2025年7月21日月曜日

参議院議員選挙2025総括

 昨夜は遅くまで参議院議員選挙開票速報を追っかけていて、やや寝不足のハヤシです。

本日も朝から選挙に関する情報や評論家のコメントを見まくっていて、すでにお疲れ気味。

相撲を見ながら、ちょっとリラックスしたいと思っています。


さて、ハヤシが選挙前に、参政党の地味な落選運動を展開していたのは、以前にこちらでもお知らせした通りです。

https://comcomcom0620.blogspot.com/2025/07/Daijinadekigoto.html


選挙日当日に落選運動ができるかどうかについては、見解が分かれていたため、あからさまな?落選運動は前日19日の20時までにして、その後は「いいね」やリポストなどにとどめておりました。


ラスト数日の間に、私は自分の戦略が中途半端であることに気づきました。

選挙戦序盤は、Xにも参政党信者がいて、子供じみた暴言を反対派に吐いていたのですが、途中から全然見なくなりました。

彼らは、参政党が積極的にショート系の動画を流していたTikTokに全振りして、そこで「信じたいものだけを信じる」というカルト宗教信者に完全になってしまったわけです。

私は数本の参政党批判動画をTikTokに投下しました。私のフォロワー数にしては、ある程度の反応がありました。酷いクソリプは全然なくて「参政党に入れまーす」という宣言が返ってくるくらいでした。

投票日数日前以降は、私が住んでいるX界隈は、参政党反対派だらけになっていて、それだけ見ていると、参政党勢いを失っているんじゃないかという錯覚に陥りそうでした。

参政党のヤバい情報もじゃんじゃん出てきていましたし、東京選挙区のさやの公選法違反疑惑とか、北海道選挙区候補者の田中なんちゃらが中国企業と取引していたとかいう話もありました。

東京のように候補者の演説に人が集まるようなこともありませんでしたし。

ですが、TikTokでは全然違う風景が広がっていて、私は「あー、こりゃある程度行っちゃうな」と思って見ていたのでした。


投票日当日は、これまでこんなにドキドキしたことないよってくらいドキドキして、開票速報を待ちました。

20時を過ぎた途端、参政党が大幅に議席を伸ばすであろうという見込みが伝えられ、ネットニュースの情報で、15議席くらい行きそうという情報に触れました。

私は「ああ、20はいかないんだな、ちょっと良かったかも」と思いました。

結局、参政党は14議席で終了しました。そして国民民主も大幅に議席を増やしました。

立憲民主は現状維持。自公と共産党は大幅に議席を減らしました。


参政党が議席を増やしたらもっと絶望的な気持ちになるんじゃないかと思ったのですが、実際終わってみるとそこまで気分が落ち込んだりはしませんでした。

それよりも、「こうなったことの原因はなんなのか考えよう」という気持ちになり、今朝からは、情報番組やネットでの識者のコメントをハシゴして見たりして、色々考えていました。


結論から言うと、自公政権(というか物価高とか生活を直撃する経済問題)に対する不満めいたものが、若い子や知性がない大人については参政党に向かい、多少知性がある大人世代については国民民主党に向かったのかなと思っています。

参政党の代表や候補者は、能力的に難しい言葉を理解できないし使えないという特徴があり(開票速報番組のほぼ全てのインタビューで神谷はフルボッコでした)、そのためなのかなんなのかわかりませんけれど、キャッチーなパワーワードを1個捻り出すことができて、それに知恵がない人や若い人を飛び付かせることができちゃったわけです。

そのパワーワードは、言うまでもなく「日本人ファースト」です。

この言葉は、知性がある程度ある大人であれば、排外的な意味を多分に含む危険な言葉であることがすぐにわかります。だからこそ、参政党が掲げる排外的な政策や独裁的な政策に大きな懸念を持ち、落選運動が繰り広げられていったのです。

かたや、「どうやって政党を選べば良いか」ということについて無知な若い子たちは、TikTokで繰り出される煽動的な動画と「日本人ファースト」というパワーワードに完全に感化されて、参政党に突っ走ってしまったと言えると思います。

