2012年12月31日月曜日

札幌ファッション事情

結構間が開いてしまいました。

うちの業界は、年末になると、裁判の期日も入らないし最後の連休明けあたりから仕事が少なくなっていくのが普通なのですが…今年の年末はひどかった。
ちょっと検査で微妙な数値が出たもんで、25日に半日休みを取って病院に行っていたのですが、待合でPC開いて仕事しなければならないくらいひどかった。
28日夜の便で帰省の予定でしたが、ほんとに帰れるのかハラハラしてましたよ。
で、立川で今年最後の仕事が終わって、やれやれ何とかなりそうだと中央線に乗ったら、人身事故。ちょうど荻窪だったから丸ノ内線に乗り換え、新宿で山手線に乗ったら、今度は線路内に人が落ちた、車内で急病人が出た…
札幌の自宅に着くまでに実に6時間。計算より2時間長かった…
まあ、そんなこんなでも、どうにか28日夜に帰省し、冬休み突入です。
とはいえ、何日間かはPCに向かう必要があるわけですが!!

帰省の目的の3分の1は親孝行。
いまだ独身の娘を持つ両親は、本当にこやつは無事に生きているのか、どうせろくな生活していないんだから自宅で静養させてやりたいと思う心優しい?人たちで、盆暮れ正月、GWは娘が必ず帰ってくるものと信じており、帰ってくると、本当に至れり尽くせりしてくれるわけです。
で、私は、それに乗っかって札幌に帰省すると(まあ仕事を持ち込んだりはするが)、ダメ人間の限りを尽くして休みを取り、たいてい体重を1キロから1.5キロ増やすことになります。これがもう3分の1の目的、休養。

実は、もう3分の1の楽しみがあります。それは、お買い物。
私にとっては、コムデギャルソン以外のブランドのお洋服をじっくり品定めするのは帰省のときが中心なのです。
札幌は、知る人ぞ知るセレクトショップ激戦区だそうで、全国の主要都市におけるセレクトショップの人口比は、おそらく群を抜いて日本一、らしいのです(と帰省するたびに行くショップの店長が言っています。確かな筋の話でしょう)。
実際、札幌大通公園を中心として半径1.5キロくらいの間には、札幌女子にかなり有名なセレクトショップが、私が思い浮かぶだけでも7~8店舗くらいはあります。
で、激戦区だけに生き残りも大変で、自然、買い付けにも気合が入るわけで、長持ちしているショップのセレクトは、かなり確かなものが多いです。

東京では路面店があるようなブランドでも札幌には当然大概ないわけですが…正直なところ、東京のブランド店のセレクトよりも、札幌のショップのセレクトのほうが、センスがよかったり、違うブランドのものとのコーディネートを見せてもらえたりして、かなり購買意欲が湧きます。

絶対東京のほうが数としてはセレクトショップは多いはずなんだけど、探すのに一苦労。なにしろ、場所が散ってしまっているから。でも、札幌の場合、ちょっと遠くに行かないと…とは言っても、はしごするのにそれほど苦にならない距離の間にあるし、友人通しの口コミで広がりやすいというのもあって、いいセレクトショップを探しやすい環境にあるわけです。

私が帰省して必ず行くショップは、大通りのとあるファッションビルの中にあります。
ここで好きになったブランド、結構あります。特にマルニはここで良さを教えてもらって開眼!!
まだセール前ですが、今回は帰省してさっそく、トゥジューのワンピとビューティフルピープルのカーディガンを買いました。2日からセールなので、とっても楽しみ!!

札幌の女子のファッションは黒を基調とするシックな装いが多いのですが、よくよく見ると、知る人ぞ知る!!みたいなマニアなブランドを身に着けている人が少なくないという特徴があるように、個人的には思います。
所得水準は低いけど、着るものにはそれなりに金をかけている人が多い。
そういう札幌女子のファッション魂は、激戦区でセンスを磨いているショップの皆様に支えられているといっても過言ではないでしょう。
私もトゥジューやアーツ&サイエンスを、ナチュラル一辺倒ではなく着こなすセンスを教えてもらっています。

あと、みなさん!!
札幌は、日本で一番かわいい靴下が手に入りやすい街なんですよ!!(と思います!!)
東京だと、アッシュペーフランスの○○店にしか置いてない、なんていうちょっと癖のある靴下が、札幌だと、大通りの普通のセレクトショップ(それも複数の)で簡単に手に入ります。
キワンダやマルコモンドなんて、そうそうお見かけしないでしょ?

