2013年5月31日金曜日

ユニクロの半袖Tシャツが進化している。

先週あたりからのアンビリーバブルな忙しさもひと段落。

とはいえ、今度の土日はいずれも7時起きしなければならないため、今日、若干のお休みモードで仕事を早めに上がり、久々にギンザコマツのユニクロに行ってきました。

目的は、ペチパンツ代わりになるものを探しに行くこと。
私は、季節を問わずワンピースを愛用するのですが、夏場のワンピースは…下手をすると腹が冷えるのです。
薄っぺらいペチコート1枚では、四十路の体は冷え切ってあかんのです。
ペチパンツは丈が短くても、お腹まわりの保温はばっちり。
ハーバーダッシュリーのペチパンツを5月初めに買いましたが、非常に勝手が良くて。でもお値段が4500円と高め。
ユニクロあたりで代用できる何かがないかと見に行ったわけです。

で、まあ、そちらの方はステテコから発想を得た「リラコ」なるものを見つけました。レーヨンとコットンの2種類がありましたが、私はレーヨンのほうをキープ(注:これ、1枚で家の外に出るのはかなり勇気がいります、個人的に。いい年した女子はたとえコンビニでもこれで行ってはいけません!!)。

久しぶりに来たので、ゆっくり店内を見ていたところ、女性もののシンプルなTシャツのコーナーに。
最近、夏の通勤スタイルについて、ジャケット+Tシャツ+首回りじゃらじゃら(自分ではもう輝けそうにないので、光物に頼ってみる作戦)がマイブームで、Tシャツは何枚でも欲しい気分。
そして、白いTシャツを買ったものの、いまいち似合っていない気がして「やっぱりグレーと黒かな。」といつもの色合いに戻そうかという気分になっていました。

でもね~、どうせユニクロのTシャツでしょ?首回りの開きがダサいんでしょ?と思って見たところ。
なんとも、絶妙なつまり具合。
モデルさんの写真を見ると、鎖骨を少し見せつつも、「あ、正統派の丸首ですね」という作りに。
グレーは、霜降り具合もちょうどよく、色味も薄すぎもせず、濃すぎもせず(カラーの発色がダサいというのもユニクロの特徴ですが、このグレーは綺麗でした)。
値段は990円。
どれ、1枚買ってみるかと、グレーのSサイズを1枚購入しました。

自宅に帰った後、とりあえず試着。
ドンピシャ。首回りのカットが実に美しいのです!!縫製や型崩れについては全く問題ないブランドなので、あまり心配はいりません。
全体の丈の長さもそこそこあり、かといってボトムとのバランスを失うようなものではありません。

これは使えそう!!

使い方としては、やはりインナーとして、でしょうか。
私のように、ジャケットの下に着る。
カーディガンの下に着る。
というのが、一番イメージしやすい。

働く女性の通勤着に大活躍するのではないかと思います。
形の良いTシャツに生地の良い膝丈のタイトスカートにジャケットなんてスタイルが似合う人が、「Tシャツはユニクロなの」なんて言っちゃうのは、なんだかとてもかっこよく思えます。

そんなわけで、女性(特に働く女性)に、この夏は、ユニクロの半袖Tシャツをお勧めします。
値段以上の価値があるのは間違いないですよ。

あ。でも、ご注意。
Tシャツの上に着るジャケットやカーディガンには、質の良いものを選んでくださいね。

いい年した女性が全部ユニクロ、みたいな価格帯のかっこうをしているのは、正直、かっこ悪いので。

2013年5月27日月曜日

フツーの靴下。

ああ!!

もうこんな時間ではないですか!!
週末にちょっと大きい事件が入ってしまい、色々と書面を作らねばならなかったせいで、こんな時間に…うーん、こんなことなら今朝はもう少し早めに起きるんだった…

まあ、しかたない。

さて、昨日は珍しく自分の職業意識を語ってしまいましたが、今日はいつもの感じに戻ります。
所詮あたしゃ~着る物のことばっかり考えている女なんですよ…

私が靴下大好き人間であることは依然お話ししたことがあると思います。
かわいい靴下を見つけると、いてもたってもいられなくなり、即お買い上げ。
かわいい靴下がいろんなところでずらずらと売っている札幌では、鼻血でも出しそうな勢いで買いまくり、結果、抽斗の中からは靴下があふれ出す始末…
母親に「百足か」と怒られる始末…

持っている靴下は、基本柄物です。
花柄、ストライブ、縦縞は序の口。
半分だけ透けているとか、スケスケのネイビーにカラフルなドットとか、自分でも、買ったはいいが、「いや、これ、どうやって履こうかね」という類のものも結構あります。

しかしまあ、靴下っていうのはある程度奇抜でもエイヤッと履いてしまうと案外コーディネートできてしまうもので、洋服を買うときのような「コーディネートを意識して」という気遣いはしないで済みます。

とはいえ、そこはそれ、シンプルな靴下も必要な場合があります。

例えば、チェックのパンツやスカートの下に柄物の靴下は履けないだろう。
法廷に短めのパンツを履いていったときに、足元がスケスケ+ドットはさすがにまずかろう。
そして、シンプルな服でも、トゥジューとかユナイテッドユーティリティのワンピースに柄物の靴下あわせたら、ちょっと頭の緩そうな女に見えちゃうだろう。

で、たまに無地の靴下とか履こうと思うと…
「あれ、ない」
となるのです。

もちろん皆無ではないです。数足はあります。
でも、数足しかないので、例えば「昨日履いたあの靴下と同じ感じのがいいんだけど」というときに、アウト~となるわけです。

「普通の靴下ないんだよねえ」という会話は、すでに2年ほど前に妹としみじみ交わしていたのですが、未だに双方改善されている様子なし。

というわけで、昨日今日と仕事の移動途中に、時間を見つけてはちらちらとふつうの靴下を求めてさまよっておりました。

しかし!!
普通の靴下ほど難しい!!
これっていうのがなかなかない!!

