2015年4月6日月曜日

こういう人が好き、嫌い。

月曜日のハヤシです。
本日は、自宅で執筆仕事をしておりました。
どうやら、また気持ちは引きこもりバージョン。
おそらく、3月中旬から末にかけて、柄にもなく一生懸命頑張っちゃったからだと自分を甘やかしているダメな社会人です…
明日は出なきゃいけないけど…あさっては、用事がすんだら家に帰ってこようかなあ…

さてさて。
日頃の発言から、お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、ハヤシ、人の好き嫌い・許せる許せない、がかなりはっきりしています。
そして、「嫌い」と「許せない」の序列ですが、「嫌い」のほうが、下です。「許せない」けど「嫌いとまでは言えない」(しかし、その人が男性の場合、自分が恋をすることはない)という感じです。

最近あんまり「嫌いな人」「許せない人」に会わない…というか、そういう感情をできるだけ持たないようにコントロールするようには多少なれてきたのですが、久々に「あ。私、この人嫌いだ」としみじみ思うことがありました。

このブログ、なんか人物の同一性に気付いている人が徐々に同業者内に増えているみたいなので、あんまりはっきり書くとあれなんですが、まあ、覚悟を決めて書いちゃいましょう。

少し前の話です。
ある仕事で弁護士が何人も参加してセミナーみたいなものをやる機会がありました。
若い弁護士も、そうでない結構なベテラン弁護士も、設営とか片付けとか、運営側がほぼ全員参加でこなしていた。
なのに、その人だけは、それにまったく参加せず、ずっとパソコンとにらめっこしていた。
自分より先輩の先生が、一生懸命、体使って立ち働いているというのに。

この方、業界的には、たぶんかなり名が売れている方です(一般の方は知らないと思いますが)。弁護士としての能力が、とても優れた方であることは間違いありません。

それだけに、その人のことが私の眼には「自分は別格で、こんな下働きみたいなことはするような存在ではない」というオーラを放ちまくっているように見えました。
もちろん、同じように働かない人でも、単に気が付かない人として、それほどの悪意を感じないこともあるでしょう。

しかし、その方は、日ごろから手下を作って仕事をやらせ、しかもその手下を割に積極的に増やしていく傾向にある人でした。
そんなわけで、私には、その人が余計に「自分は特別~。いざってときだけでてけばいいさ~」と、どこぞの大俳優みたいな立場にいるとお考えになっていらっしゃるように見えてたまらなかったのであります。
しかも、働いている人間に一言もない。

うわ~。いやだ~。どんないいこと言っても、こいつ真実味ねーなー!!
きっとこの人は、小学生のころ、給食当番を他の人にやらせて、しかも担任からは怒られないようにうまく立ち回っていた「ずるがしこい」黒幕タイプの人間だったに違いない、心底そう思ったのであります。

恥ずかしいんですが、ハヤシは「ずるい人」が一番嫌いなんだと、しみじみしみじみ思いました。これ、子供のころから全然変わっていない。
中学生の時も、学年の人気者が大嫌いでした。男の人気者も女の人気者も大嫌いだった。
だって、その子たちは、手下を何人も作って、やるべきことをやらず、自分の気に入らない人は徹底排除するような人で、しかもそういうことをおとなに見つからないようにやる要領のよさも持っていたから。
(とすると、先の人に対する嫌悪感は、もしかしてただのトラウマ?)

さすがに大人になって、この世界に入って、そこまで露骨に「給食当番やらない人」に会うとは思っていませんでした。
あー、久しぶりに味わった「この人嫌い」感。

逆に、「この人好きだなあ」とつい最近感じたこともありました。
タモリです。

タモリは私が小学生のことからテレビに出ていましたが、このころやっていたのは「四か国対抗麻雀」とか「ハナモゲラ語」とか、「恐怖の密室芸」と呼ばれた芸風をまだ色濃く残したものばかりでした。
意味の分かんないおじさんだけど、なんだか好きで、「今夜は最高!!」も「テレビファソラシド」も、「タモリ倶楽部」も「ブラタモリ」も、そして「ヨルタモリ」も見ているのであります。

改めて好きだなあ、と思ったのは、例のBOSSのCM列車編。
いつものタモリなんだけど、さりげないお芝居もしていて、特に「もうすぐ終点かな?」とつぶやいた後に、トミー・リー・ジョーンズが「もうちょっとあります」と答えたときに、後ろを気にする姿なんか、絶妙だなと。

ある意味理想だよなあ、タモリ。
頭が良くて、
料理ができて(しかも大げさすぎないつまみ系料理)、
ぶっとんでるところがあって、
でも、前に出すぎない。
絶対に、苦悩の日々があったはずだし、幼少のころの家庭環境もかなり複雑だったようなんだけど、そういうところをひけらかさずにナチュラルに受け止める清さ、も評価高し。

お腹も出てないし、ファッションも小綺麗だし。
見た目の劣化具合も余裕で許容範囲。
生存者の中では、パーフェクトです(個人的には児玉清がオジサマとしては最高ですが)。

タモリの良さって、何でもできる器用さだけにあるのではなくて、出自が結構アングラなところにあり、ほのかにほのかにコンプレックスの存在を感じさせるところだと思うのです。
オタクの走りみたいな人でしょう、この人。あれだけの長寿番組をやっておきながら、負の部分のオーラがうっすら漂ってくるところが、最大の魅力ではないかと思うのです。

自分の歴史をひも解いてみると、幼稚園の時にできた、ハヤシ史上初めての友達(と認定している)は、そのころ「自閉症」と呼ばれていた男の子でした。
彼と話したことも、その声すら思い出せないのに、おっとりしていてやわらかい雰囲気があって、幼稚園からの帰りにはいつも私の傍らにいてくれた彼。

親戚の中で一番好きだったおじさんは、父の弟で、小さいころには近所に住んでいたせいもあって、一緒にご飯を食べたり、遊びに連れて行ってもらったりしました。
どこか寂しい雰囲気を漂わせたハンサムなオジで、40代半ばにしてアル中で死んでしまいました。

タモリと、自閉症の彼と、アル中のおじさんには一見何の共通点もなさそうなんだけど、「明るい光の中で生きてきた人」「王道にいない人」というところで、くくることはできるのかな、なんて思ったり。
そして、おじさんと自閉症の彼は、どう考えても要領なんて決して良くなく、どちらかというと踏み台にされるタイプ。

悪代官と搾取される農民のドラマを見せられて後者に肩入れするような単細胞人間であることが明らかになったみたいで、決まり悪いですねえ…

でも、やっぱり嫌なものは嫌だし、好きなものは好き、ですからね。
たまにはこういうことも言っていこうかな、なんて思ったり。

そういや、私は、頭の中は8歳の少年だと言われたことがありましたな。つい最近、かつての同級生に。
うん、確かに、8歳っぽいかも。


0 件のコメント:

コメントを投稿