2014年11月30日日曜日

NHK杯、プレイバック

なんか、すごい大会だったんじゃないでしょうか。今年のNHK杯。

なんといっても、一番のびっくりツボは、村上大介くんの優勝ですが。
実は、わたくし、金曜も土曜も仕事の都合でリアルタイムでNHK杯を観ることが不可能だったので、録画しておきました。

失敗しました、地上波しか録画してなくて。

NHK杯の独特の放送スタイル。男子も女子も、第1グループはBS1で放送。第2グループを地上波で放送(これ、ショートもフリーもそうです)。

結果、どうなったかというと…村上君の会心の出来のショートが観れなかった・・・
そして、加藤さんの会心のフリーが観れなかった…

まあ、村上君に関しては、フリーをしっかり観られたので、よかったのですが…
4回転サルコウ2回を非常にクリーンに決めて、それ以外の点もとても軽やかでしたよねえ…

村上君については、まだまだ冴えなかった頃の町田君と区別がつきませんでした、ハヤシ。

年齢は確か似たり寄ったり。
テレビを通してみると背格好も似たり寄ったりで、しかも、お肌もあまり美しくない。

ただ、村上君のほうは、ここ数年どんどん低迷して、去年なんて、確か全日本の強化指定も外されてしまったはず。そのため、地方大会からひとつずつ勝ち上がって全日本に出たのです。
そこでたぶんひとケタ台の順位を獲得して、グランプリシリーズのうち、たったひとつNHK杯のみ出られたと。
で、この演技をしたと。

町田君が、ソチの3年前くらいから徐々に化けはじめ、ソチ前年に大化け、今や羽生ちゃんに並ぶ日本男子の大エースに並んだのと対照的な出方ですが、すごく期待が持てますよね~。
たぶん彼はアメリカ国籍も保有していて、アメリカ在住なのではないかと思うのですが、あの名コーチフランク・キャロルのもとで、じっくりじっくり基礎を磨いていたのです、きっと…

そして、ここにやってきたのです(もちろん真価を問われるのはこれからですが)。

最近、男子フィギュアって、若い子よりも大人世代の頑張りが光っているような気がします。

日本でいえば、羽生君以外の3人(村上、無良、町田)って、たぶん同い年くらい。
23歳、24歳くらい。
そして、海外に目を移すと、アボットは引退撤回して、たぶん今年29歳になるけど、頑張ってる。
ロシア勢では、今回NHK杯に出たボロノフが29歳。もうひとり、名前度忘れしたけど30超えの選手もいる。

そう、男子の高齢化の波は結構なもので、若手でグングン来てるといえば、これもロシアのコフトゥンくらい。あとは、個人的に中国のエンカン。

フィギュアって、実にはかないスポーツで、選手としての山が今までだと、大体20歳前後に来てしまい、25歳手前で引退は当たり前、でした。
真央ちゃんなんて、引退で当たり前。
鈴木明子ちゃんは、バンクーバーで引退で当たり前。
男子だって、織田信成は極めて普通の判断をしていて、小塚君だって、ソチ落選して引退したって、「もう少し頑張れよ」なんて言うのは少数派だったと思います。

それが今や、一昔前なら引退しそうな選手がさらに伸びていい成績を出すのが当たり前、必然的に選手生命が伸びている、特に男子は、そういう競技になっていると思います。

たぶん、スポーツ医学や栄養学の進化などもあって、男子の場合、10代後半の選手と20代半ば、後半の選手の体力や筋力には大差なくなってきているのではないかと思うのです。

そのうえ、やはり年齢を経れば人生経験も豊富になる分表現力が増してくる。
昨今のおとな男子の台頭は、そういう構造なんではないかと思うのです。

なのに、なんで、女子は大人選手がいまいちなのかなあ…あっこちゃんの年齢まで頑張ってくれる人ってまだまだ少数です。
コストナーはソチのとき25歳でした、けど…

今回のNHK杯、個人的にはレオノワの活躍に、非常に心惹かれました。
暴れん坊的なイメージがあった彼女も24歳。
ショートのチャップリンは、ちょっと他の女子スケーターにはまねできない表現でした。
スルツカヤ引退後、ロシア女子の中で一人気を吐いてきて、なのに、けがと若手の女子選手の台頭で、すっかり影が薄くなっていました。

フリーは多少精彩を欠きましたが、あのショートを見たとき、大人女子のスケート、もっと見たいなあと思いました。
が、率直に言うと、女子選手って25歳前後から、体の線が非常に崩れやすいと思います。
あっこちゃんって、かなり努力してコントロールしてたんでしょうねえ(摂食障害もあったから怖かったでしょうね、食事のコントロール…)。

体の線をきれいにしようとしすぎて、ゲデバニシビリはたぶんダイエットしすぎたのだと思います。
痩せてきれいになった分、パワーが全然なくなってしまいました。
つまり、医学や栄養学の進化は、大人男子スケーターの誕生には一役買ったけど、大人女子スケーターの定着までは面倒見切れていない、ということです。

日本女子シニアの層が思ってたより薄いんじゃないか(一言でいえば、村上佳菜子が思っていたよりいまいち、ということですが)ということで、真央ちゃん待望論が盛り上がってますけど、もうちっと、こういう科学的なサポートがないと、なかなか難しいんじゃないかと思うんですよねえ(今、太りまくって、ちょっとすごい体系になっているみたいだし)。

さて、NHK杯プレイバックというと、なんかよくわかんない立ち位置で出てきた織田信成とあっこちゃんに最後触れねばなりません。

なんか、今回のNHK杯の中継、フジとテレ朝を足して2で割ったようなテイストを盛り込んでみた、みたいな気がすごく濃厚にするんですよね。
織田君とあっこちゃん、解説というわけでもないし、かといって素人的な立ち位置というわけでもないし…あれか、選手はこういうときこう考えているとか、この人のこの時の苦労はこんな感じだったとか、そういう、ついこないだまで選手だった人にリアルタイムの選手を語らせることによって、フィギュアをより身近に感じさせる作戦…なのか。

まあ、ふたりともしゃべりはうまいし、本田くんなんて、そろそろコーチ業に本格的に戻りたいだろうし、八木沼ちゃん解説へただし、荒川さん育休中だし、この二人を解説候補者として育てたい、というきもちはあるのかもしれませんな。

だけどね、織田君は、今日もなんかエキジビジョンで「ゆたかの部屋」を受け継いで泣いてたけど、語るにはいちいち感情移入しすぎるんだわねえ…
さすが、ソチの時にテレ東の解説で号泣しただけある。
NHKのキャラじゃないと思うんだが。

ま。そういうことはNHKは百も承知なのかも。
それでも、織田君を引っ張ってきちゃったところに、ソチ後の女子を中心とするフィギュア人気の低迷をNHKが懸念していることを感じさせるのですが。

対策として、いいんだろうか?
と疑問を呈して、このネタは終わりにしようと思います。

2014年11月28日金曜日

弁護士の仕事、デジタルにやるか?アナログでいくか?

