2013年1月30日水曜日

心の支えは岡本夏生。

昨日、個人的にめでたいことがありました。

前歯にようやっと差し歯が入ったのです。

昨年の9月のこと、名古屋出張中に前歯が折れました。
元々10代のころに神経を抜いていてすっかり弱くなっていたのですが、口の中で転がしていたキャンディがぶつかった拍子に、「バキッ」という折れた感満載の音が鳴り、歯がぐらぐらと不安定な状況に…
後で知ったのですが、歯肉に前歯の一部がついていただけで、もう一撃加われば、マスクして歩くしかない状態になるところだったのです。

出張から帰って焦って歯医者に行って、とりあえずボンドで仮止め。
その後、根だけ残して歯を抜いたのですが、周囲の歯も結構やばい状況だったため、4本もろとも抜いてブリッジにするか、差し歯にするかという話になりました。
が、歯医者の対応が優柔不断で、こりゃあかんと思い、その後歯医者を変更。
折れた歯1本を差し歯にすることに決定(ただし、変更前の歯医者のポカのせいですぐにだめになる可能性があるので、その時はブリッジにすると確認)。
で、やっと昨日めでたく歯が入ったのであります。

一応仮歯を入れてはいたものの、見た目は悪いし、強度もかなり落ちます(注:根が弱くなっているので、今もそうそう何でもかじれるわけでもない)。
で、サンドイッチもハンバーガーも天ぷらもとんかつもNG、おにぎりやゆで卵も手で割ってからお口の中へ、ウィンナーやリンゴも小さく切って食べる…という、なんともはや制限の多い食生活を送ってきました。

最近でこそ慣れてきて、工夫しながらいろんなものを食べられるようになりました。
が、初めのころはテンションが落ちていたこともあって、食べ物の多くをおかゆやスープ類に頼る、ほとんどジジババか赤ちゃんみたいな生活になっていたわけであります。

こんなストレス生活を慰めてくれたのが、岡本夏生でした。

この人、ほぼ私と同じ時期に、前歯の1本(確か左だったような)が折れて、ボンドで仮止めしていました。
それを知ったのは、TBSのサンデージャポン。
ある日の日曜日。遅い朝ご飯を食べながらサンデージャポンを見ていたところ、「みな実屋」のコーナーにグルメリポーターとして登場した岡本夏生が、「左の前歯が折れてボンドで止めているから、右の歯だけで食べるね」と、ラーメンかなんかを口の右側だけに挿入して、鬼のような形相で食していたわけです(こういう状況なのに、仕事キャンセルしないところが、岡本夏生なんだが。ま、それは今回は置いておきます)。
それを見て、「あ。そうなるそうなる!!」と心の中で、激しく同意した私。
実際、麺類は、肺活量さえあれば、結構強めにすすれたりして、必ずしも前歯で噛み切る必要がないことがその後分かったのですが、この場面を見たのは、前歯が折れて間もなくだったので、折れた心に、一輪の花が咲いたかのように思えたのです…

その後も、岡本夏生は、毎週のように「みな実屋」に登場。
「まだ、前歯がボンドで止まっているから、今日も右の前歯だけで食べるね」
と、東京駅でステーキ弁当を食べたり。
テロップには、「野獣食い」の文字。
「絶対そうなる!!」と、やたら感心しながら、私は、彼女の野獣食いを食い入るように見ていました。

あるときには、「ブリッジにするか、インプラントにするか悩んでいる」旨の発言もあり、折れた歯だけじゃなくて、この際、前歯を一斉お直しするつもりであることが判明。
ちょうど、自分が歯医者を変えて、1本のみ差し歯にすると治療方針が定まったあたりのことでした。
このときも、「どうやって治すか、悩むよね~」なんて、勝手に彼女に同情。
気が付くと、毎週日曜日、サンデージャポンを見る目的が、「夏生の歯はどうなった」になっていました。

ついこの間、キンタローなんかと一緒に駅弁を頬ばっていた夏生は、もはや野獣食いをしていなかったわけですが、彼女の歯、治ったんだろうか。
一見したところ、あんまり直した感がないんだけど…一足お先にとりあえず治療が終わった私は、心の底から、夏生の歯がきれいになってほしいと祈っていたりするのです…

差し歯になったとはいえ、もう、フランスパンなんかかじれないし、リンゴのかぶりつきもNG。
当然、珍味系を前歯で引きちぎるなんてもってのほかです。
なくして初めて気づくのです。
歯って、大事ねって。








2013年1月26日土曜日

実は名古屋が好きでした。

私は、札幌の出身。
司法試験に受かって、司法研修所に入り、就職が決まるまで、北海道を離れたことがありませんでした。
弁護士になる少し前から1年と3か月を東京で過ごし、その後、名古屋で仕事を始めました。
3年3か月名古屋で暮らしました。

名古屋は私にとって、衝撃の街でした。
家探しのために最初に名古屋を訪れたのが、2008年の7月。
名古屋は通り過ぎたことがあるだけで、降り立ったのは本当にこの時が初めてでした。

この日の最高気温は、37度。
生粋の道産子にとって、この蒸し暑さは殺人的でした。「生きていけるんか、自分」と、かなり不安になりました。
しかし、もっと衝撃的だったのは…東京はおろか、札幌でもすでに絶滅していたルーズソックス女子高生が3名×2グループ生息しているのを発見してしまったのです。

