2016年4月4日月曜日

アメリカ爆盛の犠牲者、宮原、ポゴリラヤ、ラジオノワ。

ひでえな、おい。

なにがひでえって、世界フィギュア女子シングルのワグナーとゴールドに対する爆盛です。
あの演技でゴールドが134点台ってありえないでしょ。
ワグナーが142点台も絶対あり得ない。

これは、アメリカ女子に悲願の10年ぶりメダルをもたらすために行われた不正です。
北米でオリンピックや世界選手権があると、必ずフィギュアでは不正が行われると言われておりました。
今回もご多分に漏れず、なんであります。

まず、ゴールドなんて、ジャンプ2本明らかに失敗している。
しかも、ステップもいつもより荒い。スピンも特段出来が良かったとは思えない。
正直せいぜい120点台後半の演技です。
ワグナーにしたって、ジャンプ後の着氷が危ない場面が2か所あったわけで、振り付けも全体に手をぶんぶんぶんぶん振り回しているのみ。
せいぜい130点台前半が関の山。

この爆盛は、アメリカ女子が最終グループの最後の二人になったからこそ可能なものでした。
メデベデワを除く3人の選手に対しては、何が何でも140点台を出しませんでした。
宮原さんとか、ポゴリラヤちゃんに対しても139点台というギリギリ大台には載せないというジャッジ。
ゴールドかワグナーか出来のいい方に140点台を出すために、とっておいたものと思われます。

しかし、ゴールドの出来が悪かった。
どうしても、アメリカはメダルが欲しい。
でも140点台出すような演技でなかったことは認めざるを得ない。
ギリギリ宮原さんをかわせるくらいの点数にしておこうと。
で、あの点数になったわけです。
そして、ワグナーが、大きなミスなく乗り切った。
単純な米国人観客は大盛り上がり。
余勢をかって140点台つけちゃっても文句は言われなさそう。
そんでもって、とっておいた大事な140点台を出しちゃいました、という。
そうそう。
ここでも疑惑の調整弁として、「演技構成点」が役に立ってしまったわけです。

正直、宮原さんは動きが固く小さく、スピードもありませんでした。
「ため息」の見せ場、ため息交じりの投げキスも、ためがいつものようにありませんでした。
おそらくジャンプは加点が少なく、回転不足もあったと思う。
演技構成点も思ったほど伸びなかった。
それ自体は仕方ない。

でもね、ワグナーが142点なら、比較すると彼女は145点くらい出してよかったと思うよ。
ポゴちゃんだって、ワグナーよりいい演技してたと思う(というかロシアン女子の中では、一番大人の落ち着いた演技だったと思う)。キス&クライの憮然とした表情は、「ちっアメリカ人にやられたよ」とでも言いたげなものに見えました。

ラジオノワなんてもっとかわいそうで、最初っからメダル圏外扱いにされてたしさ。彼女も138点台。ワグナーとの比較でいうとわからないけど、ゴールドと数点しか差がない演技だったかと言われると、決してそうではなかったと思うのであります。

これ、開催国がアメリカじゃなかったら、順位違ってただろうね。
銀メダル銅メダル争いにポゴリラヤか宮原さん、以下、ワグナー、ラジオノワ、浅田真央、ゴールドが正しい順位ではないかと思います。

まあ、アメリカってのは、やれ自由だの正義だのかっこいいこと言ってるけど、全世界をアメリカにしてやれってくらい愛国心が強くて、そのためにテロリストを育てたり、海外要人や活動家を暗殺するような(実は旧ソ連並みの)ろくでもない国だからな、実際のところ。
爆盛なんて、不正のうちに入らんのでしょう。

しかし、そのアメリカをもってしても太刀打ちすることをあきらめざるを得なかったのが、メドベデワの超パーフェクト演技だったりするわけです。

正直なところ、ハヤシ、彼女の演技は好きではない。点取りプログラムで面白みに欠けるから。
ただ、フリーに関していうと、盛り上がりに欠ける、踊るのが難しい曲をチョイスしているところにも問題があるのかな、と思われます。
彼女の演技構成を見てみました。
すると、高得点をたたき出すための周到さがすごく見て取れました。