金曜日の午前です。
実は今、裁判所地下の郵便局にいます。
仕事で内容証明郵便を出しに来たところ。

内容証明郵便というのは、知らない方のために解説すると、公的に記載内容の証明をしてもらう郵便で、同一内容の書面を、自己保管用・郵便局保管用・郵送用の3通作ります。
もちろん署名捺印、割印、契印はすべて押印せねばならず、封筒も用意。宛名、差出人の記載は全て送付する中身にそろえねばならんという、非常に非常に面倒な代物です。

局出しにしようとすると、これに加え、内容証明郵便取り扱い郵便局が限定されているという事情があるため、事務所近くにその郵便局がない場合には、ちょい遠くに出向かねばならない。しかも大きい郵便局だからといって必ず取り扱いがあるとも限らんのであります。

東京地裁の裁判所には郵便局があります。
訴状出したり破産申し立てするのに、必要な郵券や収入印紙が基本セット的に売っています。
そして、内容証明の取り扱いもしているわけです。

今目の前で、対応してくれたおじさまが何か作業しています・・・顔、こわい・・・先日、中央郵便局でやっぱり内容証明郵便出したときに窓口対応した仏頂面の女職員より全然マシだけどね。

読んでもらえると、大体イメージはつかんでいただけたのではないかと思うのですが、局出しの場合、内容証明は、結構とんでもなく面倒な代物です。

局出し以外に方法はあるのか?
あります!(なんか、「スタップ細胞は、あります!」みたい。)

*ここで呼ばれました。今回は5通あったのに1通しかなかった中央郵便局の時より早い・・・空いてるからな。

で、局出し以外の方法、それは「電子内容証明」というシステムです。
これ、まず、ネットの専用フォームから利用申し込みをして、なんかIDとか書いてある封書を受け取り、ダウンロード及び設定開始で使えるという。
電子内容証明のいいところは、内容証明郵便取り扱い郵便局に出向かなくていいというところ、自分で3通作らなくていいところ、印鑑を一切押さなくていいところ、そして、書式自由というところです。

局出し内容証明の場合、どんな意味があるのか知りませんが、20字26行(縦書きでも横書きでも)、禁則処理、句読点ぶら下げをしてはいけないというルールがあり、パソコンで書式設定をするところからまず始まります。

しかも、ふつうに書面作成するとき、禁則処理・句読点ぶら下げは通常するものなので(っつうか、これが正しい日本語のルールやろ!!)、普段は当然こういう書式の設定になっています、私のパソコン。
これをいちいちはずすのが、非常に面倒くさいと言えば、面倒くさい。

んじゃあ、電子内容証明にすりゃあいいじゃん、と言われそうですが・・・いや、申し込みしたんですよ。設定したんですよ、途中まで。

そう、途中まで。

が、なんか・・・難しくて設定しきれない(しきれないうちに、内容証明を出さなきゃあかん仕事がきたというわけです)。
そうすると、怖くなるわけです。
送信ボタン押したけど、本当に発送されているのか?(到達は相手の状況によってできないこともあるので、とりあえず発送されているかどうかが問題)。

実際、前いた事務所で、事務員が発送したはずなのに発送できていなかったということがありました。
しかも、混んだりしていると、発送までにやたら時間がかかることがあるのです(話に聞くところによると2日後になることもあるらしい)。

これ、我らの仕事だと、ちょっと怖いこともあります。
「期限」や「時効」が絡んでいるケースだと、権利がなくなる、なくならないのぎりぎりのタイミングで内容証明を発送することもままあり、そういうときに、発送できてない事故とか、2日遅いとか、もう致命的です。
「弁護過誤」(ググってください)で懲戒請求なんてことにもなりかねません。

局出しだと、その時点で「局」についているので、確実に発送されることになります。
そうつまり、めんどくさいけど確実性をとるなら局出し内容証明。発送の面倒さを我慢して日常の面倒くさくない点を重視するなら電子内容証明(まあ、たまに併用せざるを得ませんが)。

ここ2回ばかし局出しして、その面倒さには辟易するのですが(こういうとき事務員いると楽だよなあ、なんて思ったりするのですが)、実は、我慢できる限り局出しでもいいかなとか考えたりしています。

というのは5通も一度に出すなんていうのは、私みたいなひとり事務所では、そうそうないことなので、昨日みたいに深夜まで発送準備なんてことに毎度毎度なるわけでもない。
しかも、ひとつひとつ印鑑を押して書面の体裁を整えていくと、こう様式美による書面の重々しさが増すような気分にもなれますし・・・

あと、内容証明は配達に受け取りが必要な郵便で、そうすると絶対受け取りを拒否する人間が出てくる。
ハヤシはこういう場合に備えて、ネット検索で配達の記録は確認できるけど受け取りは不要の特定記録というものを併用しているので、どのみち郵便局には行くことになるのです。

というわけで、ここんとこ、ちょっと忙しくて電子内容証明の設定もできそうにないし、当面「めんどくせ~」とかいいながら、アナログな局出し内容証明を続ける予感がしています。

ところで、今日、こんなタイミングでブログ書いているのは、明日大阪日帰り出張で、おそらく更新できないからです。
そして、本当はこの話、枕話にするはずだったのに、とうとう最後まで来ちゃいました。

今日書こうと思っていた話は、また別の機会に。

おし。打ち合わせ行こっと。

2014年11月23日日曜日

初めての、evam eva。

今井遥ちゃん・・・
もしかして、ルッツジャンプ跳べないのか?
今日のフリー、とてもかわいいジゼルなのだが・・・一番難しいジャンプがフリップでしかも1回だけしか飛んでいない・・・
現行ルールで、5種類の3回転跳べないのは、非常に痛いぞ・・・
村主さんがルール改正で落ち込んでいったのも、まさにそこが理由・・・

せめてフリップ2回飛ばないと、トゥループとループとサルコー、ダブルアクセルだけの組み合わせではかなりしんどかろう・・・

さて。
実は昨日は久々のお休みで、久しぶりに表参道、青山、ウラハラあたりにお出かけしました。帰りに丸の内にも寄りました。
目的は、冬のワンピースを見ること、できれば買うことにありました。

ハヤシのワンピ好きは、このブログでも何回も語っているので今更改めてお断りする必要もありません。
が、いわゆる冬らしいワンピって、実は案外持っていないのです。

仕事着に活躍しているものとしては、コムコムのエステル生地のタイトなワンピを持っています。
他、冬に着られるものとしては、トゥジューのワンピふたつ。ひとつは、地厚の麻のワンピ。袖無しです。もう一つはウールの8分丈の袖があるタイプ。前の合わせがカシュクールっぽい深いVになっていて、スカート部分はソフトプリーツ。珍しく、膝が少し見える感じの丈です(私にしては短い)。
薄いグレーでふわふわしていて、ホワンと暖かい気持ちになれる着心地です。

しかし、これ、昨年までは、買ったはいいが、あまり着ていませんでした。ひとつは、生地が結構厚くて上にジャケットが羽織れないので、仕事で着れないと決めつけていたこと。
もうひとつは、うまくいえませんが、なにかうまく合わせられなかったということ。

ところが、最近は仕事でもジャケットの呪縛から半ば解かれているといっても過言ではありません(法廷とか、必要があるときしか着ない)。
で、先々週くらいだったか、黒のタートルネックのヒートテックの上にポン、と着てみたら、それだけで結構しっくりきてしまったのです。

温かくて、体が楽で、かわいい。色合わせできれいめにできる。
単純な私は、「こういうの、もう一枚ほしいなあ」なんて思いました。

で、トゥジューを置いているとおぼしき、表参道のジャーナルスタンダード・ラックスに行ったわけです。
ありませんでした。ワンピースだけでなく、トゥジュー自体がほぼなかった。
お店の人は、冬物たくさん入ってきましたよ~とか言ってたけど、自社製品とダニエラ祭りで、めぼしいもの何もありませんでした(ダニエラの服は、かわいいけど私の体型にはどうにも合わない)。

