2023年5月15日月曜日

全員が主役だった?感極まった浅田真央ちゃんのBEYOND

 5月15日月曜日です。

今日は仕事を休みました。

13日土曜日はBEYONDを観に出かけ、昨日14日日曜日は母の日で実家に行っていて、週末もちこちゃん長時間お留守番だったので、1日くらい家にいてあげようかなと。

彼女は、私のベッドで爆睡していて、私休んだ意味あったのかどうか悩ましいところではありますが…


さて、先ほども書いたとおり、13日土曜日、浅田真央ちゃんのアイスショーBEYONDを観てきました。

札幌は13日の午前と夕方、14日の午前と3公演あったのですが、私が行ったのは13日午前公演でした。

チケットぴあの先行抽選でなんと当選してチケットゲットできたわけです。

当たった席は2階席だったので、「こりゃ遠くて見えないかな」と思っていましたが、ハコであった月寒体育館がいい具合に小さかったおかげで、2階席でもスケーターの顔が全部見えるくらい、近く感じました。


ショー全体の感想を一言で言うと、「現実を忘れる夢の世界」でした。

もうね、感極まって何回か泣きそうになりましたよ。

まず、ショーの初め。暗闇から照明が当たって、スケーター全員が横一列になって登場します。

そのフォーメーションの中心に真央ちゃんがいるのを観て、ずっと真央ちゃんを応援してきた私は「ああ、やっと会えた」とうるうるしてきました。

演目の半分くらいは、真央ちゃんが競技スケートをやっていた時に使っていたものだったのですが、(たぶん)ほとんどの曲がフルバージョンで使われていて、1つ1つの演目がそれなりに長い。そして、テーマやストーリーがどれも明確にあって、多様な世界観を1時間半の間に見せてくれました。


真央ちゃんが出ずっぱりなわけではなく(そんなことしたら死んでしまう)、他のスケーターのみで演じる演目も結構あったのですが、それも単なる繋ぎではなくて、どれも完成度が高かったです。

真央ちゃんのソロは2つあって、1つなんてダブルアクセルを連続で3本飛んだりして、「おおっ!!」と小さく叫んでしまったくらいです。


個人的に印象に残っている演目は、「ラヴェンダーの咲く庭で」、「シェヘラザード」、「白鳥の湖」。

どれも現役時代の真央ちゃんが演じたものですが、全く別な演目になっていました。

「ラヴェンダーの咲く庭で」は、柴田嶺くんと今井遥ちゃんの2人が演じたのですが、映画の世界観がとてもよく出ていたと思います(映画の方はおばあちゃんが主人公ですが)。

この演目、実は、真央ちゃん以外にも、有名どころでは2人の選手が競技で使用しています。

宇野昌磨くんと町田樹くん。

ぶっちゃけ、私は真央ちゃんの演じたものよりも、この2人が演じたものの方が好きだったのですが(特にマッチーのは、バラ背負って出てきたみたいな感じでとても良かった)、今回の柴田くんと遥ちゃんのプログラムは、この2人のプログラムに並ぶ名演だと思います。

