2014年10月12日日曜日

フィギュアスケート2014シーズン一考。

札幌から両親と妹がやってきました。
私以外の3人は、すうすうと寝息をたてて寝ております。
せまっくるしい1Kの部屋に4人・・・暑い・・・
というわけで、土曜深夜のハヤシです。
NHKケータイ大喜利に織田信成が出ています・・・

本日、BSフジで「ファンタジー オン アイス 2014 in 富山」を放送していました。
今話題のサラ・オレインの生歌やその他パフォーマーとスケーターとのコラボというなかなか見応えのある企画があったほか、往年の名選手が続々出演しており、アイスショーの中でもかなり面白いものになっていました。

既に競技を引退した有名選手としては、なんと久しぶりのジョニ子、キャンディロロに、麗しのランビエール様などが登場しました。
国内からは、安藤美姫、鈴木明子、(引退表明はしていないけど)高橋大輔が登場。

トリは、羽生ちゃんでした。
クラシックの曲を踊っていました。
この子がまっとうなクラシックの曲を滑っているのは始めて観ました。
案外よかった。
が、金メダルのオーラを持ってしても、今回のトリは、その前に出てきた往年の名選手が放つオーラからすると、全くもってまだ貧弱であることは否めませんでした。

まあ、まだ若いから仕方ないよね・・・
売りが「かわいくて4回転が飛べる」しかないからねえ。

先ほど名前を挙げた選手のうち、正直キャンディロロは年も年だし、演技事態が結構つらそうでした。でも、若いころの迫力や(エキシビジョンの)素っ頓狂さとは違う「大人の男の円熟味」がぷんぷんにおう演技は、プロスケーターとしてまたひとつ違う領域に達していることを思わせて、かなりかっこよかったことは事実。

ジョニ子は、現役時代よりも「自分の世界」に対するこだわりを自由に表現できるようになったことは明らか。
化粧がかなりド派手になったことに最初驚きましたけれど、体のしなりがそれはもう本当に美しくて、ここまでの表現力の持ち主だったのか、と感動すら覚えました(DV被害→離婚という経験も表現力に磨きをかけたのかも知れません)。

そして、ランビエール様は、相変わらずの氷上のバレエ。そして「スピンのランビエール」も健在。もう一度現役復帰して欲しい、と願わずに入られません・・・

そうなのです。
これが今のフィギュアスケート界を表しているのです。

高橋大輔、鈴木明子、浅田真央、(安藤美姫)不在で、エースがいなくて困っているのは何も日本フィギュア界だけではない。

今年は、パトリック・チャンもお休み。ソチの女子シングル金メダリスト、ソトニコワも休養するらしい。

羽生ちゃんも腰の故障がどうもかなりまずい状態ですし、圧倒的な強さで君臨できるかといわれると、そうでもない。

つまり、競技の強さだけではなく、華やかさ・美しさも含めた選手としての存在感やカリスマ性、スター性で、フィギュア界を引っ張っていく人物というのが、世界的にもシングルの領域には、いない、あるいは極めて不足している状況なのです。

確かにオリンピック翌年ですから、そういうことが起こっても当たり前のようにも思えます。

しかし、バンクーバーの翌シーズン、どうだったろうか?トリノの翌シーズンはどうだったろうか?
こんなに中心人物不在立ったという記憶はなかったような気がするのです。

だからこそ、往年の選手が出ているアイスショーに惹きつけられる。
ハヤシは、ハッキリいって競技スケート好き。そのハヤシが、ここまでアイスショーの番組を熱心に視聴していた。
これは、もしかすると「競技なんか観てもスケートの楽しさ、良さがわからん」という衰退の第一歩なのかもしれないと思うのです。

今月末には、もうグランプリシリーズが始まります。
とりあえず男子の1戦目は、町田樹くんと、デニス・テンがでるらしいことはわかっています。
しかし、女子・・・誰でるの?
こんな感じ。

日本という国からでなくてもいい。競技の核になる「引っ張ってく選手」に現れて欲しい。
競技者の裾野を広げるためには、そう言う人の背中を見せることが一番だと思うので。



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