で、この界隈をうろうろした後、なんとな~く丸の内方面に行きたくなりました。
千代田線に乗って、二重橋前で降りて、新丸ビルに行きました。
2階の端っこの方にある「evam eva」に行きました。
そこで、ほぼ目的にかなったワンピースを発見。
購入してしまいました・・・

evam evaで買い物したのは初めてです。
ここ数年、結構来てるブランドだし、丸ビルに行けばその前は通るし、とても気になっていて、何度か覗いてみたこともあるのですが、ナチュラルテイストが強すぎる「ずるりん感」が垣間見えて、買ったことはありませんでした。

昨日、何気なく入って、まず目に留まったのがジャケット。ブルーグレーのひとつボタン、襟も裏地もない起毛したウールのジャケット。太めのパンツやワンピに合わせるとかわいいかも、と見ていたら、お値段が2万6000円と、比較的お手頃でした。
正直、「案外高くないんだ」と気がつき、物色していたところ・・・ネルっぽいブルーグレー生地の、ボートネックになっている、単純なAラインのワンピを発見。着丈はちょうど膝下くらい。
最近、好きな丈です。

お店の人が言うに、コットンだけではなくて、なんだかっていうウールが多少入っていて、これがすごく暖かいんだとか。
試着してみました。
この日は、インナーにクリステンセンのカットソーを着ていたのですが、あえて脱がずにそのまま着てみました。

いい感じでした。
だぶつきなし、袖丈も多少長めだけどふた折りすると、インに着たものの袖が見せられる(特にクリステンセンのはとてもかわいい)。
心配はボートネックでした。実はボートネックは、首長上半身貧弱さんには、あまり似合わないのです。

しかし、ディスプレイでは横に広そうなボートネックに見えていたのに、着てみると、案外そうでもない。むしろ首回りすっきりで、なかにヒートネックきたりすると、とてもきれいに見えそう。
アクセサリーなどに工夫すれば、気が張りすぎない仕事の時には十分着られます。
そして、値段も・・・2万8000円です。割りにお手頃。
アーツ&サイエンスとか、ギャルソンとかで買うこと考えれば・・・

お会計の時にお店の方が着ている服もちらちら見ていたのですが、ロングのカーディガンもディスプレイとは違って、実際にはだぶつかず、動き安さなどにも十分工夫された作りになっているようです。
長めの羽織物大好き人間としては、これも欲しくなる。
ついでに、コットン生地のインナーもとても肌触りが良さそうで、乾燥肌かつアレルギー持ちのハヤシは、手が伸びそうでした。

私も年をとったんだろうなあ・・・
10月下旬くらいだったでしょうか。
仕事の合間に新宿伊勢丹に行ったときに、あのプリーツプリーズのロングのカーデを着てみて、前ほどこの服に抵抗感がない感じがしましたし、今まであまり興味がなかったものがよく見えたり・・・

まずは、evam evaの最初の1着の着用感をじっくり楽しみます。
2着目購入は、その後、かな?

タツキにテンに、ハルカが来るぜ。

長野で大地震ですか・・・
家も倒壊しているようで、この寒い時季、特に長野は寒い地域ですから、被災した方には、なんと申し上げてよいやら・・・と思います。

が、あまり自粛するのもどうかと思うので、本題に入ります。

グランプリシリーズ、フランス大会。
男女ショートプログラムが行われました。

いや~、よかった。実によかった。
何がよかったって、やっぱり男子シングルです。
日本選手でいえば、高橋大輔の不在を、しっかり町田君が埋めてくれています。

高橋大輔の存在感。それはずばり、「うっとり」です。
見た目がどうとかいう問題ではありません。
演技に「うっとり」できる、高橋大輔は、男子スケーターの中では、本当に数少ない、そういう存在でした。

今日の町田君、最後のジャンプでミスは出たものの、その優美な演技に終わった後は、ほーっとため息が漏れました。
また一段と芸術性というか演技力が増したなあという感じです。

町田君は、大輔不在の穴を埋めてくれている、と先ほど書きましたが、ポジション的には、ちょっと大輔とは違うと思います。

大輔は、氷の上で、コンテンポラリーなダンスを披露してくれる人でした。クラシカルな雰囲気ではありません。
ラフマニノフとかやったりしても、クラシックを踊っている雰囲気は全くない選手でした。

これに対して、町田君は、氷上でバレエを演じている雰囲気の人。姿勢や手足のしなやかさが、そう思わせるのだと思います。おそらく、バレエはかなり本格的にやっていたのではないかと。

このくらいバレエの雰囲気を持つ選手って、女子でもあまりいないので(昔々のオクサナ・バイウルくらい、でしょうか)、その存在は、本当に希有です。
表現の仕方の系統としては、ランビエールに非常に近いものを感じます(見た目が違いすぎるんで、一緒にすんな、コラとか言われそうですが)。

ランビエールの演技も、また「うっとり」でした。
そして、彼は、クラシック音楽にこだわり続けた人でした。
トリノシーズンのフリーは、ヴィバルディの「四季」の中から「冬」を、「山の中で迷うシマウマ」というよくわかんないインスピレーションで踊りました。
バンクーバーシーズンも、ウィリアムテルや、椿姫・・・

今年、フィギュアではボーカル曲が解禁になり、多くの選手が、割りに今っぽい感じのボーカル曲を使っている中で、町田君が選んだのは、よりによって「第九」・・・いや、確かにボーカル入りだけどさ、ISUの解禁の趣旨って、そういうことじゃなかったんじゃないの・・・と突っ込みたくなるようなチョイスです。

しかし、アジアの選手でありながら、こういうチョイスをしてしまうところが、ランビエールとも違う存在感を放つ「町田ワールド」の由縁、なのであります!!

羽生ちゃんだの、チャンだの、と言われておりますが、実は、ハヤシ的には、ピョンチャンまで男子フィギュア界を引っ張っていくのは、町田君とデニス・テンではないか、と思っています。

そう。デニス・テン。ソチの銅メダリスト。
彼もまた、個性的な表現力を持つ希有な存在であり、その演技は町田君と対照的。
男っぽく、そして、ちょっと最近男性的な色気、が出てきました。
「優美でクラシカル」な町田君とは、全く違う持ち味です。

技術的に波があるのが気になるのですが、今回のフランス大会のショートみたいに、ジャンプがはまると、オリンピックチャンピオンにだってなれる本格派です。

ジャンプは飛べるけど、ひょろひょろちゃらちゃらしていた羽生ちゃんと、技術はあるけど見ていてちっとも面白くないチャンという対立軸から、本格派の町田君vsデニスという対立軸への転換がそろそろ始まるかなあという。

もちろん、この二人に、当然、羽生ちゃんや来年復帰するであろうチャンも絡んでくるだろうし、中国のエンカンもどんどん伸びてくると思います(エンカン・・・いい選手だと思います。彼も系統としては、男らしいクラシカルな正統派だと思います)。