東京の女子だけ見ててもファッションは進化しないというのが、札幌出身女子のティアラの信条。
帰省した時には、できるだけ街に出て、ショップにはりつき靴下をあさり、自分のセンスを磨こうと、これでも努力しています。


2012年12月26日水曜日

斉藤和義一考

20代の後半から40になる手前くらいまで、斉藤和義が好きでした。
どれくらい好きだったかというと、ライブの後出待ちしたこともあるくらい好きでした。

情けないくらい純情な男の恋心であるとか、さえない男の胸のうちであるとか、
ちょっと日常で疲れてしまった気持であるとか歌いつつ、
男らしいどエッチな気持ちも、どストレートに表現し、
あるいは、荒々しい気持ちの高ぶりもメロディーに乗せられる。

そんな表現の幅広さというか、どれもむりなくひょいっとやってしまって、で、普段はライブのアンコールでワインラッパ飲みしながら歌っちゃう気の抜けた感じが、とってもとっても好きでした。
ティアラよりちょいと年上のこの男性は、結構いい歳になっても、そんな正しいミュージシャンの姿のままでいたので、「この人は、一生このままでいてくれるのかもしれない」という淡い期待を抱いて、CDを買い続け、ほんの時折ライブでお姿を拝見しに行ったりしていたのでした。

そう。
ミュージシャンというのは、ある一定の時期を過ぎると、本当につまんない存在になり下がることが非常に多いのです。
たとえば、スピッツ。
スピッツがよかったのは、実は「ロビンソン」の手前までだと、私は思う。
ブルーハーツに触発されて結成されたスピッツは、わりにプログレな色彩の強いアルバムでデビューし、2作目のアルバム「名前を付けてやる」でシュールながらもファンタジーな味を感じさせ、しかも、歌詞の上っ面だけ聞くととてもフォークな気分さえしてくる、そんな不思議な存在感を放ったのでした。
3作目のアルバムでUKっぽい音を存分に表現し、4枚目で若干道に迷い、そして5作目の「空の飛び方」で、4枚目までの活動の集大成を行って「スパイダー」という不思議な世界観のラブソングをスマッシュヒットさせました。
おもしろかったのはここまで。「ロビンソン」を聞いたとき、なんだ、この普通にきれいなメロディーラインは。日常的な表現に徹したこの歌詞は。そう思ったものでした。
しかし、それだけに大衆の心をつかんで大ヒット。
その後の曲は、ロビンソンで出来上がったスピッツ像を壊さないようにプロデュースされたものばかりで、彼らの出自は全く見えなくなってしまったのです。

斉藤和義だけはこんなことにならないだろう、私はそう思ったのでしたが…
リゲインの歌が売れ始めたころから、同じような現象が起きてしまったわけです。
斉藤和義の場合、これでギター片手に男っぽく歌い上げる大人の歌手、みたいな像が出来上がってしまったわけです。
あとは、それをなぞるだけ。自分で自分をぱくる。
パクリはパクリでしかなく、過去の自分を超える、「なんかよくわかんないけどすごいな」という曲は作れないわけです。

「やさしくなりたい」なんて、「家政婦のミタ」の主題歌ということ以外に何かさしたる特徴があるか?
「歌うたいのバラッド」のように、どうしようもない愛しさをうたっているか?「歩いて帰ろう」のように、「月影」のように、街並みが目に浮かぶか?

私は、こんな斉藤和義史上最もつまんない歌で彼が紅白に出るのが、さびしいよ。
「ポストにマヨネーズ」でも突然歌ってくれたら、大喝采を送りますけどね。







2012年12月23日日曜日

紅白の「枠」の問題

今年はもう見ない、今年はもう見ないと言って、結局見てる紅白。
中途半端に見たい人がポツポツ出てくるからなのだ。

今年一番見たいのは、美輪明宏。ヨイトマケの唄を歌うっていうし。
こんな戦後の日本丸出しで、かつ力強い唄。後にも先にもこれっきりでしょう。
本家本元がテレビで歌うのは結構久しぶり。だから見たい。
あと、いきものがかり。
単純に、オリンピックが思い出せそうだから。
他は、ノーサンキュー。
いっそのこと、トリにしてくれ。そうしたら、余計なものを見ないで済むから。

