2016年11月20日日曜日

本郷理華に村上佳菜子化現象が漂う件、その他について

テレ朝がまともな時間に中継してくれなかったせいで、中国グランプリのショートは録画したものを、フリーは本日午後のBSの放送を見る羽目になりました。

もちろん順位は知っていたわけです。ヤフーで確認しました。
三原舞衣ちゃんの4位はともかく、とても気になったのは、本郷理華ちゃんの5位という順位。

これはひょっとすると、あの現象が始まっているのではないかと演技を確認しました。
想像したとおりだった。

回転不足地獄。そう、村上佳菜子が近年陥っていて抜け出せないアリ地獄です。

本郷ちゃん、シニアに上がった時から、回転不足やエッジエラーをとられやすいジャンプの癖を指摘されていました。
で、シニアに上がって3年目の今も、修正できていない。

まあ、女子はわりにルッツやフリップでエッジエラー取られやすい傾向にはあるわけで。過度に気にする必要もないのかもしれない。
ことしなんて特に厳しいみたいで、あのメドベデワまで取られてる始末だし。

しかしね…回転不足地獄は恐ろしいですぞ。
宮原さんみたいに、難しいコンビネーションジャンプの後ろにつけたのが取られる…しかも取られる原因が分かっているというケースであればまだいいけど。
本郷ちゃん、毎回毎回だもんね。だから、スコアも全然伸びてこない。ジャッジももう「この子は回転不足の子」という偏見で本郷ちゃんを見てると思うし。

まさに村上佳菜子状態。
しかも村上佳菜子は、絶不調の原因が自分で分かっていないという話ですから、もう修正不能な域まで来ちまっているわけです。

本郷ちゃんて、多分わりに大雑把な人で、振り付けもしかりです。
全身の表現力はあるんだけど、体が大きい分大味になりがちで、そうであるにもかかわらず、腕の位置とか手先の使い方とかに配慮が足りないんですよね。
しかも、集中していない時なのかもしれないけど、極端な話、もう曲に合わせて手足を振り回しているだけ、に見えちゃうときもあるくらいたまにひどくなります。

こういう大味なところも村上佳菜子に似ているんだよ、この人。

本当に今のうちに根本から直さないと、どんどんどんどん順位を落としていくことになる…たぶんねえ、今年の世界選手権、出られないと思うんだよな、本郷ちゃん。
そうなると、アリ地獄まっさかさまですぜ。

さて、シーズン前半のグランプリシリーズも残るはNHK杯だけとなりました。

女子は相変わらずロシアが強い、強すぎるんだけど、一方で案外盤石ではないのかな、とも思うわけです。
メドベデワは、珍しく転倒したりエッジエラー取られたり。
パゴリラヤちゃんは、浮き沈みが激しいし。
ラジオノワちゃんは、いきなり体型変わって苦労しているし(でもきれいになったよねえ、この子。なんだかんだ言って大崩れはしないんだけど)。

ただ、じゃあ、その牙城を日本女子が崩せるのかというと、いまいちパッとしないんだよな…
宮原知子ちゃんは日本女子の中では一歩ぬきんでているけれど、「正確な技術」以上のもう一歩、二歩というのが足りないしね。
表現力はかなりついてきてるんだけど、体が大きく見えるほどの演技の大きさや空気感がまだまだ足りないな…という。

ジュニアから上がってきた子の中では、三原舞衣ちゃんと樋口新葉ちゃんが一つ抜けているかなと思います。

舞衣ちゃんは、今回は惜しかったけど、清潔感があってアンチがつきにくい選手で、演技も軽やか。病気が再発しなければ、息長く安定した演技ができる選手になりそうな気がします。

一方新葉ちゃんは…アンチもたくさんいそうな仏頂面、可愛げがないんだけど、年齢の割に艶のある演技ができてスピードもあるし、ジャンプもでかいし、完成度がずん抜けている感じがします。
世界選手権に出ても、そこそこいい勝負ができるんじゃないのかな。
私は、この生意気でマイペースな感じ、そこはかとなく漂う「チイママ」感が嫌いではないんだけど、なぜか女子フィギュアには選手のピュアさが過度に求められるんだよな、日本の場合。
そういうのに負けないで、頑張ってほしい。

NHK杯で宮原ちゃんと新葉ちゃんに頑張ってもらわんと、日本女子、GPファイナル出場選手ゼロもありうる事態だよ…なんとかこらえてくれ!!!

いやしかしね…若い子(20歳そこそこも含め)がトリプルルッツ-トリプルトゥループなんか、ガンガン決めてるのを見ると、真央ちゃんが果たして…という複雑な気持ちになるんだよなあ、女子は。

さて、男子ですが、戦い方が岐路に立っているなあという気がします。
難しい4回転をガンガン入れてくる戦い方と、ある程度の確実性をとって4回転を控えめにする戦い方、両極に分かれているという。

ネイサン・チェンとか、金ちゃんとかはもちろん前者なんだけれど、これを突き詰めすぎるあまり、演技全体のバランスを欠くようになり、浮上できなくなっていくケースもあるわけです。
例えば、最近で言うとマキシム・コフトゥンなんかは典型例。リッポンも4回転ルッツにこだわりすぐた挙句、一時低迷しましたし。古いところでは、フランスのジュベールとかもそうだった。

金ちゃんなんかはスケートアメリカのショートがかなりひどくて、まずいぞ、と思ったけど、今日見たところでは、あんまり心配ないのないのかなと言う気もしなくはありません(後で書くけど今年は演技も頑張っているので、なかなかバランスがうまくいかないのかもしれない)。

後者の代表としては、ジェイ子が挙げられます。まあ、ジェイ子の場合4回転がかなり苦手でそもそも入れられないというのがあるのかもしれないけど…リッポンもショートでは4回転を入れず、フリーで確か1本化2本入れた程度。それでも2大会とも表彰台にちゃんと乗れている。
今日の中国グランプリではブレジナもショートには4回転入れてなかったし、他にも数名こういう選手がいました。

まだシーズン序盤?ということもあるかと思いますが、昨シーズンはここまであからさまに二極化していなかったような気もする。
オリンピックイヤー前年ということもあって、男子の方は、より自分に合った戦い方をする選手が増えているのかもしれません。

それを考えると、4回転もある程度飛べて演技構成も高い点が出るという選手がかなり貴重なわけですが…そういう選手を数えてみると、チャンとかフェルナンデスとか、宇野くんとか羽生ちゃんとかになってしまうのでした。

さて、金ちゃんですが、中国グランプリの滑りを見て、ハヤシはちょっと涙が出たね。
この前までは「道」(注:高橋大輔がバンクーバーで銅メダルをとったあのナンバー)をやるなんて10年早いよ、金ちゃんとか思ったけど…金ちゃんなりの「道」になっていたんだよなあ。
ショートのスパイダーマンもよかったよなあ。ローリーニコルの振り付けらしい、ちょっと難しい間を出さなきゃいけないプログラムだったんだけど、スピーディにきれいに踊っていた。

難しいジャンプも飛んで、でもそれだけじゃ勝てないと思って、きっと照れくささもあったと思うけど、一生懸命に踊りも練習したんだなあというのが、すごーく伝わってきた…
スパイダーマンは細身の金ちゃんにすごくあってるプログラムだし。

ハヤシはこれからも金ちゃんを応援します。
あ、でも今年の世界選手権のメダルは、宇野くんが頂戴しますからね。
ごめんね、金ちゃん。

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