2017年11月16日木曜日

心の鼻風邪:その後

本日のメインの仕事が思いのほか早く終わってしまい、来客の時間まで手持無沙汰な感じです。
で、投稿することにしました。

今日の話は、若干重たいので、あ、ちょっとこりゃきついなと思ったら、どうぞご遠慮なく閉じてください。

7月末ころからメンタルに異変が出て、抑うつと診断され、業務量を落とせ、仕事の疲れだから仕事のことを考えるなと言われ、今、ゆるゆると仕事していることは、以前にもブログでお伝えしました。

最近、かかっていた心療内科の先生が新たに処方した薬(パキシルCR)のそれも最低量を1錠飲んだだけで、動悸、焦燥感、不安感(副作用)がマックスになるということがありました。
結局、手持ちの別の薬を飲んだ結果、何とかその日の仕事をこなすことはできたのですが、その後、先生に会った時に、私がそういう状態になったのは「ハヤシが精神的に緊張して薬を飲んだせい」などと言われ、さらにその後も「仕事が終わったらなるべく仕事のことを考えるな」以上のことを言われず、その先生に対する不信感がマックスになってしまいました。

別な先生に一度診てもらおう。

まだ30代の受験生だったころ、一度はやりメンタルが落ち込んだことがありました。母の助言で心療内科を受診することにしたのですが、さて、どこがいいのかわからない。そのとき、その少し前にパニック障害で苦しんでいた友人に、事情を話して病院を紹介してくれないかと頼みました。
友人は快く教えてくれました。だけど、こうも言いました。

心療内科の先生とは相性の問題がある。自分が良かったからハヤシにもいいとは限らない。相性が悪いと思ったら、すぐに変えるんだよ。

この言葉を思い出したわけです。

とはいえ。
この東京、心の悩みを抱えている人が大都会のせいかあまたいるようで、病院もあまたある。どこがいいかなんてわからないから、ウェブサイトを見てピンと来たところに行こうと決めて、根気強く探していたところ、1件見つけました。
毛髪薄目で、めっちゃ笑顔の男の先生。煽りのない極めて普通の紹介文。
ここに行ってみよう。そう思って、翌日予約の電話をしたところ、夕方なら対応できるということで、出かけて行きました。

なかなか繁盛している病院のようで、病院自体は小さいけれど、待合は常にいっぱいです。
詳しめの問診票に記入した後、1時間ほど待って、まずは「インテーク」というものが行われました。ま、予診みたいなものでしょうか。

担当はかわいらしい感じの女の先生(臨床心理士の方かしら?)。どうしてここに来たのか、前の先生のところをやめようと思ったのはなぜか、今の仕事の形態や一人でやっている理由、などなど種種様々なことを聞かれました。時間にして30分くらいだったと思います。

一旦待合に戻り、30分ほど経ったところで本診に呼ばれました
入って見ると、パソコンの前にはごま塩頭の男の先生。はげてもないし、笑ってもいません。
問診表を見ながら、色々と質問されていきました(余診とかぶる質問ほぼなし)。

どんな流れだったかは忘れてしまいましたが、先ほど書いたパキシルCRを飲んだら副作用が全部出てとんでもないことになってしまったという話をしたときのことです。

「それは、怒り系のうつだからだと思いますよ」
先生は一言そう言いました。

怒り系のうつ?

初めて聞く言葉。なんじゃそりゃ、と思って、聞いてみました。

「それは自分に対する怒りですか?他人に対する怒りですか?」
先生の答えは「過去に対する怒り」というものでした。まだ、ハヤシ、ぴんと来ず。
「先生、つけるとすると、私の病名はどんなものになるんですか?」
先生の答えはこうでした。

心的外傷後うつ。
つまり、ひろーい意味でのPTSDに基づくうつ。

その時私の頭の中にパッと浮かんだことがありました。
中学の時にひどいいじめに遭っていたこと。
一瞬だけ死んでしまおうと思ったことがあったこと。
ふいにぽろぽろと涙が出てきました。

先生から、思い当たることがあるなら話してもらえますかと言われたので、その話をしました。
他にも親との関係、妹との関係などいろいろ聞かれましたが。

心的外傷は1つの体験に基づくものとは限らないようで、落ち着いて考えてみると、うーんあれもこれもありそうやなというのはあったりするのですが、先生のこの言葉を聞いて、ハヤシは、長年抱えてきた胸のつかえがやっとぽろんととれた気がしました。