こう考えると、男子は、トリノあたりの「ずん抜けた選手はいないけど、群雄割拠で面白すぎる時代」になりそうな予感がします。
そう・・・トリノのころは、ランビエール(銀)、ジェフリー・バトル(銅)に、ジュベールもジョニ子もいた。非常に見ていて楽しい時代でした・・・金メダルは、プル様がかっさらっていっちゃいましたけど。
今の男子フィギュアの特徴は、先に挙げた名前を見てもわかるとおり、なぜかみんなアジア、ないしアジア系の選手が強い・・・ということなんだな。

あんまり地域が偏っちゃうと、それはそれで面白くない・・・さっき上げた人たちに、ロシアのコフトゥンやアメリカのジェイ子ががっつり絡んでくれれば、男子は技術レベルあがりまくり、個性の花開きまくりで、本当にどの大会からも目が離せなくなる、すんごい時代になるんじゃないかと、そんな予感がします。

それにひきかえ、女子・・・
なんか小粒な選手ばかりで、面白くないんだよなあ・・・
ロシア選手がすごいすごいともてはやされてますけど、ラジオノワちゃんだけがひとり抜けてる感じで、あとはドングリの背比べ、ですよね・・・
リプニツカヤにも去年の輝きは感じられないし・・・(つうか、思春期太りの入り口に入ったよね、彼女)

アメリカも、グレイシー・ゴールドって新星がいるけど・・・ワグナーみたいに、結局「今一歩」のところで止まって終わりそうだし・・・

日本選手に目を向けると、いきなり本郷さんがグランプリシリーズで優勝したり、いい話題はあるにせよ、村上佳菜子はいまいち評価が低いし、荒川さんとか村主さんとか、真生ちゃんとか鈴木さんとか、輝くオーラの持ち主が、なんかいない・・・

そんななか、私が注目しているのは、今井遥ちゃんです。
え?と思わないでください。

遥ちゃん、潜在能力で言えば、今の日本女子選手のなかでナンバーワンだと思います。
あの可憐さ、お嬢様な雰囲気、どこまでも清廉で爽やかな演技・・・
あんな雰囲気出せる女子選手、他にどこにもいやしません。
しかし、よく転ぶ。
どうしてそんな簡単なジャンプで転ぶのか。
いや、ジャンプならともかく、今日はステップで転んでいた。せっかくジャンプ、全部決めたのに・・・

存在感的には、コストナーに近いのです。
そう、10年くらいさっぱり目が出なかったコストナー。
潜在能力なら世界ナンバーワンと、モロゾフに言わしめたコストナー。
そのニオイを、私は今井遥にプンプン感じるのです。

だから、遥ちゃん。
くさらずに、ピョンチャンシーズンまで、スケートを続けておくれ。
いつか、転ばずに、いい点出るようになるからさ・・・

ま。その前に、明日のフランス大会の男女フリー、どうなることやら・・・

2014年11月20日木曜日

ユニクロで、おしゃれに暖かい冬を!!

寒いです…
朝晩、冷えますなあ…

北国育ちのハヤシですが、寒いのは苦手です。
いや、別に表が寒いのはかまいません(東京の冬は雪がなくて風が吹き、気温のわりに侘しいくらい寒い。これはこれで苦手ですが)。
こっちは、建物の中が寒くて、それが悲しい。北海道は、断熱材がバリバリ壁に入っていて、しかも二重窓。冬でも暖かい…

あんまり寒いので、火曜日、銀座コマツのユニクロで、ヒートテックやフリースばかり10点もお買い物してきてしまいました。しめて16000円以上。ただの大馬鹿です。

今年は、ヒートテックの肌着に「極暖」というさらに暖かさを増した、ちょい厚手のものが登場。レギンスとタートルネックのインナーをお買い上げ。
ほか、ヒートテックのタイツ2本、フリースのタートルネックシャツ2枚。
そして…イネスシリーズのフリース上下をそれぞれ2枚ずつ買いました。

ユニクロのフリースの部屋着は、そりゃーもう暖かいったらありません。
実家に一組置いてあるのですが、北海道の家の中であれば、上下それ1枚にカーディガンを羽織っていれば、冷え知らずです。

が、ひとつ問題があります。
毎年売っている上下セットは、ダサいことこの上ない。

札幌の実家なら、いいんです。
例えば、配達が来ても父や母に出てもらえる。
しかし、東京では私一人。宅配の人なんかが来た場合(おまけにアマゾンでよく物を買うから、よく来るんだよな…)、どぶ鼠のような格好で応対するのは、心も冷えるものなのです。
で、どうにかならんものか、そこそこおしゃれで、そのまま眠れて、玄関先とか数十メートル先のコンビニくらいなら行っても大丈夫、くらいのいでたちでいられる部屋着はないかと思っていたのです。

そして、イネスコーナーで見つけてしまったのです。
まず、下は、かなり地厚なフリース生地で、裾がリブになっているタイプ。リブですぼまっている分、寒い空気が入ってきません。
上は、薄手の被りのパーカ。
上下はセットアップではありません。が、いずれも黒とネイビーの2色展開で、セットアップっぽく着られる。
黒のほうを試着してみたところ、ちょっとボーイズっぽい雰囲気で、玄関先に出ても全然OKなおしゃれ感(そりゃまあ、本当は部屋着じゃないだろうからねえ)。
黒とネイビー、両方とも買ってしまいました…

これ、上下一組で定番のセットアップ1セットの倍の値段がします。と言っても、3500円くらいだけど。
二組買ったわけだから、そりゃあ、あの値段になってしまいます。

が、買ってよかったです。
中にさらにフリースのタートルネックを合わせて、ボワボワの靴下履くと、もう暖かいことこの上ない!!
そして、やっぱりなんといってもかわいい!!気持ちも上がるのです。

かくして、この冬は、かわいいと暖かいを両方をとることができました。
みなさんにも、イネスのフリースはお勧めです。部屋着にしてもいいけど、外出着としても行けると思うので…
ただ、私が買ったパンツのほうは、かなり細身です。
細身の私ですら、Lサイズでゆるみがちょうど…という感じ。Mサイズに落とすのは、ちょっと度胸が要りました(で、やめました)。

やっぱり、ユニクロは冬に強い、とつくづく思います。
年末の帰省の際には、実家用にもう一組購入しようともくろむハヤシ、なのでした。

2014年11月17日月曜日

やっぱり、カンペール。

月曜からお疲れモードのハヤシです。
土日の三重出張が疲れました・・・

三重・・・遠い・・・
名古屋までのぞみ、その後近鉄特急で約45分・・・
そして土日は朝から晩まで、講義だの公表だのビデオチェックだのの繰り返し。
帰りは近鉄でも新幹線でも爆睡し、自宅に帰ってからも洗濯中に思わず寝てしまって、干さずに洗濯物を数時間放置・・・という失態をしてしまいました、ははは・・・

まあ、本日は、午後1時からの裁判の期日と、この後(お付き合いで?)研修を傍聴するだけなので、半分休暇みたいなものです。
体調万全じゃないし、今日は無理せずいこうと思います。

さて、2週間ほど前に靴を買いました。
久々にカンペールです。

カンペールの靴は、定番のスニーカーを30歳前後当たりから愛用しておりました。
私が愛用しているのを見て、父や母も購入し、その歩き安さにふたりともとりこになってしまいました。

カンペールの定番スニーカーの良さは、「振り子の理屈」にあります。
靴自体は持ってみると、案外重いのです。
が、履いて歩くと、実に軽い。軽快に歩けます。
振り子のように靴が足を前に持って行ってくれるのです。
カンペールの定番スニーカーを履くと、結構な距離を歩いても、足は全く疲れませんし、腰や背中も疲れにくい。