同じ色でも、「色味」でかっこよくもなれば悲しくなるほどダサくもなります。
私の友人で、「ポップな靴下が欲しいなら3足1000円でいいじゃん」とのたもうた人間がいましたが、靴下ほど、値段によってクオリティに差が出るものはないのです。

それは単に丈夫さだけではありません。
たるませた時のシルエットの美しさ。
黒い靴下なら、その黒味の深さ。光沢感。
長さ。

今持っている普通の靴下で一番好きなのは、アンティパストの墨黒のリブなのですが、履きすぎて薄くなるのが心配。でも、アンティパストって定番を見つけるのがすごく難しい…
結局、本日、新宿高島屋のAPCで、リブのネイビーの靴下を買いました。
色合いもちょうどよく少し長めで履きやすそう。
ネイビーを買うのも久しぶりです。

普段の服装から考えると、黒、グレーあたりの普通のをそろえたいのですが…いろいろお店を回って、どこのがいいかこれからお勉強、というところでしょうか。

いやしかし…当分ゆっくり探す暇はなさそうだ…




2013年5月26日日曜日

銀行業務検定が凄い。

という、マニアなタイトルで始まってしまいました。

こういうタイトルのときは、閲覧数が伸び悩むのですが、ま、所詮独り言だし、と開き直って投稿。

弁護士という資格を持つと、税理士業務や社労士業務、弁理士業務などなどを行うことができます。つまり、キングオブ法律系資格というわけです。
しかし、だからといって、弁護士資格を取得すると、自動的に上記の資格が取り扱う幅広い法令や、その分野の実務に明るくなるのかというと、そんなわけではありません。
私が受験していた旧司法試験では、論文試験で取り扱うのはわずか6つの法律(まあ、基本中の基本の法律です)。
税法だの、労基法だの、特許法だの、なんだのかんだのと精通しているわけではないのです(注:新司法試験は論文試験の科目数が増えて、上記士業で取り扱う法律も一部選択できるはずです)。

で、我らの業界も過当競争となり、弁護士が独自性を出すために、いわゆる「専門化」が進んできています。例えば「刑事事件が専門の事務所」、「外国人問題が専門の事務所」みたいなものとか、「弁護士+公認会計士」(法律会計事務所というのが実は意外にあります)、「弁護士+中小企業診断士」、「弁護士+弁理士」みたいにダブル資格で強い分野をアピールする弁護士がいたりとか。社会福祉士資格をとろうとしている弁護士もいます。

つまり、地方はどうなのかわかりませんが、都市部では、従来通りに高そうな鞄をぶら下げて司法試験に受かって以来、さほどの勉強もせずに、「先生」と呼ばれて弁護士が高収入を保証されるなんていう時代は、とっくに終わっているわけで、何がしか自分ができることをきちんと会得していることが必要なわけです。
実際に働いていると、ひしひしと感じます。

個人的には、この専門化というのもその場しのぎ的な感じがしてます。
そのうち、〇〇専門なんて言う弁護士が巷にあふれだして、大したアドバンテージにもならなくなるはず。そうすると、価格競争するか他の付加価値をつけていくしかない。イタチごっこになると思うのです。
実際、刑事専門事務所というのが最近かなり増えている気がします。
数年前は、珍しい存在でしたが、最近は結構な頻度でそういう広告をしているHPを目にします。
たぶん、痴漢で捕まった小金持ってそうなサラリーマンを相手にしようという目論見なのでしょうが…皆さん気を付けてくださいね~。事務所によっては、かなりお高いですから。
そして「高けりゃいい」ってもんでもないですから…

話がそれました。

前の事務所を辞めて今の事務所に移ってからしばらくの間、弁護士として、自分はどういう仕事をしたいか、どういう仕事の仕方をしたいかということを、これでも相当考えまして(注:食べ物と着る物のことだけ考えているわけでもないのです)、行き着いたのは「法律相談がうまい弁護士」でした。
法律相談って、ただ、法律の知識を披露して持ち込まれた問題に意見を言うものではなくて、どちらかというとカウンセリング的な要素が強いものです。精神的ケアの色合いがとても強い。
だから、相談を受ける弁護士としては、自信をもってテーブルにつきたい。

自信を持つためには何をすべきか?
見聞を広めるってことでしょ
ってことで、人生経験を豊かにするだけではなくて、勉強して法律や実務の世界の知識を豊かにしなければならないと思いました。

じゃ、何しよう?
資格や検定の勉強をするのが手っ取り早い。しかし、使える資格試験は、実は科目数が多くて、限られた時間の中で勉強するのは大変です。
ある日、「何かいい検定や資格はないか」と丸善@オアゾをうろうろうろうろうろうろうろしていたところ、銀行業務検定なるもののテキストや問題集がたくさん置かれているコーナーに遭遇したのです。

