馬に乗った王子様を、のんびりのんびり待っていたい気持ちもあり。

なんてどうでもいいことを考える、三連休最後の昼下がりなのでした。

さて、仕事するか。



2013年9月22日日曜日

どーした、有楽町ルミネ‼︎

9月二度目の三連休初日は、平日と変わらぬお仕事状態でした。
まあ、週明けに大きな裁判を控えているので、日月も自宅にいるとはいえ、お仕事するわけでございますが。

さて、来客の応対を終え、事務所をでた後、2週間ぶりくらいに有楽町ルミネに行きました。
お目当ては、ユナイテッドアローズとジャーナルスタンダードレリューム。
結局レリュームで今年らしいチェックのパンツを買いました。8950円。お得で大満足。

有楽町ルミネは、地下を中心に改装がされていて、この前来たときですら、成城石井でお買い物できませんでした。
ところが、どうも地下の改装が済んだらしい看板が、本日はでているではありませんか。14日にリニューアルしたらしい。

林は、成城石井で出してる震災支援の無塩ミックスナッツを毎朝ヨーグルトに入れて食べています。ちょうど切れるところだったので、じゃ、改装の様子でも見がてら買いに行くか、と、地下に降りていきました。

びっくりした。

どおりで、なっがいことかけて改装していたはずだ。
なんか、セレクトショップだらけになっていました。

しかも、コンタクトのアイシティとか、3コインズなんかもオープンし、肝心の成城石井は、たぶん売り場面積が3分の1くらいになっている・・・

有楽町ルミネの成城石井は、数ある成城石井の中でも、割に珍しく野菜や果物を結構置いていて、お高くはあったけれど、それなりに便利だったのです。私が見る限り、そこそこ売れていたと思うし。

それがなくなった。

あと、地味に置いていた掃除道具とかがなくなったんではないでしょうか。

セレクトショップが進出した割に、なんか、全体的に地下の雰囲気がチープなのは、妙にちまちまと売り場面積をひどく分け合いながら窮屈そうにいろんな店が入ってしまったのと、100円ショップほどではないけど、売り物の大半が値段そのままの感じな3コインズのせいであることは間違いありません。

いけてなさすぎる!!

あんまりびっくりして、改装前はどんなフロアだったか一瞬忘れてしまったのですが、確か、お惣菜屋さんやスープストック東京、タリーズなんかがあって、オープンスペースのテーブルで食せる場だったということを思い出しました。

私はあんまり使ったことがないけど、それはそれなりに便利そうで、仕事帰りの女子なんかが、ヘルシー弁当的な物をぱくついているのをよく見かけていました。休日は席見つけるのも大変だったし。

なんで?
なんで、なくしちゃったの、それ。
お店入れ替えるとかなら話は分かるけど。
休んでばかりで、お金落としてもらえなかったとか、そういう理由?

あのチープな感じ、明らかにミスってないか?
でも、あれか?
有楽町近辺にやってくる女子は、ルミネに徹頭徹尾セレクトショップが入ることを求めていたとでもいうんでしょうか。

私は、実はこれでもルミネファンでして、その理由は、様々な土地にあるどこのルミネも、大きく「ルミネ」ブランドのクオリティを下げるようなフロアづくりのミスを犯していなかったからなのです。

ほら、よく百貨店であるでしょう。
銀座の松屋は格好いいけど、上野の松屋は「ん?」な感じとか。
地方に行ったら、三越はすべからくパッとしないとか。
そういうのがルミネはないな、と。

いやしかし・・・あれはひどいわ。

有楽町ルミネ、1階から上は、数あるルミネの中でもクオリティが高く楽しいファッションビルなのに、地下1階だけが明らかに浮いている・・・

それだけで行く気が失せる・・・
しかも、地下って、銀座駅から流れてくるお客さんが一番最初に入るところでしょ。
あれでいいって、みんな思うのかなあ。
今日なんて土曜日だったけど、地下、全然人がいなかった・・・リニューアルから1週間というのに・・・

どうせやるなら、地下全部ダイソーにするとかくらいのことしないとあかんのではないでしょうか?

林のふるさと、札幌の西武デパートは、経営不振で地下食料品売場をなくして靴売場にしたところ、さらに客足が遠のいて、閉店に追い込まれてしまいました。

おしゃれな女の子に来て欲しいからと言って、上から下までセレクトショップにすりゃいいってもんでもない。

長い時間楽しんでもらって、お金を落としてもらうには、目先を変えたり、ゆっくり気楽に休めるスペースがあることも重要だと思うんですが?