これは始まりにすぎませんでした…

女子のファッションは、おそらくガラパゴス的に独自の進化を遂げています。
髪のロング率が圧倒的に高いのはもちろんのこと、巻き毛率も群を抜いて高い。
聞けば、女子大生やOLはバッグの中に必ずコテを入れて歩いているというじゃありませんか。
花柄スカート率、ピンクのボトム率、ハイヒール率も群を抜いて高い!!
しかも、ピンクのスカートにピンクのエナメルっぽいハイヒールなのに、夏でも黒タイツはいているという…

衝撃的なのはファッションだけではありません。

夜の10時を過ぎると、たとえ街の中でもご飯を食べられるところがありません。
お茶できる場所もまずありません。

虫歯を直しに歯医者に行こうと調べると、ほとんどの歯医者が審美歯科。
口角炎ができたので皮膚科に行こうと調べると、ほとんどの皮膚科には美容皮膚科がついている。
そして、ぎっくり腰になったので整体に行こうとすると、整体屋にはもれなくエステがついている始末。
ついでに言うと、コーヒーを頼むと、かならず「豆」がついてくる。
お願いだ、普通に歯、直してくれ!!
むしろ、普通にもんでくれ!!
そう思ったものでした。

ひつまぶしにきしめん、天むす、味噌煮込みうどん、あんかけスパゲッティ。
いわゆる名古屋飯はうまい。
しかし、それ以外にうまい外食屋が見当たらない。
名物以外がまずい。
ラーメン屋がほとんどない(あるらしいが、全国的に見ても名古屋ラーメンというのは聞いたためしがない)。
お土産にちょうどいいお菓子がない。
仕方ないので、赤福をわが町の名物のように、どこでも山積みにして売っている。

繁華街の車道はやたら広く、片側5車線とか6車線のところがあったり。
車は、赤信号すれすれをとんでもないスピードで通り抜け、右折車は、歩道に人がいても構わず入ってきます。
裁判所の近くなんて交通量が結構多いのに、信号なし。
さすがトヨタのおひざ元。あからさまに人の命より車優先。

何から何まで勝手が違う、私にとっては外国みたいなもんで、本当に慣れるまで時間がかかりました。
そして、札幌に帰省した後名古屋に戻るときは、「味噌色の町に戻ります」などと捨て台詞を吐いていたりしたのでした。

でも、名古屋に二度と戻りたくないかというと、そんなことはないのです。
名古屋は私の第二の故郷、と思っています。
たった一人で知らない街に行って一から仕事を始めた思い入れもありますが、それは置いておくとしても、「もう一度名古屋で暮らさない?」と言われたら、たぶん私はOKと言うと思うのです、状況さえ許せば。
あか抜けなくて、「け~っ」とか思っていたけれど、不思議な安心を感じるのです。

名古屋の人は、名古屋が大好きです。
土曜日日曜日は民法各局、結構なタレントを呼んで「名古屋まんせ~」の情報番組が目白押しになります。
名古屋大の学生の大半は地元出身者です。旧帝大では驚異的な数字のはず。

名古屋人が名古屋をこよなく愛する理由は、そういう独特の安心感、なのかもしれません。
いや、その前に、織田信長だの徳川家(これは三河のほうですが)を輩出してきた誇り、みたいなものもあるかもしれませんが。

味噌色の町に安心を感じる理由は私にもわかりません。
そういう得体の知れなさが、実は名古屋の最大の魅力…だったりして。









2013年1月24日木曜日

使えるブランドその1:フォルテフォルテ

コムデギャルソン好きのワタクシですが、ギャルソンばっかり着ているわけでもありません。
店頭で見つければ手に取るブランド、そうやって少しずつ買い足しているブランドがあります。

そのひとつが、フォルテフォルテです。
ブランドの成り立ちとかどういう人がやっているかとかは、ソニアパークの本だとか、他のウェブ情報でも入手可能なお話なので、ここでは触れません。
最低限の情報としては、フランスのブランドで、しかも、ヨーロッパではかなりメジャーということ。
日本でも、ファッション好きの人には結構なじみがあるんじゃないかと思います。
路面店はたぶんないと思うけど、セレクトショップでの取り扱いもちょこちょこあり。
でも、(ありがちな話ですが)お店に並んだ直後を逃すと、実は結構手に入れにくいブランド…というのが私の印象です。

私がフォルテフォルテと出会ったのは、3年前くらいだったと思います。
名古屋のとあるセレクトショップで、透け感のあるグレーのシャツと出会いました。それがフォルテのシャツでした(注:名古屋はセレクトショップ不毛の地。センスがよくて購買意欲の湧くディスプレイをしているセレクトショップはほとんどなく、私が通っていたのは、このシャツを見つけたお店だけでした)。

ボタンダウンのメンズライクな形なのに、本当に薄手の生地を使っていて、独特のねじれ感やしわ感がありました。かなりタイトなのに窮屈さはなく、コットン100パーセントであるにもかかわらず、伸縮性すら感じさせる柔らかさ。衝撃を受けて思わず購入。
以来、頻繁に着用しては自宅で洗濯してますけれど(もちろんネットに入れてエマール使用)、ボタンが取れたこともほつれたことも一度もありません。
その後、シャツをもう一枚、パンツを一着…と、気に入ったものを1つ2つと買い足してきました。