で、なんとなーくネットで、今年の出演者を見て、こんなことに気がつきました。
きゃりーぱみゅぱみゅは、小林幸子の代わり。
美輪明宏は、美川憲一の代わり。
ゴールデンボンバーは、氣志團の代わり。
増えたジャニーズは、KPOPの代わり。
いや、要するに、紅白って、出演者が偏らないように結構ピンポイントで、枠作ってんだな〜と思って。
衣装で盛り上げ枠。これは間違いなくきゃりぱみゅです。一気に世代交代。幸子落選の負のイメージを払拭したくて、ここまで若返り、かつ不思議系に持って行ったのかと。
そして、ニューハーフ枠。美川憲一、美輪明宏。
リスキー枠。この枠は毎年はない。数年に一回ですな。この枠で出る人は、モッくんしかり、氣志團しかり、がっつりNGをやってくれちゃうので、出したあと数年は自粛するんだけど…なんなんだろ、視聴者引っ張るのが目的なんすかね~。それとも、たまには爆発したくなっちゃうんでしょうか。枠が、復活するのですよ。
あと、若者媚び枠。一時機KPOPに頼ってましたが、たぶん竹島のお陰で、逆に出すと危険みたいな流れになったので、ハズレのないジャニーズ枠を増やしたんだろうなと。

NHKって、そう考えると、紅白を年に一度の日本国民全員に向けたお祭り騒ぎっていうのを、結構真剣に具現化しようとしてるんだなと思います。
昭和の頃みたいに、演歌もアイドルの歌も幅広い世代がみんな知ってる、だから、その年のヒット曲並べればよい、なんて時代じゃないすからね。歌に限らず、国民がみんなで共有してる大衆文化ってものが、今はない。
だからもう、色んなニーズを枠という形にして、そこに当てはまる人を入れ込んでいくより手がない。まあ、その結果、おじいちゃんおばあちゃんたちは、「今の歌はわからんわ~」とか言って、テレ東さんに走って、結局国民全体の祭典にできなくなっちゃってるんでしょうけどね。

お願いだから、もう少し細かいタイムテーブル出してくれないかな〜、NHK。
私もたまに、裏のテレ東さん見たくなるんでね。

2012年12月21日金曜日

新橋デビュー

と言っても、ガードル下ではないです。

立ち食いの蕎麦屋。

立ち食いの蕎麦屋自体は、別に前から普通に出入りしてます。
蕎麦は好物のひとつ。
で、東京は安い蕎麦屋さんが、うまい。
前に住んでた名古屋は、とにかく蕎麦屋がない。ラーメン屋もない。かと言ってきしめんに駆逐されてるのかというと、そうでもない。
しかも、たまに見つけた蕎麦屋とラーメン屋がまずいという麺類不毛の地。
以前東京に住んでたときは、まだ立ち食いに抵抗がある可愛げをちーとばかり残してましたが、帰ってきて、全く抵抗なく入れるようになり、感動しましたよ。
あー、東京戻ってきてよかった!と。

働く女子たるもの、どこででも飯が食えねばならんと思うていたわけですが、本日、移動途中に新橋で降りて、もはやおにぎり頬張りながら歩くか立ち食いの蕎麦屋しか食べる時間がないと気づいて、ちょっと身が引き締まりましたね~。

だって、働くおじさまの聖地ですよ。
コンビニのおにぎりはないだろ。近くに絶対蕎麦屋があるはずと、烏森口あたりをキョロキョロして、すぐに見つけました。

店内の風景は、さすが聖地。
女子がゼロ。
9割がネクタイ。
8割は50代以上。
東京のいいところは、こういう店にオナゴがひとりで入って行っても極めて普通に扱われるところですね。みんなそれだけ暇じゃないってことでしょうけど。

で、おじさまに挟まれてすすった南蛮そば390円は、ことの他美味しゅうございました。コップの洗い方がすごくワイルドで見なかったことにしようって感じだったけど、また明日も食べたいな〜なんて思っちゃいました。


働く女子は働くおじさまと同じ生き物。
行動形態も、同じなのです。

2012年12月20日木曜日

続・みんなの党が、伸びている。

数日間サボりました。

この間、民主党は代表戦を延期し、韓国では朴大統領の娘が大統領になり、私は無印良品で土鍋を買った。

前回、みんなの党について勝手に持論を書いたので、責任を持ってホームページを見てみました。

緩い。
実に、緩い。

渡辺喜美が劇画調の絵になって出てくるんだもん。
ロゴも、字体が独特で、微妙なテンション。
まさか、他の党もこんなもんなのかと思い、民主党、自民党、維新の会を覗いて見ました。

一番センス悪かったのは民主党です。
トピックス全部コマ割りにして写真を掲載。トップページがすごくごちゃごちゃしてる。
自民党と維新の会は、センス的にはどっこいどっこい。トップページの構成もよく似た感じ。同じ業者に頼んだのか?
違うとことといえば、自民党のトップページで安部さんの写真が出てくる頻度に比べて、維新の会はこれでもかってくらい、石原慎太郎と橋下徹が出て来るってこと。
選挙後も数日間は選挙前の状態が更新されていないようで、この三党は、予想を裏切らない緊張感やテンションをホームページ上に醸し出していました。

でもね、それだけに没個性なんだよね。
みんなの党は、え、と思う分印象に残る。暑苦しさや押し付けがましさが希薄な分、どれ、読んでみるかという気分にさせるのです。
トップページでお腹いっぱいにならないのです。

なるほど~、そういう作戦ですか~と、妙に納得するのですが、一体誰の発案であんなページになったんだろ。
渡辺喜美のセンスなのか?