半年後、有楽町ルミネがゴーストタウンになってやしないか、ちょっと気になる林でした。

2013年9月17日火曜日

文房具を巡る旅。

三連休が終わりました・・・

この三連休、土曜日は、夜ちょっと家で書面仕事をしたのみで、後はアホになっていました。
昨日は、外出の仕事あり。
そして今日は、昼間はがっつり家で書面書き。近所のセブンイレブンに行ったのみで、基本、引きこもり。

我々の同業者の中では、自宅で仕事できないと言う人も結構います。
理由は様々で、気持ちが乗らないとか、誘惑が多いとか、小さい子供がいると遊んじゃうとか。

お子さんがいる人は仕方なかろうと思うのですが、個人的には、電話が鳴らない環境で仕事できるのは最高です。
それに夜遅くまで書面書いてても、その後「帰る」必要がないので、気分も楽です。

さて、仕事道具の見直しを大幅に図って、今まだ、その途上にいるワタクシです。
手に入れた道具で気に入ったもの、手に入れたいと思っているのに手に入らないものなどなど、様々あります。

手に入れた道具でもっとも気に入ったのは、PILOTのボールペン、SUPER-GPの1.6mmです。

信じられないくらいの極太ですよね。
一体何の用途に?と思う方もいるかもしれません。
ずばり、単にメモ用です。

私の場合、メモというと、前にも書いたとおり、刑事事件を担当した際の被疑者被告人との会話内容の記録が主なのですが、話すスピードに合わせて書いていく必要があるので、筆記具は滑りがよく、書きやすいことが必要です(もちろん紙の問題もありますが)。

しかも、PCを持ち歩かないことにした結果、最近、とったメモを、場合によってはPDF化する必要が出てくるようになりました(他人に送る場合など)。

PDF化するときは、Cam Scannerを使うのですが(いや、これ、無料だけど優秀なアプリです)、そういう場合、細く弱い線の字は、えらく不鮮明な状態で残ってしまうのです。

で、太くて書きやすいボールペンを探していたところ、これを見つけちゃったわけです。

文房具屋さんで試し書きしたときの衝撃はすごかったです。
もう、するするするする~と、大げさではなく、何の力もいりません。

1.6mmなんで尋常な太さではないから当たり前じゃ?と思う人もいるかもしれませんが、そうではありません。
他のメーカーでも1.6mmのボールペンがあったので試し書きしたのですが、書き味は、ちょっとかたく、するする感は負けていました。

今、私のペンケースに入って大活躍しています。
なお、定価は100円(税別)です。

欲しいのに手に入れられないのは、ノート2つです。

1つは、ダイソーで出しているらしい、モレスキンのパクリ物。
マニアの間では、「ダイスキン」とか言われているそうで。

これ、フェイスブックで友達に教えてもらって、ネットで調べてみたのですが、根強いファンがいるんですね~。
様々な筆記用具のインクののりなんかをモレスキンと比較したり、勝手のよい使い方を書いてあるブログがありまして、すっかり欲しくなってしまいました(このブログの主は、10冊以上買いだめしたらしい)。

で、先々週あたりから、仕事で行く先の近くにダイソーがあれば、ちょっと足をのばして中に入り、「ダイスキン」を探しているのですが、どこにもない!!

渋谷東急プラザ内。
原宿の竹下通り。
霞ヶ関コモンゲート西館。
高島平。

これだけ行ってもありませんでした。
まさか製造中止になったのか?

ダイソーは、パチモンのノートが微妙に多いらしく、CampusノートのパチモンとおぼしきCompleteシリーズなんかも、売れ筋商品らしい。
ノートやルーズリーフ、レポート用紙など、ノート類の種類が多く、びっくりしました。

いや。私も100円ショップは好きなんですが、文房具売場はほとんど今まで行ったことなかったですからね。

100円ショップは危険地帯で、欲しい物がなくても「どうせなに買っても(たいていは)100円」という気持ちから、結構よけいな物を買ってしまいます。

竹下通りに行ったときには、小皿や小鉢(日本製で使い良さそうだったんだもん)とか、シンクのゴミ受け袋とか買ってきてしまいました・・・
ああ、だめだな、私・・・

ノート類でもう一つ欲しいのは、「測量野帳」というものです。

これも、フェイスブックで友人が愛用していると教えてくれたものです。
教えてもらった後、ネットで調べてみました。

アウトドア用で、どこでも書けるように表紙が堅く厚くなっているらしい。
ということは、お高いのかなと思ったら、定価189円とのこと。

これは良さそうと思って、職場近くの文房具屋とか丸善の文具コーナーに行ったのですが、これもまだ見つかってない!!

本当は昨日、itoyaにでも行って見てこようと思ったのですが、仕事が終わったら、夜8時を過ぎていて、行けずじまい。

でも、itoyaに本当に売ってるのかしら?

個人的には、日常使う文房具は、手ごろな価格であるべきだと思っています。

高い文房具ってのは、なんというか使い勝手云々というよりは、ステイタスシンボルとしての機能の方が大きいような気がして、そうするともう、文房具としては、本末転倒なんじゃないのかという気がしないでもない(
ただ、以前他人に借りて使わせてもらったモンブランのボールペンは史上最強の書き味でした・・・)。

特にノートなんて、そのページに何かを書いてしまえば、もう記録するという使命自体はその時点で終わりなわけで、そうであるにも関わらず、1冊1000円以上もするノートというのは、一体何のために存在するのかと疑問に思うわけであります。

「ダイスキン」を教えてくれた友人が、「モレスキンの大判は、それを持っていることを見せて相手を威圧する道具だ」なんて言ってましたが、本当にその通りなんじゃないかという。