ブログやインスタやツイッターの林ティアラという人間からは想像できないかもしれませんが、ハヤシは、基本的に一人でいるのが一番好きです。大勢の飲み会などは基本的に苦手。みんなで盛り上がっていこーぜー系もおなじく苦手。
こういう職業だと、賛同したり参加表明した覚えのないものに、まるで半強制みたいな参加のお誘いが来るのですが、たいてい無視か欠席という有様です。
友達も自分から作りに行くことはしません。
もちろん私を友達だと思ってくれている人は何人かいると思いますが、そういう人に対して心底腹が立つことがあれば、ぶっつり付き合いを切ってしまうこともいとわない時があります。

要は、手の付けられない人間不信なわけです。
自分ではそれが中学のあの時のことが原因だということはわかっていたのですが、まさか今回のこの件につながっているとは思っていませんでした。

お薬を少し足してもらい、ちょっと様子を見るようです。心理療法も併用するようです。

治るから。
治るタイミングだから症状が出てきたんだと思うし。

先生のこの言葉を信じて、気長にやっていこうと思います。

さて、お医者様の言葉で、1つ、飛び上がるくらいびっくりすることがありました。

「ハヤシさん、紙類の整理、苦手じゃないですか?」

なんでわかるんだ?
私、待合でカバン開けてないぞ!!
と、一瞬なんかの新興宗教かと疑うような言葉がありました(落ち着いて考えてみれば予診の話を見てそう思ったんでしょう)。

「い、一番苦手です…」(この仕事してて事務員やってなくて、よく独立してから紙なくしてトラブルとかなってないよなと、思うくらいです)。

断定はされていないのですが、軽いADHD(多動はたぶんないと思うので、正確に言うとADDかもしれません)があるかもしれない、とのことでした。
要は、細かいこと、ち密な作業が苦手という傾向が、1回の診断で比較的顕著に表れていたということなんでしょう。
こちらの方も、診断が確定したら投薬が開始されるみたいです。

診察が終わったら、とっぷりと日が暮れていました。
お腹が空いたので、薬をもらった後、近くで食事をしながら、スマホでADHDについて調べてみました。
ADHDというと、落ち着きのない男の子のイメージがありますが(女の子でも黒柳徹子は多動の部類でしょう…)、私は、どちらかというと普段は(除く:仕事)、ほわん、ぼーっとしている方なので、意外だったのです。

そうしたところ、ADHDって、性差があって、男性の場合は多動型が多いけれど女性の場合は不注意型が多いという記事が至るところに書いてありました。
忘れ物が多い、落し物が多い、興味のないことは聞いていない(だから当然覚えていない)、興味のあることは際限なくやる、などなど…読めば読むほど「あたしじゃん」というものがたくさんありました(もちろん全ての人にすべてが当てはまるわけではなくて、自分でもこれは違うな、というのがありましたが)。

なにしろ、学校にランドセル忘れて家に帰った子ですから、ワタシ(しかも、母気付かず)。
財布も若い頃よく落としましたし(カードとか大金とか入ってなかったので、なぜか返ってくる)。
1冊100枚の落書帳1日でなくなるくらい絵を描いていたり。
仕事の中では書面作成が好きなのですが、乗っちゃうと深夜近くまでやっちまったり。
学校の成績も、国語で漢文だけ悪いとか、数学でも数列はできるのに行列はできないとか、微分は好きだけど積分はちんぷんかんぷんとか。
絵はわりにうまくて褒められたけど、作る方はまるでだめとか。
得手不得手が極端な子でもありました。

うちの親は、苦手なことに対して怒るタイプではなくて、「この子はこういう子」という感じで見るタイプだったのですが、やはり、周りに当たり前にできる子がうじゃうじゃいる中では、劣等感を感じざるを得ず、いつの間にかハヤシは、「他人が当たり前にできることが私はできない」という自信のなさを身に着けて生きるようにもなってしまったのでありました。

なんだ~、わたしのせいじゃないじゃーんとまだ断定もされていないのに、勝手に気が楽になったりして。

家に帰る道すがら、肩の力がどんどん抜けていったのか、泣きたくて泣きたくてたまらなくなっていきました。
家に帰るまで、何とか我慢して、玄関に入ったとたん、わんわん泣きました。
今まで自分にかかっていたもやの正体が分かった。
時間はかかるかもしれないけど、もう少し気楽に生きていけるようにあるかもしれない。
そんな涙だったように思います。

だからといって、「こういうことで苦しんでいるみなさんを励まします」とかいうのは、とてもじゃないけど、ごめん被りたいので、時折、この手の話もブログに書きつつ、類似の問題を抱えている人やその周辺の人、そうじゃない人なんかが何か(本当に「何か」)適当に考えてくれるのが一番いいのかな、と思います。

なんせまだ、入り口に立ったばかりなんで。

さて、あと30分でお客さんが来ますが、効率よく進めて、早く終わりたいなあ。
晩御飯は久しぶりにうどんと決めています。

なんか明日は関東は激寒らしいので、皆さん風邪に気をつけてくださいませませ。

ではでは。



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