2017年4月24日月曜日

人って成長するんだなあ…

フィギュアスケート国別対抗戦。
燃えカスになった人たちの戦いと思って、ばかにしていましたが…いや、女子はすごかった(男子は燃えカス感が結構あったけど)。

まあ、この大会、最後のご祝儀、みたいな色合いも強くて、この試合の得点がそのまま選手のステイタスというわけにはならないのですが、まずは、メドちゃん。

強い!!
上手いっていうか、強い!!
崩れない!!風格アリ!!(17歳とは思えんな)
しかも、どんどん彼女の演技、パワフルになっているんだよねえ…
160点は、さして出すぎという感じはしませんでした。
そう思わせるくらい、彼女は強い。
こんなの見てると、やはりあの金妍児の当時のルールでのあの得点って、やはりフェアなものじゃなかったなあと改めて思うのですよね…

そして…
樋口新葉ちゃんと三原舞依ちゃんの演技もすごかった。
ミスがないだけでなく、ふたりの持ち味が最大限に発揮されていた。
新葉ちゃんは、元々持っている技術力とチイママ感漂う艶っぽさ。
正確な技術と清楚でのびのびした演技の舞依ちゃん。
2人とも今季一番の演技でした。
舞依ちゃんは、世界選手権で出しきったのかと思いきや、さらにどんと来た感じ。
私の目から見ても、国別の方が表情も豊かでよい演技をしていたように思います(演技構成点がフリーで6点以上上がったことから考えてもそういう評価がされたんだろうと思います)。

145点台と146点台ですよ。
お休みしている間に宮原さんをぶっちぎってしまいましたよ。
宮原さん、さぞ怪我が恨めしいことでしょうなあ…

宮原さんが休んだことによって、新葉ちゃんと舞依ちゃんは、四大陸以降ずっと「私が頑張らねば」と思い続けて大会に出続けてきたのだと思います。
新葉ちゃんは、なかなか歯車がかみ合わなかったけど、舞依ちゃんは気合を力に変えて、四大陸、世界選手権、国別とジャンプアップしてきた。
勝気そうな新葉ちゃんも「私も負けてられんわ。最後にいっちょやったるか」とばかりに、最後の国別で自分の力をどんと出した。
あの羽生ちゃんが「鳥肌~」とかいうくらいの圧巻の演技をした。

まだまだ幼気な16歳と17歳です。
そのふたりが、「日本を背負わねばならん」という今まで体験したこともたぶんないようなプレッシャーを背負い続けて数か月、皮3枚はぎ?くらいな感じで脱皮しちゃったのです。
(失礼な言い方だけど)毛虫から一挙にアゲハチョウになっちゃった感じ。

逆境は、人を成長させるんだなあ。
人って、成長するんだなあ。
16歳と17歳のちっちゃい女の子は、48歳の、この先下り坂しか待ってないかもしれない独女に、本当にすがすがしく素敵なものを見せてくれました。

いや、日本女子フィギュア、楽しみになってきたぞ。
こんなに面白くなるんだったら、3枠ほしかったな、やはり(ま、仕方ないけどね)。

だって、来年のオリンピック代表争い、宮原さんだって盤石じゃなくなってしまった。
下手すると今の時点では、国際的評価、宮原さんより、舞依ちゃんの方が高いかもしんない。
ここに本田真凛ちゃんや坂本花織ちゃんもからんでくるんでしょ?
個人的には五輪代表は、宮原、樋口、三原の3人のうちの2人じゃないかと思うけど、からんでくる二人もジュニアの実力者ですからね。楽しみったらないわ。

一方で村上佳菜子ちゃんがやはりの引退。
真央ちゃんやめたからね。たぶんやめるんだろうなと思っていたのです。
辞める決断もまた成長だと思うのです。

さあ、これから数か月はユーチューブで終わったシーズンの名演を見て心を慰めます。
たぶんフィギュアのお話は当面さようなら。


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