今回紹介した、林が気に入った文具、友人が勧める文具は、どれも、お手ごろ価格のものです。
そういう、ちっちゃな宇宙を大事にしている文房具に、大きな愛着を感じます。

そんなわけで、ダイスキンと測量野帳は、チープな文房具好きとしては是非とも手に入れたいと思うのですが、そのための旅はいつまで続くんでしょうか。

見つけるための交通費の方が、はるかに高くついているのは、間違いありません・・・



2013年9月14日土曜日

HYKEのコートとユニクロのベルト

HYKEのコートが届きました。

夏に札幌に帰省したときに、例のセレクトショップで受注会をしていて、そのとき予約したものです。

入荷の連絡が入ったとき、本当は妹にとってきてもらい、お代も立て替えてもらおうと思ったのですが、なんと、彼女、ウィルス性結膜炎に罹患してしまい、お医者様から安静休養を命じられてしまったという(ウィルス性結膜炎は、「目のインフルエンザ」とかいわれているらしく、発熱まですることがあるらしいです。侮れじ)。

で、eコレクトで送ってもらうことにして、今日の午前に到着したというわけです。

受注会とはいえ、サンプル品が届いているわけではなく、デモ映像と写真のみで買うかどうかを決するという、試着至上主義的な林にとっては、かなりの決意が必要なお買い物でした。
サイズ感わかんなかったし。

Pコートや襟なしのハーフなどいくつかの種類があった中で、襟なしハーフを買おうというところまでは、わりにすぐに決めました。

迷ったのはサイズ。

何度も書いてますが、私は上半身が貧弱で、なで肩かつ肩幅もなし。
身長169センチにして、シャツやニット、ジャケット類は、Sサイズ、7号サイズがほとんどです(ちなみに下は9号サイズですが、なにか?)。

で、2サイズあるうち、下のサイズにするか上のサイズにするかで悩みました。
結局、店長さんが「下のサイズは、一回り小さい妹さんでぴったりのサイズ」と言ったので、上のサイズに決めました。

さすが、店長さんです。

届いてすぐに、試着したところ、肩のサイズ、ぴったりでした。
身幅も袖幅もだぶつきなし。
ジャストサイズでした。

着てみた感想ですが、映像や写真で見るよりも、着た方が良さがわかるコートでした。
シルエットの美しさ、生地の良さが着た方が際だちます。

また、映像で見たときの印象は、かなりマニッシュでシンプルなコーディネートに映えるという感じだったのですが、実際着てみると、案外そうではなく、結構カジュアルに着崩してもいけちゃいそうです。

事実、今日はユニクロの部屋着(ボトムは水玉のハーフパンツ)の上に羽織ったのですが、例えば堂本剛君ばりの個性的なコーディネートの上に合わせてもグッドな予感がしました。
きちんとしたパンツより、むしろ少しラフなハーフパンツなんか、よいかもしれません。

いい買い物しました。

マルジェラとかギャルソンとか、ミリタリーにインスパイアされてできたブランドは世の中にたくさんありますが、そういうブランドの商品って、単品で見たときに、すっきりマニッシュ、クールな印象でも、実際には着崩したコーディネートの方が良さがわかる傾向にあるように思います。

思えばgreenって、古着が原点のブランドでしたが、HYKEはどうなんでしょう?
コンセプトに大きな違いはないような気もするのですが、個人的な印象としては、古着の中でもミリタリー色が少し強くでているように思えます・・・

さて。

HYKEの話の後でなんなんですが、昨日、銀座コマツのユニクロで遊んできました。
新しいラインアップを試着しまくってきました。
真の目的は、ベルトの購入です。

私は、仕事でユニクロの黒い細ベルトを愛用しています。
エナメル調の合成皮革の物ですが、これ、光沢が変にテラテラしていなくて、しかも型くずれもしない、くるくる回らず収まりもよい、非常に使い勝手のよいベルトなのです。

仕事用のきれいめなコーディネートには細ベルトが不可欠で、以前とあるブランドのセカンドラインでセール品の細ベルトを購入したのですが、これが使いにくいったらない!!収まりは悪い、滑りも悪い。
で、やっぱりユニクロかなと思ってました。

どうもちょうどよい時期に行ったようです。
カラフルな細ベルトがいっぱい!!
コバルトブルーとブロンズのベルトを購入しました。
1本990円です。

お洋服の発色には、なかなか納得ができないユニクロですが(とはいえ、秋物のニットの発色は、かなり改善されていたように思います)、ベルトの色は、研究されています。安っぽい明るさがなく、ほどよいくすみ感がプラスされていて、いい色をしています。
ユニクロのベルトは、隠れた逸品です。

試着した中では、デニム系の無地のシャツを1枚購入しました。
ジャケットの下に合わせられるかと思いまして。デニム生地と言っても、ふつうにジャケットの下に合わせれば、お仕事で使えます。

ユニクロのシャツは以前にも何着か買ったことがあって、襟の開きの良さやボタン付けの丈夫さは知っていました。久々に着たところ、シルエットがよりすっきりして洗練された印象です。
こちらも秋冬、かなり活躍しそう。