これ、銀行業務検定協会というところが、1年に4回、銀行業務に必要な分野について行っている検定試験で、例えば、財務、税務、信託実務などなどの項目で、それぞれ2級3級があるのです(なぜか1級がない)。目的は金融機関の社員の必要知識の習得定着のようですが、実は金融機関の社員以外の人が受けているケースも多いようです。
テキストは、大手金融機関の法務部の方が中心となって執筆しており、かなり手堅い。
問題集は過去問が4年分ほど掲載されています。
私の場合、目指すは「ゼネラリスト」のカウンセラーですから、別にダブルでたいそうな資格を取る必要もない。
そうであれば、銀行業務検定をちょいちょい受けて、テキスト読んだりしながら、知識の幅を広げていけばいいじゃんと。

で、6月初めに、信託実務3球を受けてくることにしました。
実は、あまり勉強が進んでいなくて、下手すりゃ落ちるんじゃないかという調子なのですが、諦めずに進めています。
地下鉄とか電車の中とか、外食の時にご飯が出てくるのを待つときとか。

実は、私、若干の資格マニアでして、メンタルヘルスケア検定2級なんてのも持っています。

日本は資格が乱立しすぎているという指摘はそのとおりで、「資格を取れば仕事につける」なんていううまい話も巷のご指摘通り、幻想だと思うのですが、資格や検定の勉強は、何より興味あることを学ぶために手っ取り早いものです。そこから発展して上の資格を目指す、そんなとっかかりでも構わないと思います。

私の知人で宅建とった後に、不動産に興味がわいて一念発起して不動産鑑定士の資格を取った人がいました。
この人は、銀行員を続けながら数年勉強していたはずです。

今回信託実務を受けた後は、10月に、銀行業務検定の双子資格と言われている金融コンプライアンス検定の3級を受けようと思っています。
これを勉強すると、非常に幅広い法律のさわり程度のモノが習得できるようです。

司法試験に受かったときは、まさか自分がその後も試験を受けるなんて、思ってもみなかったんですけどねえ。



2013年5月20日月曜日

気が付くとジャケットを買っている件について。

表参道のジャーナルスタンダートラックスで、トゥジューのジャケットを買ってしまいました…

本当は今日は、麻の長めの羽織を物色するはずだったのに…表参道に行った後は、事と次第によっては、ギンザコマツのドーバーストリートに行って、ユナイテッドユーティリティのワンピースでも見ようと思っていたのに…着くなり5分くらいで買ってしまって、ジ・エンド。
何しろ転職直後ですからねえ。何でもかんでも買えません。あとは、マロニエゲートのハンズでマスキングテープを買って帰ってきました。

私は、前にも書いたかもしれませんが、無類のジャケット好きです。
というか、羽織物が基本好きなのですが、とりわけコートとジャケットが大好き。
カーディガンがあまり得意ではなく(それでも最近は着られるようになってきたけど)、カーディガン羽織るくらいなら、ジャケット羽織る方が好き、という。

ところが、女性ものの仕立てのいいジャケットというのは案外少ないのです。
あまりニーズもないようで、以前、アーツ&サイエンスのジャケットをセレクトショップで見た時にすぐに押さえなくちゃと思ったら、お店の方に「ジャケットは女性ものはあまり出ないので、あわてなくても1週間くらいはたぶん大丈夫ですよ」なんて言われたこともあります。

まあ、でも、基本あまりいいジャケットがないので、良いものを見つけると、とりあえず買い、になるわけです。
仕事柄、結構着ますし。
で、何着持っているか数えてみました。

・コムデギャルソン5着
・フォルテフォルテ2着
・エンジニアードガーメンツ3着
・ビューティフルピープル1着
・アレキサンダーワン1着
・アーツ&サイエンス1着
・本日購入トゥジュー1着

と、思いつくだけでも、実に14着…
ちなみにこの中にはセットアップで持っているものは入れていません。

全くどんだけ好きだよ、ジャケット…と、ちょっと自分でも呆れ気味。

私の場合、ジャケットが好きなのは、たぶんに貧弱な上半身のせいです。
ジャケットは肩で合わせるもの。
私は、肩幅が非常に狭く、なで肩。
これも前にも書いたけど、身長169センチにしてジャケットは、たいてい、Sサイズ、7号サイズ、なのです。
肩に合わせてジャケットを羽織ると、肩の形がすっきり出るので、体型の貧弱さも目立たなくなり、「細くてきれい目の体型」の人に見えちゃうのです。

今回買ったのも2サイズあるうち小さいほうのサイズ。
「あら、サイズぴったり、うらやましい~」
と骨格がとてもしっかりしていて、むしろ私が「うらやまし~」と思うお店の方に言われてしまいました…

ちなみに持っているもののほとんどは、テーラード型でして、今日買ったものだけが違う形。
そして、ジャケットはやはりテーラードが一番使い勝手がいいのです。中に着る物の襟の形を選ばないので。

それと、袖は短めのほうがいいなと思います。
セオリーのものとかは、わざと長く作って袖を折り返し、かっこいい裏地を見せるデザインになっていますが、あれ、見た目はすっきりしていても、実際には、袖周りが妙にもたつくのです。
袖が短いと、手の動きはすごく楽。そして、手足が長く見えます(これは昔々、エンポリオアルマーニのお店の方が言っていました。実際そう思います)。