ちなみに、知ってる議員は、渡辺喜美以外だと江田何某とかいう人だけだった。
まだまだ個人政党、なんすかね。
にしたって、ムネオ様の新党大地なんかとは雲泥の差。

侮れないのは、善美なのか。すんごいブレインがいるのか。
それとも、たまたまなのか?



2012年12月17日月曜日

みんなの党が、伸びている。

明日早いので、もう寝ないといけないのですが。
書かずにはいられませんでした。
民主党、減りすぎでしょ。
個人的には定期的に政権交代があること自体はいいことだと思うんだけど、この後、自民党を牽制できる有力な勢力がなくなる。野党のサイズがどれも小さ過ぎる。

いやー、しかし、落ちましたね〜。
田中眞紀子や仙谷さんまで落ちるとは。
菅直人も選挙区落選でしょ。
落ちるべくして落ちた人はともかく、とばっちり被ってる人も多いよね。
官房長官の藤村さんは、個人的に気の毒。

ちょっと目立たないんだが、みんなの党が、案外伸びてる。
現時点で15議席。
共産党の倍ですよ。
なんで、こんなに伸びてるんでしょ?

実は、キャッチフレーズどおり、案外ぶれてなくて、尻軽に勝ち馬に乗らないってのもあると思うんだけど、案外緩く左っぽい人の票が流れてるんじゃないかと。
共産党まではちょっと。
でも、旧社会党の気骨がゼロになった民主党はもはやダメ。
かと言って残党の社民党は、もはや市民運動おばさんの巣窟…
という感じの人の票。

政見放送見てても、昔の社会党の政策っぽい公約という印象でしたしね。詳しくは忘れたけど。
支持層が見たいね〜。案外年齢層が上な気がします。違ったりして。

しかし、幸福実現党は宗教政党とは思えない過激さでしたよ。
自衛隊を軍隊にする、でも税金は上げないって、破綻してることに気づけ、と思わず突っ込みました。

それはさておき、今後のみんなの党は、ちょっとチェックだな。

2012年12月16日日曜日

美魔女って、どうよ。

衆議院議員総選挙だ、都知事選だと世の中賑々しいときに、こんなネタを思いついた理由が自分でもよく分かりません。

美魔女は、一言で言うと、痛い。

美魔女とは、正しくは美魔女系というカテゴリーを指すんだろうと思う、今日この頃。
すべからく髪はロングであり、すべからくアイラインは濃く、ヌーディーな色あいの口元。で、すっごいピタピタしたパンツか、膝丸見えのミニスカートを着用。
要するに、40代50代になっても、CanCanのモデルみたいなファッションをしてる皆様ですね。
まあ、一見スリムだし、腹も出てない。しかし、
いやー、45歳には、全然見えない!
って、いやいや、普通に見えるから!というツッコミをしたくなることがいかに多いことでしょう。

どんなに頑張っても20代の頃と肌のハリは違うのです。
肉がついているところも違うのです。
体重は増えてるのに、肉が削げてるところもあるのです。
なのに、20代の子と同じブランド着てたら、そりゃあなた悪目立ちするところが絶対あるでしょうよ。

要するに、年齢とともに変わりゆく自分からの現実逃避が美魔女であり、逃避したくてもしきれないために、涙流しながら、しんどいエクササイズを繰り返すストレス生活も美魔女、なのです。
そして、逃避する美しい過去(これが現実だったかどうかはさておき)を持っていた記憶がない多くの女子は、その姿を冷ややか~に眺めるのです。

美魔女って、気の毒だな〜と思うんだよね。
だって、若さにしがみつくあまり、若い頃に似合わなかった物が似合うようになってることに気がつけないんだもん。いや、気がついてもそこに価値を見出せていないのかね。

