2014年11月28日金曜日

弁護士の仕事、デジタルにやるか?アナログでいくか?

金曜日の午前です。
実は今、裁判所地下の郵便局にいます。
仕事で内容証明郵便を出しに来たところ。

内容証明郵便というのは、知らない方のために解説すると、公的に記載内容の証明をしてもらう郵便で、同一内容の書面を、自己保管用・郵便局保管用・郵送用の3通作ります。
もちろん署名捺印、割印、契印はすべて押印せねばならず、封筒も用意。宛名、差出人の記載は全て送付する中身にそろえねばならんという、非常に非常に面倒な代物です。

局出しにしようとすると、これに加え、内容証明郵便取り扱い郵便局が限定されているという事情があるため、事務所近くにその郵便局がない場合には、ちょい遠くに出向かねばならない。しかも大きい郵便局だからといって必ず取り扱いがあるとも限らんのであります。

東京地裁の裁判所には郵便局があります。
訴状出したり破産申し立てするのに、必要な郵券や収入印紙が基本セット的に売っています。
そして、内容証明の取り扱いもしているわけです。

今目の前で、対応してくれたおじさまが何か作業しています・・・顔、こわい・・・先日、中央郵便局でやっぱり内容証明郵便出したときに窓口対応した仏頂面の女職員より全然マシだけどね。

読んでもらえると、大体イメージはつかんでいただけたのではないかと思うのですが、局出しの場合、内容証明は、結構とんでもなく面倒な代物です。

局出し以外に方法はあるのか?
あります!(なんか、「スタップ細胞は、あります!」みたい。)

*ここで呼ばれました。今回は5通あったのに1通しかなかった中央郵便局の時より早い・・・空いてるからな。

で、局出し以外の方法、それは「電子内容証明」というシステムです。
これ、まず、ネットの専用フォームから利用申し込みをして、なんかIDとか書いてある封書を受け取り、ダウンロード及び設定開始で使えるという。
電子内容証明のいいところは、内容証明郵便取り扱い郵便局に出向かなくていいというところ、自分で3通作らなくていいところ、印鑑を一切押さなくていいところ、そして、書式自由というところです。

局出し内容証明の場合、どんな意味があるのか知りませんが、20字26行(縦書きでも横書きでも)、禁則処理、句読点ぶら下げをしてはいけないというルールがあり、パソコンで書式設定をするところからまず始まります。

しかも、ふつうに書面作成するとき、禁則処理・句読点ぶら下げは通常するものなので(っつうか、これが正しい日本語のルールやろ!!)、普段は当然こういう書式の設定になっています、私のパソコン。
これをいちいちはずすのが、非常に面倒くさいと言えば、面倒くさい。

んじゃあ、電子内容証明にすりゃあいいじゃん、と言われそうですが・・・いや、申し込みしたんですよ。設定したんですよ、途中まで。

そう、途中まで。

が、なんか・・・難しくて設定しきれない(しきれないうちに、内容証明を出さなきゃあかん仕事がきたというわけです)。
そうすると、怖くなるわけです。
送信ボタン押したけど、本当に発送されているのか?(到達は相手の状況によってできないこともあるので、とりあえず発送されているかどうかが問題)。

実際、前いた事務所で、事務員が発送したはずなのに発送できていなかったということがありました。
しかも、混んだりしていると、発送までにやたら時間がかかることがあるのです(話に聞くところによると2日後になることもあるらしい)。

これ、我らの仕事だと、ちょっと怖いこともあります。
「期限」や「時効」が絡んでいるケースだと、権利がなくなる、なくならないのぎりぎりのタイミングで内容証明を発送することもままあり、そういうときに、発送できてない事故とか、2日遅いとか、もう致命的です。
「弁護過誤」(ググってください)で懲戒請求なんてことにもなりかねません。

局出しだと、その時点で「局」についているので、確実に発送されることになります。
そうつまり、めんどくさいけど確実性をとるなら局出し内容証明。発送の面倒さを我慢して日常の面倒くさくない点を重視するなら電子内容証明(まあ、たまに併用せざるを得ませんが)。

ここ2回ばかし局出しして、その面倒さには辟易するのですが(こういうとき事務員いると楽だよなあ、なんて思ったりするのですが)、実は、我慢できる限り局出しでもいいかなとか考えたりしています。

というのは5通も一度に出すなんていうのは、私みたいなひとり事務所では、そうそうないことなので、昨日みたいに深夜まで発送準備なんてことに毎度毎度なるわけでもない。
しかも、ひとつひとつ印鑑を押して書面の体裁を整えていくと、こう様式美による書面の重々しさが増すような気分にもなれますし・・・

あと、内容証明は配達に受け取りが必要な郵便で、そうすると絶対受け取りを拒否する人間が出てくる。
ハヤシはこういう場合に備えて、ネット検索で配達の記録は確認できるけど受け取りは不要の特定記録というものを併用しているので、どのみち郵便局には行くことになるのです。

というわけで、ここんとこ、ちょっと忙しくて電子内容証明の設定もできそうにないし、当面「めんどくせ~」とかいいながら、アナログな局出し内容証明を続ける予感がしています。

ところで、今日、こんなタイミングでブログ書いているのは、明日大阪日帰り出張で、おそらく更新できないからです。
そして、本当はこの話、枕話にするはずだったのに、とうとう最後まで来ちゃいました。

今日書こうと思っていた話は、また別の機会に。

おし。打ち合わせ行こっと。

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