ジャケットの効果は、いわゆる「甘辛」のバランスを取りやすい、カジュアルな服でも適度にしまって見せることができる、ということにあります。
例えば、今日は仕事だけど、どうしてもプレイのボーダーTシャツを着たいというとき、上に黒のジャケットを羽織ると、かえって、ボーダーがちょうどいいアクセントになったりとか。
ユナイテッドユーティリティーのかなりボリューム感のあるワンピースでも、上にアーツのジャケットを羽織って1番上のボタンを留めれば、休みの日の出勤くらいには使えそうとか(法廷は無理ですが)。
ジーンズにTシャツ着てても、上にいいジャケットを羽織っていれば、それだけで気持ちが上がりますし。

ジャケット万能論を唱えたいくらい、ジャケットって便利な存在だと思うのです、女子にとっても。

ところで、これだけたくさんジャケットを持っている私ですが、よく使うものはやはり限られています。

一番登場頻度が高いのは、ジュンヤワタナベの黒のジャケット。これ、同じものがもう1着欲しいくらいです。
買っておけば良かったと後悔しているくらい。
仮に明日でもどこかで見つけたら、今日のことは忘れて買っちゃいそうです。

まあ、そうしたら、当分食事は「ご飯に塩」になっちゃうかもしれませんが…

2013年5月19日日曜日

日本の文房具って、そんなにいいんでしょうか。

昨夜、投稿しようと思ってあえなく睡魔に負けた林です。

昨日は、事務所移籍以後、初めて土曜に自発的に事務所に出向いて短い書面を2つ起案。
その後来客対応した後、自分的に「遊び倒して」(といっても、丸の内あたりをうろうろしていたくらいですが)、充実した!!という満足感で帰宅したところ、心地よい疲労に包まれてしまいました。

開店当初、あまりの混雑ぶりに腰が引けて一瞬にして退散した、あの「KITTE」に行ってきました。

土曜の夜8時過ぎになると、レストラン街以外はさすがに人も少なめでした(と言っても、そこは新しい名所。それなりには混んでいましたが)。
食事はローズベーカリーでとった後だったので、レストラン街に用はなく、4階から下に下がりながら店内を回ることに。

結論。
KITTEは4階だけでいいです。
2階と3階には目新しさは特になかったですな。まあ、nestrobeが出店していたのにはちょっと驚きましたが、ディスプレイが、商店街の洋品店並に悪すぎ。品物が良いはずの服が全くよく見えず、購買意欲がわきません。

4階はものすごく楽しかったです。
基本的には雑貨街なのですが、かなりフロアの広い中川政七商店も「日本野鳥の会」の長靴なんか置いていて楽しかったし、なにより文房具店の「アンジェ ビュロー」というのが、国内外の文房具を広く集めていて、見ていて飽きませんでした。
思わず、いつも使っているキャップ付のとは違うBICのボールペンやら、スワン型の鉛筆削り、初めて見た小さいサイズのmeadのリーガルパッドなどを購入してしまいました。

このお店でセレクトされていた日本の文房具は、基本的にアナログで昭和の時代からあるものが中心でした。
例えば、MAXのホチキスとか、鉛筆とか。MAXのホチキスは私も好きでよく使いますし、家で愛用している鉛筆もトンボのもの。
こういう類の日本の文房具は、私も大好きです。

しかし、最近「世界でもてはやされている」とか言われている、日本の高機能文房具、あれって本当にいいんでしょうか。

例えば、私はゲルインクのボールペンは嫌いで、油性インクのボールペンを愛用しているのですが、日本のメーカーのものはどれも線が均一で神経質な感じ。書き味もかたくて好きではありません。
20代の後半あたりから、書き味が柔らかいボールペンを探して、日本のものよりヨーロッパのもののほうが自分の好みに合うことがわかりました。
しかし、ヨーロッパのものって、品質管理がおおらかなのか、あえなくインクが出なくなたったりするものも少なくなくて、さらにボールペン探しの旅。
そして、BICのものに行きついたわけです。非常にお安い値段で、見た目もさすがフランスの物、シンプルこの上ないのに、色合いといい、フォルムといい、本当に美しい。
で、今や、愛用品になっているわけです。

疲れにくいとかいうコンセプトで出ている日本のグリップが付いたボールペン。あれも嫌いです。
手が小さい私には持ちにくいというのもありますが、形がゴテゴテしすぎていて握っていると逆に疲れます。
筆記具で疲れる疲れないというのは握りの問題だけではなく、いかに滑らかに書けるかという点に負うところも大きいはずなのですが、なんであんなことになってしまうんだろうなあと。
しかも、なくならないところを見ると、あれを愛用している方が結構いるってことなんですよね。
うーん。

ノートにしたって、日本のノートは表紙のデザインはデザインになってなかったり、やたらファンシーなものが多いし、罫線も細くて均一で、字が上に書かれても全く「アジ」が出ないものが多すぎます。味が出ないと見返すこともありません。記録を取るというノートの意味に欠けるわけです。

実は、ツバメノートの良さが最近見直されていて、またいろんなところで見かけるようになりましたが、罫線の引き方については、海外のものに比べて見た目も美しさにかけるというか、字が書かれた時の様子について想像力を掻き立てられないというか、そういうところがやや不満だったりします。
ノート類では、やはり、meadのリーガルパッドが出色です。びりびり破ける手軽さもいいですし。

話はそれますが、以前、恵比寿のファーマーズテーブルで見かけたインドネシアの小学校で使っているノートというのが、とても素敵でした。
A4よりも縦長で、しかし幅は狭いというちょっと不思議な形で、表紙が固く、小脇に抱えて歩くのにちょうどよさそう。
罫線は、濃い目の水色で、やや太め。ずずずっと引っ張った感じの、ちょっと不均一で揺れてる感じが味わい深くて、こんなノートで勉強したら楽しいだろうなと思ったものでした。
荷物が多かったために買わなかったのですが、その後は、ファーマーズに行っても置いてなくて、ああ、あの時買っておけばよかったと後悔している一品です。