しかも、カンペールは靴だけじゃなくて、中敷きもすばらしいのです。
ハヤシは、靴の保護や、サイズ調整、負担軽減等々のために、たいていの靴に中敷きを入れます。
この定番スニーカー専用の中敷きは、どんな靴に入れても効果抜群。
足の痛みや疲れを軽減してくれます。
そんなわけで、全然違うブランドの靴にもカンペールの中敷きを入れて履いているのです(あるとき、中敷きを数個まとめ買いしに行ったら、お店の人が「他の靴に中敷きだけ入れている人もいるんですよ」と言って、そりゃワタシのことだ、と思いました)。

最近、定番スニーカーを店頭で見かけることは、とても少なくなりました。
近頃は、違うブランドの靴を買うことが増えましたが、なんだかんだ言って、年1回くらいカンペールで靴を買っている。
ブーツとか、ハイカットのレザースニーカーとか・・・

で、今回は、黒のシューレース付きの靴を買いました。
また黒かよ・・・しかもシューレース付きかよ・・・って感じですが・・・

大丸東京のカンペールで、まあ、衝動買いでした。
今までカンペールではあまり見なかったデザインの靴が、いくつか出ていたのです。
厚底のスニーカーとか、ラバーソールっぽいかんじのものとか、ドクターマーチンを彷彿とさせるものとか。
どちらかというとナチュラルテイストのイメージが強いブランドだったので、面白そうと思って眺めていました。
で、エナメルほどではないけど、若干光沢がある黒レザーで、かつソールが白のごついゴム底の靴を発見したのです。

かっこいい!!
ボリュームのあるスカートに合わせてもかわいいし、短めのパンツにもいい!!
試着して、まあ、サイズ的に大丈夫だろ、そう思ってお買い上げしました。

で、結論から言うと、非常にお得なお買い物でした。
これ、カンペールだからこそ25000円で買えますが、他のブランドから出すとなると、プラス10000から15000円くらいとられても、おかしくないかも。

正直言って、足に合うまでには時間がかかりました。珍しく靴擦れを起こしまして。
表面をガラスコーティングしている硬めのレザーで、かつ、作りも細身で深めにできている。
初めて履いたときには左右のかかとに靴擦れがあり、しかも右はくるぶし下も靴に当たりました。
左右の小指も当たる感じでした。
もう1サイズ、上げとけばよかったかも・・・とも思いました。

しかし、この程度の靴擦れであれば、数回履くうちに「足が勝つ」ことも少なくないので、絆創膏をしながら数回繰り返し履いていたところ、ほぼ、足が勝に至りました。
厳密に言えば、ハヤシは、右足が左よりも3ミリほど足が小さく、その分靴の赤で足がずれることも多いので、完璧に足が買ったとはまだ言えない状況なのですが、完勝の日も近いと言えます。

そして、この靴、デザインはスタイリッシュながら、久しぶりの「振り子感」があります。
靴本体は重いんだけど、歩くと靴が足を前に振り上げてくれる・・・
歩きやすい!!

実は今も履いています。靴擦れが気にならないほど、歩きやすい。

靴というのは、足に合う合わない、があるので、私が履きやすいからといって他の人にお勧めか、といわれるとそう言うわけにも行きません。

しかし、カンペールは、デザインが楽しく(今冬は、新しいデザイナーを入れたらしい)、歩きやすく疲れにくいという、靴に必要なすべての要素を満たしている靴を提供していると言えます。
しかも、こういうこだわりの靴というのは、大概、目ん玉が飛び出るほどのお値段がするものなのに、カンペールの靴は概ね2万円台で購入できるのも魅力。
「幅狭甲薄」の足を持ち、日本製の靴がなかなか合わないとお嘆きの方には、特におすすめです。スペインのブランドなので、こういう外国人的あんよには、比較的合いやすいと思います。

久々にカンペールの良さを体感しました。
今後も私、やっぱりカンペールかも。
次は、ブーツかな?

2014年11月13日木曜日

お花さん、ごめんなさい。

木曜日のこんな中途半端な時間に更新しているハヤシです。

理由は、あすの夕方から週末にかけて出張してしまい、週末更新できない可能性が高いからです。
今日は週末できない自宅の掃除とかもしたいし、ホントは早く帰りたい…帰りたいのだけれど…書きたい…ということで、投稿です(つまり、今、事務所。こういう気兼ねなしで空いた時間に好きなことができるというのは、独立して良かったことの1つかもと思います)。

さて、本日のタイトルですが。
「お花」という昔っぽい名前のお友達がいるってわけではありません。
「お花」は、つまりフラワーのこと。ハヤシ、フラワーに謝罪しているのであります。

遂に来たか…と、どうか思わないでいただきたい。心から申し訳ないと思っているので。

独立前、お祝いに「花はいらね~」と散々このブログで言いまくってました。
結果どうなったかというと、現時点で、いわゆる切花(ま、ブーケ系ですね)を、3~4、胡蝶蘭の鉢を1つ、観葉植物を1つ、ブリザードフラワーを2ついただいております。

いわゆる生花が意外に少なかったのですが、これ…案外同業者に「林ティアラ」が何者かという情報が流通しているらしく、このブログを見た人から「ハヤシが花いらねえとか言いまくっている」という噂(いやホントですが)が飛び交った結果のようです。

代わりにかなり実利的なものを頂き、それはそれで非常に嬉しかった。
くださったみなさん、ほんとにありがとうございました。

で…お花も頂いてみると、嬉しかったです。

前に書いたと思うのですが、別に普段「花嫌い」ってわけじゃありません、ワタシ。
プライベートでも小さいブーケとか、たまに買いますし。

ただ、花ばっかりもらっても、置き場所や世話に困る、だから花ばっかりいらねえと言っていたわけでして。

お花が届いて、玄関で受け取ると、「わ~」と心がグーンと上向きになるというか、まさに花が咲くみたいにパーンとはじけていくのが分かりました。

書面作成なんかで疲れた時に立ち上がって、花のあるところに行くと、なんだかホッとしたりもしました。

ずっと前に「オーラの泉」で江原さんが、「花は人にエネルギーを与える」みたいなことを言ってましたけど、それって本当かもと思ったりしました。
実際、開業直後にプライベートで訃報があったり、むかっ腹が立つことがあったり、仕事で強烈に忙しくなったりと、なかなか心も体も落ち着かない日々が続いたんですが、何事もなく乗り切れました。

「花なんかいらねえ」とか言っておきながら、お花に慰められたここ3週間ばかし。お花さんには、大変侮辱的なことを申しまして…。
というわけで、ごめんなさい、なわけです。

ただ、お花をもらうことには、やはり一抹の罪悪感を感じます。
不在がちで、まめに水やりや水の取替ができないことが多いんですよね…

ブーケの持ちって、水をこまめに取り替えるか取り替えないかで相当違ってきます。
独立後、出歩く仕事が多くて、2,3日事務所に来られない、なんてこともしばしばでした。
そういうとき、水やりや水の取替ができない花たちが、どうなっているか、結構気になりました。
お届け物が花らしくて、それがなかなか受け取れないのも、同じく気になりました。
事務員がいれば問題ないんですが、ひとりっきりの事務所ですからねえ…