林は、制服の着用義務がない高校に通っていたので、いわゆる「私服歴」がかなり長いのですが、40代も半ばになって、やっと「高い物と安い物の使い分け」が多少できてきて、高い物ばかり身に着けなくても、気持ちがくすまないようになってきました。

安い服を頭を使って着こなしてきた時代、経済的に多少余裕ができて、背伸びしながらいい物を着てきた時代を長い時間かけて通り抜けてきたからなのかもしれません。

これからも偏見を持たずに、いろんな店に入り込んでは、いろんな洋服に触れていければいいなあなんて、HYKEのコートとユニクロのベルトを見て思うのでした。

実は、うんと寒くならないうちに欲しい物が一つあります。

コンバースのオールスターのスニーカー。グレーが欲しい。
こんなもの、ABCマートに行けばすぐに買えるじゃん、と思うのですが、そういう物ほど、後回しになって、店に行くと在庫がないなんてことになりがちです。

デニムの少しワイドなパンツに、春に買ったビューティフルピープルのジャケットに合わせたいので、早いとこ、買ってこなくては。

2013年9月7日土曜日

林、秋物を買う。

まだまだ暑い東京です。
が、今週あたりから、ちょいちょい秋の気配がします。
暑いなりに灼熱感が薄らいだというか、どことなく吹く風に心地よさを感じるとか、夜はエアコンがいらないとか。

そんなわけで、先週末あたりから、少し秋物を買っています。

今年の秋は、今までと少し気分が違います。
今までなら、「とりあえずギャルソンで!!」と思うところですが、今年の秋のテーマは、「あまりお金をおかけずに」「定番とクラシカル」な気分なのです。
今年のトレンドもそれに近い感じでしょうか。

それなりに高い服を着ていた私ですが、仕事で着る物には、ファストファッションや、おなじみブランドのセカンドラインなんかも結構取り入れてきました。

今までは、そういう類の服は、あくまでお仕事用と割り切っていたのですが、今年の秋は、プライベートにも取り入れてみようという気分なのです。

つうか、高いもの着ておしゃれに見えるのって当たり前だよなあと、なんとな~く思いまして。

「秋」を意識してまず買ったのは、おなじみZARAのシャツ&スカートです。
シャツはポリエステルジョーゼットのネイビーの五分袖。スカートは同じくネイビーで丈は膝下、ハイウェストで、前に2本大きなタック風のプリーツが入っています。
セットで着ると、クラシカルでかなりきれいめ。

最近仕事でも法廷に行くとき以外は、「ジャケット必須」主義ではなくなってきたのですが、この組み合わせは、来客は来るけど法廷には行かない、あるいは晩夏のクールビズ用として着回しが利きそうです。

スカートの方は、あえてボーダーTシャツをインして着ると、適度にカジュアルダウンした普段着っぽくなるようにも思います。

ZARA、秋物は若干今までよりお値段が張っているような気がするのですが、どうなんでしょう。
シャツは6900円で、スカートは10900円でした。
しかしまあ、クオリティは非常によかったです。
特にシャツは、シルクジョーゼットのような柔らかさです。

秋物のZARAは、いつものようにトレンドもしっかり押さえていますが、それだけでなく、特にニットやシャツのクオリティがとても高いように思います。仕事の帰りや合間に顔を出す楽しみが増えそうです。

昨日、JOUNAL STANDARD relumeで初めてお買い物しました。有楽町ルミネ1の店舗です。
買ったのは、コットンのギンガムチェックのシャツ。ごくふつうのものです。色はやはりネイビー。
今年はなんというか、きれいめカジュアル路線(ちょっと若作り)を目指したいと思っていましたし、実は、relumeの服は、一度着てみたいと思っていたのです。

JOUNAL STANDARDは、今いくつかのブランドが展開していますが、ハイクラスなLUXは、どんどん「わかる人にはわかる」世界に突入してしまっているし、一番メジャーな「JOUNAL STANDARD」ブランドは、何かラインが今ひとつ中途半端で良さが感じられない。

そんななか、relumeは、価格を抑えながらも、コストパフォーマンスが良さそうな、良質なものを提供しているようで、以前からちょくちょくお店自体はのぞいていたのです。

購入したシャツは6900円のもので、今日早速着てみましたが、大満足です。
丈の長さ、細さ、襟の開き、袖をまくったときの無造作感が秀逸です。
とにかくシルエットがきれい。
コットンのシャツはザブザブお洗濯したいものなので、後は、度重なる洗濯にもよれない強さがあれば、満点だと思います。

もっと季節が進んだら、Vネックのニットの下に合わせたいです。

そして、本日、仕事の合間に、ギャルソンのブラックで、黒のショートパンツを買いました。

素材はウールですが、ブラックは価格抑えめなラインですので、16000円。ごくふつうの、ワンタックの膝上15センチのパンツです。

私にしては足を出しすぎ・・・ですし、以前、「女は30すぎたら膝を出すな」と言ったのですが、ここも少し気分が変わってきました。
「見た目キープ」には、「出して見せる」ことも必要です。
そして、スカートと違って、ショートパンツは多少短くても恥ずかしくない。

で、ショートパンツは、「わ。短かっ」と思う丈を潔く履くのが、シルエットもきれいに見えるように思います。

今年のショートパンツの履き方のトレンドは、どうも、襟のあるシャツをウエストインするというもののようで、早速試してみると、確かに新鮮。
上にカチッとしたジャケットを着ると、気持ちはかなりキリッとしまるような気がします。

自分自身もそうですが、最近のトレンドは「ゆるめ」からかなり「きれいめ」にシフトしていて、街で見かける若い子の服装も、数年前に比べるとシャープな印象です。不必要な甘さもなくなってきましたし。

この秋冬は、その「きれいめ」路線が頂点に達しそうな気がするのですが、ということは、これを境にまた、日本のファッションは「小汚い」路線に戻っていくのでしょうか?