文房具と触れ合う機会の多さって、人それぞれだと思うのですが、今や人の生活になくてはならないもの。
だからこそ、触れているときにホッとしたり気持ちが上がったりする存在でいてほしいと思うのです。
常日頃文房具を使っている私としては、特にその思いは強い。

日本の最近の文房具は、機能面にばかり着目して、やたら多機能になってしまっている分、使う人の気持ちに寄り添えなくなっているのかなあなんて思ったり。
1つのものに本来詰め込まなくていいものを詰め込んで多機能をうたう…って、なんか最近の日本の文化っぽいですよね。
ガラケーしかり。
パソコンしかり。
テレビしかり。

そういうものが、世界で受けなくなってきていることと、最近日本の文房具屋さんで、海外のシンプルな文房具が増えているのって、根が同じような気がするんですけど。

無印良品の文房具は、シンプルで高機能すぎず目指す方向としては無印良品のコンセプトに合っていてよいと思うのですが、デザインがシンプルというよりはそっけなさ過ぎて、ちょっと寂しい。

別に自分は懐古趣味ではないけれど、日本の文具メーカーには、シンプルで美しく、それ自体の機能が優れている文房具をもっとたくさん作ってほしいなと思います。


2013年5月13日月曜日

四十路に酒あり。

今日は我慢したぞ。
晩酌。

なんて偉そうに言うほどのことでもないのですが、最近、夕食時にお酒を飲みたいことがしばしばございまして。

お酒はもともといける口だったのですが、「食事の前の晩酌習慣」というのは、数年前までありませんでした。
どちらかというと、外での飲み会とか友人との食事とか、あとはちょっと背伸びして一人で飲みに行ったときに口にするとか、そんな感じでした。

飲む酒も量も全然違いました。
20代の半ばから30代の後半までは、蒸留酒ばかり飲んでました。
蒸留酒と言ってもいろいろ種類はあるわけで、20代の半ばから30代初めくらいまでは、バーボンやラム、ジンなどの洋酒の蒸留酒。飲み方も、ロックでした(割るなんてもってのほかという感じでしたねえ)。
まだ札幌で働きながら受験していたころで、友人に連れられて行った「すすきのゼロ番地」という地価の飲み屋街の一角にあるバーに、1か月に1回くらい行っていたわけです。

30代半ばになってからは、焼酎、泡盛。これもロック。
きっかけはよくわからないけど、たぶんこのころ、焼酎ブームに泡盛ブームだったんじゃないのかなあという気がします。

飲む量は、少なくとも3杯くらい。多い時は4,5杯。
水飲みながらにしても、よく飲んでたもんです。

ここ1年、半年くらいですかね。
飲む酒と飲む量が変わりました。
飲む酒は、もっぱらワインか日本酒になりました。
ワインも、最近は白がお気に入り。
飲む量も食事の時に1杯が基本。

こうも変わったのには、一応理由があります。

まず、2年くらい前から1年近く、体調が芳しくない時期が続きました。

重病ではないのですが、1,2か月に1度風邪のような症状が出る、その後、ちょっとしたアレルギー症状に見舞われるみたいなことがかなり繰り返されて、一時期あまりお酒を飲まないようにしていました。
体調が少しずつ良くなってきて、「ちょっと飲みたいなあ」と思うようになり、夕食時にワインを飲むようになった、という感じでしょうか。

名古屋時代に、ひとりで行けるいいバーを見つけられなかったというのも理由のひとつです。

東京で一人暮らしを始めた時は、中野に住んでいました。
中野は、JRの北口のほうに「ハラーズ」というぼろっちいバーがありまして(失礼)、そこに良く通っていたのです。
演劇畑の人が中心にお店を切り盛りしている面白いお店で、友人を連れて行ってよし、一人で一杯ひっかけるもよし、駆け出しの弁護士だった私は、ストレス発散しに良く通っていました。
お店の人とも仲良くお話ししたし、一人で来たお客さんと中野ネタで盛り上がったり、一人でもほんとに楽しめるお店でした。

名古屋は(ラーメンやそばと同じく)、バー不毛の地と言われていまして…ほんとになかったのです。
ただ、元は飲兵衛のアタクシ。
名古屋の中心街、栄にある「ラシック」というファッションビルの1階にエノテカがあって、そこで軽く飲ませてもらえることが判明。
土日の夕方に文庫本片手に立ち寄っては、(体調の良い時に)よく1杯ひっかけるようになりました。

ワインって、大学生のころに安物を飲んでゲロゲロになった苦い記憶があって、「危ない酒」と敬遠していたのですが、ここでおいしさ・楽しさに開眼した感じです。

大学生のころの安物によるゲロゲロの思い出は、実は日本酒にもありました。
飲み会でまともな酒がなかったときは、ずーっと「燗酒」でゲロゲロを防いでいました。

要は、日本酒は冷で飲むと飲み口が軽くてぐいぐい行ってしまうので、つい飲みすぎになる→ゲロゲロになるという法則があるわけですが、自分の場合、日本酒自体に対する偏見になっていたわけです。

日本酒開眼は東京に戻ってきてからです。

ある日のこと、東京ミッドタウンに、ふら~っと出かけました。
地下を歩いていくと、「福光屋」というお店。
もしかすると前からあったのかもしれませんが、自分が気が付いたのはその時。