というわけで、先週の木曜と今週の月曜日に頂いたブーケが今のところ、最後のブーケなのですが、もう結構傷んできて、明日、出張前に倒すことになりそうです。
倒す前に、今日は、痛みが激しい部分を少し処分して、まだ持ちそうな部分を別の花瓶に飾ったり、ちょっと手を加えました。

きちんとお世話してあげられないので、せめてこれくらいは、という罪滅しの気持ちです。
やっぱり無残な姿になると、なんだか花がかわいそうなので…

留守中の胡蝶蘭が心配なハヤシなのでした。

2014年11月10日月曜日

着るものに困る季節のお役立ちアイテム。

明けて月曜です。
今日は、珍しく午前から事務所に出られそうです。
そして、出なければならない…
あげなきゃならない書類、作らなあかん書類、もうもう山積みだったりするわけです
夕方には、事務所に司法修習生などなどのゲストがおいでになるので、もたもたしていられないわけでして…

さて、天気が不安定です。
朝晩の気温が低く、昼間は20度…という日があるかと思えば、朝晩それほど寒くないけど昼間も気温が上がらない…
気温が上がってはいるらしいが、風が強くていまいち暖かくない…などなど。

こういうとき、どういう服装で出かけるべきか、非常に悩ましい。
昼間だけちょこっと出かける、ということであれば、ジャケットの下に多少厚着してストール巻いて…でもいいのですが、基本、平日は仕事で出かけると、朝(?まあ…何もなければ昼近く)から晩まで…なんで、気温が下がっても大丈夫、みたいな恰好で出かけなければならない。

しかも、ハヤシ、非常に寒がりですし、免疫力が低下しているのか、風邪もひきやすいタチ(アレルギー持ちは一度風邪をひくと、その後尾を引くので、用心が必要)。薄着で「夜の寒さは、我慢」というのは、おっそろしくて出来たもんじゃありません。

北国育ちなのに寒さに弱いとは何事か、と思われる方…
東京の乾燥した寒さは、北海道生まれ北海道育ちの人間にはとてもきついです。
なんというか、芯まで冷え切るというか、心まで寒くなるというか(そういう生活をしているからと突っ込まないでください)。
しかも、北海道と違って、防寒がしっかりした建物の構造になっていないため、室内まで寒い。

こういう「天候不安定」な時期は、室内で過ごす時も含めて、寒さをしのぎ、かつ暑くてうんざりするような格好にならないようどうやって持ってくか、本当に悩ましいのです、個人的に。

で、そんなときのお役立ちアイテム…なのですが、今年のこのシーズン、よく使っていて重宝しているものがいくつかあります。

1つは、DANTONの麻のエンジニアコート。
これ、実は名古屋時代に買ったもので、かれこれ4,5年着ています。
裏地も何もついていない麻のうわっぱりです。
この時期にしちゃペラペラで使いでがなさそうにも思えるのですが、案外そうでもありません。
シャツにジャケットだけではちょっと肌寒いなという夕方に、パッと1枚羽織ると、冷たい空気を程よくシャットアウトしてくれて、大変便利。

しかも、裏地がなく、麻特有のシワ感があるので、多少シワが寄っても目立たない。というわけで、くるくる丸めてカバンの中にポンと放り込んで出かけること数回。
携帯性という意味でも優れています。
この時季にこういう使い方をするのは、実は今年が初めてで、もっと早くに気づいていればよかったと思っています。
多少よれてきたので、リピート購入したいのですが、今でも売ってるんだろうか…Bショップさんあたりに聞いてみればわかるんだろうか…とにかく、ストックがほしい限りです。

もう1つ、重宝しているのが、1か月ほど前に裏原のQUICOで買ったdosaのフリースのコートです。
細身でウエストで切り替えがあって若干シェイプしていて、私が着るとひざ上15センチくらいまで丈があるコートです。
フリースと言えば非常にカジュアルな印象がありますが、さすがdosa、とてもエレガントに仕上げています。

お店のお姉さんは、暖かくて真冬でもいけます、と言っておりましたが、ハヤシ的には無理。
なにしろ、細身なので、なかに着るものに限界があります(ただ、本当に寒いときのコートインナーとしては使えると思う)。
ただ、今時季は、裁判所とか外で人に会うとか、そういう用事がなくてジャケット着用の必要がないときなど、細身のニットなどを着た上に、さらっと羽織ることができます。

フリースなので、保温性は結構ある。
しかも、シワにならないし、お手入れも簡単。何しろ見た目かわいいし、dosaにしては、価格も確か3万円台でお手頃でした。
使いで十分です。

ただ、温度調整という点では、上っ張りも重要なのですが、巻物も非常に重要。
私の好みは、肌触りが良い大判のストールです。

基本的には、コットンやレーヨンのものをぐるぐる巻きつけるのが好きです。
肩こりがひどいので、薄手で軽いものが好き。
しかし、冬は…コットンストールでは寒い。でもウールだと、ちくちくしてかゆくて使えないということもある。
そこで、薄手でカシミア(レーヨン混でも可)のものなんかが、最高に重宝だったりするわけです。

昨冬のセールで手に入れたファリエロのストールは、肌触りも軽さも最高で…できればもう一枚ほしいと思っているのですが…まあ、お値段考えると、そんなにポンと買える代物でもなく。
今の季節は、札幌のセレクトショップで買った1万円くらいのカシミアの大判ストールを愛用しています。これでも十分暖かいですから…ファリエロはもう少しシーズンが深まったら使おうと思っています。

天候が不安定な時の服装って、どうしても機能性重視でおしゃれは二の次、みたいになりがちです。
が、お役立ち定番アイテムをきちんと持っていれば、案外、その日着ていく服のセレクトは広がるもんだと、感じます。

個人的には、寒いのは嫌いだけど、コートというアイテムが好きで早く冬のコートを着たいという矛盾した気持ちもあったりするわけですが…


2014年11月9日日曜日

今年も羽生ちゃん大劇場開幕なのだ。

今日は実は違うことを書こうと思っていました。

ロシアの女子選手の見分けがつかなくなってきた…というネタでのはずでした。
が、変わりました。
羽生ちゃんと中国のエンカンが激突したためです…

もう明けて昨日ですが、ちょっとした会合のため、帰宅は9時過ぎとなりました。
最初から分かっていたことなので、中国グランプリはばっちり録画しました。
会合から解放されたのが8時半過ぎ。場所は代々木でした。
電車に乗って、スマホのヤフーニュースで「6分間練習激突事件」を知り、引き続き「二人とも強行出場」であると知りました。

こりゃー急いで見なくちゃ!!
とばかりに、降車してからほぼ小走りで自宅に戻ったところ、SP4位のドーンブッシュが滑り終わるくらいのところでした。
中国GPの中継は、ライブ。エンカン登場です。
その前に、リプレイで激突シーンが見れました。

ひどいぶつかり方…顔から激突して、ふたりとも全身体を氷にたたきつけられています。
羽生ちゃんは流血してるし。

これは、普通に考えれば二人とも欠場やむなし。
いやしかし、出るとか言ってるところから見て、案外見た目よりダメージ少なかったのか、とも思ったり。

で、結論から言うと…
ふたりとも、欠場でよかったんじゃないんですかね…
まあ、より強くそう思うのは羽生ちゃんのほうなのですが…

点数は確かにエンカンのほうが出ませんでしたが、演技全体の出来は、はっきり言って、羽生ちゃんよりもエンカンのほうが、はるかに良かったと思っています。
単純に転倒の回数の比較というだけではなくて、エンカンはプログラムとしてまとめ切りましたから。羽生ちゃんは、後半ぼろぼろでプログラム自体が成立していなかった。「ステップやったっけ?」とか思ったし。