美魔女とは、老いてもなお若く美しくいる女性ではなく、老いている自分を受け入れられずに若さにしがみつき、若作りに励むおばさんのことを云うんでしょう、と総括。

美魔女系ではないけど、桐島かれんや樋口可南子、高橋恵子は、間違いなく美しいはず。

2012年12月13日木曜日

角田被告が自殺しちゃった件。

いや、びっくりした。
一昨日、女性留置ネタを書いた途端に、平成の鬼女ともいうべき?角田さんが自殺しちゃったから。しかも留置施設内で(注:個人的に知らない人を呼び捨てにするのは嫌なので、さん付けで呼びます)。
発表された自殺方法が本当なのかどうか、すごく気になるのは、さておき。
この人は、明らかに死刑コースに乗ってましたからね〜、まあ、どの道死ぬんだからと思った人も少なくないんでしょうか…

直接会って話を聞いていないからなんとも言えないといえば言えないんだけど、今回の一連の事件は、人間関係的にも動機的にも不可解極まりない事件だったことは、たぶん間違いないですよね。
捜査機関からみれば、まさに角田さんは生きた証拠、まっとうなマスコミ関係者からみれば、社会のあり方を読み解くひとりのキーパーソンだったのだと思います。
だから、裁判の帰趨がどうなるにせよ、当面の間は生かしとくべき人、だったと言えるでしょう。

そんなわけで、警察が何と言おうと、今の時点で死なせちゃったのは、立派に不祥事で、責任問題が生じるのは仕方ないんだろうなと思います。
でもさ、夜間の留置施設って大変なんですよ。
特に女性の留置施設は数が少なくて、1施設当たりの収容人数は結構多いはずなんです。
で、職員の数は昼より少ない、慣れない生活で不眠を訴える人がいたり、精神不安定で奇声あげたり、暴れたりする人もいる。弁護士が接見に来て対応しなくちゃならない(弁護士は法律上24時間接見できるのです)。
密かに自殺されたら、正直分からん。

ただ、今回の件で言うと、角田さんは、結構分かりやすく死にたいとか言ってた訳でしょ。弁護士だって把握してたわけだよね。
こういう時、弁護士が申し入れるなり、警察が気を回すなりして、外の心療内科なり精神科なりに連れてくという対応が可能です。
今回、それやってたんだろうか。やっていたのであれば、向精神薬を投与するなりしてこういう結果は防げたんじゃないかと思う。
私の知り合いの弁護士は、精神科の医師を留置施設に連れて行ってカウンセリング受けさせたこともあるらしい。もちろん面会室を利用してのカウンセリングなので、環境が重要なカウンセリングの効果がどの程度あがったのかは不明ですけど。
私は、拘置所に移された判決待ちの被告人がすごく精神不安定で自傷行為しそうな危険があったときに職員に伝えたところ、単に見回るだけではなくて、頻繁に声をかけてもらえるようになって、事なきを得たという経験があります。

まあ、いろいろ書いたけど、私が弁護人で、角田さんに死にたいと言われたとして、死んじゃダメですよ、と説得することは難しかったろうな。

2012年12月11日火曜日

恐るべし、警察署女性留置施設の実態。

寒い。
東京の冬は寒い。わが故郷札幌の冬より格段に寒い。
答えは簡単。雪がなく、乾いた風が吹くから。サッポロを離れてもう6年半になるが、未だに慣れん。

そんな寒い冬に、心も寒い生活をしている人たちがいます。
悪いことしたという疑いをかけられて、捕まってる人たちです。
受刑者って意味ではないですよ。いや、受刑者はもっと酷く寒いかもしれないんだが。

犯罪を犯したと疑われる人を逮捕したあと、捜査機関が捜査のためにその人の身体を確保しておく必要があると判断した場合、裁判所のokをもらって、最大20日間拘束しておくことができます。この間、犯罪の嫌疑をかけられている人は、大抵の場合、警察署の留置施設というところに入れられます。弁護士は、その人の事件を担当することになると、その施設に付属している面会室で、職員の立会いを受けずに接見できるわけ。

で、とある女性の事件を最近受けて、ここんところ続けざまに会いに行ってる訳ですが、中の生活は、女子にとって頭おかしくなりそなくらい過酷だということが、この人の話でよく分かりました…

着の身着のまま、捕まったとしましょう。諸般の事情により衣類やお金を差し入れしてくれる友人はいません。
着替えは下着も含めて貸して貰えます。パンツは3枚。スウェットは、たぶん1着。
しかし、洗濯は週1回。つまり、1日1回パンツを変えられない。
風呂は冬場は5日に1回。手を洗うにも、石鹸が使えるのは朝と晩のみ。
タオル濡らして脇の下拭いたら怒られる。トイレ掃除は5人一部屋でも週1回。