金沢の酒屋さんだということがわかり、ほんとにふらふらと中に入って、思わずお銚子と蛇の目2つ、あと名前は忘れてしまったのですが、「燗にするとおいしい」と書いてあった日本酒の4合瓶を1つ買ってきました。

そのお酒はそこそこおいしいという印象で、その2か月後くらいにまたミッドタウンに行ったときに、ふと思い出してまた立ち寄りました。
その時買ったのが「加賀鳶」の吟醸。
これが、本当においしかったのです。
日本酒ってこんなにおいしいのか!!
なんて今までもったいない生き方をしてきたのか!!
…とこうなったわけです。

今や、お酒なんて、本当においしいワインや日本酒をほんの1杯飲めれば幸せ、十分という状況。
その代り、できれば毎日夕食の前に1杯欲しい。
その分、ご飯は少なくて構わないから。

若い頃の自分は、ありきたりですが、「色んな酒に詳しい私」を演じたくて背伸びしていて、本当のお酒のおいしさなんてわかっちゃ~いなかったんでしょうね。

それにあのころの量なんて、今、とてもじゃないけど飲めません。
今なんてワイン1杯飲んだだけでも、日によっては、家に帰ると何もやる気が起こらなくて、風呂にも入らず寝ちゃおっかななんてなったりするくらいなんですから。

ああ、それでも、このまえ渋谷の桜ヶ丘カフェで久しぶりに飲んだマティーニのロックはうまかったですな。
要は、あまりくどくない、少しだけホワンとした気持ちに連れて行ってくれるお酒を今の私は求めているということなんでしょう。

晩酌は太るし、何より若いころに酷使した?肝臓をいたわるには、週に1回や2回の休肝日は設けることが必要ですけど、明日も仕事の後の夕食では、白ワインが一杯飲みたくなっちゃうかもしれないなあ。

2013年5月12日日曜日

白いTシャツ

突然ですが、ジャケットの下に着る、白のTシャツが欲しい。

1枚ではなく、複数欲しいのです。

これからの季節、ジャケットの下に長袖を着るのは、ちょっと苦しくなってきます(私は、北国育ちで暑がり)。

じゃ、何を着るのか。

なんか胸元にドレープがかかっちゃったようなカットソーでも着るか。
断固拒否。なぜなら…絶対に似合わないし、そんなもの着るくらいなら死んだほうがまし。

でもブラウスとかを着ると尋常じゃない汗かきの私の場合、有働さん張りのワキ汗が…

Uネックのカットソーは首回りが伸びやすくてカジュアルに見えすぎ。
で、結論として、ジャケットの下に着るなら、襟元が詰まった白いTシャツがベスト、となったのです。

今まで私が持っていたのは、アニエスbの定番半袖Tシャツ。
しかし、これが10年以上前のもので、いい加減襟元が黄ばんできてます。
みっともない。

で、さすがに2,3枚買おうかと思いまして。

ひょんなことから商品券を手に入れたので、松屋銀座のアニエスbで買おうかと思ったのですが、予想どおり、すでに完売。
仕方ないので、ちょっと大人系のブランドを回ったのですが、意外にない。シンプルで襟のつまった普通のTシャツ!!
ジャケットの下に着るものは、襟首が伸びやすい作りの物はNG。
ピタピタしすぎるものも、ジャケットを脱いだ時に醜いのでアウト。
折の緩いものは型崩れするので、やはりアウト。

そうすると、意外にないんですよねえ。

先日、銀座コアの本屋さんで立ち読みした最新の「大人のおしゃれ」でも、ジャケットの下には襟が詰まった白いTシャツが良い、みたいなことが書いてあるし、そういう着こなしの人もなかなかにいたりするので、もうちょっとあってもいいと思うんですけど。

そういえば、自分って今まで白いTシャツをあまり着たことがなかったのですが、今まで着たもののうち、アニエス以外では、ホームスパンのが好きでした。
ホームスパンのは、着ると少し襟が立つような感じで、着た時のフォルムがとてもきれいなのです。
ただ、身幅がやや広めで、ちょっとカジュアル感が強く、自分の今の用途には少し合わないかもしれません。

で、本日買ったのは…
結局コムデギャルソンの「PLAY」のもの。ちなみに胸のハートは黒いのを買いました。
サイズはS。胸のマークはジャケット着れば見えないし、ワンポイントなので、まあ、脱いじゃっても大丈夫かと。

しかし…実は、GW前にPLAYのライトブルーのボーダーTシャツを買ってまして、PLAYシリーズのTシャツは長袖ボーダー3着、半袖3着を所有することになりました。
しかも、ウールのVネックニットも2枚所有。

ギャルソンの中では、トラディショナルで定番な日常着のPLAYシリーズ。耐久性もばっちりで、何に合わせてもいけちゃいます。
そんなわけで結構大好きだったりするのですが、おかげで私のチェストのうち1段は、あのよどんだ目つきのハート君だらけです。