私自身の「きれいめカジュアル」「安価な良品」路線は、一体どこまで続くのか。
案外舌の根も乾かないうちに、ギャルソンで狂ったように買い物していたりして・・・

2013年9月6日金曜日

ポメラDM100レポート。

金曜の夜です。
今週は、遠出が多く、もうボロボロです。

しかし、ボロボロとか言う割に、頭の中身は大変に元気な気がします。
というのは、アマゾンで19620円というお金を出して買ったポメラの使い心地が、思いの外、よいからです!!

今回は、ポメラDM100レポートです。

ポメラを手にしたのは、今週月曜日9月2日。
自宅に届いても受け取れないので、事務所に送ってもらいました。
この日は朝から大宮で仕事があり、その後、東京地裁に行かねばなりませんでした。

その間わずか1時間弱。
この間をぬって事務所に戻り、ポメラとご対面。

私は、実用品に無駄な装飾やデザインが施されているのはいやなたちで、DM100のシンプルな黒のみの色彩や黄色みがかったキーの文字などなど、シンプルで品のよいデザインは大満足でした。

そして、軽い!!
起動が早い!!
文字が打ちやすい!!

メモ帳としての基本には、非の打ち所がありません。
ネットで、安定した机がないと文字が打ちにくいとか言っていた人がいましたが、私は個人的にはそういうストレスは感じません。
現に今、地下鉄の中で、カバンを台にして打ってますから・・・

バックライト付きの画面も見やすいですし、やはり、無駄な機能(ネットですね)がついていないですから、一度開くと「書く」ことに集中できます(ネットなんてやりたくなったらiPhoneでやりゃ~いいんですよ)。

で、ちょっと不安だった、PCやwebとの連携についてです。

ポメラで可能な方法は、次の通りでした。

・USBでPCにファイルを送れる。
・BluetoothでPCなどにデータを送れる。
・QRコード化してアプリで読みとり→コピペできる。
・FlashAirカードでEvernoteに送れる。
・BluetootuでiPhoneやPCのキーボードにできる。

このうち、不発だったのは、Bluetoothです。
まあ、もともとBluetoothって使えないというイメージだったのですが、なんとWindows8にデータ転送機能は対応していないらしく、いくら試してもだめ。

iPhoneキーボードとしては、問題なく使えました。
が、入力画面が独特で見にくく、正直なところ、あんまり使わないかなあと。

FlashAirでEvernote投稿は、何のストレスもなくできるのですが、そもそもEvernote自体の使い勝手が(私にとっては)やや複雑ですし、GoogleDriveユーザーの私としては、EvernoteからGoogleにデータを効率的に移す方法が見いだせていない今、あまり感動はありません。

また、送るに当たって、カードという小さな媒体にコピーしなければならないという一抹の不安もあります。
クラウド保管になれた身としては、これはちょっと不安。

PCにデータを送るのであれば、USBがもっとも確実で早いのは間違いありません。
USBも極々小さいので、持ち歩きにも別に問題はなし。

予想以上によかった機能は、なんとQRコードを使った管理でした。
これを使うには、AppstoreでポメラのQRコードアプリをiPhoneにダウンロードする必要があります。
まず、作成した文書をポメラのQRコードボタンを押してQRコード化します。
その後、アプリのカメラ画面を起動して取り込むのです。
取り込みが終了すると、勝手に文字に戻ります。
そして、全文コピーボタンを押せば、簡単にコピーしたいところにできちゃうのです!!
すごい!!
すばらしい!!

QRコード化と読みとりに若干の時間はかかりますが、このブログ程度であれば、1~2分くらい。個人的には「速っ」とか思います。
ここ数日は、外で書いたものの保管は、QRで行っている状況です。

さて、総括ですが、ポメラDM100の点数は、85点です。

マイナス15点は何かというと、やはり、Windows8にBluetoothが対応できてないことと、FlashAirによるEvernote投稿というのが自分にとって、さほど魅力的ではないということです。

これって、DM100の大きな売りだと思うので、ここがイマイチということで大きく15点を引いてしまいました。

ただ、自分にとっては、「書くこと」に集中できるすばらしい道具で、買ってよかったと心から思えるツールです。

これ、、確か正規の値段が37800円だったはずですが、BluetoothとFrashAirを省いた25000円くらいのものを出せば、アマゾンあたりでは、半額くらいになって、かなり人気がでるような気がします。

折り畳み式じゃないキーボードと、バックライト付きの画面はとても魅力的です。これにUSBとQRコードで道具としての価値は、かなり高いと思います。
購入者、増えるのではないでしょうか。