そして何より…滑り終わった後担架で運ばれなきゃいけないような状況の人は、出ちゃダメでしょ!!
プロならば、行き過ぎた無理をすることによって生じるダメージを考慮すべき。
この後、NHK杯、全日本、世界選手権と続いていくわけで…
けがをなめたらあかんのです。
高橋大輔がケガを押して全日本に出たために、オリンピックまでに全く良くならなかったということを見ているはず…

ちょっと嫌だなあと感じるのは、ふたりともいったん欠場を発表したのに、一転出場に変わったということ。
まあ、表向きは「選手が出たいと意思表示したから」ということになるんでしょうが。なんか、そこには、スポンサーとか国の都合とか、もちこまれがちな事情が持ち込まれてるんだろうなという想像がついてしまうわけで…

羽生ちゃんの演技の後、松岡修造や佐野稔が泣き声で、数々の賛辞を贈るのを聞いてどっちらけてしまいました。
なんというか…あの織田信成が号泣せずに冷静なコメントをしていたのが、「何があったのか」を想像させるもっとも有力な事実ではないかと思うのですが…

いやしかしね。
羽生ちゃんに関しては、あまりに出来レースっぽい筋書なんですよ(さすがに激突はアクシデントだと思うが)。
なんというか、滑り終わった後のあの陶酔した顔。
その時点で1位と知った時の、キス&クライでの号泣。
担架で運ばれていくときのカメラ目線での満面の笑み。
用意されていた羽生ちゃんのための舞台で、あるべき結果が出て、自分にすっかり酔っている…

そう、「パリの散歩道」滑ってた時の羽生ちゃんと、全く同じなわけです。
そして…今回このアクシデントがあったために、羽生ちゃんは、オリンピック金メダリストに加えて、さらなる「称号」を手に入れてしまったわけで…

うーん…あまりにできすぎ。

気になるのは、羽生ちゃん、点が出すぎなところです。
確かに4回転は回りきって転んだのかも知らん(私にはそう見えなかったが、スコア上もそうなっているみたいだし、織田信成もそう言っていた。信成くんの解説は信用できるので、まあ、そうなんだとしよう)。
しかし、とはいえ、3つ飛んだ4回転のうち2つ目と3つ目は、同じトゥループで、どちらかをコンビネーションにしなければならない。つまり減点されているはず。
ステップだってひどかったし、スピンの回転数が足りていたとも思えないし…

つまり、裏で「これとこれとこれができれば、2位は維持できる点数出してやるから」というささやきがあったんではないのか?羽生ちゃん自身にされたのかどうかは別にして…

匂う。非常に匂う…

というわけで、松岡修造や佐野稔のみならず、FBもヤフーニュースのコメントも羽生ちゃん賛辞の嵐だったりするわけですが、なんか「どっちらけ」になっちゃっている自分がいるのです。

お願いだ。
アクシデント逆手に感動をあおるような行き過ぎたやらせはやめてくれ。
私は、純粋に、スケートを楽しみたいのだ。


2014年11月3日月曜日

無良くん優勝で全く盛り上がれないのはなぜなのか。

明日も朝早いのに、こんな時間にブログ書いているハヤシです。
今日は短くなりそうです…

さて、昨日書いた「むかついたこと」の続報ですが、こういうときに限ってご本人が読んでいたらしく、大変激怒してメールを送ってきて、SNSの友達を解除され、かつブロックまでされました。
読んでたんだ!!とびっくり。
普段は、ぐぐたすで読んでいたら、「+1」していて、ここしばらくなかったからてっきり読んでいないんだろうと思っていました(とはいえ、そこはそれ、読んでも仕方ないだろという覚悟と読まれてもいいような書き方はしていたのですが)。

そんなことは、どうでもいいのです。
先週から始まった、グランプリシリーズについてです。
グランプリシリーズ第1戦、スケートアメリカは、(女子はさておき)男子は大変盛り上がりましたね~。
町田樹くんの圧巻の演技!!
ジャンプもさる事ながら、さすがの芸術性…「アジアのランビエール」と呼びたくなる姿勢の美しさ…特にフリーの第9は、ベートーベンの難聴のもがきを体現するような迫力あるスケートで、もう感動感動大感動。
今井遥ちゃんが振るわなかった女子の分を十二分にカバーしてくれていたのでした(遥ちゃんの天が不当に低いと思うのは、私だけか)。

さて、今週は、第2戦のスケートカナダ。
小塚くんと無良くんのふたりが出場しました。
女子は、宮原知子ちゃんと本郷理華ちゃん。
仕事で見れませんでした。
が、ショート、録画するのも忘れていた。
フリーの前に思い出したが、フリーを録画することも忘れていた。
結果、男子は無良くんがフェルナンデスをフリーで逆転して優勝したということだったんですが、「見逃した」悔しさというのを一切感じなかったのです。

点も250点台とかなりの高得点。
フリーで4回転2回決めたらしいし。
なのに、全く「見逃した~」という悔しさゼロ。

なぜか。
それは、無良くんの今までの演技に華がなさすぎたからなのです。
確かにね、うまくなりましたよ、無良くん。
たっかいトリプルアクセルしか取り柄がなかった数年前に比べれば、ステップもスピンも、そりゃあうまくなった。
が、見た目の問題もあるけれど…無骨すぎる…心がときめかない…
非常に酷な言い方になりますが、たとえノーミスで滑ったとしても、この人の演技、楽しくないんだもん。
つくづくフィギュアって、技術と芸術性の両方がないと楽しくないスポーツなんだなあと実感します。

スコアはちょっと見てみました。
総得点が250点台(確か255点くらいだったような)でショートが82点くらいだったので、フリーは170点以上出ていることになります。
これ、かなり高い点数。「えー!!」と思って、思わずヤフーでスコアをチェック。
そうしたら、芸術性を判定する「5コンポーネンツ」が1要素以外、全て8点台出ていたわけです。

演技見てもいないのに「出しすぎだろ~」と突っ込んでしまうほど、無良くんの今までの演技にときめきがなかったのです、ハヤシ。
で、フィギュア男子の場合、無骨な人が突然芸術性溢れる選手に変貌する、なんてことは、ないと断言していい。
だから、明らかにこの5コンポーネンツは出しすぎなはず、なのです!!!

そして、若干興ざめだったのが、成功した4回転以外のジャンプ、確か3つ4つ、回転不足を取られているのです(たぶん、コンビネーションは全て取られているのではないかと)。

うーん…
まあ、実際滑ってるのを見た上での「でき」とスコアは結構ずれたりするときもあるので、何とも言えないのですが…このスコア見ても、やっぱり「見たかったなあ」と思えない。

むしろ、私は、宮原知子ちゃんの3位と本郷理華ちゃんの5位の方が嬉しくて「見たかったな」と思ってしまいました。

宮原さんは、本格派スケーターだと思っています。
まだ、体が完璧子供なので、これからの成長期で一時伸び悩みがあると思いますが、ひとつひとつの技術が非常にしっかりしているし、今日ニュースでダイジェストを見たところ、顔の表情もつけられるほどに演技力が向上。
なかなか、すぐに上に行く、ということはできないかもしれませんが、将来的には安定感あるエースに育っていくのではないかと。
その宮原さんが、グランプリシリーズで初の表彰台に上がったというのは、ひじょうによろこばしいことなのです。
本郷理華ちゃんは、今年シニアデビューだと思うのですが、長身を生かしたダイナミックな演技がなかなかの見栄えで、この子も太らなければ順調に伸びるだろう…そう思ってみていました。
グランプリ初参戦で5位は立派!!

