2026年7月26日日曜日

ちょっとがっかりだった1日

 7月26日日曜日。大相撲名古屋場所千秋楽です。

本日時点で単独トップは安青錦。これを追うのが霧島と熱海富士です。本日安青錦と熱海富士が直接対決。これで安青錦が負けて、霧島が勝てばまさかの巴戦です。

そうなると面白いんだけど~と期待しているハヤシです。


さて、タイトルにある「ちょっとがっかりだった1日」とは、先週の木曜日7月23日のことです。あまり具体的に書くと、身バレするかもしれないので書き方が難しいのですが、書いていきたいと思います。

先週の木曜日、数ヶ月に一度ある同期4人(今回はひとり予定が入ってしまい3人)のランチ会がありました。

珍しく仕事の話が中心だったのですが、その中で今私が受けている事件の話になりました。

その事件というのが、(内容は割愛しますが)現在受刑中の人がまだ警察で取り調べを受けている段階で起きた事情に関するものでした。

そうすると、この場合、裁判の相手方(被告)は北海道となります。警察業務は各都道府県の管轄となるためです。仮に、今回の件が受刑中の刑務所内で起これば法務省事案となるため、被告は国となります。

が、一緒にランチしていた二人、いくら「警察官の行為が問題」と言っても「相手は国だもんね~」と言って止まらない。

話を聞いていないのか、勘違いしているのか・・・

話を聞いていないということであればちょっと馬鹿にした話だし、勘違いしているのであれば弁護士として基本的な素養がないということになります。大丈夫なんか、と思いながら話していました。

そして、ランチを終えた帰り道。ひとりとはすぐに別れ、もうひとりとは少し連れ立って歩いていました。そのときに、我が家のタマゴヘビ、ハルさんが飼育2年を過ぎてやっと卵を飲んだ話になりました。そうしたところ「いや~、そういう話全然共感できない」と言われたのです。これにはちょっと「はあ?」となりました。

爬虫類なんて気持ち悪くてイヤという人がたくさんいる人はわかりますが、少なくとも親しくしている友人が飼ってかわいがっている「ペット」(普段はこういう言い方はしませんが)に対して、そういう言い方はなかろうと思いました。かなり不快になりました。

この友人は同期であるにもかかわらず私よりも年上で、私には割とシンパシーを感じているところがあります。なんというか仲良しと考えているというか。なので何言ってもいいと思ったのかもしれません。

が、少なくとも私が知る法律家というのは普段から(親しい人に対しても)割と物言いには気をつけるところがあり、こう言うと相手が嫌な思いをするかもしれないというところには敏感な人が多いと思われます(敏感すぎる人もいますが)。

この友人、そもそもそういう考え方持っていないのかと思ったら、法律家として大丈夫なんか・・・という気がしました。弁護士のところには色んなバックボーンの人が来るので、表現にはかなり気を遣うのです。

というか、ちょっと被害妄想かもしれませんが、先日一緒に食事をしたふたりの同期は「ハヤシ、よくそんな仕事してるな」と思っている節があります。

私は、精神病院に入院している人の法律相談もやるし、刑務所で受刑中の人の法律相談もやります。それは、弁護士に成り立ての頃公的な機関で勤めていたときの経験から、こういうところにいる人こそとても(主観的に、ということもありますが)困っているということを知っているからです。

ただ、ペイしにくい仕事であり、また、精神病院や刑務所は往々にして交通の便が悪いところにあるので、非効率といえば非効率です。

なので、このふたり、そういう仕事を低い仕事、臭い仕事と思っている節がある。で、そういう仕事をしている私を「よくやるわね~」と馬鹿にしている節があるのです。

態度はあからさまではないし、まだ札幌の裁判所のやり方に慣れていないところもある私としては、情報源として役立つ部分もあるので、2~3か月に1度程度のランチには付き合いますが、なんかそのうち「ざけんなよ、てめえ」ということが起こりうると思います。

