2021年12月5日日曜日

私には、そろそろ覚悟が必要なのかもしれない。

 最近寝不足のハヤシです。

はてなさんとかアメブロにはちょいちょい書いているのですが、最近飼ハムマサムネの夜の散歩開始時間が深夜1時近くにずれ込んでいるのです。

で、なんとかお帰りいただけるのが2時すぎ。

たまらず、11時半ころから1時間位仮眠をとっているのですが、そのせいなのか、マサムネの散歩が終わってケージに返したあと、なかなか寝付けないのですよね・・・

しかし、まるで寝ないでお付き合いすると完璧寝不足になるし・・・対応が難しいです。


さて。


つい先日のこと。

職場で私が担当している事件の記録が入っている書棚を眺めて、「今自分、どれくらい事件持っているかな」と数えてみました。

債務整理(自己破産とかですね)の案件が、最近いくらかはけたので減っているだろうななどと思いながら眺めていました。


事件は案の定減っていました。さすが、余裕があるはずだと思った。

が、それ以上に自分が愕然となったのが事件の傾向でした。


今抱えている事件の少なくとも6割が家事事件でした(家事事件とは、離婚とか、相続とか、親子関係の問題とかの総称です)。

しかもその中で、単純な離婚の事件はごくごく少なく、親子関係の脂っこくて対応が難しい事件が多い・・・そんな状況になっていました。

事件分類として家事事件に入らなくても、実態は家庭内の問題というのもいくつもありました。


私が今の事務所に入ったのは2018年11月。

このブログでも何度か書きましたが、この年の初夏から夏頃に自営の事務所の経営危機が訪れ、一度事務所を畳んでどこかの事務所に入ろうとリクルートした結果でした。


自営の事務所の悩みは、「事件の幅が狭い」ということでした。

家事事件やそれに類する家族間の紛争が中心で、それ以外の仕事がほとんどなかったのです。

それが、経営危機の一つの理由になっていたと自分では理解していました(注:ただし、経営危機は今思い返してみるとかなり一時的なもので、その後事務所をたたむまでの間にV字回復したので、急いでたたむ必要なかったかもしれない、などと思うところもあります。コロナを超えられたかと言われたらわからないのですが)。


今の事務所に入って、仕事の幅は広がりました。

それまでやったことのなかった成年後見であるとか、経験が少なかった相続の仕事などもちょこちょこ担当するようになりましたし、債務整理の数もかなりこなすようになりました(昔から苦手意識があり、今でもあまり得意ではないですけど)。

会社の破産の仕事もできました。


あ、やっぱり今の事務所に入ってよかった、と思っていました。


が、気がついてみると元の木阿弥。

やはり家事事件まみれの状況になってしまっているわけです。


別にいいのです。

私は非常勤で、家庭裁判所の調停の仕事をしていたこともあるし(調停委員ではないのですが)、それをある意味売りにしているところもあるので、家事事件が集まるのは別に構わない。


それに、自分の思考回路とか、事件の回し方とか、性格とか、そういうところを見ても家事事件は割と向いていると思います。


だけど、この間、違う方向に自分を伸ばしていこうと努力していなかったかというとそういうわけでもないのです。

例えば、企業の顧問をもう少し増やそうと、ウェブサイトに広告を出してみたりとかもしました。

顧問契約書の中身も吟味してブラッシュアップしたりもした。


しかし、結果「家事まみれ」の状態に至ってしまっているのです。


この事態を目の前にして、先程も書いたように、ハヤシは一瞬愕然となりました。

で、考え込んでしまった。

所詮、私は「家事事件」しかできない弁護士なんだろうかと。

他のことはできないのだろうかと。

こんなことでは札幌に戻って、一人でやっていこうというときに、また経営難に襲われるのではないかと。

別な「売り」は必要ないのか、と。


ですが、ちょっと思い直してもいるのです。

これだけ事件の大半が、「家事事件」にまみれるということは、逆に「家事が専門です」と売りにしてしまったほうがいいということなのかもしれないなと(正確に言うと「家庭の事件が専門です」ということになるかもしれないですが)。


元々器用なタイプの人間ではありません。

多様なものをそつなくこなすというのは、苦手な人間です。

そうであれば、自分の性格にも合っていて(たまに脂っこい事件ばかりで気持ち悪くなることはありつつも)、相談者や依頼者、調停委員や裁判官にある程度自信を持って物が言える家事事件にがっつり関わっていく、自分の弁護士としての後半戦は、こういう生き方をしていくしかもうないのかもしれないな・・・なんて思ったりもしているのです。


世の中には(特に東京や大都市部)「これこれ専門です」と謳う法律事務所は少なくありません。

本当にそれ一本に絞るというのは、なかなか度胸がいることだなあ・・・などと思ったりもするのですが・・・


とはいえ、不器用な私が生きていくには、思い切って「家庭問題専門」を謳い、それに合わせて戦略を練っていったほうがいいのかもしれないな、なんて今のところ思っています。


一方で、最近は、動物愛護、動物保護に自分の興味関心が向いていて(本名のTwitterはもう動物まみれです)、それに伴い、自分の生き方が変わる予感もあります。

仕事そのものに変化があるのかどうかはわからないけれど・・・


今まで自分の今後の人生を考えるときに仕事のことしか考えてこなかったけれど、今はそれ以外の部分も含めて「どうやって生きていくか」「どうやって生活していくか」を考えていく感じになりつつあります。


色々と変わるのかもしれないです、私。


まだ変化の渦中にいて道が定まっているわけではないけれど、変化を受け入れて、腹もくくっていく時期に入っていくのかもしれないな、と思っています。


ああ、人生って本当にわからないし、なかなか定まらないものですね〜


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