と、真央ちゃんや大輔がいなくても、それなりに盛り上がれるフィギュア、なのですが、やっぱり無良くん優勝では、心がときめかない。
第3戦はいよいよ羽生ちゃんが出てくるらしいが…まあ、「華」だけで言えば無良くんよりははるかにあるので、お願いだから、楽しませておくれよ!!

2014年11月2日日曜日

ちょっとむかついたこと。

世は三連休ですが、1日も休めないハヤシです。
まあ、1日土曜日(自分の感覚的には、未だ今日)は、午後からデロンギのヒーター受け取りに出たついでに、事務所の掃除をしたり、雑用をしたりしたくらいで、楽だったのですが、明日は多摩地域から都心に移動しての仕事、明後日は朝から夕方まで多摩地域、という、結構きっちりちゃんと仕事、だったりします。

体の方は、相変わらず風邪の後遺症的な咳喘息の発作が夜・夜中・朝と続くので、結構きっつい薬飲んで抑えているところ…金曜日にもらってきた薬の量見たら、尋常じゃないことになっていて、私、大丈夫か、と思いました。ま、大丈夫なんですけどね。
1日中ねむーい感じです。

さて、タイトルにもあるとおり、ちょっとむかついたことがありました。
しょーもないことなんですが、多少仲良くさせてもらっている男性(私とは全く異なる業界におられる方で、同い年のお方ですが)から、
「すごいね。やっぱり弁護士さんて。」
などと言われたのです。

え?なんで?と思う人もいるかもしれませんが…
まあ、事案の概要を簡単に説明しましょう(開き直って弁護士チック)。

この方とは、とあるSNSでつながっています(ハヤシは本名でやっている)。
SNSでのこの方の発言というか他の方とのやり取りが、ちょっと他の人が見たらヒンシュク買いそうな感じだなと思ったので、それを教えた(この点については素直に聞いてくれた)。
そして、この男性、リアルじゃない友達をそのSNSのルールとはかなり離れて、たくさん繋げている人だったので、「そうであれば後ろに誰が居るかわからないから、書く内容には気をつけたほうがいいんじゃないか」という話をメッセージ機能を使って、したわけです。
そうしたところ、「気の利いたコメントは自分はできない」みたいなレスがあって、若干のやり取りの後、上記のような発言が出てきたと。

ちなみに、ハヤシは、そのSNSでは基本リアル友しか友人にしておらず、面識がない方で友人にしているのは、知り合いの知り合いで、プロフィールなどを読んでとりあえず問題ないだろうと思う方に限定しています。
知り合いの知り合いからの申請でも、プロフィールが曖昧な書き方しかしていない人はブロックしますし、まして全くなんのつながりもない人からの申請は、完璧シャットアウト。

リアル友じゃない人とのコメントのやりとりには、相当気をつけます。
まあ、職業的に自然とそうなっているのは、確かに否めないのですが、今の時代、どういう情報がどういうタイミングで、どうねじ曲がって伝わっていくかわからない。
基本、ハヤシ、他人のことあんまり信用してませんし。
こう考えると、SNSを利用しないという選択肢も、もちろんある。
しかし、自分、新聞とっていないし、世間の情報にも疎いし、結構そのSNSで流れてくる情報が自分にとっては重要な場合もあったりして、使っている。

私なんて、まだまだ使い方緩いほうだと思います。友人の中には、写真のタグ付け禁止をSNSの友人全てにお願いしている人もいますし。自分が飼っている犬のこと以外の書き込みしないなんて人もいますし。

いや、しかしね、SNSに対する考え方なんて人それぞれ違うし、別に私は(その人の職業のことも考えて)「ま、ちぃと気をつけたほうがいいんじゃないの」と言ったまでで、最後判断するのはその人自身。ガキじゃねえんだから、その人がどういう答を出そうが、どっちだっていい。

が、言われてムカついたのかなんか知らんけど、「すごいね。やっぱり弁護士さんて」とこのタイミングで、いやみったらしく言われて、なんというか、もやもやっと、エも言われぬ不快感を抱いたわけで。

後でよくよく考えてみたところ、このエも言われぬ不快感のポイントは、彼が「弁護士」と言わずに「弁護士『さん』」と言ったところにあるということがわかりました。
わざわざ「さん」をつけたところに、なんというか、揶揄されたというか見下げた「小バカにした感」がにじみ出ているように感じられたわけです(実際、どうだったんだかわかりませんが)。

前にも書いたかもしれませんが、ハヤシは、これでも忸怩たる気持ちを抱えて、働きながら、10年間受験生活を続けてきたわけで、そういう生活の果てに受かったということに、それなりの価値を見出しているし、そうやって掴んだ「弁護士」という仕事を大切にしたいという気持ちもそれなりにある。
なにより、自分の仕事に誇りを持っています。
そういう様々な土台の上にある自分の仕事を、非常につまんない文脈で、「弁護士さん」などと軽く小バカにした調子で言ってんじゃねえよ、というのが、不快感の核心のようです。

ふと、新人の頃、とある刑事事件で担当した初老の男性のことを思い出しました。
この方、元々ベテランのタクシードライバーでした。
「運転手さんて呼ばれるのは、いやなんだよ。」
どんな話からそうなったかは全く覚えていないのですが、アクリル板越しに、この男性がしみじみ私にそう言ったことは妙に記憶に残っています。

なんとなく共感したのです。
プロの「タクシードライバー」としてやっているという意識が強ければ、「運転手さん」という呼び名は、自分の仕事を軽々しく考えられているように感じられるんじゃないかと。なんとなく。

で、そう考えると、キャビンアテンダントの中には「スッチー」と呼ばれることに怒りを感じている人もいるだろう、看護師として一生懸命やっていれば「ナース(注:カタカナ的な意味において)」とか「看護婦さん」とか呼ばれることが嫌な人だっているだろう…

もちろん、呼んでいる方にそんな意識はなくて、親しみを込めたり、敬意を評したりして「運転手さん」とか「看護婦さん」とか呼んでいる場合がほとんどだなのです。自分も含めて…それ以外の呼びようというのがわからない場合もあるし。
で、呼ばれているプロの人たちに不快感を与えないためには、その仕事をする裏でその人が重ねてきた苦労とか努力とか、誇りとかそういうことに思いを馳せることを忘れちゃあかんのだろうな、と改めて思うわけで。

ところで、私が「弁護士さん」と呼ばれた件ですが、もし私が男性だったら、やはりこんな呼び方はあの文脈でされなかったのだろうなと感じています。
いや、そもそも、「すごいよね」のくだり自体がなかったでしょう。

そうすると、この「弁護士さん」発言は「女にこんなこと言われた」という悔しさもにじみ出た発言ということになるわけで、そういう意味でも、心中複雑、だったりします。

今まで女の自分が弁護士であることになんの違和感も持っていませんでしたが、実際「こういう目」があるということを、突きつけられたことになるわけですから。