2015年1月7日水曜日

どーした、安藤!

平日のこんな時間に失礼します。

年末年始食べ過ぎて、胃の調子が芳しくないため、早めに帰宅して胃に優しい食事をとっています。で、自宅にいるわけです。
なんだかどうでもいいはずなんですが、なんかちょっと書きたくなってしまいました。

安藤ちゃん。
子供の顔は出しませんとか当初言っていたのに、フェルナンデスとのスリーショットであっさりお顔全開させちゃいました。
で、結構非難轟々になってしまって、逆ギレ。「私の人生は私のもの」とか言っちゃいました。

これが、フェルナンデスという、お金もありそうなイケメン王子様をゲットしちゃったがゆえのご乱心での言動・・・ということであれば、あれこれ書くまでのこともありません。非常に残念、の一言で終わってしまいます。
しかし、安藤ちゃん、場数は色々踏んでいるはずでしょうから、よもやそんなこともあるまい。
で、「恋愛で舞い上がっているわけではない」という前提で、彼女の言動を考えていたところ、いくつか思い浮かんだことがありました。

まず、彼女、真央ちゃんとか鈴木明子さんとかに対する選手としての敗北感がハンパなかったんだなあ、と思いました。
成績だけ見れば、そんな敗北感な感じる必要なんか、これっぽっちもないのですが。

特に真央ちゃんとの比較で見れば、真央ちゃんが世界女王3回であるのに比べ、安藤ちゃんは2回。
2回目に優勝したときのフリーの演技は、迫力満点で、フィギュアスケート史上に残る名演の1つに入ると、ハヤシ的には思うのであります。
棄権した1回を除けば、入賞を逃したことも、ほとんどなかったはず。オリンピックも、トリノはアイタタだったけど、バンクーバーは5位だったし。

が、彼女にしてみれば、自分の選手としての立ち位置に、ここ数年は特にイライラしていたように思うのです。
真央ちゃんは、不振に苦しみながらも「トリプルアクセルの真央」を決して捨てませんでした。どんなに不振でも、日本女子の絶対的エースとして君臨してきました。
あっこちゃんは、対照的に「表現力の鈴木」として、そして、その落ち着いた風貌から、まとめ役的な位置にうまくはまり、男女の垣根を越えて、フィギュアスケートの日本代表には欠かせない存在感を放ちました。

これに対して、安藤ちゃんは、語られるのはモロゾフとの関係ばかり。プログラムが話題になることもなく、選手としての持ち味も、ここ数年は「???」という目で見られていました。「欠かせない日本選手」とは
思われなくなってしまった。

安藤ちゃんが、選手としての立ち位置を失ってしまったのは、4回転を封印してしまったことにきっかけがあるように思うのです。
少なくとも10代のころは、彼女、チャレンジし続けていた。回ってはいませんでしたが・・・で、「飛ぶ飛ぶ詐欺」とか言われ始めました。モロゾフも、途中から彼女に4回転を飛ぶのを禁じました。

実は選手としての成績は、この後の方が安定してきたんだけど、単に安定した選手にすぎなくなってしまったわけです。

真央ちゃんは、どんなに不振でも(ま、途中1年ほど飛ばせてもらえないことはあったにせよ)、トリプルアクセルにこだわり続けた。自分の持ち味を捨てなかった。正しく言うと「捨てることを無理強いされなかった」。
なのに自分は4回転を捨ててしまい、あっこちゃんのような圧倒的な表現力もない、非常に中途半端な選手で終わってしまった・・・

で、安藤ちゃんは「せめて女として勝ちたい」と思ったに違いないと、私は思ったのであります。
噂が本当だとすれば、真央ちゃんには、ろくな恋愛経験がない。あっこちゃんも、年末の「スポーツ酒場語り亭」での発言によれば、モテ期未到来。安藤ちゃん、ここだけは勝っていたのであります。

女の幸せって何だ。
恋愛して、いい男ゲットして、子供作っていい母親になることだ!!

たぶん彼女的には、順番は変わっちゃいましたが、今、それを実践している最中なのだと思うのです。だって、そうじゃなければ・・・あんなに露出しないだろうし、ほっとけばいいネット上の「叩き」に対して、ムキになって反論しないでしょう・・・

彼女、今、自分が幸せの絶頂にいると信じたいんだろうなあ。そうじゃないと、自分のアイデンティティが保てないんだろうなあ・・・
いやね、私の同業者なんかには、彼女のインスタグラムの言動なんかをかっこいいとか言っちゃってる人が結構いたりするんですが、そういうのって「言葉」しか見てないよなあと思うんですよねえ・・・

彼女の見せつけの対象って、世間であり(私は、女としてはこんなにいけてるんだぜ!!真央や鈴木明子なんて、スケートしかできないんだぜ!!みたいな感じ)、実は日本スケート連盟でもあるんだろうな、と思います。
だって・・・やっぱり、ある時期から、安藤ちゃんのこと、連盟は冷遇してたでしょうから・・・

それ考えると、安藤ちゃんは気の毒でもあり、余計に痛々しいのです。そして、「恨みって怖いねえ」なんて改めて思ったりして・・・
やればやるほど叩かれて、そのうち誰もかっこいいなんて言ってくれなく
なるんだぞ、そのうち忘れ去られるんだぞ、ということに、いい加減気づけば、もっと楽になってもっと楽しい人生が待っているはずなんですがね。

さて、もう1つ。
彼女、子供は自分とは別な独立した存在であるということを、たぶん、全く分かっていないということが、非常に非常に非常に気になるのであります。

これ、子供を産んだ女性であれば、多かれ少なかれ、持っている感覚なんだろな、と思います。いわゆる「子供は私の分身」「子供のことなら何でも私は分かる」みたいな思いこみと、その延長線上の「子供は私と一心同体なので、私がどうにでもしていい」という感覚を無意識のうちに持っているということです。

モロゾフとの恋愛沙汰が大きく話題になって、で、その後に生まれた「安藤美姫」の子供なんだから、ただでさえ世間の好奇の目にサラされやすいことは、よほどのアホじゃなければ分かるはず。

で、子供には子供の人生があるということを肌で分かっているのであれば、「子供のことは出さない」という姿勢を180度転換させて「隠しごとしたくない」という極めてエゴイスティックな動機の元で、全世界発信のインスタグラムに子供の顔アップしないだろう・・・
母親としてのポリシーが、見られないのであります。
そう、確かに、あなたの人生はあなたのものだ。
つまり、子供の人生は、子供のものなんだよ!!

これ、面と向かって安藤ちゃんに言ってもだめです。
というか、安藤ちゃんに限ったことではない。いわゆる「子と一体型母」のほとんどは、自分が一体化していることに全く気がついていないので、「子供を別な存在として尊重しなさい」なんて言っても、なにバカなこと言ってるんだ、こいつ、という感じになり、相手にもされないのです。

職業柄、この手の方には、結構お会いしたり関わったりしたりするのだが、後年、子供との関係に悩むケースは多いし・・・気がつかないうちに虐待に発展したりするケースもなくはない(自分の意のままにしようとする行為は暴力に発展しやすい)。子供がぐれちゃったり、問題抱えたりとかね・・・

別に安藤ファンでもなんでもないハヤシですが、フィギュアファンとしては、今の彼女の姿は、あまりにも痛くて見ていて苦しいのだ。
この先、彼女、どこまでファイヤーしちゃうんだろうね。
そもそも「私の人生は私のもの」の意味、ちゃんと分かってないだろうからね・・・


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