それくらい気持ちが入っていて良かった。


シェヘラザードも、若かった真央ちゃんが滑っていたものとは全く別物でした。

王の愛妾と美しい奴隷(柴田くんが演じました。)の束の間の戯れを描いていたのですが、もう2人ともとても色っぽい。

ドキドキハラハラしながら見ていました。

フィギュアスケートでこういう表現ができるのかと圧倒されました。

競技では、ペアでもアイスダンスでもちょっと難しいかなと感じました。


そして「白鳥の湖」。これはスケーター全員参加の演目でしたが、バレエの舞台を見ているような豪華さでした。

時間も長く、でも飽きさせず、息を呑んで最初から最後まで見ていました。


ショーが終わった後は、全員挨拶に出てきてくれて、真央ちゃんが来場したお客さん2人にインタビューするというサービスも。

しかも、最後は会場を2周してファンに入念に挨拶してくれました。

本当にファンを大切にするショーでした。そういう意味でも大感激。


会場にいる間、別な世界にいたような気がしたショーでした。

きっと後世に語り継がれるアイスショーになると思います。


さて、実は、私は真央ちゃんだけを見たくて、BEYONDに申し込んだわけではありませんでした。


柴田嶺くん。

今井遥ちゃん。

田村岳斗くん。


この3人の現在の姿もとても見たかった。

スケートファンの方でも、田村岳斗くん以外は知らないかもしれません。


田村岳斗くんは、選手時代は本田武史くんと同時代に活躍していて、実は、日本人で初めて4回転の連続ジャンプに成功したのは彼だったのですよね。

顔も(本田くんに比べれば。ごめん)断然イケメンさんだし、当時女子には結構人気があったはず。

国際舞台ではあまり芳しい成績は残せなかったけれど、本田くん以外に男子フィギュアでパッとした選手がいなかった時代に、活躍した選手であったことは事実です。

競技引退後、長くコーチをしていたのに、ここにきてBEYONDに出演することになったということで、とても興味をそそられました。

どんなパフォーマンスしてくれるんだろうと。もう40代ですし。

いやー、とてもいい仕事してました。

3回転ジャンプもちゃんと飛んでだし。大人で渋い演技は、若いスケーターが多かった中で、ピリリと効くスパイスのようでした。


今井遥ちゃんは、現役時代結構応援していた選手でした。

優美でエレガントなパフォーマンスが持ち味で、ハマれば良い成績を残せるのだけど、何しろジャンプが安定せず、大きな舞台で活躍しきれなかった人でした(後年は怪我の影響もあったようです)。

世代的には、真央ちゃんと同じくらいなのかな?

彼女、サンクスツアーも参加していたので、もしかすると仲が良いのかしらなんて思っていました。

優美な演技は相変わらずで、先ほども書いたけれど「ラヴェンダーの咲く庭で」では主役を堂々と演じていて、とても嬉しく思いました。

現役時代、演技後に悲しげな表情をするのを何度も見ていたので。

活躍する彼女が本当に嬉しかった。


そして、柴田嶺くん。

実は、真央ちゃん以外で一番見たかったのは、柴田くんでした。

私は彼の現役時代の演技を直接見たことがあるのです。

確か2006年のインカレ。帯広で開催されたときに、織田信成くんが出るということで観に行きました。優勝は織田くんで、2位が柴田くんだったのです。当時大学生でした。

織田くんの演技はもちろん圧巻だったのですが、「上手な子がいるな」と思って観ていたのが柴田くんでした。

男子選手であるにも関わらずビールマンポジションをとっていたのが印象に残っています(羽生くんのビールマンより綺麗でした)。

伸びてくるのかなと思いましたが、シニアではなかなか良い成績を残せなかったようで、一度競技から引退。海外を中心にプロスケーターをしていたようですが、高橋成美さんとペアを組んで競技復帰しました。

しかしなかなか成績が振るわず、割とすぐに再引退。その後、私は名前を聞くことはありませんでした。

BEYONDに出ると聞いて、「おおっ、まだやっていたのか!!」とかなり驚きました(教える側に回っていたようです)。

どんな滑りをするのか、とても興味がありました。


そして、実際に見た感想ですが、はっきり言って、めちゃくちゃ良かったです。

彼のスケート人生、今が頂点なんじゃないの?と思うくらい良かった。

「シェヘラザード」での妖艶で美しい奴隷。

「ラヴェンダーの咲く庭で」での清楚な青年。

「白鳥の湖」での気品ある王子。

どれも当たり役で、見入ってしまうほどの魅力に溢れていました。

正直、これらの役、彼以外に適任者は思い浮かびません。


ペア経験者ということで、ぶっちゃけ「リフト要員」だったのかなとも思いますが、ツアーの中では、男性陣の中でトップの地位を与えられていて(最後のスケーターの挨拶では、最後から二番目、真央ちゃんの前の順番でした)、非常に良いポジションでの参加だったわけです。

彼が培ってきたものを真央ちゃんはじめとするスタッフがしっかり評価してのポジションだったのかなと思っています。


ファンになりました。

いわゆる「推し」ってやつですか。

53歳にして超久しぶりに「推し」ができました(これ以前に推しだったのって誰だろう)。

私以外のファンも、BEYOND観て、かなり増えたと思います。

もしかすると今後も活躍の場が出てくるかもしれません。


ツアーはまだ続くようですが、もう1回北海道に来てくれないかなあ…(北海道3カ所目と言っていた。)


岩見沢とか旭川、苫小牧くらいだったらたぶん見に行けますぞ。

もう1回見たい。そう思わせるすごいアイスショーでした。


フィギュアファンじゃない人にも、是非観てもらいたいです。





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