私の方は、ポメラとiPhoneで快適なノマド的弁護士ライフを送っております。

ただ、iPhoneをがつがつ使うためにバッテリー内蔵カバーを買った結果、iPhoneがとんでもなく重くなってしまったのが心残り。
それでも、持ち物の軽量化には相当成功したと思います。

さて、この投稿も、この後QRコードにしてアップすることにいたしましょう。

2013年9月3日火曜日

林の父はどうなんだ。

そういえば、前回の投稿で100本目なのをすっかり忘れていました。

とりあえず100本、と決めて始めたこの独り言、99回目までは「次で100だぜ」と覚えていたのに、当日は、書き終わってアップしてから、

あ。そういや、100でした。
と気がつく始末。

しかもネタはきわめて内輪のお話。
どうせなので、101本目も気の抜けたお話でいこうと思います。

今回のターゲットは、林の父、でございます。

もうすぐ70歳になる我がとーちゃん。
近頃、ちょっと体にだぶつくお肉が気にかかるようですが、ベランダのささやかな家庭菜園や花壇の手入れ、大学の非常勤講師の仕事等々で、それほど暇なわけでもなく、割にアクティブな生活を送っているようであります。

おとーちゃんは、元は、お役人でございました。

お役人の仕事をしている時代、私は父のことを、「外ではかっこいい人。家の中では別人」と思っていました。

スーツを着て仕事にいく父ちゃんは、りりしく背筋が伸びていて、顔の出来はともかく、「お。いけてる」と子供ながらに頼もしく感じられたのでした。
しかし、仕事のない日、家にいると、夏は肌着にすててこで、でれ~んとなっていて、「これがあのりりしい父ちゃんか?」と目を疑いたくなる始末。

今、仕事をする身になって思うのですが、引きこもりを決める日に、家の中で着るものに気を遣う気力なんてなかったんでしょう。

うちの母は専業主婦で、それも、父が「子供が学校に行ってる間は家にいてやってほしい」などと母に望んでいたため(注:母ちゃんは家の仕事が大好きなので、この父のお願いは願ったりかなったりだったようです)、自分の稼ぎに、自然、家族4人の生活がかかっちまっていたわけです。

そのプレッシャーたるや、あのまじめなお父ちゃんのこと、とてつもなかったのではないかと。
解放される休みの日、家族サービスをする予定もないとなれば、「すててこしゃんしゃん」になるのもうなづけます。

お父ちゃんは、実際、おしゃれな人だと思います。

紳士服のなにがし、みたいなところで、ズボン1本つけてスーツ1着29800円とか、そういうものは絶対に着ない人でした。
スーツは、若い頃はダーバンのものをよく着ていました。
多少年をとってからは、バーバリー一辺倒。コートもそうです。
普段着は、ラルフローレンで購入することが多く、足下は普段はカンペール、仕事の時は、やはりバーバリーです。

まあ、もうみなさんおわかりの通り、かなりトラディショナルな傾向が強い人です。

妻や娘に対しても、「どうしてズボンの裾を折るんだ?折るんなら切ればいいべや」とか言っちゃうし。
私が、一時アフロ寸前のスパイラルパーマにしていたときも、母には苦情を述べていたらしいですし。
母が法事用に買ったギャルソンのジャケットに目をひんむいた話は前回したとおりです。

そうすると、遊び心が全くないのかというとそうでもないのです。

ネクタイは、かなり斬新な柄を買うことが多い人でした。
イッセイミヤケとか、ヤマモトヨウジとかのクセのある柄が好きでした。

よく母は、誕生日なんかに父にネクタイをあげていて、買い物に一緒に行ったりしたのですが、私や妹が「これはどう?」なんて見せても、「これはパパはいまいち好きじゃないと思う」と、たいてい却下。
母がこれぞと選ぶものは(ま、アドバンテージもあると思うけど)、やはりツボにはまっていたようで、見事ローテーション入りするのでした。

2つ目の職場を退職した後、大学やその他いくつかの機関に非常勤で顔を出す父ですが、今はネクタイはせずに、ノーカラーのシャツにジャケット、パンツをコーディネートして出かけることが多いようです。

たまに帰省しているときに父の外出に出くわすと、「なに着てけばいいのよ?」なんて、母に尋ねていることがよくあります。

スーツ以外のコーディネートには、まだまだ母の手助けが必要なようです。

2013年9月1日日曜日

林の母のファッションセンス。

日曜に、珍しくこの時間まで仕事でした。
事務所近くの中華屋に入ったところ、とあるお笑いコンビが食事してる…

結構売れっ子のおふたり、意外に好印象です。

さて、先日、林の母は、めでたく69回目の誕生日を迎えました。
案外趣味がうるさい母なので、てきとーに何か買って、ポンと渡す訳にもいかず、帰省した際に軍資金を妹に預けておきました。

昨日、妹と選びに行ったそうで。
買ったのは、ギャルソンのボーダーTシャツ。
PLAYのではありません。
ま、写メで確認したところ、ネイビーで、ボーダー自体は似たような感じではありましたが、例の澱んだ目つきのハートくんはおらず、その代わり、胸あたりに割りに大胆な黒い模様が…

