2013年5月6日月曜日

差し歯の毎日。

札幌は今日も雨です。

結局、1日の夜にこちらに入ってから、雨が降らなかったのは昨日の昼間のみ。
こんなに天気が悪い連休の札幌は、ほとんど記憶がありません。
気温も10度以下で、本当に寒い毎日でした。

帰省の最大の楽しみは、ありきたりですが、母の手料理です。
うちの母は、料理がうまい。
特に洋食系はお手の物。フライなんぞは、その辺のお惣菜やさんの物よりよほどおいしい。
難点は盛り付けで、どうしてそういうアバンギャルドな盛り付けになるのか非常に不思議…

という話はさておき、前歯をやられてからというもの、心置きなく食べ物にかぶりつくということができなくなりました。
母の手料理も、しかり。

9月に前歯が折れました。
仮歯ライフの間は、本当に何でもかんでも前歯を使用せずに食べようと努力していました。

2月に差し歯が入りました。
歯医者さんには、「サンドイッチくらいならかぶりついて大丈夫」とは言われました。
前歯噛み切り解禁!!と思いきや…怖い…かぶりついた結果、思いのほか歯に負担がかかり、ホロリなんてことになったらどうしよう…そんな気持ちが常に付きまといます。

そんな理由で最近まで食べられなかったのが餅。
炭水化物大好き女は、餅もご多聞に漏れず、大好き。

実家では、年末に、向こう半年から1年くらいの餅をついていて、私も分けてもらいます。
自宅冷凍庫で2枚組にしてラップにクルミ、ジップロックして保管。
平日に家でさっと晩御飯を食べることになった時、小腹がすいたとき、餅を焼いて、のりをまいたりチーズをのせたりして食べるのが大好きでした。

しかし、
あの粘り気。
あのコシ。
雑煮ならまだしも、汁気のない状況で餅を食べるのが非常に怖くて、つい最近までほとんど食べられませんでした。
どうしても食べたいときは、小さな餅をさらに半分にして焼いたり。
最近チャレンジしてみたところ、垂直に歯を下ろせば、案外歯に負担をかけずに食べれることがわかり、見事解禁となったわけですが、ハードルは、とても高かった。

ひやりとすることも何度かありました。

いつだったか、事務所の近くのフレンチレストランでお昼を食べた時、煮込んだ肉だと油断して口の中に割と大きめな塊を入れたところ、意外にかみごたえがあり、口の中いっぱいに肉の塊が動きました。
当然前歯にもガッツリ当たったりして。
やば。負担かかったんじゃないか?
食事をした後、前歯を気にしてちょっと触ってみたり。

昨日は、夕食で母お手製の鳥の手羽元の焼いたのが出てきました。
私の好物。
しかし…食べる前から、中骨が気になる(骨の周りの肉はうまい)。
注意しいしいカビりつきます。
骨に前歯が当たるたびに(本当に少し当たっているだけ)、冷や冷や…

歯を直すとき、思い切って前歯二本ともやってくれよと思っていました(どうせ2本とも神経がなく弱ってる)。
しかし、「1本だけ差し歯にしましょう」という歯医者さんの判断は正しかった。
これ、2本とも差し歯にしたら、食べるたびに生きた心地がしなかったような気がします。
「右の前歯は自分の歯」というのはある意味安心感を与えていて、多少無理がかかりそうなものは、やや右寄りに挿入して食べるように工夫したりして、自分に免罪符を与えられるのです(とはいえ、やりすぎると右の前歯も崩壊するので、やはり注意は必要)。

最近は白い歯ブームで、芸能人がやたら歯を真っ白にして歯並びも整えてますけど…あれってインプラントの人もいるかもしれないけど、差し歯の人だった大勢いるんでしょ?
食べるシーンなんかを見ると、口の方側に肉を突っ込んだり(高橋惠子)、おにぎりにかぶりつくシーンで表面に歯をちょっと当てるくらいしかしてなかったり(賀来千香子)、不自然な食し方の女優さんやタレントさんをしばしば見かけます。

まあ、あんまり歯の汚い人がテレビに出てくると萎えますが、自前の歯が使えるうちは差し歯なんかにしないで、自分の歯で頑張るのが一番です。

というわけで、白い歯・審美歯科ブームに警鐘を鳴らしたい、43歳のゴールデンウィークだったりするのでした。




0 件のコメント:

コメントを投稿