選挙前にTikTokを見ていたら、参政党とれいわしか出てこなかったので、下手すると若い子の多くは他の政党を投票日まで知らなかった可能性もあるのではないかと思えるくらいでした。

知恵のない大人連中は、「最近増えてきた外国人がうざい」「外国人消えてくれればいいのに」と言う気持ちで、排外主義に乗せられて投票してしまったのではないかと思います。


なお、私も、マナーが悪い中国人観光客に辟易することがあることはありますが、50年前は日本人も海外旅行に行って同じように鼻つまみされていたことを思うと、生温かい目で見てあげる必要があるのではないかと考えています。


話を元に戻すと、参政党の躍進を自分なりに分析すると、上記のような感じになるんじゃないかなと思いました。


ちなみに参政党のメンバー(神谷含む)が、ここにくるまでに「波動米」というものをやたら高額で売ったり、巷で1000円そこそこで売られているブラシを1万8000円で売ったりするような商売をやっていたという情報を、信者の皆さんは知っているのでしょうか。

水稲を食い荒らすジャンボタニシを田んぼに放って、「雑草を除去してくれるからいいんだ」と言い放った「ジャンボタニシ農法」というとんでもないことをやらかしていたことを知っているのでしょうか。

これに加え、「発達障害は存在しない」とか「発達障害の原因は農薬」とかいうような非科学的な話を流布するその姿は、他の人も指摘していますが、危ないカルト宗教そのものです。


オウム真理教の一連の事件や統一教会の合同結婚式騒ぎのど真ん中世代の私としては、オウムの狂気をリアルタイムで感じていました。

実際知り合いが統一教会に入信して友達が危険を犯して脱会させたことも見ていたりしたので、参政党のそういうヤバさみたいなものはひしひしと感じます。

が、わからない人にはわからないんでしょうね。


こういうこと言うとおばあちゃんくさいですが、TikTokやインスタが全てという若い子(いい年の大人もいるかもしれんが)は、キャッチーで瞬発力があるものに感化されやすいんだろうなと思います。

カルト宗教の餌食としてはもってこいですね。ほんと、うまいこと騙されたと思います。


これは反対派の人間がよく言っていることですが、「日本人ファースト」って「参政党の言うことを聞く使える人間」ファーストでしかないんですよ。

障害があったり、LGBTQに該当したり、反対派だったりする人が日本人でも排除されて、従順な人はどんどん搾取されていくんですよ。それが宗教です。


そういう危うさにどれだけの人が早い段階で気づいてくれるかな〜と思います。

助けてくれるのは、参政党に警笛を鳴らしてくれる人です。そういう人たちがみんな排除されたら、搾取されている人を助けてくれる人は誰もいませんからね。そういう人はせいぜい搾取されまくってのたれ死んでくれればいいんだと思いますけど。


まあ、参政党は案外根性がなさそうで、選挙前に振り上げた拳をそーっと下ろし始めてるようなので、最終的には「ここも何もしてくれなかった」ってことになりそうだなという気もします。


個人的に良かったのは、1人区で参政党が誰も当選しなかったこと、さやがトップ当選じゃなかったこと、北海道選挙区で参政党候補者が落選したこと、杉田水脈が落選したことですね。


自民党敗北して石破さんどうなるのかと思いますが、反対派は実はこのまま続けてくれと思っている人が多いです。高市早苗が来るよりは全然いいと。

識者のコメントからすると、高市早苗が総裁になる可能性は低そうということです(旧安倍派なんて自民の中では少数派ですから)。

維新が、実は、自民党と連立組みたい派とそうでない派で内部対立しているようで、今回の選挙を機に分裂する可能性があるようです。

もし割れれば一部が自公政権に合流するかもしれませんし、あと案外立憲民主との大連立もあるかもしれないと思っています。


私は、ここ数回の選挙では(衆議院も含め)、選挙区は立憲民主、比例は共産党に入れているのですが、もし立憲民主が大連立組むんだとしたら、それはそれで支持しようと思っています。

万が一そんなことになったら、人生で初めて自民党を肯定することになりそうです。


まとまりがなくなってしまいましたが、総括はこの辺にしたいと思います。

これ以上参政党が勢力を伸ばさないように、今後も地味にレジスタンス運動?を続けていきます。



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