最近気に入っているのはジャケットです。
ジャケットは今までに3着購入しました。そのうち1着はどうにも似合わなくて妹にあげましたが、他の2着はヘビロテになっています。
フォルテのジャケット…というと、「ロング丈のダブル、作り大き目」をイメージする人が多いかもしれません。パリジェンヌがショートパンツの上に羽織るようなイメージの。
私が持っているのは、その形のではなくて、8分袖のグレーのフエルトジャケットと、オレンジとグレーの細かいチェックのウールリネンのごく普通のジャケット。

私は、20代のころからジャケットが大好きで、カーディガンを着るくらいならジャケットを羽織りたい派でした。
そして、スタイルとしては、メンズライクな形でつくりが頑丈かつシンプルなジャケットが好きなのですが、フォルテのこの2つのジャケットは、その条件を満たしつつ、柔らかく動きやすく、着るとその人の印象を一段柔らかくしてくれるというところが、とってもいいと思っています。
フォルテのジャケットを羽織って仕事に行く日は、法廷がない日が圧倒的に多いです。
人と会う日でもそれほど気を張らずに済むような日とか、柔らかい印象で依頼者と会いたい日、でしょうか。

品物が確かな割にお値段が抑え目なのもうれしいところ。さらにうれしいのは、普通は無味乾燥なブランドタグが付くところに、コットンの布地に「jacket」とか「pants」とかの刺繍がついていて、なんとも心和むところ。

明日は、フォルテのチェックのジャケットを着て仕事に行く予定です。
中には、冬のセールで購入したクリステンセンドゥノルドのワンピースを合わせる予定ですが、クリステンセンについては、また別の機会に触れることにしようと思います。


2013年1月21日月曜日

無印良品の実力

なかなか投稿できずに1週間近くが経ってしまいました。
お久しぶりです、林です。

日曜日のこんな時間になって(明日は朝から仕事だよ!!)、やっと投稿の時間ができたという。
これを書いたら、明日(もう今日)のために、寝ます。

さて。
働く女子にとって、無印良品って、ありがたい存在なんだなあと最近思うようになりました。
いやね。
私は、ムジラーではないんですが、割と無印良品ユーザーではありました。
収納用具なんか結構使ってますし、ベッドもベッドリネン類も、机も(今はほとんど物を置く台と化している)椅子も無印良品。
食器類も、独り暮らしを始めたころは、どういうものがいいのかわからず、無印良品の白い食器をよく買っていました。今でも使っています。最近では、土鍋も買って、かなり活躍している。

でも、私にとって、無印良品は、今まで、所詮、そういうブランド、だったわけです。
ようするに、日用品ブランドという位置づけでした。
ところが最近、それ以外に無印良品の実力をひしひしと感じていたりします。

例えば、4,5か月前から、無印良品のブラジャーをつけるようになりました。
私は、肌が弱くて、ワイヤーを使ったきついブラジャーをすると、痒くなったり痛くなったりするのです。当たった部分は、もう真っ赤。
で、一時期、ユニクロのブラトップを愛用していたのですが…
ユニクロの下着をつけていると考えると、なんだかテンションが下がるのです。
おなごとしてどうなのかと。
40代とて、未婚女子。こんな色気のないものを身に着けていいのか?と。
それに、実際、ちょっと蒸れるので、やはり肌が弱い私にはつらい時がある。
無印良品のブラは、オーガニックコットン入りのものがあるし、そうじゃないのも肌あたりが実にやわらかい。確かにセクシーではないけど、パンティとのコーディネートを考えるのも楽しくて、キュートなわくわく感は楽しめます。

先日は、重ね着するTシャツのシリーズを2着購入したのですが、薄手で透け感がよく、ニットやシャツ、ワンピールの下に着るにはもってこい。
クルーネックのものは襟ぐりの空きが絶妙で、かなり使えます。
ユニクロのTシャツは、厚手で重ね着しにくく、クルーネックの空きはちょっとおばさんくさくて中途半端な感じ。
ここでも無印良品のポイントは高い。

そして極めつけは化粧品。
私は、化粧をほぼしないので、よく買うのはいわゆる基礎化粧品の類。
あとヘヤケアもの。
やはり肌が弱く髪も傷みやすいのでそれなりにこだわる必要があり、いつもは複数のドラッグストアをはしご…なんて感じでした。

しかしある日、ふと思い立ったのです。
無印良品には、結構基礎化粧品とかあるなと。
ここで事足りるなら、これからは無印で購入でいいじゃんと。
で、手始めにエイジングケア用の高保湿化粧水を買ったのですが…これがもう、本当に肌しっとり、うるうるになるのです!!
ハンドクリームも「ブルターニュの海藻」とかいうのを使っていますが、浸透がよくてしっとりしますし、ヘアコンディショナーもヘアマスクも優れもの。この季節でも、丸一日しっとり感が続きます。
確かに、基礎化粧品やヘアケア系は、値段的にお安くはないですが、お得感すら感じる出来。
ドラッグストアのはしごをする必要がないのです!!