可愛いのです。
とても可愛かったのです。
しかし、とても、69歳のおばさんが着る代物ではないわけです。

林の母は、なかなかに好みが分かりにくい人です。

スーパーとか街の洋品店に売っていそうな、いかにもな感じのおばちゃん服は、断じて身につけないのですが、派手なのか、地味なのか、トラディショナルなのかアバンギャルドなのか、分からんのです。

ボトムは、どうやら、マドモアゼルノンノが好きなようです。
とはいっても、比較的細身で、九分丈の物を愛用。

上に着る物は、バーバリーとギャルソンが多いっていう、なんだかよくわかんない状態。

いつだったか、法事に着ていくのに、ギャルソンのレースぶりぶりの黒いジャケットを買い、父が口角泡飛ばして怒ったとかいう話も聞いたことあります。

私達が買う服は、時としてデザインが普通ではありません。

買ったはいいが、母ちゃんのコメントは、気に入らないとくると容赦ないので、結構恐る恐る見せるのですが、気に入るか入らないかのツボは、未だによく分かりません。

例えば、同じギャルソンでも、黒のギンガムチェックの上に黒レースを全体にあしらったワンピースは褒められましたが、前からみたらスカート、後ろから見たらショーパンというボトムは、さしたるコメントなし。

思えば小学生の頃、母は私に、真っ赤なジーンズを履かせていました。
トレーナー、短パン、ハイソックス、スニーカー、ぜーんぶ水色に揃えてくれたこともあり。

なんというか、ちょっとした遊び心ある服が好きなんでしょう、林の母は。
その遊び心の加減を、不出来な娘2人は掴みきれていないわけです。

幅はともかく、遊び心のある服が好きというDNA自体はしっかり受け継いだ娘林でしたが、秋冬のギャルソンの遊び過ぎには、若干ついていけてません。

その代わりという訳でもないんですが、移動中にふらーと入った表参道のZARAで、本日、スカートとブラウスを衝動買い。

ちょっと昔の女優さんみたいな感じで気に入ってます。
この秋冬は、ちょいとクラシカルな気分を堪能できそうです。

仕事の道具を見直してみました。

暑い!!!

というほど暑さを感じていない本日の林です。
なぜなら、今日は1日引きこもって過ごしていたからです。

「7インチタブレットか?ポメラか?」で、1週間以上悩んでいた私ですが、今週は、さらに発展して、仕事の道具そのものを見直すという領域についに達しました。

ネットブックだの、windowsphoneだの、迷走に迷走を重ねた林は、迷走のおかげで、「お仕事用のツールに最近どんなものがあるか」という情報に触れることができ、ようやく頭が整理されるようになったわけです。

きっかけは、ポメラの製造発売元、キングジムのホームページをしげしげと眺めていたことでした。
SHOTNOTEとSHOTDOCSの存在を知ったわけです(遅い!!)
要は、専用アプリをスマホに入れておくと、専用ノートに手書きしたものを撮影すれば、デジタル化してファイル保管できるというもの。

もともと私は、メモは手書き派。
我々の仕事でメモを取る機会というと、まあ、打合せ、裁判の期日(裁判官の指示やら相手方の発現やら)、刑事事件を担当しているときの接見。

これらの多くのメモは、自分だけが見られれば良いので、手書きです。
私の場合、綺麗な字ではありませんが、「自分が見ても読めない」という悪筆でもない。

綺麗に一行一行書いていくタイプではありませんが、何より手書きにすると書いた端から頭に入ってまず忘れることはないし、その時の打ち合わせの雰囲気とかが紙面からにじみ出ていたり、印象に残ったワードなんかが書かれているので、後から見て、その時の場面そのものを思い出せることが結構あるわけです。

問題は、人と一緒に事件をやっていて、しかも常に同席するわけでもないという場合。
一番そういう場面に出くわすのは、刑事事件で裁判員裁判対象の事件を担当した場合。
法曹界の方でないと知らないと思うのですが、実は、国選で裁判員裁判対象事件を受任すると、弁護は複数名で行うのが原則化しています(事件が大規模で一人でやるには負担が多いから)。

で、捜査段階では連日のように接見に行かねばならなかったりするのですが、当然他の業務との関係で、そんなに日程調整できるわけでもない。二人で交代交代で行くことになります。
そういうときに、接見で聞きとった内容をPCで打ち込んで相方にメールで送る…ということが今まで常態化していたわけです。

PCの軽いの買えばいいじゃんという人もいるでしょうが、重たい記録にさらにPCを持つというのはかなりの負担(vaioの最新のだって軽いとはいえ800グラムあります)。

しかも、PCの打ち込みメモって、頭の中に入らないし、記録と一体にするのにひと手間かかるので、放置しがち。さらに、打ち込むことに懸命になって、話を聞きながら、しかるべき返答を考えるというのもなかなか難しい(これは、私のおつむが若干ゆるいからなのかもしれませんが)。
そして、中には、一生懸命話しているのにPC画面に向かっているのを嫌がる人もいます。

