2023年6月4日日曜日

マドンナはやっぱりマドンナでした

 私が今所属している弁護士会の現副会長の中に、高校の同級生がいます。

クラスが一緒になったことはなかったのですが、彼女は綺麗どころの有名人で、学年でかっこいいと言われている男子と付き合っていました。

ぶっちゃけ、私は彼女が美人だと思ったことはないのですが(ついでに彼氏の方もあまりかっこいいとは思わなかった。当時から美的な感覚が一般的ではなかったようです)、男受けするタイプの華がある人でした。

挨拶くらいはしたことがありますが(当時の進学校は女子が少なかったので、なんとなくみんな顔見知り的な感じ)、それ以上の会話をしたことはありませんでした。


高校卒業後、東京の女子大に行き、その後、航空会社の客室業務員、昭和風に言うのであれば「スッチー」になったのですが、結婚して離婚して、いつの間にか弁護士になり、今や会では役付になるほどのお人になっていたのでありました。

今年副会長になり、いろんな活動に顔を出している関係で、この前、会合でご一緒したのですが、近くで見ると、「おおっ、年齢なりにシワだらけだぜ」という感じになっていました。


が、やっぱり華がある。

ぶっちゃけ昔より今の方が綺麗だと思う。


まず、ファッションが良いのです。

もう、私なんてひっくり返っても着れない、膝丈のタイトスカートのスーツに、ちょうど良い高さのヒールのパンプスを履き、パリッとしたブラウスを合わせ(うーん、どこのブランドのものなんだろ)、ロングのパールのネックレスなんぞしている。

髪は短すぎず長すぎず、清潔感のあるスタイル。


婦人画報の表紙モデルとかできそうな、お上品で嫌味がなく、でも「できる彼女」って感じなのですよね。


女の私でも、「おおっ、オーラあるよねえ」と思いますもの。


かたや私は、高校の頃は体育会で(陸上部)、同学年の女子3人と、更衣室に行くのがめんどくさいと言ってトイレで着替えながら、大相撲の季節には「昨日の大相撲ダイジェスト見たか(注:昔テレ朝で夜11時過ぎくらいにやっていた番組。その日の取り組みをダイジェストで流していました)」とか、「逆鉾がいい」「いや、益荒雄(ますらおと読む)だ」などと言い合っていた人間(寺尾じゃないあたりが渋いと言われたことがあります)。


週に1回円山公園の陸上競技場に部活しに行った帰りには、自宅が近いこともあって、着替えずにそのままチャリで帰り、時には、他の子と一緒にジャージのまま、公園の近くにあるおしゃれなジェラート屋でジェラート食べてた輩です。


今は、仕事着はほぼ全身、ユニクロ、GU、無印良品で、髪はツーブロック、ファンデーションは塗らないと、彼女とは対極を行っています。


それが私なんですがね。


この歳になって、同学年の女子で、「この人はいいわ」と思える人に会えるとは思わなかった。


もちろん仲の良い子のなかでおしゃれしてる子もいるけれど、ちょっとそういう人たちとは別の路線で輝いているのが彼女だなと思います。

なんというかまさに「選ばれし人」なのです。


まあ、そういう生き方をしてきたんだろうし、苦労したこともあったと思うんですよね。

何年か前に一緒に事務所を始めた人とは(たぶんうまくいかなくて)袂を分つことになったし、再婚相手の旦那は(地元では結構有名な人)選挙で落選したし。


そんな経験しながら輝く彼女から、なんとなく目が離せない私なのでした。



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