そんなわけて、無印良品は、日用品から下着、化粧品まで購入できちゃう、忙しい働く女子にとっては、非常にありがたい場所。
しかも、それぞれにシンプルで使い勝手、品質の良いものが多いから、なおのことありがたい。

私の周りには、男性ムジラーは何人かいたのですが、女性ムジラーはおりませんで、その実力を測ることができていませんでした。
実際、自分で体験して、こりゃいける!!と実感。

特に無印ビギナーの女子には、基礎化粧品から入ってほしいと思います。

2013年1月14日月曜日

仕事着に何を求めるか

仕事が進みません。

本日は、当初より、自宅で書面を作成することにしていました。
おまけに、東京は暴風雪で、近所のコンビニに行くのもはばかられる天気なので、引きこもるにはもってこい。

しかし、進まん…びっくりするほど、進まん…この後、別な書面も書きたいのですが…

というわけで、やや現実逃避気味に投稿です。

弁護士の仕事着って、みなさん、どんなものを思い浮かべるんでしょうか。
男性については、サラリーマンの人とさほど変わらないスーツ姿。
じゃ、女性は?
テレビドラマの印象なんかだと、やっぱりスーツ、なんですかね。

男性の場合、そもそも体を使ったり研究職だったりという事情がない限り、仕事着は、大体スーツですよね。弁護士も同じです。ただ、最近サラリーマンの皆様よりも、うちの業界の男性の皆様は、ノーネクタイ率が高い気がします。
そして、女性の場合ですが…これが案外バリエーションがあります。
ほとんどスーツばかりの人、きちんとした格好はしているけれどスーツではない人、結構カジュアルな人。様々。
で、女性の場合、仕事に対峙する気持ちとか仕事で着る服に何を求めるか、によって、チョイスが結構変わっているような気がします。

「お客さんに失礼がないように」
「お客さんにバカにされないように」
なんて気持ちが強いと、自然、スーツに目が向くように思います。できる女風を装いたいと申しましょうか。若い女性弁護士に多いパターンだと思います。あと、事務所のお客さんが会社関係の人が多い場合。
それから、「スーツ着てりゃ、とりあえずはずれないだろ!!」と思っている人もここに入ります。
ただ、このパターン、安くて仕立の悪いスーツを買っちゃって、ジャケットやパンツがしわしわとか、いつも同じスーツしか着ていない、とか、ちょっと悲しい事態がついて回りがちです。

「仕事はリラックスしてできるのが一番!!」
なんて人だと、カジュアル路線に行きます。ジャケット着用なし。
さすがにジーンズ姿の人はほとんどお会いしたことありませんが、今時季ならニットにパンツ、スカートなんてラフな人も実は案外いたりします。
結構ベテランのおば様弁護士に多いかと思いきや、私の友人にも一人、この手の人が…
気の張るお客さんに会うことが少ない場合なんかに、こうなるんですかね。女性弁護士って、企業法務系の事務所以外は、どうしても離婚事件なんかが多くなりがちなんですが(しかも依頼者の大半は女性)、そうすると、依頼者に緊張させないことが必要になりますし、そもそも、気張ることもあまりないですし。
センスがないと、かなり痛々しい結果になります。

「きちんとした格好はしているけれどスーツではない人」というのは、ある意味、オールマイティでいたい人なのかなあと。会社のお客様も貧乏な破産のお客様もいる。どんな人に対してて合わせられるように、ということが多いのかもしれませんね。

私の場合は、主観的には、「きちんとした格好はしているけれどスーツではない人」に入ると思ってはいるのですが…周りの人がどう思っているかは不明です。
結構異質なセンスの持ち主に見られているかも。だって、こういう職業のいわゆる「仕事着ブランド」ではないようなブランドのものばかり着てますから。
前々から話しているように、コムデギャルソンでしょ。あとは、フォルテフォルテとか、ジャケットだとエンジニアードガーメンツとか、アーツ&サイエンスとか…クリステンセンドゥノルドなんかも着ます。

私の場合、仕事着に求めるコンセプトは、かなりシンプルです。

「気持ちが上がるように!!」

要するに、その日の気持ちにマッチした仕事着を着て、「よし、決まった!!」という気持ちで、毎日の仕事に臨みたいと。
当然、こういう気持ちの中には、様々なものが含まれていると思います。
「よし、これなら、裁判官と対等に話ができそうだ」とか、「相手方に強く出られそうだ」とか、「今日くるお客さんに親しみを持ってもらえそうだ」とか。
そういう意味で言うと、仕事着って、鎧兜と同じようなものなんだと思います。
私の場合、同じような鎧兜を毎日来ているのではなく、その日その日で身に着ける鎧兜を変えているということなんでしょう。

最低限のルールは決めています。
夏場のごく限られた時期は除いて、ジャケットを必ず着用する(ジャケット好きなので苦にならず)ということ。
クールビズの時でも、法廷に入るときには、必ずジャケットを持参していきます。それも、定番系の仕立がしっかりしたものを。
法廷は、それだけ私にとっては神聖な場なのです。民事でも刑事でもお客さんの利益を左右する場なわけですから。

男の人はともかく?、女子は、仕事着をもっと大事にしてほしいと思いますねえ。
私の周りには、着るものによって、相手に与えるイメージは全然違ってくるだけじゃなくて、自分の気持ちも全然変わってくるということに気が付かないで、本当に適当なチョイスをしている人が多いような気がするので。