言っときますけど、受刑者じゃないですからね。まだ、裁判を受ける前の人。そして、重大犯も軽微犯も一緒。老若の別なし。
要するに、冤罪かもしれない人も殺人犯もせこい万引き犯も、おばあちゃんもギャルもアラフォーも、みーんな、ひっくるめて不潔極まりない生活を押し付けられているのです。
聞いてる限り、刑務所の方がましです。

警察署ごとに若干の差はあれ、基本的にはほぼ同じ。
今まで着の身着のまま捕まった女性の事件は何度かやってましたが…こんな赤裸々に聞いたのは初めてだ。いや、びっくりした。しかも、このくそ寒いのに、暖房はほとんど入ってない上、タートルネックも着させて貰えんのだ。
当然、証拠隠滅とか自殺防止のために、服装や生活に一定の規制はかかるのだが…
ここまで来ると、規制の意味が分からん。ただの嫌がらせなんじゃないのか。

月並みだけど、悪いことはできないね。でもある日突然、身に覚えがないのに捕まるってこともあるからね。
こんな生活耐えられるの、ホームレス経験者か、登山家くらいなもんじゃないでしょうか。




2012年12月9日日曜日

もはや、立派におばはん。

浅田真央と高橋大輔がグランプリファイナルで優勝して、ご満悦のティアラです。

めっきり冬になってしまいました。
この時季、色々なものが欲しくなります。
新しいブーツ。新しい手袋。もう5年も前から新しいの買おうと思って買ってない。
可愛いタイツ。イヤーウォーマー。
今年もそうです。そうなんだけど、でも、休みの日、私は洋服屋とは違うところにせっせと通います。
それは食材屋。
具体的には、有楽町ルミネか新丸ビルの成城石井、交通会館のアンテナショップ、「えん」とかいう食材店。
実は、最近仕事でゆりかもめに乗ることが多くて、ほら、地下から行くとあるでしょう。ちょっとしたスーパーマーケットが。とっても気になってまして。
いつも帰りは閉まっているので、先日別件で近くを通ったときに、ついに入ったら、なんのことはない、普通のスーパーマーケットだったんだけど、一回分使い切りのトマトペーストがあったり、インスタントラーメン(最近凝ってる。近々書こうと思っている)の品揃えが豊富だったりとか、それはそれは楽しくて、ついつい色々買い込んでしまいました。

この行動、うちの母親にそっくりです。
そして、このそっくりの行動を取り始めたのは、なんと今年、43歳を過ぎてから、突如なのだ。
どうせ食べるなら、美味しいものが食べたい。
いい食材があるなら、手に入れたい。
別に特別なものじゃなくていいんだけど、ちょっとだけお得感があったり、ほんの少しのプレミア感があると、手にしても楽しいし、調理する時もテンションが上がるのです。
2週間くらいまえに、交通会館の前で北海道の金時豆と黒大豆を格安で手に入れた時は、そりゃ嬉しかったな〜。煮豆作りに気合が入りました。
もちろん洋服大好きだし、今日もユナイテッドユーティリティのワンピースを買ってしまった私ですが、今まで休みの日に洋服を見ていた時間の何割かは、明らかに食材探しにシフトしてます。
これって、どうなんだ。
自分の口に入るものを気にし始めたという点では進化なんだろうが、要は食い意地が張ってきたってことでしょ。
色気より食い気。
この傾向は、年齢に比例して進化して深化するのかも。

2012年12月7日金曜日

華原朋美の歌声に想う。

言わずと知れたFNS歌謡祭の話です。
いや、リアルタイムで見ちゃいないです。昨日もおとといも、日が変わってから帰ってきてるから。仕事で。
で、今朝、少し時間に余裕があって、ゆっくりめに朝の支度しながら、とくだね!でダイジェストを見たわけです。
I'm  proudでしたっけ。正直、キー下げて歌ってるのかと一瞬思った。それくらい、太くて豊かな声になったんですよね~。
ボイストレーニングを随分やったとかいう話ですが、それでああなったわけじゃないですね。あの声は。
一言で言えば、トシですよ、トシ。歳を重ねていく中で、本当に色んなもの見て色んなこと体験して。それを全部消化した結果、あの声になったのだと思います。
なんというか、すべて理解して語りかけるようなあの声。
なんだか大絶賛してるけど、別に華原朋美ファンだったわけではありません。嫌いでもないし。ただ、あの声がいいとは全く思っていなかった。妙にキンキンして、高い声を頑張ってだしている、とアピールするような声。
綺麗と言えば綺麗だったんでしょうし、一見澄んだ感があったのは事実で、美しさで言えば、若い頃の方が勝ち、なんでしょう。
でも、私としては、雑味がある今の声の方がいいな〜。
精神科の閉鎖病棟に二ヶ月いたって、そりゃあなた、相当な重病ですぜ。そこから、あの声にたどり着くって、凄いよ。いやー、トモちゃん、頑張ったね!

