2020年4月12日日曜日

ついていけない人たち

緊急事態宣言、出勤停止開始から今日で5日目。


私自身は、日々の仕事以外に、マスクを作ったり(手持ちが少なくなってきた)、ケーキ焼いたり、マサムネ用のささみジャーキーを作ったりと毎日忙しく過ごしていて、それなりに快適です。


自分の職場は出勤停止だって言っているのに、自宅で仕事がはかどらないからか職場に来ちゃう不届き者が何人もいて、つい先日もLINEで軽く「ちゃんと家にいなさい」と一喝してしまったところです。


ああ、これだから、おばさんは嫌だわ。


ただ、うちの職場の人達、職場に来てしまうのがポリシーとかではなく、「家で仕事をやる方法がわかりましぇん」という単なる不慣れに基づくものなので、まあ、気持ちはわかるわねえ、若い人はそうよねえと一応理解はできる。


理解できないのは、こういうときでも、自分の寄って立つ思想を振りかざして、


こういうときでも、人々の自由は守られるべきである
裁判所は、裁判の期日をきちんと開いて事件をすすめるべきである
特に刑事事件は、身体拘束期間が長引くのであるから、執行猶予確実な被告人の事件は裁判を開くべきである


などと強固に主張する一部の人がいるということなんですよね。
決して多数派ではないのですが・・・


今回のコロナウイルスの件に関しては、受け止め方というか、危機意識の持ち方が人によって相当違うということは実感しています(概して若い人のほうが危機意識が薄いという感じはありますが)。


加えて、うちの業界は、自由とか権利とか言うことに敏感な人がかなり多く(まあ、私もそれなりに敏感な方ではあるが)、バランスを図るという発想無くして、徹頭徹尾「自由と権利」を叫んじゃう人もいるわけで。


で、危機意識が薄く、かつ自由や権利に敏感という人が、ある種の相乗効果を発揮して、「コロナ蔓延の時期でも人の自由は守られるべきである」と、やったら声高に叫んじゃって、やれ、裁判所は事件に対応すべきだ、法律事務所は閉めるべきじゃないとか頑張っちゃうんですよね。


まあ、確かに、当事者の出頭も不要でほぼ傍聴人のいない判決の言い渡しまで全部延期ってのはどうかと思いますがね。
裁判所って、結構人が密集するのよね。
例えばエレベーターとか、調停をするときの待合室とか。
いつ感染者が出てもおかしくないよなあという状況でした。


で、「運が悪かったら死んじゃう」ようなウイルスの感染を国を挙げて追い出しましょう、という状況になっているこの状況の中で、裁判所だけ「3つの密」をキープしたまま事件を裁くって、そりゃねえよな、と思ってしまうわけなんです。


だって、人の命って、自由や権利の大前提でしょ?
自由や権利にうるさい欧米だって、裁判所閉めてるわけだしさ。


私、はっきり言ってこういう人って、理論でしか人の自由とか権利を考えられないんだと思うんですよね。
本当に人の自由や権利を大切に思うなら、まず人の命を大事にするためにどうするかって言うことを考えるんじゃないんですかね。
そうであれば、どうするべきかなんて自ずと答えが出てくるはずだと思うんだけど。


始末におえないのは、そういう人たちって、自分の考えこそが正しいって思い込んじゃってるから、すごい激しい調子でそういうことを発信するんだよな、フェイスブックとかツイッターとか。
うざったいったらありゃーしません。
そういう人が、ただでさえ外出や行動を抑えて心が沈みがちの人々を、余計に不快にしているんですよね・・・


自分のクライアントの人に対して、一抹の申し訳なさはあるけれど、自分がコロナに感染して倒れたり死んだりしたら、余計迷惑がかかる。
打ち合わせや裁判所に来てもらうために、道中や建物の中で感染したら、自分は一生後悔する。


だから、私は休むのです。


自由や権利を振りかざして空振りの正義に満足している人は、どこか遠い無人島にでも言ってもらいたいなあと思ったりするのでありました。



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1 件のコメント:

  1. 切にそう思うよ。結局、人は見たいものしか見えないし、聞きたいことしか聞こえないのだと思う。ゾッとするわ。

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