なりたい自分になるには、外側を変えるのも有効な手段だったりするものだと思うのです。



2013年1月13日日曜日

「北国の人は色が白い」伝説

仕事の依頼者とか関係者とか、その他こちらで新たに知り合った人に、北海道出身であると告げると、7割くらいの確率で、

だから、色が白いんですね~
とか
どおりで、お肌がきれいだと思いました
なんていう反応が返ってきます。

ちなみに、自分で言うのもなんですが、色は白いほうだと思う。ファンデーション塗ってないけど、あまり気づかれている感じもないので、年齢の割にくすみも少ないほうなんでしょう。
でも、自分では、特別なほうではないと思ってました。

最近はこんな風に言われることに慣れてきましたけれど、言われ始めたころは、ポカン、でした。
え、そうなの?そんなもんなの?って感じ。

でも、よくよく考えてみると…確かに私が「わ~、このひと肌がきれいだ」と思った知人って、青森とか北海道出身の人ばかり。
そして、名古屋に住み始めてから周りの女性のお肌をそれとなく見てみると…
確かに、肌の色が一段濃い感じはする。
特に名古屋の人は、申し訳ないけど、肌がきれいだと思える人に会ったためしがない…
名古屋なんて、エステ文化が凄く浸透していて、普通にみんなエステ行ってきま~すって感じだし、皮膚科もことごとく美容皮膚科がくっついています。
一方、札幌は…私の周りも妹の周りもエステに行っている人なんてほとんどいないし、皮膚科は、まあ、普通に皮膚科。

そうすると、この違いは、どこから出てくるのでしょう?

一説によると、秋田のほうには、コーカサス系の人種の血が入っているので、女性はことごとく色が白いなんて話がありますが、これについては、異論も結構あるみたいで、信ぴょう性は乏しい(ちなみに私の母方の祖母の先祖は秋田出身)。
日照時間の差?とか思うけど、こんなちっちゃい日本、それほどの差があるとも思えず。

札幌、名古屋、東京と住んでいて実感したのは、ありきたりですが、夏場の日差しの強さの差。そして、これは意外かもしれないけれど、冬場の乾燥の程度の差が案外キーポイントなんじゃないかと思います。
東京はそれほど感じないけど、名古屋の夏場の日差しの強さは、もう半端じゃないです。
みなさん、暑いからって、サンダル履いてますよね。
私、履けなかったのです。
素肌をさらすと、日差しとアスファルトの照り返しで熱すぎて、やけどしそうなくらいだったので。北海道では、そんなことはありませんでした。それくらい違うんだと思う。
そんな中で、幼少の時代から肌をさらして生きてきたら、たとえUVケアしてたとしても、肌は丈夫になり、黒くなるのではないかと…
あと、北海道は冬場、雪が降るので、室内はある程度乾燥するにしても、外はそれ相応に湿度が保たれます。
しかし、こちらは…乾燥した空っ風が吹きすさぶ…いくら乾燥ケアしても追いつきません。すご~く肌に悪いよなあと思いながら過ごしています。

私は札幌の住んでた頃、最初に書いたような言葉をかけられたことはほとんどありません。
実際、私なんぞより色白な人は、たくさんいました。妹だって、私より、色白いし。

ところで、昨日、「やっぱり北の人間は肌がきれいなんだ」と思ったのでした。
久しぶりに「東京カワイイTV」を見ていた時のこと。
札幌のイケメン店員の男子が何人か映っていました。
顔の造作はちょっと置いておくとしても、みんな、色白い!!おまけにつやつや!!
ミスター慶應?の男子も色白でしたが、はっきり言ってメイクしていたし、つや感がなかった。

北の人間は、女子だけでなく、男子も美肌が多いようです。





2013年1月9日水曜日

iPhoneにしてよかったです。

7日に仕事始めしました。
29日から6日まで休んで、実家ですっかり馬鹿になっていたので、社会復帰するのに時間がかかるんじゃないかと思ってました。
が、のっけから忙しかったおかげで、強制リセットされました。
正月ボケを治す方法は、「のっけから忙しくすること」であることを学びました、この正月は。

正月休みの間に、iPhone5を買っていました。
それまでは、いわゆるガラケーを使っていた私。
しかも、auのiidaなどという無茶苦茶地味なの(でも、シンプルでおしゃれだぞ)を使っていました。

スマホにしようと思った理由は、年末にモバイルPCを買ったことです。

実は、現職場では、モバイルPCが貸与されているのですが、これが使いにくい。ダサい。重い。
4月から別な事務所に移ることになったし、そのうえ、外出先でPC広げないと仕事が間に合わない事態が、最近頻発するようになってきたし(単に加齢により要領が悪くなっただけかも…)。
仕事道具には金をかけるべき。そういう時期に自分も来てるんだろうと思い立ち、12月の半ばころに、買っちゃったんですよ。
よりによって、レッツノートCF-SX2。
20万しました。

実は、うちの業界はレッツノート使用者が多いのです。最近でこそ、薄型のウルトラブック系とかマックブックエア、あるいは廉価なアジア製PCなどの使用者も増えましたが、今でもファンは多い。
持ち歩いて外で仕事するために丈夫なものがほしいと、ヨドバシカメラのお兄様方に、日を変え店を変えてお伝えしていたところ、全員がレッツノートを進める始末。
で、キヨブタな気分で買っちまったわけですが…大正解でした。20万出す価値は十分にあります。
まず、キーボードの使用感がすごくいい。モノが軽い。立ち上がりが早い。ちょっと、インターネットの接続が不安定なのが難点ですが、不満はありません。
なので、毎日これを持ち歩いて仕事になってしまいました。

