2013年3月11日月曜日

働く四十路はモテるのか。

一昨日、金曜日のことです。

東京は霞が関にある弁護士会館トイレで、とある先輩弁護士とお会いしました。
離婚関係の事件では、かなり名の売れた女性弁護士です。
ご主人も弁護士で、こちらは刑事弁護のスペシャリスト。どちらも知合いです。
昨年末に一度、ご夫婦行きつけのイタリアンレストランでのお食事会にお呼ばれしました。

「うちの息子がねえ、なんだか林さんのこと気にいっちゃったみたいで~。林さんまた来ないの~なんていうのよ~。3月と4月は忙しいから、5月にまたやるから。来てちょうだいね~」
先輩弁護士は、そう言い残して去っていきました。

このお食事会には、ご夫婦の10歳になる息子さんも来ていました。
今どきの東京の10歳なんて、とんだマセガキばかりだと思うのですが、この子、何とも子供らしい子供で、仮面ライダーが大好き。
しゃれたイタリアンレストランにまでライダーベルトを持参し、ライダーの絵本(というか写真本)まで持参し、なんと持参したiPadには、テレビのライダーシリーズの録画が…。

大人は大人で色々と話をしたいわけなのですが、彼は、ライダーの話がしたくてしたくて仕方がない。
そして、集まったメンバーの中で一番下っ端と見た私のことを(よく見てるよ)とっつかまえ、ライダーの話をしゃべくりまくるわけです。
あんまり一生懸命しゃべるので、とりあえず聞く(個人的には、とりあえず聞く、という姿勢は崩さず)。彼が一生懸命、しゃれたイタリアンレストランでライダーの変身シーンを演じるので、とりあえず見る(とりあえず見るという姿勢は崩さず)。
さらに、私の横にぴったりくっついて座り、iPadの録画を一緒に見てくれと言わんばかりに私の前にiPadを差し出すので、とりあえず視聴する(同上)。
なんてことを続けているうちに、嘘かほんとか、どうやら私のことを気に入ったらしい。

いや。もしかすると、お忙しい共稼ぎ夫婦の息子(とはいえ、FBなんか見ていると、ご夫婦ともによく子育てに関与している感じなんですけどね)、とりあえず遊び相手になりそうな人物をおだてて確保しようなんて悪知恵を案外働かせているのかもしれませんが。

実は、もう一人、私のことを気に入ってくれているらしい男子がいるのですが、こちらは現在7歳。名古屋にいる私の友人(弁護士)のお子さんです。
まだ名古屋で仕事をしていたおととしの秋に、一度お宅にお邪魔したのですが、やはり一発で気に入られたらしい。
ちなみにこちらの子は、なんだかレンジャーが大好きで。
大人は大人で話したいことがあるのだが、この子はこの子で、なんだかレンジャーのことが話したくて仕方ない。
で、なんだかレンジャーの録画を一緒に見ようと私の手を引いてテレビの前に連れていき、ベルトを締めて変身をし、やけにぴかぴかするおもちゃでルールもろくに教えてくれずにいつの間にやら対戦することになり(当然私は負ける)…なんていう、ライダーかレンジャーかだけが違う時間を過ごしていたのでした。
その子も、私が当時住んでいたマンションの前を通ると、「林さんが住んでいたんだよね~。また遊びに来ないのかな~」なんて、嘘かほんとか知らんが、恋しがっててくれているらしいのです。

私自身は、子供は苦手です。
子供が受けそうな話題とかわからないからしないし、子供が喜びそうなしゃべり方も別にしない。
電車の中とかで、ジッと他人のおとなを凝視する小さい子なんか見ていると、「私可愛いでしょ」「ほら、かわいいって言えや」なんて言われているみたいな気がして、いや~な気分になったりするほうです(まあ、最終的に目の強さに負けて微笑みかけたりするわけですが)。
なのに、幼い男の子2名から気に入られているというのは(たとえ遊び相手欲しさのおべっかだとしても)、なんでなんだ?という驚きを禁じ得ないわけです。

若いころから、おじさまには好かれていました。
遠い昔だと、まだ2歳くらいのころ。
絶対に往診しないという近所の小児科医が、なぜか私にだけは往診してくれていたらしい。
20代のころ、ススキノのど真ん中にある地下の飲み屋に一人でちょいちょい飲みに行っていたのですが、何回か初対面のおじさまにおごってもらったことがありました(その後、よからぬところに誘われることはありませんでした)。
地元に帰れば、帰るたびにお会いしてごはんやお茶をご一緒するおじさまが二人います。
一人は大学の恩師(この先生がいないと私は司法試験に受かっていなかったほどの恩人)。
もう一人は前の職場で一緒だった50代のおじさま。
私もおじさまは決して嫌いではなく、むしろ若い男に囲まれているより、気持ちが落ち着く。
しかしそりゃ、ときめいているわけでもなんでもなく、単に親しい人と会ってご飯を食べているだけの感覚なのですが。

さらに、私は個人的には全く求めていないのですが、どうやらアニメオタクには、昔からかわいいとか言われていることが少なくなかったようです。
これは、近眼かつ眼科医にコンタクトレンズ禁止令を出されているがためにメガネっ子をしているせいではないかと。

要するに、私のニーズというのは、子供、オジサマ、アニメオタクに限定されていて、ストライクゾーンががら空きなわけです。

いやね。
そんなに本気で恋愛を求めているわけでもないので、別にいいんだけど、しかし、いわゆる「普通にマッチしそうな層」から何の反応もないというこの事態は、どう受け止めればいいんだと、金曜日のトイレでの一件の後、1分くらい真剣に考えちゃいましたよ。

やはりあれか。
「普通にマッチしそうな層」にモテるというステイタスを得るためには、コムデギャルソンなんか着てたらダメなのか。
新橋の立ち食いそば屋で、そばなんぞすすっちゃダメなのか。
東京ミッドタウンまで出かけたのに、福光屋で日本酒だけ買ってきて、スケート見ながら晩酌してちゃダメなのか。

いやしかし…
ここまで書いていてなんなんですけど、コムデギャルソンや立ち食いソバ、一人晩酌を捨てるくらいなら、ストライクゾーンがら空きで構わんわと思う私。

完璧に、恋愛体質では、ないな。

2 件のコメント:

  1. はじめてやってきたのですが、楽しいブログですね。
    コムでギャルソンが好きなメガネっ子ってどういうフレーム
    なんだろうと思います。
    おしゃれな林さんのことだから服や場面に応じてきっと
    眼鏡も使い分けてると想像します。(実はマーガレットハウエルを検索してて迷い込んだのです)林さんにとってもちろんそんな義理はないわけですが、眼鏡にこだわりがあるようでしたら、一度ネタにしてください!

    私は映像系の仕事をしていて文章書くのも仕事ですが、
    なかなかこうは書けません。

    ちなみに男を落とすのにコムデや立ち食いそば、一人晩酌はまったく捨てる必要はありません。ていうかほぼ無関係な要素ですわ(笑)陰ながら勝手に人生の逆転ホームラン応援していきます。

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  2. ハシビロさん、コメント有難うございます!!

    昨夜も一人で晩酌していた林です…

    リクエストにお応えして、近々、メガネネタで一本、投稿します!!

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