次は、ワンポイントのない本当にシンプルで丈夫そうな白いTシャツが欲しいものです。

でも、こんなのいっぱい買っちゃうと、今度はこれに合わせるネックレスが欲しくなりそう。
しかも、今の気分は、ちょっと派手めなコスチュームジュエリーだなあ…

2013年5月7日火曜日

靴底のマジック

札幌には、すんごい靴修理屋さんがいます。

あまり大きなお店ではなく、店主さんもマイペースでお店をやってらっしゃるようなので、ここでお名前を出すのは控えます。

場所は、札幌市営地下鉄東西線円山公園駅のほど近く。
マンションの1階にあります。

帰省時に良く行くショップは、元々我が妹の御用達の店。
ここのお店は、TO&COとかだけじゃなく、「知る人ぞ知る」みたいなブランドの靴も取り扱っています。
たとえば、フット・ザ・コーチャーとか(確か、アーツ&サイエンスのデザイナーさんが独立して立ち上げたブランドのはず)。
で、このショップ、希望すれば直接靴裏を貼るお店に、買ったものを出してくれるのです。
そのお店が、円山の修理屋さん。

このショップで靴を買って、何度かお店経由で靴裏を貼ってもらっていた妹が、すっかりファンになってしまいました。

「ここで裏貼ってもらうと、絶対はがれない!!」

で、自分でも裏がはがれたものとか靴底が減ったのとかを、わざわざ地下鉄に20分乗って、10日も2週間も待って、直してもらうようになったわけです。

私のデビューは、3月末。短い帰省の際に、例のショップでTO&COの靴を買った際、裏を貼ってもらうのにお店経由で出してもらいました。
で、出来上がったのを、毎月の母親の定期便(食料品がわんさと送られてくる。感謝)の中に入れて東京に送ってもらいました。さらなるタイムラグがあったので、入手まで3週間ほどかかりました。

靴裏がきちんとした技術と素材で貼られているっていうのは、こうも歩き心地に影響するものなのか、と驚愕しました。
何が凄いって、靴の返りがすごくいいのです。
足の動きに靴がぴたーっとついてくる感じ。

靴がやってきた翌日に、履いて1歩踏み出した瞬間、

ええええええ~っ!!!!

でした。これ、決して大げさではありません。

そこで、どうしても直してほしい靴があったので、今回の帰省時に持っていくことにしました。
昨年の秋にギャルソンで買った、黒のエナメルの靴。
実は、街中によくあるチェーン店で裏を貼ってもらったのですが…すぐはがれる。
1度貼ってもらってすぐにはがれ、2か月後くらいにもう一度貼ってもらったのですが、またはがれる!!

きっと、あのお方なら直してくれるはず。

そう思って、今回の帰省の際、「連休はさんでるからすごく時間がかかるよ」という妹の警告を無視して持っていきました。

店主さんに見せると、「すぐにはがれるのは、靴底の柔らかさに比べて貼る材質が固すぎるから」と言われました。もう少し柔らかめの素材を選んで貼りなおしてくれるとのこと。そして、減っていた底については、逆に少し硬めの素材をつけてくれることになりました。
出来上がりは18日だそうで、妹に取ってきてもらった後送ってもらうので、さらに手元に届くまで遅くなりますが、ちゃんと直るのなら、ノープロブレムです。

ちなみにこの日は、うちの父も一緒に行きました。

父は、以前履いていた靴が重すぎるので、靴底を丸ごと軽いのに変えてくれという注文。
店主さんは、「この素材を使います」と父に使用予定の底材を見せて説明をしてくれました。
こちらは1か月後に完成予定。

職人の仕事にはうるさい父ですが、穏やかながらもきっぱりとした受け答えや、店に並べられた靴の数々、実際に妹が直してもらった靴を見て、納得の様子でした。

さて、このお店、修理だけでなく、靴のお手入れ用品や中敷なども売っていて、靴やその周辺の商品が好きな人には、何とも言えず楽しいお店です。

実は昨年末に妹が修理に出すのに付き合って訪れた際、靴用のオイルや靴磨きの布、中敷きを買い込んだ私。
ここで買った中敷は、ことのほか歩きやすく、今までカンペールの中敷を「魔法の中敷」(これを入れるとどんな靴でも歩きやすくなる)と崇め奉っていた私に衝撃を与えたのでした。

こだわって、いい仕事や物を届けようとする人って、ちゃんとファンを獲得するし、それが余計にいい仕事を生んでいくような気がします。

北の街角の靴修理屋さんは、とても立派なマエストロ、なのでした。



2013年5月6日月曜日

差し歯の毎日。

札幌は今日も雨です。

結局、1日の夜にこちらに入ってから、雨が降らなかったのは昨日の昼間のみ。
こんなに天気が悪い連休の札幌は、ほとんど記憶がありません。
気温も10度以下で、本当に寒い毎日でした。

帰省の最大の楽しみは、ありきたりですが、母の手料理です。
うちの母は、料理がうまい。
特に洋食系はお手の物。フライなんぞは、その辺のお惣菜やさんの物よりよほどおいしい。
難点は盛り付けで、どうしてそういうアバンギャルドな盛り付けになるのか非常に不思議…

という話はさておき、前歯をやられてからというもの、心置きなく食べ物にかぶりつくということができなくなりました。
母の手料理も、しかり。

9月に前歯が折れました。
仮歯ライフの間は、本当に何でもかんでも前歯を使用せずに食べようと努力していました。

2月に差し歯が入りました。
歯医者さんには、「サンドイッチくらいならかぶりついて大丈夫」とは言われました。
前歯噛み切り解禁!!と思いきや…怖い…かぶりついた結果、思いのほか歯に負担がかかり、ホロリなんてことになったらどうしよう…そんな気持ちが常に付きまといます。