ジャンプに焦点を絞ると、彼女は特別高難度のものを飛べるわけではないのです。
一番高難度なジャンプは、トリプルフリップとトリプルトゥループの組み合わせ。1つ目のジャンプは、ルッツの1つ下のジャンプだし、2つ目も一番簡単なもの。
前にも言ったけど、現在一番難しい組み合わせで飛べるのはソチのころのソトニコワで、トリプルルッツ+トリプルループという組み合わせ。ループは、難易度でいうと下から3つ目。
真央ちゃんも1つ目はフリップだけど2つ目はループにできる(よく回転不足をとられるが)。
最近の若い子でも、2つめはトゥループだとしても1つ目がルッツという子はさほど珍しくない。
なんで、メドベデワは、連続ジャンプ1個で点数をがっぽり稼げるわけではないのです。

で、彼女はどうしたかというと、3回転3回転を後半にもう1個組み込んだのです。
それが、トリプルサルコー+トリプルトゥループというジャンプ。
3回転の連続ジャンプを1つのプログラムに入れてくる女子選手は、正直少ないです。
2つ飛ぶとしても、1個目のジャンプがダブルアクセルになることが多い(実は宮原さんはダブルアクセル+トリプルトゥループを1つのプログラムに2回入れているのですが)。

そして、ルール上、3連続ジャンプをダブルアクセルから2回転ジャンプを二つ続けるジャンプという難易度的にいまいちなものにしなければならなくなってしまったために、後半に組み込んだうえ、3回全部手を上にあげるという小技を聞かせることにしたわけです。

おそらく、彼女、ルッツジャンプがあまり得意ではないのだと思います。
実は、フリップとルッツは裏表の関係にあって、体重を乗せるエッジが外側か内側かという違いしかありません。
フリップが得意な子はルッツが苦手なことが多く、ルッツが得意な子はフリップが苦手な子が多い。
しかし、得点としてはルッツの方が高い。なんで、ルッツの方が得意なんであれば、ルッツを2回飛ぶために、連続ジャンプにして持ってくるはずなのです(ルール上、同じジャンプは2回しか飛べず、2回飛ぶときは1個を連続ジャンプにしなければならないので)。

今できる技を最大限に活用して、ルール上最大限の点数を引き出せるように組み立てたプログラムで、メドベデワは滑っているわけです。

まあ、彼女の場合、スピンの完成度もかなり高いし、できることの確実性が高いという良さもある。
だからこそ組み立てられたプログラムだと思うんだけど、しかし、それにしたって、この周到なプログラムを何試合もやり切れちゃうのは、本当にすごいなと感心してしまいました。
これ、1個どこかで失敗すると、おそらく修正きかないからね。

そして、実は宮原さんのプログラムも、これに近いくらい周到に高得点を出せるように作られているのですが、差がついてしまうのは、やはり、ジャンプ自体が低くて加点を得にくいというところにあるのではないかと…

とにもかくにも、アメリカ爆盛の今大会で、一矢報いてくれたメドベデワには、実はお礼を言いたいくらいだったりするのだ。

しかしさ、この子とて、来年どうなっているかわかりませんぜ。
なにしろ、ロシアって国は、入れ代わり立ち代わりいろんな選手が出てきて、前年のヒロインなんてあっという間にいなくなっちゃうような国だもん。
昨年金メダルのトゥクタミシェワなんて、代表にすらなれなかった。ソトニコワもリプニツカヤも、もうおもいだせないひとがいるくらいなんではないかと。
メドちゃん、確かにすごい演技なんだけど、「息長く活躍しそうだなあ」というオーラを感じないんだよな…
子供体系だから、来年あたりふっくらしてきて、それを機にリプニツカヤみたいにぱったり…みたいなことになる危険性もあるし。

ああ、そろそろ寝ることにします。明日は仕事だ。
寝なきゃと思いつつ、どうしても爆盛を糾弾したくて書き始めたのだが、ついつい話が横道にそれてしまいました。

皆様おやすみなさい。よい月曜日を。


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