そうすると、iPad持って歩くのが、負担になってきたのです。
レッツノートとiPadのダブル持ちはさすがに重い!!
でも、iPadの機能は、ある程度ウィークデーは持ち歩いておきたい。
一番したかったのは、メールに添付された書面のデータなどを外出先でさっと確認することだったわけです。
カメラを使うことも案外ありましたし。
で、だったら、そろそろスマホか。となりまして。

でねえ、android端末にするかiPhoneにするかは、実は相当悩んだのです。
結果として、iPhoneにしました。
一番の理由は、android端末はデザイン的に全くときめくものがなかったということです。
機能美を感じさせるデザインのものが、皆無。
iPhoneは、シンプルで、形状美が申し分ありません。これだけでも持っていると気分が上がります。
それと、iPhoneは、一見して、やりたいことを実現するにはここを押せばいいのかという予測が立つのです。予測通りにやると、IT馬鹿の私でも、8割方正解。間違っても、あの真ん中の四角ボタン押してしまえばリセットできるので、のーぷろぶれむ。android端末は、すべからく、画面を見て「で?」という気持ちになってしまうわけです。
androidは、いわゆるガラケー的な機能を持っているものも多いし、データの保存も楽だし、心が動かないではなかったんだけど、お店の人に聞いても、本を読んでも、最終的には理屈を抜きにして「初心者にお勧めはiPhone!!」という結論に達してしまいます。
それに、思い切り乗っかりました。

人間は、多少機能に物足りないものがあっても、美しく楽しいものを持てば、全く不満を感じないということを、iPhoneは証明してくれましたね。

iPhone楽しいです。
移動中、楽しいです。新聞も読んでます。「サマリー」っていう「物」好き人間にはたまらん無料アプリがあるのですが、それを見て毎日鼻血が出そうになっています。
メールの添付データも、ちょっとサイズは小さいけど、外出先でチェックできるので、外から事務員に指示を出すこともできています。
何でもできちゃう?不思議な物体に思えます。

iPhoneにしてよかったです。

2013年1月6日日曜日

働く四十路の恋愛事情

私の周りは、バッテン付も含めて、独身の四十路女子が結構います。
昨日会った高校時代の部活の友人。
女子4名中、私を入れて3名独身。私以外の二人は会社員。
先日あった高校の同期会。少なくとも3名独身。ちなみにいずれも医者。
同業者のお友達及び後輩。少なくとも3名独身。
このうち、彼氏がいることが明らかなのは…3名かな?バッテン付は2名。

で、現時点で本気で結婚したいと思ってそうな人は…実は、1名いるかいないかくらいなんですよねえ。
いや、もちろん、諦めたという人もいるのかもしれないのですが、そもそも願望自体がない、わざわざ結婚しなくてもいいじゃん、という感じの人が結構多かったりするんじゃないかと思うんですよねえ。かくいう自分も、結婚願望は希薄です。

だって、この年でバリバリに働いている女子というのは、大概一人暮らし。一人暮らし年数も長くなっています。
仕事も、趣味も、ハウスキーピングのやり方もペースも、自分のスタイルがいい加減確立されちゃっているわけですよ。それを曲げることは、もはやかなり難しくなっているわけ。
要するに、積極的に一人がいいと思える状態になってしまったりしているのです。
それに、こういう日常のペースを作れない女は、40代でバリバリには働けていないと思うし。

さみしいなあと思うときも、もちろんあるのです。でも、気楽な一人暮らしの空間を他人に壊されるわずらわしさを思うと、さみしさなんて、ほんの付け合わせ程度のものでしかないな、という気になっちゃうわけです。そのさみしさを埋めるために、自分の自由は奪われたくない。
だって…一人で一杯やりながら、全日本フィギュア三昧なんて贅沢なこと、彼氏や夫がいたら、できなくなっちゃうでしょう?

あと、気軽に恋愛できないという問題も多少あるかもしれませんね。
まず、この年で恋愛をすると、かなり初期の段階から結婚を考えなければならない危険性が高い。
仕事に責任が付きまとっているため、アフターなんちゃらにデート…なんてそうそう気軽に行けない。
相手に申し訳ないかも…なんてことも思ってしまうわけで。

そもそも、相手になりそうな男が片付いちゃってる問題ってのもあるんじゃないか、という指摘もありそうですが、そこは狙ってる年齢層とかにもよると思うんですよね。

結論から言うと、40代の働く女子の恋愛事情は、非常にお寒い。
お寒いんだが、みんな物欲しげってことでもない。
恋愛よりも、もっと大切なものを手に入れてしまっているので、恋愛がなくても充実した生活は、そこそこ送れる。そういうことになるのでしょう。

だったら、恋愛しなくていいじゃんと言いたげな、そこのあなた。
違うんだよ。
人間たまには違うことしてみたいんだよ。
やっぱりときめいたりしたいわけだよ。
でも、いろいろ煩わしいことが多いこのお年頃、いちから赤の他人と関係を気付いていくだけのエネルギーもそうそう湧いてこない。

そこで、ジャニーズに走る。
いや、普通に40代女子は、妻でも母でも働いてなくても、結構ジャニーズが好きだったりするわけですが、働く女子のジャニーズ好き人口は、かなり高いと見えます。というか、結婚している女子は一定割合、韓流に行ってると思うけど、働く女子で韓流好きは…まず聞いたことないもんね。少なくとも私の周りでは。もう、ほとんどジャニーズです。