あとは、その声でまたヒトヤマ当てようとか思わないで、細く長く歌っていて欲しい。
スタンダードもちゃんと歌えるちゃんとした歌手になって欲しい。
今の日本には、本当の熟女にしか、大人の歌が歌える人がいないから。
昭和の大歌手というより、アメリカのソウルシンガーのような半生を送ったトモちゃんだけど、その経験値は、八代亜紀とか美空ひばりに次ぐレベルといってもいいんじゃないの。

たまにちょっぴり壊れるくらいはご愛嬌。
壊れながらでも、二度と歌は離さないでね。

2012年12月6日木曜日

ハンパない移動距離

ども。

旅がらす、林です。

今日の午後からの移動はすごかった。
とある公的機関の勉強会で表参道。
その後、急遽霞が関へ。
そして6時目指して立川へ。駅からさらにバスで10分。
夕方入った外国人相手の仕事のために、その後お台場方面に行かねばならなくなり、通訳の方と電話で打ち合わせた結果、夜10時開始に。
時間が少しできたので一度自宅に戻り、洗濯物取り込んだり、朝ごはんの支度。
再び出かけて小一時間で終わると思いきや、気がつくと日が変わる直前。
終電を乗り継いでついさっき、生還もとい帰還しました。

こういうとき、食事をとりそびれないよう気をつけています。

立川駅の長田本庄軒のオム焼きそば、美味しかったです。
今日の一番の収穫。

2012年12月3日月曜日

外で食べるくらいなら…

体調を崩しました。
今日中にしなくちゃいけないことだけ片付けて、早退して帰ってきました。

で、今日は自宅で晩御飯です。
久しぶりにパスタにしました。
レンジでパスタ茹でられる道具があるのですが、便利です。
茹でてる最中、まるっと他の作業に当てられますから。
ソースは実家の母が送ってくれたナポリタンソース。
いや、美味しかったです。
実は、外で本当にうまいパスタを食べれる機会ってそうそうない気がする。
そりゃ、一皿ウンゼンエンの代物だったら別でしょうが、なんかこう、心ときめいて、またここに食べにこようと思わせる手頃な価格のパスタ(つうか、スパゲッティでいいんだよ)に、もうずっとお会いしていないのです。
しかも、結構いいパスタソース、売ってますからね。最近。レトルトカレーもそうだけど。外で、安くないお金払って、うーんなスパゲッティ食べるくらいなら、自分の責任でパスタソース見繕って、自分の家で作って食べた方が幸せなのです。

ちょっと話はずれますが、実は、割に近い意味合いで、ケーキ屋さんも要注意ですよね。
セブンイレブンのデザートがうまい。
元々チーズケーキがうまいと思っていたが、モンブランもプリンもうまい。超高級というわけにはいかんです。しかし、素朴で飽きない味。お手ごろ感がある。ここ、大事なのです。
最近のデパ地下当たりのケーキ屋さん、なんというか妙に食感がボソボソしてたり、風味豊かにしようとしているのか、浮いた味のジャムとかクリームとか入っていたりして、心ときめく味のものがありません。
セブンイレブンで買ったのを、自宅でゆっくり食べる方が、正しいケーキなりプリンを食べた気がして、幸せなのです。

私の友達で、プッチンプリンが世界で一番うまいと言っていたのがいたが、今となっては気持ちがわかる。

実はママーのミートソーススパが、世界で一番うまいんじゃなかろうか。

2012年12月2日日曜日

今日はまったり。で、内柴さんが気になった。

表参道に行こうと思ったけど、面倒臭くなってやめました。
師走に入ると、どこもかしこも土日は人だらけ。ゆっくりショッピング…と思っても疲れるばかりですな~。

土日の昼間ってテレビもつまんない。
だったら消せばいいんだけど、なんとなーく見てました。
気になったのは内柴さんの裁判の報道。
こういうニュースの時に、鬼の首とったみたいに批判をするテリー伊藤って、ホント嫌な男ですね。まあ、とても品行方正な人生を送ってきたお方なんでしょ。