メモをデジタル化できるというのはかなりな朗報で、こういう場面に出くわしても、最悪デジタル化できるノートがあれば、メモのやり取りにそれを使ってしまえばいいのではないかと思いまして。

ノート自体の種類はリングタイプとかレポート用紙タイプとかいろいろあるし、値段も比較的安価なので、いろいろ試してみようと思っています。

加えて、コクヨが出した後発品のCami Appの方も、ユーザーのコメントなんかを見るとなかなかに使いやすそうなので、試してみようと、本日アプリをiPhoneにダウンロードしたところでした。
ノートの方は明日にでも購入しようと思っています。

この手のタイプのノートは、細いペン先の物より太くしっかり書けるペンを使ったほうがよさそうということもわかりました。筆記具も若干見直すことになりそうです。

さて、「仕事時のメモ問題」は、概ね解消できたのですが、問題は「外で文書を作成する」という用途のために荷物を軽快にする方法をどうするか、でした。

この点については、いろいろ考えた挙句、結論が出ました。

「外でガッツリ書面作ることなんて、そうそうないだろ、自分」ということに気が付いたわけです。

私の場合、裁判所に出す書面なんかは落ち着いた環境で書きたくて、昼間なら事務所、夜や土日なら自宅でガッツリ集中してやるタイプ。
だったら、そのために持ち歩く道具なんて考えなくていいんじゃないかと。

ただ、急いで仕上げた書面の言い回しが気に食わなくて、外出中だけど、若干変えたい。
移動中に書面をチェックしてたら誤字が見つかったので、それを直したい。
人から送られてきた書面のチェックを電車で移動中にやりたい。

そういうニーズはあるわけです。

そのために、軽量PCわざわざ買い直しか?⇒あほくさい。
iPad mini買うか?⇒結局持ち歩かなくなる気がする。⇒家でネットするなら、iPad2で十分。

iPhoneで何とかならんのかと思いながら、林の常套手段「自分の頭でわからんことがあったら本屋に行け」を実行したわけです。

で、flick!特別編集の「iPhoneビジネス活用術」なる本を入手しました。

びっくりしました。
仕事するために便利なアプリが巷にあふれていることに。
そして、グーグルって、なんて働く人間にやさしいのかということに。
また、仕事の場面では、デジタルからアナログへの回帰というか、デジタルとアナログの融合が進んでいて、PC万能主義的な世界が崩壊しつつあるということをとても実感しました。

「活用術」を見て、かなりの数のアプリを入れてみました。
入れたのは、全て無料アプリです。
もちろん書かれていることを全て鵜呑みにしてダウンロードしたわけではなく、アップストアでレビューなど見つつ、検討してそれなりに厳選した…つもり。
それに、少し時が経てば、いらないアプリも出てくるでしょう。

ダウンロードしたアプリの中で一番使えそうなのは、なんといってもGoogleドライブと思っています。
というか、今日で二日目ですが、使い勝手の良さをかなり実感しています。
容量も多いし、オフィスに慣れた人間にとっては、ファイルの整理もしやすいし、編集も楽。

ドロップボックスがいまいち使い勝手が良くないので、資料は今でもUSBに入れて持ち歩くというある意味危険な行為をしていたのですが、Googleドライブのおかげで、そういうことも今後なくなりそうです。

iPhoneにグーグル、それにいくつかのアプリを入れれば、PCを携帯せねばならない機会は激減できる、そんな気がします。
「仕事にはPC(ないし、PCの機能)が常になければならない」という既成概念に自分が支配されていたことを、とても実感しました。

まあ、これも完全な結論ではなく、自分のなかで揺り戻しが来ることも今後あるでしょう。
そうなったらまた、思い切り迷走しようと思います。

で、前々回からここまで読んだ方の中には、「結局林はポメラは買わなかったのだろう」と思われた方もいるかもしれません。

買いました。アマゾンで。充電器内臓のiPhoneカバーと一緒に。

何かを期待して、ということではありません。

買ったのは、ポメラのdm100なのですが、私はおそらく見た時から、これが欲しかったのだと思います。
新たな「おもちゃ」というか「遊び道具」みたいな感覚なのだと思います。

林は、若い時分からトータルで10年以上の間、いくつかの資格試験予備校の講師をしていて、必然的に講義のレジュメなどを作成しておりました。

うんと若いころに使っていたのは、ネット機能も付いていないころのワープロです。

今でも、ワープロがあればいいのにとしばしば思っていました。
どうせ自分なんて、ワープロで十分くらいの書面しか、普段は作らない。
だったら、その機能だけに特化したものがあれば十分なのに。

ポメラは、私にとっては「カムバック、ワープロ」みたいな感覚のもので、しかも、ワープロ絶滅のこのご時世に、文書作成専用の機器を出して、結構売れているってどういうことなんだ、きっと「何物にも代えがたい魅力」があるのかもしれない。
そういう気持ちが消えなかったのです。

文章書くの、好きですしね。

実際に買ってみて、使い勝手がいいのか悪いのか、私の愛機になるのかならないのか、それはまだわかりません。
使い勝手については、そのうち、ここで書かせてもらおうと思います。

到着は明後日、事務所です。
さて、どうなりますやら。