かくいう私もジャニーズ、わりに好きです。年越しのカウントダウンはジャニーズでした。
最近の若い子はさっぱりわからないけど。

ジャニーズは、ほとんどのタレントが独身なのがいいのです。
夢を与えてくれるのです。
本当に彼らはアイドルに徹していますよ。
ジャニーズ事務所、人権侵害してないかと思ったりはするけど。

働く40代女子に潜む心の隙間を埋めてくれるジャニーズ男子。
わずらわしさとさみしさを中和するのには、テレビやステージから、多少面白いこと言いながら、美しい顔で微笑みかけてくれるくらいの距離感がちょうどいいのかも、と思ったりしています。


2013年1月4日金曜日

斉藤和義一考その弐

帰省して1週間が経ってしまいました。
4日は休みを取ったので、まだ3日休みはありますが、この分だと気が付いたら仕事突入だ。
ここは竜宮城?と思うほどの時間の流れなんですが、それってある意味、ほんとにくつろいでいる証拠なのかもしれないと思います。
仕事しているときも、時間がない時間がないと思っているけど、その時に感じる時間の早さとは明らかに違うんだよね~。

さて。
元旦の夕方くらいだったでしょうか。
実は、紅白で、斉藤和義が反核のメッセージをギターのストラップで伝えていたことを知りました。
それだけでなく、自らの唄を替え歌にしたりして、反核のメッセージを伝えていたそうで。
最近、彼に触れる機会がなかったので、不覚にもこの時初めて知りました。

私が知る限り、斉藤和義というのは、こういうあからさまな政治的メッセージとは無縁な人でした。
まあ、私は、彼のすべての発言をフォローしているわけではないので、実は昔からしていたのかもしれないけど、少なくとも、イメージとして定着するようなメッセージの発し方はしていなかったはずです。
だから、ちょっとこれを知った時には驚いてしまった。

彼のストラップのメッセージは、明らかに原発のことを意味してのメッセージなんでしょう。
もしかすると非常に失礼な物言いになるかもしれないけれど、それを覚悟の上で書かせてもらいます。
本当に、反原発という運動に、彼は共感してメッセージを発しているんだろうか?

別にね、本気でそう思っているんだったら、それはそれで構わないんですよ。
ただ、さっきも書いたように、斉藤和義というのは政治的メッセージを発するようなミュージシャンではなく、ただひたすら男の日常を?歌い続けてきたと固く信じている私からすると、3.11以降の「原発反対を唱えないと業界からはじかれちゃうかも」みたいな流れが、自分が想像しているよりも強く、音楽の世界にも充満しているのかなあと思わなくもないわけです。

実は、うちの業界は、震災の復興支援をしている人、原発問題で被害者側に立っている人が、「頑張っている弁護士」とされる傾向が非常に強いのが現状で、復興支援や原発被害者側やらない人は、ちょっと肩身が狭い状況です。
これ、東北に限られないんです。なぜなら、被災者の皆さんが、結構あちこちに散っていらっしゃるので、割と広範囲の弁護士業界の話なのです。
最近はそうでもないですが、一時期は、新興宗教かとでも言いたくなるほど多くの弁護士が震災復興支援、原発問題に群がり、立ち位置によっては、協力を強いられかねない状況でした。
かくいう私自身、わりに公益的な業務をしていた関係上、協力を強いられました。
が、当時は名古屋で仕事をしていて、客観的には、それほど積極的に関わる必要性はなさそうだったし、弁護士の多くが震災に流れる結果、本来フォローすべき人権問題(非常にマニアな話なんですが、たとえば派遣労働者の搾取問題とか、刑務所での人権侵害問題とか)がおざなりになるのもまずかろうと思っていて、私自身は、震災業務の外側に立つことを選んでいたわけです。
全弁護士を巻き込みそうな勢いの一部のヒステリックな流れにもついていけなかったしね。
それで、陰口をたたかれたりして、仕事がしにくいなあと思ったこともあったりしたのでした。

そういう、自分がシンパシーを覚えているわけではないことについて、あたかもシンパシーを覚えているかのようにふるまうことを余儀なくされる状況というのは、非常につらいもので、付き合いの関係上、やったとしても、やりながら違和感は感じ続けるわけです。そうすると、そういう不熱心さというのは、お客さんにも伝わってしまうわけなんですよね。

なんというか、斉藤和義のあの反核パフォーマンスには、本気で反核を訴える覚悟が感じられなかったというか…あまりに中途半端というか…やる意味あったんかいなと思わずにはいられないのです。
なんか、ちょっとやってみてる、そういう意識の行動にしか見えないんだよなあ。
そして、こういう中途半端なパフォーマンスが、最近のメジャーを意識した中途半端な曲の世界観を思い出させて、すごーくすごーく残念な感じに見えちゃうわけです。私なんかは。

反骨のあり方というのは、色々あって、正面から文句をつけたりわかりやすいメッセージを発したりするだけが適切な方法でもないと思うのです。
たとえば彼の場合だったら、どんな時でも、「歩いて帰ろう」「進めなまけもの」なんかを歌い続けることが、反骨になりうるんじゃないかと思います。