そうなったらもう会わないかなと思っていたりするのでした。


そして同じ日の午後。

常議員会という弁護士会の議決機関の会議がありました。今年は頼まれて常議員というのを引き受け、仕事がないときには「めんどくせえなあ」と思いながら出席しています。

この日のお題の中で、刑事裁判の問題について弁護士会の担当部署と裁判所で協議会が持たれるので、その際にこちらから提示する議題に関するものがありました。

その話の中身を聞いていると、「いやいや、なんでそんなこと裁判所に言わんとならんの?」という内容に終始していました。

少なくとも、協議会に持ち出そうとしている話は弁護士自身が対応を考えるべき問題であり、裁判所に対応して欲しいと求めるのはお門違いであるにもかかわらず、裁判所に対して「なんとかして欲しい」とお願いする内容の話だったのです。

そして、このお題の提案者は、「札幌の刑事弁護士」として業界内では割と有名な人たちなのでした。

「札幌で一目置かれている」レベルでこれかーいと突っ込みたくなりました。

詳しく書くと身バレするので書けないのですが、何というか、裁判所となれ合いたいというか仲良しでいたいんだなというのがちょっと透けて見えたのです。

私は東京で長いこと弁護士をやっていて、刑事事件もたくさんやってきました。裁判員裁判もたくさんやってきました。私の周りにはその道で一流の人たち、一流の人たちから学ぶ人たちがたくさんいました。

その人たちの発想では、刑事裁判の弁護人の活動に外部的な要因でやりにくさを感じることがあったとしても、裁判所にお願いしてなんとかしてもらおうなんて考えることはありません。どうしてそうなるのかを分析し、その上でじゃあこうしてみようと自分たち自身で解決することを考えていました。

それがなんで、札幌ではいきなり裁判所にお願いする形になっちゃうの?レベル低いなあ・・・と思ってしまったのです。


そう、7月23日木曜日の私の結論は「札幌の弁護士、レベル低いんじゃね?」でした。ランチした同期の件も常議員会で話し合われた議題の件も、私からすると「弁護士としてのレベルの低さ」を露呈しているように見えたのでした。

別に「東京はレベルが高く札幌はレベルが低い」という紋切り型のことを言いたいのではありません。というのも、私が東京にいる頃は、身近にその筋でトップレベルの人たちというのがいて、常に「その基準から見て自分がやっていることはどうか」という視線を持っていたので。東京で仕事をしていても、環境が全然違えば、23日に感じたことは感じなかったかもしれません。

それに東京はすごい人たちは突き抜けていましたが、一方で突き抜けてやばい弁護士も結構いました。そのうち何回も懲戒を喰らい、失職するであろう人も一定数いました。

札幌には東京にいたような「やべえ弁護士」はいません。

一緒にランチした同期は「札幌はみんなが見てるからやばい弁護士はいないんだよねえ」と自慢げにいっていました。

が、「みんなが見る」=「内向き」なわけで、「一流」を知らないせいか「すごい!!尊敬できる!!」という人がいないのもまた事実です。

そう、札幌の弁護士ってぬるいんですよ。みんなでぬるま湯に浸かってる感じ。

私はセカンドオピニオンの相談も多くて、札幌の他の弁護士の事件処理を話に聞くことも少なくないのですが、話半分に聞いても「ああ、そりゃ依頼者疑問感じるよな」とか「この程度で仕事として成り立つわけですね」というレベル感で仕事している人が多いんですよね。

何も自分の仕事ぶりが超一流と言いたいわけではありません。ただ、競争がないって仕事の質にも影響するのね、と言いたいのです。裁判所にさえ文句言われなければそれでいいんだなという感じです。


じゃあ、札幌弁護士会イヤですか、出て行きたいですか?と問われると、そういうわけでもありません。というのも、札幌は東京よりは確実に仕事があるからです。私程度で喜んでいただける仕事が出来そうだからです。

東京は、競争が激しすぎて生きていける気がしません。もし戻るときが来るとしたら、Uターンする前にいた事務所に土下座して入れてもらおうと思っているくらいです。


まあ、結論としては「私は私」です。

常議員会の仕事も今年限りだし、不快な友人とも数ヶ月に一度のランチの時だけ一緒にいれば良いだけですから。

ちょっとがっかりはしたけれど、私は私で、ちこちゃんやハルさんやキョウコさん、モトハルさんと楽しく暮らして、自分なりに高いレベル目指して仕事していけばいいと思ったのでした。


ではでは。

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