そんな理由で最近まで食べられなかったのが餅。
炭水化物大好き女は、餅もご多聞に漏れず、大好き。

実家では、年末に、向こう半年から1年くらいの餅をついていて、私も分けてもらいます。
自宅冷凍庫で2枚組にしてラップにクルミ、ジップロックして保管。
平日に家でさっと晩御飯を食べることになった時、小腹がすいたとき、餅を焼いて、のりをまいたりチーズをのせたりして食べるのが大好きでした。

しかし、
あの粘り気。
あのコシ。
雑煮ならまだしも、汁気のない状況で餅を食べるのが非常に怖くて、つい最近までほとんど食べられませんでした。
どうしても食べたいときは、小さな餅をさらに半分にして焼いたり。
最近チャレンジしてみたところ、垂直に歯を下ろせば、案外歯に負担をかけずに食べれることがわかり、見事解禁となったわけですが、ハードルは、とても高かった。

ひやりとすることも何度かありました。

いつだったか、事務所の近くのフレンチレストランでお昼を食べた時、煮込んだ肉だと油断して口の中に割と大きめな塊を入れたところ、意外にかみごたえがあり、口の中いっぱいに肉の塊が動きました。
当然前歯にもガッツリ当たったりして。
やば。負担かかったんじゃないか?
食事をした後、前歯を気にしてちょっと触ってみたり。

昨日は、夕食で母お手製の鳥の手羽元の焼いたのが出てきました。
私の好物。
しかし…食べる前から、中骨が気になる(骨の周りの肉はうまい)。
注意しいしいカビりつきます。
骨に前歯が当たるたびに(本当に少し当たっているだけ)、冷や冷や…

歯を直すとき、思い切って前歯二本ともやってくれよと思っていました(どうせ2本とも神経がなく弱ってる)。
しかし、「1本だけ差し歯にしましょう」という歯医者さんの判断は正しかった。
これ、2本とも差し歯にしたら、食べるたびに生きた心地がしなかったような気がします。
「右の前歯は自分の歯」というのはある意味安心感を与えていて、多少無理がかかりそうなものは、やや右寄りに挿入して食べるように工夫したりして、自分に免罪符を与えられるのです(とはいえ、やりすぎると右の前歯も崩壊するので、やはり注意は必要)。

最近は白い歯ブームで、芸能人がやたら歯を真っ白にして歯並びも整えてますけど…あれってインプラントの人もいるかもしれないけど、差し歯の人だった大勢いるんでしょ?
食べるシーンなんかを見ると、口の方側に肉を突っ込んだり(高橋惠子)、おにぎりにかぶりつくシーンで表面に歯をちょっと当てるくらいしかしてなかったり(賀来千香子)、不自然な食し方の女優さんやタレントさんをしばしば見かけます。

まあ、あんまり歯の汚い人がテレビに出てくると萎えますが、自前の歯が使えるうちは差し歯なんかにしないで、自分の歯で頑張るのが一番です。

というわけで、白い歯・審美歯科ブームに警鐘を鳴らしたい、43歳のゴールデンウィークだったりするのでした。




2013年5月3日金曜日

ジーンズが欲しかったりして。

GWで札幌に帰省しています。林です。

今年のいけていないGW。何とか1日夜の便に乗って2日から帰省しています。
が…寒い。ここ数年で一番寒い札幌のGWでは。
しかも、私がいる期間、ずっと天気が悪いってどういうことなんだよ…

今日は妹といつものごとくお買い物をして、CARVENのパンツやらKAPITALのタイツやら(秋冬用にストックですな)を買ってご満悦でした。

が。
最近、帰省して出かけるとき、我が妹は、ジーンズばかり履いているのです。
彼女は確か数本のジーンズを所有しているはずですが、履くのは、アーツ&サイエンスのばかり。
妹曰く「仕事で着る服でプライベートでは出かけたくない。だから最近、ジーンズばかりになる。」とのこと。
ちなみに彼女は一応会社員なのですが、内勤で、服装はジーンズ禁止以外の御法度なし。

私も、仕事着は法廷に行く以外は比較的(いや、かなりか)好きな格好をしています(もちろんウィークデーにジーンズは履かないし、ジャケット着用は個人的に義務付けています。夏以外)。

そんなわけで、仕事とプライベートの服装のボーダーラインが私も妹もあるようなないような…なんだけど、なんとなくそこは、気分的に分けたい。

で、ふたりして「ジーンズ欲しい」という気分になっているわけであります。

リーバイスのお話を書いたときに若干しましたが、私の場合、今の気分は、インディゴの濃ーい色のジーンズ。
一方、妹は「小汚い」ジーンズが欲しいと。

そんなわけで、今日KAPITALに行ったついでに、ジーンズをちらちら見ていたのですが…品物はいいんだろうけど、重くて固そうなんだよなあ。
育てるジーンズは、今のところ、リーバイスのみで十分かなと思っています。

インディゴの濃いので軽そうなのというと、APCのメンズがありますが、なかなかお目にかかる機会がない。
あと、妹はSCYEの濃いのを持っていますが、一見柔らかそうなのに若干履きにくいんだとか。

焦らず納得に行くものに出会えるまで、根気よく探すしかなさそうです。

さて、デニムをどんなふうに履きたいか、ですが。
ここ何年かの「チュニックとかワンピースの下にデニム」みたいな、悪いもの隠しのような履き方は、決してしたくないと思っています。
ジャケットに合わせて颯爽と。麻の長めの羽織にプティのネックレスを合わせてさらりと、なんていう着方ができれば最高です。

明日は、家族で行きつけの蕎麦屋でランチを取りますが、その後は、とりあえず妹とジーンズ探し、です。