反原発が正しいのか正しくないのかということはひとまず置いておいて、ミュージシャンは、もっとファンのほうを向いてほしい。何かのメッセージを発するために、突然、昔からのファンを置いてけぼりにするのは、ミュージシャンとしてどうなんだろう。
その行動が正しいと、ワタクシには思えないのでした。





2013年1月1日火曜日

紅白を振り返ってみたりする。

やっぱり今年も最初から最後まで見てしまいましたよ、紅白。で、その後なぜかジャニーズの年越しを見てしまったティアラです。

あけましておめでとうございます。

2013年も明けたというのに、さっそく後ろ向きに紅白の総括から始めたいなと思います。
全体的な印象としては、中途半端に新旧交代したな、その割にまあまあ楽しかったかな、という感じでした。
ちょっとコンセプトがあいまいだったかもとは思いますね。オリンピックプレーバックと大震災からの復興、どちらも中途半端に手を突っ込んでしまって、どっちつかず、みたいな。
たとえば、「花は咲く」なんかを、会場に来てたメダリストも含めてみんなで大合唱、とかいう形にしても、「メダリストも応援しているぜ、復興」みたいな雰囲気を盛り上げられてよかったのかなあ、なんて思います。
なお、60代後半のうちの両親は、耐えかねる状況で、父なんぞは隣の部屋でボクシングのはしごをやりまくって、見たのは由紀さおりオンリーという状況でしたが。

個人的に、パフォーマンスがよかったなあと思ったのは、きゃりーぱみゅぱみゅ、ももいろクローバーZ、パフューム、福山雅治、嵐、関ジャニ∞、石川さゆり、氷川きよし、由紀さおり、矢沢永吉でしょうか。
NO.1を一人あげろと言われたら、矢沢永吉でしょうなあ。圧巻でした。何も言うことはございません。しかし、この人、対戦に関係のないゲストなんでしょ?そのヤザワがNO.1って、いいのかね?という気がしないでもありません。

美輪明宏は、ちょっと気合が入りすぎて空回りしていたかなあという感じがします。ヨイトマケの唄の世界観は私は大好きなんですが、もっとセリフを伝えるためには、パフォーマンスやシャンソン色が強い劇的な歌い方は抑えたほうが効果的だったように思います。ちょっと残念。
斉藤和義は…まあ、無難にこなしたかなと。改めて「やさしくなりたい」の歌詞を見ましたが、やっぱり、ぐっと来ないなあ。紅白で見直す唄って結構あるんですけどね、見直しませんでした。

ももクロのパフォーマンスが凄いだろうということは、もとより想像がついていて、その期待を裏切らないパフォーマンスをきっちり彼女たちはやってくれちゃいました。
そのおかげで、AKB48の凋落ぶりが目立つ格好となりました。
不動のセンターを失って、パフォーマンスの核になる人物がいない(だから、カメラワークも落ち着かない)。一方で、メガヒットグループになってしまったせいか、必死さがない…なんというか、小手先でこなしている印象がぬぐえなかったんですよね。
一生懸命しこを踏んで足を上げて、ダイブしていたももクロの全力パフォーマンスは、アイドルの世代交代を感じさせるには十分でした。

それから、きゃりぱみゅ。最初の衣装が我が家では「蛾じゃないのか」と言われてましたが、実にきゃりぱみゅらしく、かつ紅白の舞台を意識したデザインがなされており、インパクト、かわいさの面で群を抜いていました。「きゃりぱみゅ」とはなんぞやということも十分に伝えられるコスチュームだったと思うし。
そして、彼女は、いつも通りのパフォーマンスをしっかりとやりこなしました。余計な演出は何もせず、あの不思議な歌を「きゃりーぱみゅぱみゅ」として、しっかり表現していたように思います。
とってもおちついていたしね。
自分が日本の現代の「かわいい文化」の代表であるという自覚をとても感じました。
いや~、見直しました。つい2年くらい前までは「東京カワイイTV」で紹介されるくらいのマニアな存在でしかなかったのに。

気になったのは、大御所たちのパフォーマンスの質がどんどん低下していること。
加齢によって声が出なくなっている。体が動かなくなっている。何千回と歌ってきたであろう唄を、明らかに手を抜いて歌っている。
あと、大御所とは言えないけど、浜崎あゆみもひどかった。プロだったら、ちゃんとのどの調子を合わせてから出てきなさいよ。声は出ない、音程は外す、ではそもそも歌う資格がありません。
まともなパフォーマンスだったのは、由紀さおりと五木ひろしくらいだったんじゃないんでしょうか。和田アキ子なんて、実は音程がすべからく半音下がっていてバックと不協和音になってるし、サブちゃんは声が出ないのごまかしているし。

NHKさんは、大御所を中心に枠をどんどん減らして、真に実力のある歌手、歌唱力とは多少違うかもしれないけれど、充実したパフォーマンスをしてくれる歌手やグループに絞って、今後は紅白を続けていきましょう。ゴールデンボンバーとかもういらないから。ジャニーズ枠もとりあえずTOKIOは減らしていいから。
見るに堪える人たちのみに絞れば、きっとエイちゃんもゲストとしてでなく、白組の歌手として出てくれますよ。
時間だって、8時開始の11時終わりくらいでいいんじゃないんですかね。

あ。それと、開票はお願いだから、日本野鳥の会による集計を復活させてください。
あのアナログな集計作業が、大晦日感をばっちり盛り上げるんですから。