記録を見てないので、有罪とか無罪とかいうつもりは全くないんですが、内柴さんって、たぶん典型的なセクハラパワハラ男なんだろうな、と思います。
セクハラパワハラさんって、本気で相手が同意してる、喜んでるって思い込んでるんですよね。自分がモテてる、イケてるとも思い込んでるし。
相手にヤバイこと言ってても、本気で覚えてない時があるし、妄想癖でもあるんじゃないかと思うくらい、過去の事実を事後的に創作したり。
なんですか、内柴さんは同じ大学の教え子複数に手を出しちゃっていたらしいですが、もしそれがホントだとしたら、腹に据えかねた教え子たちがタッグを組んで、そのうち今回の被害者の子が告訴したと考えるのが自然でしょうね。
もちろん、そこまでの過程で弁護士にも相談しているんじゃないのかな〜。全員で民事の損害賠償起こすという選択肢もあり得ただろうし。
先に刑事にしたのは、その時点で民事で勝ちうるだけの証拠がなかったから、かもしれない。
刑事にすれば、強大な権力を持った捜査機関が色々証拠をとってくれる。有罪判決が出れば、その記録をそのまま使って損害賠償命令という制度に移行できる。
で、判決が出れば、たぶん取りはぐれはない。
被害者側が周到に計算した上での展開、だと推測します。
悪い意味ではないですよ。本来やるならこれくらい計算してしかるべき、と思います。
それにしても、内柴さん、ワキ甘かったっすね。

で、内柴さんを典型的なセクハラパワハラ男と仮定した場合、女性と合意があった、だから無罪という主張が戦略として妥当だったのか、という問題が残ると思います。
状況によっては、合意してると誤解していた、だから強姦の故意はないと無罪主張しつつ、示談を試みるという手もあったかも。

判決がどうなるにせよ、内柴さんが社会的に抹殺されちゃうのは事実ですが。
有罪でも、無罪でも。




2012年12月1日土曜日

カバン難民。

美味しかったー。
先輩弁護士ご夫婦にイタリアンをご馳走になりました。
というと、銀座あたりの高級イタリアンをイメージする人もいるかもしれませんが、違います。
東大近くのカジュアルイタリアン、小学生の子供つき。
この子がおもろい。ずっと仮面ライダーの話をしてる。そんなに好きか。人生の全てか。
思わず新シリーズをウィキペディアしたくなるくらい、ずっと話してる。
いまどきの東京の小学五年生はもっとひねてんだろうと思っていましたが、いやー、久々に子供らしい子供を見ました。子供を子供らしくいさせてあげられる親って、偉大だと感じました。それくらい元気のない子ばかり見てるもんで、最近。

さて、今日はカバンのお話です。主に仕事用のカバンです。
ジャケットとかコートとか、靴とかは、調達したい時に目にするブランドがだいたい固まってきたし、型も大体決まってるんだけど、カバンはどうにもしっくりきていません。

元々荷物は多い方。加えて、事件記録とか本とか、比較的重量のある荷物を持ち運ぶことが多い。A4紙ファイルパンパンになっているのが2冊ってこともあるし、時には3冊以上になることも。で、そういう時に限って移動も多い。
どういう風にして荷物を持ち歩くかは、大きな課題です。
名古屋にいた頃、ぎっくり腰になり、リュックサックを愛用していた時期もありました。
しかし、肩幅がなくてなで肩の私には、荷物が多すぎると、かえって肩こりを酷くするという問題もあり、最近はご無沙汰です。
カート派の人も多いですが、東京は階段移動が多いので不向き。
そこで、本体が軽くて丈夫なショルダーやトートが相対的には良いのですが、実は、ここからのチョイスが結構難関です。
マチが広すぎたり、型がしっかり取れていないとカバンの中で物が倒れたりして持ちにくい。かといって、仕切りが多すぎるのも汎用性がない。持ち手が丈夫すぎると体に馴染みにくくて肩にかけにくい。細すぎると痛い。短すぎると肩にかけられない。長すぎると重い。実用性を重んじるとファッション性に難あり。逆もしかり。
私の友達は、荷物入れすぎてトリーバーチのバッグの肩紐、ちぎっちゃいましたから。

いっそのこと、私にデザインさせろー。
とか思いつつ、そんな能力なし。

最近は、テンベアの横長トートとドーサのアンティーク生地のトートを愛用していますが、前者は紐が若干太くて収まりがわるく、後者は理想よりやや大きい。
裁判所に行ったりする時には、同業女子のカバンをよく見ますが、やはり皆さんチョイスに苦労しているようです。大別すると地味な大きめナイロンバッグ派とおしゃれな小さめバッグに記録用の別バッグという人が多数派のように思います。

記録を全部データにしてiPadに入れて持ち歩きというのは、守秘義務的にNGです。
というわけで、この先当分カバン難民生活は続きそうです。